2015,9,27(SUN)
FRIENDS LIVE SPECIAL
TAKEOFF10TH&RASPBERRY5TH ANNIVERSARY
STAの小樽ライブ快進撃はまだまだ続きます(今のところ、12月までは決定)。
まずはその前に同じ小樽市内で来月開催される別のライブ・イベントのためにミーティングがあるとのことでミユキ&ジュン&マサが待ち合わせ。
運河通り沿いに面した裏路地をブラブラ歩いていると、あの1906年に建てられた有名なる「海猫家」をマサが偶然にも発見。
作家、村松友視や小樽出身の小林多喜二も小説の舞台にしたといわれる3階建てのレンガ作り喫茶店。ここがそうだったんだあ・・・以前から気になっていたんだけど初めて知りました。
数多くの映画、ドラマ、CM撮影にも使われています。
その横の運河プラザに集合。
マサが一番乗りのようで、見渡してみると観光客で賑わっています。
よくみると店内にロリータファッションの愛好者達がきらびやかな衣装を身に着け、たたずんでいてとても目を引きます。
実行委員長のミス小樽を中心に、この会場で「小樽KAWAIIティーパーティー」が催されていたようで道内外から約70人が参加、ファッションコンテストや屋外での撮影会を楽しんだとのこと。
それらの光景を横目にマサは趣味の観光スポット・スタンプ2種類を受付カウンターでペタペタと押していました。
そうこうしているうちにバンドの代表者達も定刻に会場入りしてきたので、12:00テーブルを囲んで6人が挨拶を交わしてから詳細説明を受けます。
クラッシュビートのヨシテル君とミユキが進行役。
6バンド参加のライブですが、器材、アンプやらの調達、編成人数、ジャンルと音響システムの件と解決しなければならない事柄が多いので司会担当のジュンも含め一致団結協力して無事に成功に導いていきたいものですね。午後1:00になったのでミーティングは終了。
さあ、これからマサ&ミユキ&ジュンはSTA,ヨシテル君はラズベリーのプレイヤーとしてリハーサルのためゴールドストーンに即行駆け込みです。
といっても同じ通りをちょっと車で走るとライブ会場の駐車場裏手入り口なのです。
時間がないので急いで楽器&器材関係をマサは楽屋ではなく直接バックステージに搬入。すでに13:00から他のバンドのリハーサルがはじまっていました。
STAのリハは4番目の14:00からなのでタイバン、スタッフの皆さんにまずはご挨拶。2階の楽屋に入ってみるとすでにSTAのメンバー達も数人到着済み。スケジュールの都合でTP&TB抜きの8人でリハーサルに20分ほどを費やして3構成ほど取り組んでみました。事前にファクスしておいたセットリスト、編成表、パート構成にそって説明も加え事細かに音出し。
ワイヤレスや持込管楽器用マイクなどの接続や電源のオンオフ、設置場所なども確認。常にいたるところに専門スタッフがスタンバイしていてくれるのでとても助かります。こちらサイドはなんの心置きなく演奏に専念できるということですね。ありがたいことだ。
STAもいつのまにやらここのステージはライブでけっこう立っていますね。何度訪れてみても広い、綺麗、設備最高、雰囲気バッチリの優れたライブハウスでメンバー達もお気に入りです。15:30一通り全バンドのリハが終わったので皆それぞれにリラックスしながらあちこちで談笑しています。
今回のイベントは、あの名物ギター男、ヒコの主催。彼のバンド「テイクオフ」が結成10周年、「ラズベリー」結成5周年を記念してのもの。
そこでこの2バンドに縁のある友人バンド達に彼が直接声かけして今回のライブ実現に至ったというわけです。
だから何処を見渡してみてもお馴染みの顔ぶればかりで賑やか。和気藹々の空気感溢れる和やかムード満載。
(この日のファイターズは勝ったので、マサは上機嫌)ジャンル異なる全7バンドが盛大なるこのセレモニーをおおいに盛り上げてくれました。
15:30開場、16:00開演。
まずは最高責任者のヒコとバンド仲間達のアイドル的存在でもあるキリちゃんの2人がマイクを手に司会進行役。ステージでご挨拶を済ませてからいざライブ・スタートです!
「LITTLE RADIO」
4人編成でリードボーカルは女性。
このバンドは結成5年目を迎えるのですが、紆余曲折を経てこの日が最後のライブなんだそうですよ。残念ですね。
ケンはボーカルが迫力ある、と絶賛していました。
その彼女の個性をいかんなく発揮していたのがオープニング曲「夢見る少女じゃいられない(相川七瀬)」
男性陣3人がバッチリとバックアップ。
タイトルの部分では即座に観客と掛け合いが始まった。縦横無尽に動き回るボーカリストはギタリスト(メタリックレッドのストラト、メイプル指板使用)やベーシスト(ワーウィック5弦を使用)のそばに歩み寄って肩に手を掛けたりしてポーズを決めまくり。
続く「BREAK OUT!」も相川七瀬の曲。
前にずらりと並んだ客たちとのやりとりも微笑ましい。爆笑が起こる一幕も。
クラッカーも「パン!パン!」と炸裂。
このライブは練習無しのぶっつけ本番だそうで、本人は歌詞も間違えまくりと言っていたけれどもそんなこと微塵も感じさせないくらいに堂々たるステージング。
MCでも説明していたけれど、ドラマーはマッツ率いる脳天チョッパーズでブルー・ハーツの曲を夕張ファイブペニーでも叩いていた若者ショウタではないですかあ!
