THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

ANYTIME ANYPLACE

2014-01-31 13:41:42 | free form space

ノブとマサが最近、お互いに偶然はまっているという近藤房之介。

彼のこと、よく知らない方もあの「ちびまる子ちゃん」のテーマ曲「踊るポンポコリン」の大ヒットで1990年、B.B.QUEENSとしてレコード大賞受賞したあの髭姿のギンギラ・ハスキーボイスでといえばおわかりでしょう。「YEAH!ピーヒャラ、ピーヒャラ」のあの人です。

世間一般にも彼の名が浸透したのはあの曲がきっかけですが、活動歴は古く1976年、京都を拠点にバンド「ブレイクダウン」にて始動、1983年には東京へ進出、B.B.キング、オーティス・ラッシュ等海外の大物ブルース・ミュージシャンとの交流もふかめ、ジャンルを問わずワールドワイドに精力的に行動範囲を広げ現在も数多くのミュージシャン達に多大なる影響を与え続けている日本が誇るブルース界の重鎮です。

 

今回ここに紹介するレーザー・ディスクは1991~1993年にかけて日本はもとより、アメリカ、ロンドン、はたまたカンボジアにまで足を運んでのライブ・ドキュメンタリー。

インタビュー、リハーサル、ラジオ出演、打ち上げシーンも多数収録(トータル・タイム54分)

時、場所一切問わず即始まるセッション・タイムもご機嫌。

どこを切っても取ってもそこは100パーセント濃厚なる房之介ブルース・ワールド1色に染まっています。

7組からなるバンド・メンバーも超豪華。

村上ポンタ秀一、永井ホトケ隆、山岸潤史、佐山雅弘、青木智仁、金子マリ、妹尾隆一郎、ゴードン・エドワーズ、クリス・パーカー、水野正敏、小島良喜ETC・・・・・・

曲は房之介オリジナルに加えてエルモア・ジェームスのオープニング・ナンバー、更にはトラディショナル・ソングに、ウィリー・ディクソン「アイ・キャント・クィット・ユー・ベイビー」「サム・オールド・ブルース」、ベンEキング「スタンド・バイ・ミー」、ラストはビリー・プレストン「ユー・アー・ソー・ビューティフル」でとどめ。

全13曲収録。

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VOL,89  VINNIE'S BAR LIBERATION31

2014-01-27 02:14:18 | Live Set List

2014/1/25(SAT)

年明け第1弾のSTAライブが無事に終了。

ずっと大雪続きだったのですが、この日はとても過ごしやすい天気。

去年11月のモダンタイム以来のSTA企画ライブを1年と1か月ぶりにここビニーズ・バーに戻ってきての開催。

毎度のことながらご機嫌な連中集結によるイベント。ジャンルも豊富に楽しいひとときを送ることができ皆も心からリラックスしてくれたようで主催者冥利に尽きます(出演者の一人からは「こういうイベントの中には主催者サイドから無理難題をふっかけられたり、理不尽な扱いをうけたりする場合もあるけどSTAは責任もってリーズナブルかつ自由にやらせてくれるところが嬉しい」と言われました。その気持ちよくわかります。STAも同じ経験をしたからこそリブレーションを立ち上げたのですから。まあ、いろいろと大変な面もありますがそれらも皆の笑顔や声援でいっきに消し飛んじゃいます)。長年活動を続けていると膨大な音楽仲間とパイプができてお互いに助け合ったり励ましあったりアドヴァイスを与えたりと素晴らしい連帯意識というものが生まれてきます。

まあ、ミュージシャンというのは個性の強烈な生き物ですから中にはつまらないトラブルも発生しますが、ようやくここいらで末永く関わりをもてるバンドマン達との繋がりがずらっと確立されつつあります。

というわけで今回も選りすぐりの5バンドが登場。

とにかく、まずいい意味で驚いたのはタイバンが出揃った去年初冬からSTAを除いた4バンドから逐一詳細なる確認や決定事項・変更内容の連絡、希望、事細かな質問が続々届き、ライブ前日にも丁寧なる挨拶までいただきました。当日も午後3時半入り時間に次々とバンド達が到着。そして全バンドが平等にきっかりと時間内にリハーサルを完了させたのでした!

