2011,12,3(SAT) 岩見沢 SOMETHING
PM8:00~
先週の夕張ライブの時は雨ザーザーでしたが、この日とうとう降ってきましたよ、雪が。
それもハンパじゃあないくらいの量が。
こいつは根雪になるかな・・・?
今回の会場はSTA初出演。
ビル4階までエレヴァーターに乗っていくとあちこちにSTAライブの告知ポスターが目に飛び込んできて身の引き締まる思いに駆られます。
オーナーの方がまた、びっくりするくらいに若くて素晴らしい方なので入って早々挨拶もそこそこに盛り上がってしまいました。
店内もリニューアルしたてで、広く華やか。いつものようにステージはSTA仕様に模様替え。
BGMはまたシカゴの「33」でクリスマスムードを演出します。
メンバー達はもちろんのこと、早くも続々と来店のお客様達もドッサリと雪を被っています。
外は相当にたいへんなことになっているんだろうなあ。
ここはとっても気持ちいいくらいに居心地がいいのに。
STA今回は久々の10人編成でステージに立ちました。
会場を埋め尽くしたお客様達にまずはマスターから直々の御紹介を頂き恐縮ですSTA。
マイクを引き継ぎマサからのバンド名コールも高らかに開演です!!
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO PER WHISTLE
NOBU ・・・G
KENJI・・・PER CHO
MITSU・・・TB PER RECORDER
KEN-ICHI・・・TP PER CHO
KOH-CHAN・・・TS
OKA-CHAN・・・AS PER CHO
KEN-SUKE・・・TP PER CHO
ULTRA-I~YAN・・・DR
RONNIE・・・VO CHO PER
***SET LIST***
①st stage
1,FREE(自由になりたい)・・・chicago
2,~SUPER STITION(迷信)・・・stevie wonder
3,~GIMME SOME LOVIN'・・・the blues brothers
4,QUESTIONS67&68・・・chicago
5,SUNSHINE OF YOUR LOVE・・・cream
6,~FUNKY STUFF・・・kool&the gang
7,GET IT ON(黒い炎)・・・chase
号砲一発、強烈なビートで導かれた1曲目。
そうです、遂にイーヤンがドラマーとしてライブ初登場!
先週ドラマーだったケンジはパーカッショニストとしてリズムで絡んできます。
第一声のロニー&マサのボーカルから本編突入。
あっという間にエンディングを迎えるも間髪入れず今度は跳ねのリズムにチェンジで2曲目。
メインリフを吹き鳴らすブラス隊には、コーちゃんも復帰したので5人体勢です。
どんどんと曲は進行します。
メドレー怒涛の3曲目は、アップテンポのドラムイントロに変身。
ヴォーカルもロニーからマサにバトンタッチ。
先月のウィンウッド来札記念として「キタエール」でも披露されて、シカゴでもおなじみのストレートロックンロール・ナンバーを演奏。
お客様達も目前でいきなりぶちかまされたブラスロックに一瞬、びっくりした様子でしたがすぐにその迫力に全身で反応してくれて空間が一体化となりました。
再度のマサによる御挨拶に続いてシカゴのデビュー曲へ。
とにかくイーヤンのドラムがかっこいい。
マサはドッカン、ドッカンと大砲を背中に打ち込まれているような恍惚状態に陥りそうなくらいでした。
独特のセンスバツグンの器用なドラミング、正確なリズム、決して衰えることのないパワー、そして遊びまでを取れいれる余裕。
一度も全メンバーによる合同練習ができなかったにも関わらずにですよ。
そして機転がきき要領のよさ、タフさにも脱帽です。
さらには全曲のテンポを数字で記載しています。
ドラムセットに座ると見えませんが常に素足でプレイします。
細かなニュアンスを表現するためにダイレクトな感触を重要視しているとか。
長年に渡って培ってきた経験の痕跡がそこかしこに見受けられます。
ライブはアメリカンからブリティッシュサウンドにムードを変えます。
先ほどのウィンウッドと一緒に来札したクラプトンにちなんでのクリームナンバー。
会場からも曲を紹介するたびに「おおお!!」と怒号が飛び交います。
STA異色のハードロックから、おもむろにケンジのけだるいカウントに導かれてマサのホィッスルが店内を切り裂く。
たぶん、会場中のお客様達は「このバンドの正体はいかに・・・・?」と注視していたのでは?