めでたく車の免許を取得したそうで、ライブ会場にも愛車でやってきたとの事。
3曲目もやはり相川七瀬で「NOSTALGIA」
リーダーでもあるベースのケンチャンがイントロのリフを刻む。
ボーカルもモニターに片足乗せて会場に向かって「YEAH!」の掛け合いを求めます。一部滑舌の悪いファンもいるようで・・・(笑)
再びのMC中も「姉御!」の声援が飛び交います。
主催者のヒコへ感謝の言葉を述べつつも「ヒコさんは物凄いバンドの数をこなしていてすごいと思うけど、私はああはなりたくない!はたからその様子を眺めるほうにまわりたいです」となかなかに現実的なご意見、正直でよろしいのではないでしょうか。
「皆、盛り上げていってね!」とお願いモードからメンバー紹介。ギターのハジメチャンはバンド一番の働き頭だそうでメンバー達とも音楽で知り合ったのではなく、キッカケはゲーム繋がりだったというのだから意外というか現代っ子というべきか・・・。ケンやジュン達が高評価しているドラマーのショウタはマイクを受け取ってメッセージで「盛り上がってますか!!??」、初々しいねえ。ボーカルの女性はショウタを小5から知っているというのだから驚きです。
ケンチャンがボーカルに時計を見せてまきの合図。「最後だからって泣かないよ・・・」というと「うるってる!」と冷やかしの声。
ラストナンバーはリンドバーグ「今すぐKISS ME」
演奏前に「今すぐ」と歌うから「キス・ミー」と応えてと練習。でもなかなか満足いかなくて駄目出し。厳しいネエ!
ベースのケンちゃんは最後の最後だから珍しくもステージ前に出てきての熱演でした。
バックステージでのショウタは青を基調としたスポーティで爽やかなスタイルで決めていました。彼はこれから海の男として仕事に従事するとのことでしばらくはドラムともお別れだそうです。でもそのうちにまたショウタの成長したドラムテクニックを拝める日が必ずくることを願いつつも心待ちにしておきましょう。頑張れ!!
BGMが流れる中、再度登場のヒコ&キリちゃんのご両人。
2番手はもうSTAとも札幌&小樽といたるところでご一緒しているオベーション・アコースティック・ギター&VO担当タッキーとKB担当キョンキョン率いる5人編成「シュガーレス」の登場。
キョンキョンはこのSTAライブレポを毎度楽しみながら読んでくれているとのこと。
彼等も相変わらずアクティブに活動しているようで、東京にまで遠征しているのですよ。昔、マサも出演したことのある「クロコダイル」にも行って来たそうです。
このユニークなバンド名の由来はここでも何度か書いていますが、ヒコは何を勘違いしたのかタッキーの体型に関係していると思い込んでいたようです(笑)。失礼な・・・・。
キリちゃんがすかさず「世の中、そんなに甘くない」という人生訓からきているとフォローしてくれました。
そんな中、1曲目の「ルーキー」から皆一体となって手拍子でノリノリ。
全曲、珠玉の安全地帯のナンバーで占められています。
STAなじみのお客様でもある桃太郎ママさんやアンクルキャッツのリーダー&ギタリストのフクダさんも遠路はるばる来場してくれました。
2曲目の「月に濡れたふたり」ではお馴染みダンサー・キョウコ嬢が妖艶なる舞を披露してくれて更に彩りを添えてくれています。照明&スモーク効果もバッチリ。オレンジのストラトキャスター(指板はメイプル)から奏でられるソロも叙情的でサンタナを想起させてくれます。
MCでキョンキョンは、ヒコとの思い出が走馬灯のように駆け巡る・・・と語っていましたが、長い付き合いの音楽仲間同士、膨大なるエピソード山積みでしょうね。もしかしたら、ほとんどの皆は音楽という共通項がなかったら出逢いがなかったかもしれないし、そう思うと感慨深いものがあります。
3曲目はタッキーによるしっとりとしたアコギによるアルペジオからはじまる絶品バラード「メロディ」
ゾクゾクするほどにセクシーなボーカルに会場内は水を打ったような静寂に包まれました。
しかし、上手いなあ。桃太郎ママも初めて見るシュガーレスに興味津々でマサに色々と質問。
タッキーの伸びやかな声を絶賛していました。
ところが実はタッキー、ひどい風邪をひいていたのです。そんな最悪の体調であのボーカルとは御見逸れしました。
失礼します・・・とタッキーは一言述べてその場で鼻をかみます!!「誰か、ここで替わりにしゃべってよお!!(笑)」
タッキーはアコギから銀色のエレキギターに持ち替えて「I LOVE YOUからはじめよう」
ぐっと雰囲気も変わって陽気にテンションもあがります。このあたりは曲の流れにヒネリが効いていてナイス。
MCキョンキョンが「お客さん、一杯入っていますね。ヒコさんが愛されている証拠だ。シュガーレスも愛して欲しい!!」と述べてから
「ラスベガス・タイフーン」へ。