リハーサルを実現させるのは奇跡に近いSTAまでも2曲半、じっくりとやっちゃいました(フル・メンバーではないけれど)

開場5時半の時点でもうすでにけっこうな入りです。このたびのバンド&客層はBNPギタリスト、テっちゃんの友達の輪によってバス会社フィールドから数多く動員。交通関連業務についている人達には音楽好き、バンドマンが多いようです。

演奏が始まる前からすでに飲み放題料金でご機嫌ムード全開の会場、午後6時トップのバンドがいつものようにマサによるアナウンスに導かれての登場です!

 

「GROW RAISE」

B'Zを全曲披露。まッちゃん率いる小樽のファイアーボールも初期に取り上げていたB'Zですね。久々に生きのいいジャパニーズ・ロックカヴァーを堪能。

シュアーBETA58ワイアレス・マイクをスタンドにセットしてダイナミックに歌い上げるアオヤマ君は長身の上にハイトーン、歌い回しまで稲葉そっくりで正直ビックリしました。

ライブ出演決定してからメンバー達がそうとうにナーバスになっていると小耳にはさんではいたのですがそんなことも取り越し苦労でしたね。

リーダーのキクチ君は電動ドリルをイントロやエンディングで効果音としてギターのPUに近付けて鳴らしてよりB'Zサウンドを再現(MR,BIGのマキタドリルが元ネタ、その後はヴァン・ヘイレン、スティーブ・スティーブンスも変則使用)、もちろんタック松本モデルを使用(エピフォン製品、PUはギブソン、もう1本はギブソンLP),VOによるメンバー紹介もNHKのど自慢番組風に行い大受け、もちろんいるわけのない審査用鐘担当者(キンコンカン!!のあれ)の名前までも丁寧に紹介。

本当はKBも参加する予定でしたがそれもかなわずの4人編成。テっちゃん曰く「KBのサンプリングがとても効果絶大!」だったとのこと。でもVOが本番中に音源装置を操作して彩りを添えていました。

DRがなんと以前にSTAライブでタイバンしてくれたレディアンスの宮崎君でした。前回はドラムを100円ショップから購入したサイバシや竹ヒゴで叩いてナイス・アイディア!と絶賛されていましたが、今回は無難にスティックを使用。応援にはツツイ嬢も来てくれました。

曲目「愛の爆弾」「イージー・カム、イージー・ゴー」「タイム」「ドント・リーブ・ミー」「ゼロ」「バッド・コミュニケーション」

パワー・バラードも心に染み入りました。

 

「ELECTER」

2番手もトップと同じ職場仲間の4人組バンドです。引き続きジャパニーズ・ロックの真髄をとことん追求。

マイク持参のアベ君のボーカルは、アオヤマ君とはまた違ったタイプの迫力。続けざまに強烈な骨太ヴォイスを叩きこんできましたね。いやはや感服。

だって1曲目がいきなり世良正則&ツイストの「銃爪(ひきがね)」ですよ。インパクトあるよね。思いっきりタメの効いた喉を響かせて大股開きで観客にアピール。

ギターのモトカワ君はてっちゃん情報によるとファイアー・ボールのベーシスト、キラー・ニシムラ君と同級生なんだそうです。

黒のタンクトップ姿も凛凛しく(ランニング・シャツというと怒られるそうです)ハードなギターを弾きまくり。そして今回2バンド掛け持ちのパワフル・ドラマー、ニシムラ君はマサも古くから知っているバンド、ティースで現在もオリジナル・ロックで活動中。