あるお客様は「チャーのようなバンドかと思ったよ」と言ってたくらいですからね。
「早いもので第一部のステージ最後の曲となりました。シカゴのライバルバンドとして1970年代初期には大人気で来日公演も一度だけ行われました。飛行機事故という悲劇的な結末で消滅してしまった伝説のバンドの代表作をやりたいと思います」
MC中もあちこちから「うんうん」「へー」と相槌を打っている声が聞こえてきてきます。
皆、暖かい人々ばかりでSTAのメンバーも全員、俄然気合が入っています。
ここで休憩タイム。
「もっと時間、曲目、音量も気にしないで思い切りやってよ」と言われちゃいました。
マスター率いる「something band」の時間です。
タップリと古きよき時代のサウンドに浸ることが出来た至福の時。
「ラバンバ」「ロコモーション」「プリーズ・ミスター・ポストマン」「ならず者」「バンバンバン」「イッツ・ソー・イージー」「アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ」・・・
女性メンバー2人(KB&VO)とASを擁するこのバンドは、懐かしのスタンダードナンバーを次々と繰り出してくれました。
マスターの人柄が滲み出る温和なトークを交えつつライブが進行する中、常連さん達からの声援を何度も浴びてドンドンとヒートアップ。
のりの良いダンスナンバーからバラード、軽快なロックンロールまであっという間のステージでした。
まだまだ観たかったなあ・・・・。
マスターと弟さんとのツインギターが微笑ましくも羨ましいくらいです。
理屈抜きでいいですよね、こういうシチュエーションって。
しばし、歓談のひとときを過ごして喉を潤しつつも再度STAはセッティング&チェック。
PM10:00~
***SET LIST***
②nd stage
1,MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑を)・・・chicago
2,~NOW MORE THAN EVER(愛は限りなく)・・・chicago
3,GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・the beatles
4,THAT'S THE WAY・・・K,C,&the sunshine band
5,SPINNING WHEEL・・・blood sweat&tears
6,I'M A MAN・・・chicago
7,VEHICLE・・・ides of march
8,25OR6TO4(長い夜)・・・chocago
----encore----
9,PETER GUNN・・・the blues brothers&sarah vaughan
実は第一部のSTAステージではバンド側も観客&スタッフサイドも手探り状態でお互いの様子を伺っていたんだと思います。
でも曲目が進むにつれてすっかり和んでしまい打ち解けてしまいには、はじけまくってしまいましたね。
これもまたライブの醍醐味だと思います。
生の直に伝わる面白さ。
だから大まかなセットリストを組みつつも細かな指示は一切、決めません。
MCも行き当たりバッタリ。
客席やスタッフをいじったり、その場の気分で言いたいことを言うだけ。
台本をあらかじめ用意していてもその場の雰囲気で流れが急に変更になる場合もあります。
それが如実に現れたのがこのセカンドステージでしょう。
舞台に立つと正面カウンター右側になんと1973年シカゴ来日公演パンフレット中綴じライブフォトピンナップが神々しい輝きを放って飾られているのが目に飛び込んできました。
STAのライブに合わせて貼ってくれたのかと思ったら偶然だとのこと。
それに連動したわけでもないですが、そのシカゴの初期サウンドの象徴ともいえる名曲からスタート!
ブラス隊も後半戦ではずいぶんとリラックスしてきて堂々たる貫禄。
あちらこちらにこのジャンルが好きで好きでたまらない!という表情の方がニコニコしながらうなずきながら見入ってくれています、聞き込んでくれています。
2曲目はこの店の名前「something」がビートルズから命名されたと聞いていたのでオマージュとしてこだわりのナンバーを披露。
シカゴ結成のきっかけソング。
今年のシカゴ新譜「34」のライブ音源でめでたくも遂にオフィシャル発表されたラヴァーソウル収録のこれこそが元祖ブラスロックナンバー。
ひときわ大きな掛け声がかかりました「YEAH!!!」。
そして俄然のって饒舌になってきたマサが会場を煽ります。
「サムシングバンドさんの勢いに負けていられませんよ。うちもここいらでサーヴィスタイムに突入です。
一丁ダンスナンバーでディスコしましょう、フィーヴァーしましょう!マイアミからの大御所バンドの曲をやります」
「OH!!」
会場から期待の声が沸き起こります。
ちょっとじらしつつも・・・「KC&the sunshine bandと言えば・・・・?」
間髪入れず客席から大きな声で「ザッツ・ザ・ウェイ!!」「ALL RIGHT! THAT'S THE WAY!!」1・2・3・4!!