ここでメンバー紹介。アスリートDRエイジ君、黒のヘッドレス・ベースのトシヒコ君達ベテラン・ミュージシャンに再登場のダンサー・キョウコ嬢も加わりラストソング「真夜中過ぎの恋」に突入。
聴かせる、見せるコンサートのお手本のようなバンドでした。
伊達男テッチャン率いる9人組み「MR.EKB」(ヒコは司会中、AKBとごっちゃになっていた・・・・)
遂に出ましたね、久しぶりの復活バンド。このバンドも結成10周年を迎えるそうでおめでたいこと続きだあ。
安全地帯の次はこちら全曲MR,チルドレンのコピーです。なんというゴージャスな連中でしょうか。
共通の仕事仲間で組まれたイケメン・バンドだけあってチームワークもピカイチ。
彼らみたいなバス・ドライヴァーにはバンドマンがとても多いと我々周囲ではもっぱらの噂。
開巻「EVERYBODY GOESE」からはやくも観客達はタオルをブンブンと振り回すわ、ピョンピョンとジャンプをするわで物凄い事に。
ヒコいわく「永ちゃんのコンサートみたい」、これ当たっています。
MCを挟んでミディアム・テンポで「EVERYTHING」
ここでのテッチャン珠入魂のギターソロが光っています。
グッとさりげなくかつスマートに前面に出てきてフレーズを弾きまくるそのお姿はギター小僧羨望の的。
ギターを持つシルエットが良く似合う憎い奴。
テッチャンが抱いているサンバーストでメイプル指板のストラトキャスターはなんと、懐かしいフレッシャーなのです。
ビックリたまげたでしょ。
さすがにフェンダーの音はしていないけれども、とても繊細で粒立ちも歯切れも良いクリアーなトーンを演出していました。
これはめっけもんだね。まさに弘法は筆を選ばず!を実践してくれました。
そのセレクト・センスには脱帽です(マサが持っているグレコのボデイ材質センのラッカー塗装タバコ・サンバースト3角ネック・メイプル指板ST話題でもバックステージにて2人だけで、はしゃいじゃいました)。
3曲目はバラードで「365日」
桃太郎ママは「この曲を聴いていると日頃の嫌な事も忘れさせてくれる」としみじみ語っていました。
これは素晴らしい事ですよね。音楽の本来あるべき根本的存在価値はこれに尽きるわけですから。人に震えるような珠玉の感動、勇気、希望と愛を与えられたらミュージシャン冥利につきます。
編成はトリプル・ギターにドラム(AG含む)、キーボード、ベース、女性コーラス2人、そしてボーカル。
「しんみり系が2曲続いたので新しいレパートリーでエソラ」
とにかくスーパー・ボーカリストのジンニャンは色んなジャンルのバンドで歌っているところを目撃していますが(爆風スランプのコピーバンド「中年スランプ」ではサンプラザ中野くんになりきりスキンヘッドカツラにサングラス姿で熱唱していましたが見事にはまっていました)、そのパワフルで声域の広い喉には毎度のことながら驚愕です。桃太郎ママも「彼なら大会場でも見劣りせず余裕に歌いこなせる」と太鼓判。マサは「そのボーカルテクニックはどこかで習ったの?」と本人に聞いたところ「全くの独学です!。朝から毎日酒飲んでいます!!」なるほど・・・持って生まれた才能だね。羨ましいなあ。
メンバー紹介ではテッチャンが敬愛するジミ・ヘンドリクスのブードウー・チャイルの早弾きを披露。もちろん大拍手を浴びていました。
それを真似てAG担当メンバーも歯で弾く真似をしたり、キーボードのキムキムは思いっきり大型愛器のクロノスでベンドダウンアップ。もう一人のギターリストはTL(ローズ指板)だけどベースのキラー・アキラ君のPB(指板メイプル)と仲良くブルーで統一。
ドラマーのワタナベ君は一番ハードロックなルックスでタフガイ。
女性2人のコーラス隊はキリちゃんとルミちゃん(KBも兼任)。
「最後の曲は皆の知っているあの一番有名な曲!」
大合唱の「シーソーゲーム」で大団円、「ありがとう~~~!!」
ヒコ&キリちゃんの紹介からど真ん中に登場したのは6人編成「ZARBER’S」
マサが思うにこういうタイプのバンドがもっと増えて欲しいとおもうくらいにツボにはまったバンドです。
ギタリストのGASさんとも、かなり以前からSTAはあちこちのステージを共にしていますね。
そうなのです。彼はうるさ型ロックファン達が感涙、むせび泣くマニアックな音楽集団「メドルムーン(ピンクフロイドのカバー)」「四入囃子(もちろん四人囃子のカバー)」のギタリスト・メンバーでもあるのです。
で、今回の「ザルバーズ」は初めて拝見させてもらいますが、ここでもやってくれましたよ。
頑固なロック通がにんまりしちゃうような内容。
まずは楽屋にてマサがLEEのCAPを被ったGAS氏の横に鎮座すると目の前に「竹田和夫2015TOUR」のチラシがクリアファイルに大切そうに収まっているではないですかあ!