中間部分ではアース・シェイカー3連発演奏のエレクター。「TーO-K-Y-O」「FUGITIVE」「MORE」

モアのイントロ・リフは当時のへヴィメタ・ギター小僧ならばだれでも1度はつま弾いた経験があるでしょうシャラによる永遠の名フレーズ。ラストは締めにふさわしくジャパニーズ・パンクの大御所でもあるザ・モッズ最大のヒット曲「激しい雨が」

歌謡ロックではじまり、ジャパメタ、パンクという流れは彼らのルーツがよく理解できる内容です。

 

「ALFA JERK」

愛すべきアウトローの彼らとSTAが同じステージに立つのは3度目なのですがリブレーションに於いてのタイバンは初です。

いつもはトリオでブルージーなファンキー・オリジナルロックを轟かせてくれるのですが今回は2人でアンプラグド型式(当初はサックスも予定していたのですが、最終的には弦楽器コンビでいくことに決定)。イスに座ってじっくりと独特の世界観を演出。

見事なタトゥー姿がおなじみのカズヤ君、この日は更にモヒカン・ヘアーで現れました。

「ザ・クラッシュ、コンバットロック期のジョー・ストラマーそっくりで似合ってるね」と言うと、ニヤリ。

アコースティック・ギターで力強いカッティング&スライド、ソウルフルなボーカル、そしてエフェクターによる歪みを加味しつつもイスから立ち上がりアクション、手拍子の要求と大熱演。

ドスの効いたMCも押し引き自在に織り交ぜていつものアルファジャーク・ワールドを展開。オリジナルに加え珍しくも洋楽カバーを多めに聞かせてくれました。(カバーの時には前もって「このバンド知ってる人いる?」と問いかけていました)

ニット帽ベースのイケメン・クールガイ、テツヤ君はアコースティックだからなのか、スラップを封印。ピック使用のプレイに徹していました。彼は本来2フィンガー奏法がメインなのですが残念なことに指先を怪我してしまったためにそれも断念。いずれにしてもいろいろとパターンをチェンジできる懐の深さには感心させられます。時折織り交ぜられていたチョッパーなしでもしっかりとベース・ランニング・ラインは健在で確実に自己主張していました。決してでしゃばらず、またごく当たり前に地味なフレーズに陥ることなく、寡黙に渋く華麗に安定感あるバッキングに彩りを添えていました。

オリジナル「ダイアモンズ」、ラモーンズの「ハブ&アフェア」、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「アンダー・ザ・ブリッジ」、ふたたびオリジナルで熱いハートに焼きつく「ラスティ・シティ」、最後はボブ・マーリー「ノー・ウーマン、ノー・クライ」

どうです、この拘りの選曲!

 

そして満を持して舞台に上ったのはテっちゃん率いる「RED CLOUD」

このバンド名を聞いて即、ピンとくる人は相当のロック通。

伝説のジャパニーズ・ロック・トライアングル、ジョニー・ルイス&チャ―が世界を視野においた時点で改名したバンド名ピンク・クラウドにオマージュを捧げての命名。(ピンククラウドもプログレのカリスマ、ピンクフロイドにひっかけているんだろうね・・・・)

だからもちろん全曲JL&C,ピンククラウドの珠玉のナンバーを取り上げています。このバンドの曲は全然真新しいことはやっていないのですが、往年の古き良きロックが一番輝いていた時代の再現に努めてくれた貴重な存在でした・・・と私は解釈しているのですが。

ニシムラさんがドラマーとして再登場、BNPからアオキ君がベースにて参加(彼はギタリストでもあります)、アルファジャークのテツに負けないくらいのこちらもイケメン・ギタリスト・テツ改めテっちゃんによる同編成3人衆。

まずはある意味テっちゃんとマサの意見が一致したJL&C最高傑作捨て曲なしライブLP「フリー・スピリット」のオープニング・ナンバー「イントロダクション」。これってジミヘンのウッド・ストック「アメリカ国歌」のチャ―解釈バージョン「君が代」です。ノイジーでラウドなギターに絡みつくリズム隊。