すると老若男女問わずやっぱり皆さん、踊りだしてダンスフロアと化してしまいましたね。
素晴らしいノリのいいお客様達に刺激されてバンド側も益々勢いが増してきた。
次の曲も本来ならば予定外だったものでしたがマスターからの熱いリクエストにお答えして急遽導入。
「シカゴのライヴァルバンドの代表曲でウィークエンダーでもこの曲は有名です。」と言っただけで「スピニングホィール!!」と当てられちゃった。
ツボにはまってますね。
この曲はミツの独壇場。
ほとんど彼はぶっつけ本番でこの難曲を楽々とこなしていました、さすが。
ジャズミュージシャン、ミツの本領発揮です。
トランペットソロの部分を今回、初めてトロンボーンソロに変更。
このジャジーなパートでは感嘆の声が漏れていました。
圧巻はエンディングのリコーダーソロ。
これ、まったくリハなし。
マサは直前になってから「ところでリコーダーは吹くの?」って聞いたくらいですから。
ばっちりとはまって会場からは笑いと驚き、歓喜の声が沸きあがります。
今までにもこのリコーダー部分は多くのメンバー達が吹いてきましたが、残念なことに皆、幼稚園児レベル以下でした・・・・(笑)
この日のミツはばっちりだったね。
前曲からここいらが一つの見せ場です。マスターが思わずミツに向って感動して「what your name?」ミツもすかさず「my name is mitsu!」
マサも「ああ、ええっと・・・あとでメンバー紹介しますんで・・・・」
再度、ウィンウッド来札記念第2弾のナンバーをベースのリフから突入。
ここでもほぼ打ち合わせなしでケンジ&イーヤンとの火花散る打楽器ソロバトル。
マジでドラムセットがぶっ壊れるかとヒヤヒヤしました・・・・。
さあ、女性ダンサー達を招いて残り2曲です。
「今度はカウンター左側に飾られているシングルレコードの曲をやりますよ」
ロニーは五木ひろし風にマイク片手に歌いながら会場を練り歩き握手。
メンバー紹介では、一人一人に惜しみない拍手を送ってくれました。
メンバー中には有名人もいるようで「知ってるよ!!」の声が。
「さてと、いよいよ最後の曲となってしまいました、最後は・・・・」「もしや、あれかい?」「あれです・・・そうです!今夜はいかした長い夜です!!」
もうこの時点がこの日のライブのドピーク、沸騰点だったのではないでしょうか。
全員が狂っていましたから。
「ファッキン・グレート!」
アンコールは即興ソロの掛け合いが面白い「ピーターガン」
コーちゃん、ミツ、そしてケンイチもノブにソロを手渡します。
ミツがブラス隊に指を立ててリフのカウント合図を送ってエンディング。
2011年の締めくくりとしてはとても幸せなイベントでした。
感謝の一言に尽きます。
帰宅の途につくお客様が皆、握手を求めてきてくれて「また、来てね、良かったよ、カッコよかったさ!」と絶賛してくれました。
メンバー達も大満足。
常連の方達はマスターとは数十年来のおなじみさんとのことです。
マスターの人徳ですね。
マサはここで思い出した・・・「おっと、駐車場は12時終了だったっけ・・(残り10分!)・」
慌てて雪降る中を駆けていき支払いを済ませて受付のおじさんに尋ねた。
「24時間営業のパーキングってこの辺にありますか?」
「いいよ、お金はいいからこのままここに停めておきな。門は開けておくからね」
嬉しいなあ、暖かい人情にふれてホクホク気分でした。
深夜、楽器満載にして12号線をひたすら札幌に向って走っていたら除雪車総動員で滅茶苦茶に渋滞していましたが。
SPECIAL THANKS TO・・・RISA&TEIKO&MIKASA&CONGA&COCA-COLA&POP-CORN&PARKING&CHICAGO33&2011!YEAH!!