お久しぶり!と互いに挨拶を交わした後、GAS氏の鮮やかなブルーのストラトに目がいっちゃいました。
MOMOSEという日本のギターだそうで、ここいらあたりにもそうとうのしたたかなるコダワリを感じちゃいました。「弦はダダリオだね」とマサが言うと「なんでわかるの!!??」「だってカラー・ボールエンドだからねえ!」(周囲は何の会話か理解不能でしょう)
聞く所によるとGAS氏、竹田和夫は自分にとってギターの神だそうです。もちろん札幌でのクリエーション公演もほとんど観にいっているそうですよ。マサも第一回ワールド・ロックフェスティヴァルやアイ高野在籍時の1981年日仏会館公演を観ているので話は延々尽きません。
「四入囃子も是非ともまた見たい。フェヴァリットソングは空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ!だよ」というと即座にあのイントロ・ギターリフを生音で爪弾いてくれました。サービス精神に溢れたGAS氏。ちなみにGAS氏もSTAブログを読んでくれているミュージシャンの一人でした。
ライブ本編は誰もが予想していなかった沖縄のディープ・パープルといわれ日本中に沖縄ロック旋風を巻き起こすきっかけともなったその名も紫の「DO WHAT YOU WANT」で幕開け。
まさかこの曲が聴けるなんて。ケンもよくご存知のジャパン・ハードロックの原石。
ツインリードギターの絡みも絶妙に繰り広げられた怒涛のステージ。
女性リード・ボーカル&コーラスが在籍しているのでハイトーンにも張りと伸びやかさがあり華麗です。
お次は出ました!クリエーションから「夢の彼方へ」
GAS氏がボーカルもこなし、個性の異なるツイン・ギター・ソロが寸分の狂いもなく舞います(ABE氏はレモンドロップのLPを使用)。そうでした、GAS氏の十八番にウィッシュボーン・アッシュも入っていましたよね。今度じっくりと語り合いましょう(笑)。
同じくクリエーションから「TOKYO SALLY」
女性2人はコーラスにまわり、GAS氏がここでもG&ボーカル担当。しっかりと役回りは竹田和夫しています。
特筆すべき点に渋いワウワウペダル奏法を書き加えておきましょう。これはただベタベタとむやみやたらにイモ丸出しに踏みまくっては駄目で、リズム感と感情表現が強く求められるシンプルだけども奥の深いエフェクターです(TERRY KATHもこれの名手)。
4曲目は重厚なシミズ氏によるドラムビートから地を這うような大音量ベース(白いギブソン・サンダーバード)に導かれて日本ブルース界の第一人者、近藤房之介の「トラヴェリング」
ここでもツインギターソロがハイテクを駆使して響き渡ります。
ナオコリンら2人がムーディーなコーラスで華を添えます。メンバー紹介を終えてからのナンバーは極めつけ、トム・シュルツ率いるスペイシー・ハードロックバンド、ボストンから「ピース・オブ・マインド」
イントロのギターコードがはじまった途端、気分はすでに70年代にワープしちゃいました。
選曲一つ一つに対する思い入れがこちらサイドにまでビシビシと伝わってくるほどです。
ラストはボブ・ディランの「ALL ALONG THE WATCHTOWER(見張塔からずっと)」のジミ・ヘンドリクス・バージョン。
もうここまでポリシーを貫き通してくれると清清しいほどの爽快感をおぼえちゃいます。
四入囃子の話題を客席にてマサとフクダ氏とで語っていると、マサがご本家・四人囃子を観たことに触れ、フクダ氏は新宿ACB(マサも出演したことがある歌舞伎町内ライブホール)にて「観た」そうです。
そこでは衝撃!四人囃子によるユーライア・ヒープ「7月の朝」が演奏されたそうですよ。これは正式にレコーディングされていないんですよね。
GAS氏にマサが「銀座ナウ」に四人囃子がスタジオ生放送で「ナスの茶碗焼き」をやったよ!と教えてあげたらこちらもビックリしていました。
往年のロック小僧達の熱血談義の巻。
この日のライブイベントの主役バンドの一つでもあるレベッカ・カバーバンド「RASBERRY」が満を持しての登場です。
6人による特別編成を観るのは初めてですね。今までにも小樽浅草橋オールディズライブでテッチャンがギターシンセで、ゴリラ・ハンマーのドラマーが参加したという貴重なる「ラズベリー」は見たことあるけどさ。
(バックステージ、マサとヨシキ君とのリハ中爆笑エピソード:パーカッション・スタンドを組み立てて、ちょっと目を離している時、MR,EKBのTLギタリスト君が「これはちょうどいいや!」と自分のギターをそのパーカス・スタンドにひょいと引っ掛けていたのです。
そのあまりにもジャストフィットした自然な状態に思わず感動の拍手を贈りたくなったほど)
主役バンドらしくヒコ初監督による(誰かが「世界のヒコイチ!」と叫んでいた)イメージ・スライドフィルムがステージ上のバックスクリーンに写し出されました。(もちろんBGMはレベッカのメイビー・トウモロウ)
5年前の結成初ライブはSTA企画というところからはじまるなかなかに凝った内容。
そこからディスコ・ビートが流れ6人がステージに現れます。そしてキリちゃんを中心に結成5周年記念サプライズ・ダンスタイム!