即席バンドだよ、と言う割には超難易度の曲ばかりをセレクト。本家同様にメドレーで「ウェステッド」。これもマサ&テっちゃんのフェバリット・ソング。理屈抜きに鳥肌物です。特にマーちゃんのベース奏法はピックとスラップを多用してセンス抜群のラインを形成してボトムをキープしているのですがアオキ君が見事に応えています。ブルー・アイバニーズ・ギターによるアーミングを多用した奏法に加えてボーカルも全曲担当していた(チャ―ってけっこうキー高い!)テっちゃんは大奮闘。しっかりソロの個所ではフロントにせり出してサービス。ステージ映えするね、さすがだ。MCにも優しい人柄が垣間見えて好感度益々アップ。

アオキ君のベースプレイは何度も観ていますが、この日の彼は群を抜いて光っていました。はっきりいって今まで見た中でも出色の出来。

ほとんどたいした練習もしていなくて、ひどい風邪をひいていて(マスク姿でプレイ)リハも無しなのに、グルーブうねりまくり。

JL&C初期はヒッピー風ルックスだったのですが、やはりジミヘン影響大の「フィンガー」(トライスクルに収録)が飛び出しました。ここでも三位一体となったユニゾン・リフが延々と続くのですが「好きこそ物の上手なれ」とは昔の人はいいことを言いました、サイケ・ムードを盛り込みながらもがっちりフィニッシュ。

通受けしそうなこれまたテクニカル・ソング「からまわり」。タイトル&歌詞もユニークですが延々と引っ張る変則的なユニゾンがやっぱり見せ場。

チャ―の乾いたエフェクターがかった都会風ギター・コード・カッティングが身震いするほどに癖になる「ヘッド・ソング」

テっちゃんがあこがれる日本が生んだギター・ヒーロー、チャ―はやっぱり才能が半端ではないですね。テっちゃんも嬉々としてチャ―になりきっています。

最後はお約束のテっちゃんによる紹介で「煙たい曲です」(チャ―もMCで言ってました)から「スモーキー」。

チャ―の代表曲でもあり、そのスリリングで切れ味抜群のイントロひとつをとってもギター教則的ナンバー。ここいらも頑張ってレッド・クラウドは奮闘。

テっちゃんが全ての演奏を終えマイクに向かって「この後はブラスロック・バンドSTAがシカゴを派手に決めてくれますので楽しみにしてください!準備ができるまで皆で飲んで食べて歌おう!」。

ライブを終えたアオキ君が彼の友人を連れてマサのところに紹介に来ました。「あれれ・・・?!」よく見たらマサが25年前に一緒にへヴィーメタルバンドをやっていたヴォーカルのワタル君ではないですかあ!!??ビックリ、超久しぶりの再会にお互い気恥ずかしくも懐かしい思い出話に華が咲きました(彼もバンド活動をしているそうです。そのうちタイバンやりたいなあ)

 

この日、一番大人数で唯一管楽器が加わったブラス・ロック・バンドがトリを務めます。

最終スタジオ練習の時にも書きましたが5日前にサックスとしてタクミが復帰することに急遽決定。彼はスタジオ練習、本番当日のリハーサルなしのぶっつけ本番で臨みました。若さのなせる技でしょうね。たいしたもんだ。観客からも「タクミ凄い!!」の声が。

***SET LIST***(ALL CHICAGO SONG)

1、INTRODUCTION

2、ALIVE AGAIN

3、~FREE FORM INTRO・・・SHIN

4、~SATURDAY IN THE PARK

5、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)

6、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)

7、~TO BE FREE(今こそ自由を)

8、~NOW MORE THAN EVER(愛は限りなく)

9、25OR6TO4(長い夜)