ヒコが言う事には「ちょっと間違った・・・」
それでもなかなか様になっていたよ。
セッティングにしばしの間があってキムキムによるキーボード・イントロから「コットン・タイム」でスタート。
それにしても人気者キリちゃんの取り巻きというか追っかけ軍団の動員力と勢いは圧巻。
振り付けもばっちりとこなした「76スター」でもリズムセクションは負けてはいません。パーカッションのヨシキ君はカウベル&タンバリン&ボンゴ&ウィンドチャイムと巧みに操りつつも前後左右に動き回っていっときたりともジッとせずに全身全霊でグルーブを醸しだしています。舞台中間地点まで飛び出してきた時には観ている方の目が点になっちゃったほど。
こんなに派手派手なパーカッション奏者はマレですなあ。
彼一人でラズベリーのサウンドが見違えるほどにうねりまくっています。
恐るべし、ヨシキ!!
ドラマーも果敢に叩きまくり、エンディングではジェフ・ポーカロさながらに決めの箇所で立ち上がりドヤ顔。
「ラズベリー・ドリーム」でもボーカルのコケティッシュ・キリちゃんが先導してグイグイと全体を引っ張っていきます。マサは彼女の初ライブ(もちろんラズベリー)を知っている数少ない一人としてライブごとにドンドンと成長していく姿を見るにつけ胸に熱いものがこみ上げてくるのを禁じえません、マジに。
「ラブ・パッション」ではヒコ入魂のアーミング・ダウン奏法が炸裂。
プリティ・キリちゃんとキラー・アキラ君によるサイドステップウォークも見応え十分。
その後にはVO&B&Gの3人がフロント中央に並んで客とコール&レスポンス。このバンドはスタジオで演奏以外にもアクションやダンス、ステップなどの振り付け練習を同時にこなしているそうです。血と汗と涙の賜物だね。
「HEY!HEY!!」の受け答えもこなれたもの。メンバー紹介ではバック・ミュージシャン達がそれぞれにお得意のソロをプレイ。キラー・アキラ&ヒコ共々に楽器はブルーで統一されていて色彩も鮮やか。
唐突にここでヒコの誕生祝いコーナー。キムキムがキーボードで「ハッピー・バースディ・トウ・ユー」を演奏して(ちょっと怪しいフレーズ・・・?!)皆で合唱。
火の点いていないケーキが手渡されてクラッカーがはじけまくります。
友人のバンドマン達がズラッとプレゼントを手にステージへ。
ギター弦セット、宇宙戦艦ヤマト2199のプラモデル2種類(!!)が贈られます。微笑ましい一幕。
ヒコにインタビューをすると「長生きしていて良かった。家に帰ってから泣きます。特にヤマトのプラモが嬉しい!この年齢になって誕生祝いというのも微妙でして・・・36歳になりました」(笑)「何か面白いこと言って!」「16歳になりました」(失笑)
来月17日のゴールドストーン・ライブ告知もこなしてから、ラストソングはライブイベントのタイトルでもある「フレンズ」
もちろんそれで終りという雰囲気ではありません。たくさんのアンコールの声に応えて「プライヴェート・ヒロイン」
はじけまくりのキューティー・キリちゃんはヒコと一緒にステージから飛び降りて歌う、弾く、走り回る、よじ登るの大熱演。
ヒコは秘技「ギターの背中奏法」でこれでもかというほどに見せ付けてくれます。
相変わらずこの日も掛け持ちバンドのミュージシャン多数。本当に皆、演奏が心底大好きで器用なんだね。
トリ前はラズベリーと対を成す主役バンド「TAKEOFF」がナオコリンの司会進行によって紹介されました。
ヒコ在籍の結成10周年チューリップ・カバー・バンドです。
バンド名もチューリップのアルバム・タイトルから。
こちらもまずはTAKEOFFイメージ・フィルム映像がチューリップの「青春の影」をBGMに上映されます。
客席から「おお!!若い!!」の声が聞こえてきます(笑)
そしてTAKEOFFのみ初期編成と現在の編成という2部構成でライブが仕切られます。
1曲目「あの娘は魔法使い」からスタート。それまでの出演バンド達とはうってかわってとても落ち着きはらった演奏。
MCは古株KBヒロがこなします。
初ライブは2005年、9月の大滝村だったそうで面白いエピソードとしてその時の若い女性司会者はチューリップを知らなかったらしくTAKEOFFをコピーするチューリップというバンドだと思い込んでいたという複雑な心境に駆られちゃうことがあったらしいですよ。
まあ、本家のほうは何度も解散と再結成を繰り返し、結局現在は消滅しているのですから仕方のないことではありますが。
ヒロの赤いコルグ・キーボードの音のトラブルがあったようですが即座に解決後、
2曲目は「あまり有名ではない曲で、せめて最終電車まで」
ドラマーはビートルズ関係のイベントには切っても切り離せない陽気で愉快な好男子ヒデちゃん、ギター&ボーカルはグリーンのグレッチ(指板はローズ)を手にしたタクロウ君が担当。
3曲目「あのバスを止めて!!」とチューリップの隠れた名曲たちを選択プレイ。
ヒコはこのバンドではそれまでのシェクターから音楽性を考慮してギブソン・チェリーレッド335に持ち替えています。
4曲目はチューリップ誕生のきっかけともいえるビートルズのことを歌った「私のアイドル」
歌詞を聴いていたら即座に誰もが通過する青春のほろ苦い情景が浮かんできます。
最後はヒット曲「銀の指環」が独創的でアップテンポなドラミングで演奏されました。
今聞いてもちっとも古さを感じさせないポップロック。
ここで一旦、TAKEOFFの初期バンドは終了。白いJB持参のベーシスト(指板はローズ)、G,KB以外のメンバーが替わります。そのセットチェンジ中はヒロがキーボード・ソロ演奏で場ツナギ、気が効いていますね。
先ほどの5人編成から、今度は6人編成に。
しかもドラマーが女性。もう一人女性キーボードが加わりました。
第2部では比較的誰でも知っている曲が次々とプレイされます。
「サボテンの花」が始まると後ろに座っていた女性客たちもドッと最前列に駆け込んでいきます。反応が素早い!
MCヒロが「さっきまでのむさくるしい編成から多少は爽やかな編成になったと思います。この間、G&VOが誕生日だったのですが、女性メンバーがお祝いのケーキを買ってきてくれました。今までのメンバーでは絶対にありえなかったことで新鮮でした」
女性ドラマーの方は初ライブだそうで、その重責は相当のものと思われるのですが「虹とスニーカーの頃」を聞いていても的確に無理せず無難にリズムキープして力まないところが、好感を持てますね。この曲、チューリップの中でも人気曲の一つなためにコピー演奏は避けられない宿命なのだそうですがとても難しいのだそうですよ。
1974年作、CMにもよく起用される「僕が作った愛の歌」の後には、めったにやらないメンバー紹介。
ここではTAKEOFFがファンサイトをキッカケに結成されたこと、G&VOのコウジ君は前任ドラマーだったコダマ君の友人だった事などが語られました。
琴線に誰もが触れるであろう「青春の影」、そして「最も有名な曲、前のメンバー達も一緒にコーラスする?心の旅です。大きな声で全員で歌いましょう!」
タツロウ&ヒデはもちろんステージでマイクの前に立っています。
勢いそのままに最後の曲は、マサがずっとリクエストしていた「魔法の黄色い靴」
アンコールがかかりました。ヒロ「お気遣いありがとうございます。それではお言葉に甘えまして、夢中さ君に」
お祭り騒ぎはまだまだ終わらないよ~~~!!
STAがここゴールドストーンに立つのは3月8日以来です。今年2度目。初めてライブで訪れた時、リハ時では管が女性のAS一人、本番直前にはTBが急遽出演不可能になりTP&ASの2管で敢行。
今回は10人編成でうちブラス隊が半分の5管。
もちろん出演バンド中最高の大所帯で唯一ホーンセクションを要するバンド。最高の布陣でやっとのぞめました。
ビデオ撮影もミユキに教えてもらった穴場をスタッフから快諾していただきカメラを初セットアップ。そこは2階の照明スタッフ専用スペースで垂直の狭くて細長い鉄製ハシゴを登ったところにありますが、見下ろす形で映像を収められるので障害物もなくワイドな絶景です。
先月の別ライブ直前、マサはトラブったワイヤレス・トランスミッター&ベースの接続用片側L字型ケーブルをハンドメイドで新調して難を逃れましたが、この日も出番2時間前に革パンのベルト通し部分が破損するという事態に陥りました。なんとか切り抜けることができましたが、現在仕立て屋さんに10日間入院中(こいつは以前にもファスナー破損のために交換するということで同じところで修理歴あり)
BGM流れる中、まずは毎度のことながら全員立ち位置に四苦八苦。
なんとかポジション確保後はホーンセクションのチューニングタイム。さっそくその様子をミユキはカメラに収めています。
セット完了の合図をマサがヒコ&スタッフに送ると、キリちゃんを伴い、混み入ったステージ上を掻き分けつつも司会進行開始。まずはこの日のライブイベントをたいしたトラブルもなく細部にわたって気遣い、ここまでにこぎつけてくれたスタッフの皆様に感謝の弁。
そしてトリのSTAを紹介してくれました。この覚えずらくて長いバンド名の由来についても解説。特にキリちゃんも頑張ってくれました。だって彼女が生まれるずっと以前のブラスロックというジャンルですからねえ。ヒコはマサと同世代で10年来の腐れ縁。
彼もシカゴのコアなファン。調子にのってついこの日のサプライズ・コーナーについて口走っちゃう一幕もあり皆苦笑い。しゃべりもカミカミ状態だと、キリちゃんに突っ込み入れられていたけど「アナウンサーじゃあないんだから、そこのところは勘弁してね!」。キリちゃんもラズベリーとSTAが知り合ったきっかけ話を丁寧に語ってくれました。
そこからいよいよSTAのライブ本編スタート。絶妙のタイミングを見計らってマサがノブに「GO!」のアイコンタクトを送りBGMストップと同時に熱き本編の火蓋が切られました!
切れ味鋭いノブによるギター・コード・カッティングが今か今かと痺れを切らせていた待ち続けていた連中の大声援に迎えられる中、クールに刻まれていきます。爆発寸前!!
***MEMBER***
MASA・・・B CHO VO
SHIN・・・KB CHO
NOBU・・・G
KEN・・・DR CHO PER
MIKI・・・CHO PER VO
KATSU・・・TB
MIYUKI・・・AS BS
JUN・・・VO AS CHO
FUNNY・・・TP FLUGELHORN
KOH-CHAN・・・TS
HIKO・・・G(GUEST)
***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、VEHICLE・・・IDES OF MARCH
3、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
4、FREE FORM INTRO・・・SHIN
5、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
6、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
===ENCORE===
8、QUESTIONS67&68・・・CHICAGO
やっぱりSTAは生粋のライブ・バンドだね、ということを身を持って実感。
小樽ライブハウスの最高峰だということで、思う存分、こってこての100%ブラス・ロック仕様でぶちかましてみました。MASAによる豪快なるアナウンスがまくし立てられる中、ドンドンと会場中がヒートアップ。
じらしにじらされた観客達がビッシリと最前列の手すりに陣取って雄叫びを上げながら体を揺すっています。
夜遅く、最後の最後まで残ってくれているんだから、こちらとしても締まりのないライブをやらかすわけにはいきません。身を引き締めて1曲目、マサの堰を切ったようなカウント「1・2・3~~!!」の「イントロダクション」で突撃開始!
久しぶりのこの曲によるオープニング。遡る事の歴代メンバー達から現在のメンバー達まで誰もが特別視するレパートリーの金字塔。
長い曲ではありますが、微塵もの無駄一切無しの濃厚なるブラスロック代名詞的鍛錬ソング。
イントロから前面に飛び出したマサが先導して観客を刺激し続け、それに呼応するがごとく追随する熱血オーディエンス。
看板ともいえる5人整列ホーンセクションもしょっぱなから力の入った響きワザを体全体、全身全霊を込めて吹き鳴らしています。
「HEY,THERE EVERYBODY!!」これから吹荒れはじめるブラスロックワールドにようこそいらっしゃい!ってなあ感じですなあ。
複雑極まる曲構成にいつも冷や汗をかきかき、その後も反省盛りだくさん、穴があったら一生入り込みたい衝動にかられることの数々ですが、この日はメンバー達の真面目なディシプリン、そして絶えずのりつづけてくれる観客達のエナジーも手伝って思いの外、最近のライブ中出色のデキだったと自負しちゃいます。正直にいって多少ラフなシーンもいくつか勃発しましたが、そんなもの勢いで払拭、木っ端微塵に吹き飛んじゃったもんね。
変拍子に入ったところでも、必死にリズムを探りながらノリをキープしている客の姿が涙ぐましいなあ。
急激なるコード下降から全員ブレイク。
ソフトな展開から先陣を切ったのがカツの真骨頂ともいえる流麗なるトロンボーン・ソロ。バトンはファニーに手渡されてビブラート効果を含んだ澄み渡るようなトランペット・ソロ。お次は再び過激な場面展開に戻ってのノブによるへヴィー・ギター・ソロ。熱心な観客はソロや見せ場のたびに「YEAH!!」と歓声をあげてくれます。
ホーン隊5人は花道をつくり、ノブにスポットを与えます。そしてリズムに合わせて繰り返しノブにエールを送る。それに集中するあまりホーンセクションのリフに戻る直前にヒヤッとしちゃったけど(笑)。何事もなかったかのように「これで普通」と平静を装うブラス隊はたいしたものだ。
ケンお得意のダニー・セラフィン直伝スネア中心に手数多く乱れ打ちの、連打炸裂ワザでも歓声が沸きおこった。マサの3番ボーカルから右手をグルグルと回転させて阿吽の呼吸によるジャンプ・エンディング。
これですっかりと掴みはオーケー。それまで出演していたバンド仲間達の顔も観客のなかに覗いています。食い入るような形相で。
「こんばんは!皆さん楽しんでますか!?改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!ライブは最高、何度やっても快感だあ!もう病みつき。こんな感じで最後までド迫力のブラスロックを思い切りぶちかましていきますのでヨロシク~!!
NEXT NUMBER,IDES OF MARCH,VEHICLE!!」
ファニーはペットボトルから水分補給、ミユキはVサインで観客の呼びかけに余裕のお応え。どこかで誰かが
ホィッスルも吹いているよ。ケンの4カウントから一発屋のスタンダード。
曲名やバンド名なんか知らなくたって、イントロのホーンリフ序盤で煽られれば虜になっちゃうでしょう。
今度はジュンがサックスとボーカルの両刀使いで注目を一身に浴びます。
ジュンはマサ、コーちゃんと視線があうも不敵な笑みを浮かべています。ライブ会場ではもうすでにお馴染みとなったアベさんも無心に曲と一体化しています。
MCマサは一転真面目な表情で「テイクオフ結成10周年、ラズベリー5周年おめでとうございます!」とお祝いの言葉を贈ります。
「STAも実は結成10周年でして、よく同じスタジオで初期からお互いに練習に明け暮れていました。
長い間には山あり、谷ありでいろいろあったとは思うけど良かった、良かった。そしてラズベリーだ!もう5周年なんだねえ。早いものだ。」と目の前のキリちゃんに目線を送ると彼女も満面の笑みで呼応してくれます。
「なんとラズベリー初ライブはSTA企画イベントでした。ヒコにマサがタイバンやらないか?と呼びかけると可愛い女の子ボーカルをフューチャーしたレベッカのコピーバンド始めたからそれでもいいかあ?との返事。そしてライブ当日初対面のキリちゃんのキュートでチャーミングな事。その初々しさは今もまったく変わっていません。聞くところによるとバンドもライブも初体験だとのことで、歌詞カードを手に緊張と不安で壊れそうだったのに、その後、ライブを目撃する都度、驚くほどメキメキと急成長。堂々たるはじけまくりのボーカル&ステージパフォーマンスは我が事のように嬉しさを禁じる次第です。
それではSTA唯一のバラード、シカゴでIF YOU LEAVE ME NOW!!」
ケンはワイヤー・ブラシ、ファニーはフリューゲルホーン、ジュンがボーカルに専念するのでミユキがバリトンからアルトサックスに持ち替えです。
STA1年10ヶ月ぶりに取り上げた楽曲。
しかもキーを2音上げるジョン・オバニオンのバージョンでトライ。初演奏メンバーが多いこの日のライブ1番の難関。最後のスタジオ練習ギリギリまで激論を戦わせた曲です。
会場リハーサルでも演奏してみましたが最も無難で、過去のものを振り返ってみても苦労しただけあって合格点でしょう。
ファニー&カツ&ジュン&ミキらは体全体を左右に揺らしながらムードを演出。
AOR系ボーカル部門担当のジュンがスィートヴォイスを震わせ情感たっぷりに聞かせる。実際に「甘い!!」との掛け声も飛んできましたよ。
シン独自のアレンジによるメランコリックなエレピによる旋律とマサのベースラインとのコントラストも隠し味。
山場を突破、うっとりシーンからそれを打ち破るがごとくシンの軽快なるポップンロール調キーボード・ソロへ。そのまま「サタディ・イン・ザ・パーク」のシンコペーションピアノイントロリフへ。
ステージも観客も手拍子、手拍子。
心のオアシス的この楽曲は誰もが待ち望んでいたハッピーソング。
マサは相変わらず絶え間なく動き回ってのベースプレイとボーカル。時にはシンのところにも駆け寄ってアイコンタクト。
「さあ!残り2曲だ。」「えええ!!!???もう一回最初からやって!!(笑)」「それではうちの歌姫ミキ嬢を紹介します。九州は福岡県は方出身です」「ミキティー!!(とあちこちからラブコール!)」
「(博多弁で)今日はなんばいおうかいなあ・・・。テイクオフのチューリップは泣きそうやったあ。よく本家チューリップのコンサートに行ったとばい!」
会場のあちこちで撮影している人たちがいます。
「夏からずっと今もDOCOMOのCMで流れている話題の曲いきます!
ミキが歌うCHASE,GET IT ON!!」
それまでドラム横でパーカッションとコーラス担当だったミキが水を得た魚のごとく縦横無尽にフロント中央でシャウトしながらの熱唱、熱唱。
悩ましげに前列の男性陣一人一人に指差しながらの腰振りボーカル・スタイルで注目を一身に集めています。
シンのジャジーでアバンギャルドなキーボードソロ、そしてファニーいつもよりも多めのハイノートが空間をつん裂きます。
マサ「もう一度、ミキに盛大なる拍手を!!」
「わああ~~い!!!(パチパチ)」
「それではミキを紹介したので、他のメンバー達もここで紹介しようとおもいます」
一人一人に会場から熱烈な声援と拍手が惜しみなく贈られます。その最中にスコアを落としてしまったメンバーあり・・・・「これもライブの醍醐味さ。」とマサ。何故かジュンには「可愛い!」との声がかかるしね(笑)そしてここでスペシャル・コーナーに突入。
マサ「今回のライブ企画首謀者でもあるヒコとは長年の腐れ縁でして以前から彼もシカゴのファンであることは知っていました。で、機会があれば今度STAでノブとのツインギターをやりたい!と熱望されていたのです。今回いいタイミングだから、それじゃあやるかい!ってえことで仕込んだんだけど、スタジオ練習一度も無し!マサとヒコとで電話によるコードと簡単なああでも内向でもないという打ち合わせのみで当日会場の触り音出しで今に至ります。この無謀なるコラボレーション、どうなることやら!?もうすでに外は真っ暗闇でしょう。ラストは極上のミッドナイトソング、CHICAGO!25OR6TO4!!」
PART2に続く・・・・・