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

MITSU・・・TB PER

NOBU・・・G

SHIN・・・KB VO CHO

TATSU・・・TP PER

KEN・・・DR VO CHO

TAKUMI・・・AS PER 

MIKI・・・VO(GUEST)

この日に出演したバンドマン達、そして途切れることなく応援を送り続けてくれたお客様達がトリのバンドの演奏スタートを今か今かと待ちわびています。

シンのバンドBNPファミリーからミキさん、そして彼女の友人ケイコさん、更には一緒のバンド仲間ヒルネちゃんも加わってSTAを見るために最前列で陣取っています(この女性トリオはポコ・ア・ポコというバンドも結成しています)

セッティングからウォーミングアップを兼ねてのサウンド・チェック、その音出しからいつの間にか1曲目のイントロが始まっています。(マスターからノブ・ギターのストラト音作り、お褒めの言葉を頂戴しました)

「グッドイブニング!レディス&ジェントルメン!!」の気合い入りナレーションから感謝のメッセージを込めてSTAの紹介。ノブのいつものギター・カッティングから「1・2・3~~!!」

1年以上もSTAライブの劇的オープニングに鎮座している「イントロダクション」

この日もさらなる高みに到達する勢いでかっ飛ばしてみたけど皆の反応はいかに?

一部マサの希望で手直しした2番歌詞のバッキング部分もスムーズに通過して進行。

あちこちにややではありますがラフな個所も見受けられましたがまずは及第点でしょう。

やっぱりリハーサルをやるとやらないとでは全然違いますね。いくら何度も立ったことのあるステージでも生ものは慎重にね。これは身をもっての体験談。(大体STAライブの前半はいつも全員硬さがとれないものなのですが、今回はよくリラックスしてほぐれています)

トロンボーン、トランペットの2連発円熟ソロ、ノブの強烈なドライビング・ギター。

3番の歌詞「いろいろとムードを変えて見たけれど、気分はいかが?嫌なことなど忘れて楽しもう。さあ、これから僕らは君たちのために演奏しよう!」という言葉を投げかけてエンディング。

毎度のことながら、この曲、何度演奏しても無駄のない変拍子の力技にはメンバー一同未だに新鮮味が失われずに飽きが来ません。意見は一致。

大歓声を浴びつつも「皆、楽しんでますか?!改めましてSTAです。こんな調子でぶっ飛ばしていきますので最後まで楽しんでいって下さい、よろしく!!NEXT NUMBER,ALIVE AGAIN!」

ケンのカウントからノブのシャープなストローク、小刻みに絡みつくハイハット・ワーク、1弦ハイ・ポジションから軽快に滑りこむベース。

ブラス・セクションもここいらから余裕が出てきたのか体の動きも柔らかくなってきました。 

ちなみにこの曲はSTAファン、ケイコさん御贔屓ソングということでリスト・アップ。

シカゴのオリジナル・ギタリスト、テリーに捧げられた曲ですが、当時の音楽界の主流を占めていた音作りを巧みにサラッとシカゴが取り込みました的ポップな内容。ところがケンも指摘していたとおり、譜割り、小節数に実はひねりがあって演奏しにくいアレンジなのですよ。聞く分には心地よく難解さが目立たないのがシカゴ流の職人技。

マサとケンの後半のコーラス、交互に顔を見せるノブのソロから、場面が一挙に変化して厳かなるシンの鍵盤ソロ(一瞬、トラブル発生しましたが・・・)

シンはSTA加入してから、マサのリクエストに快く応えるかのごとく数多くのピアノ・ソロを披露。

それらはただの場つなぎ程度のレベルではなく充分1曲の立派なキャッチーな曲として存在しています。また似通った曲ばかりではなく「おお!今度はこう来るかい!?」とメンバー達も楽しみの一つになっています。

いずれにしてもその湧き出る発想力には皆が一目置いています。

この日も2014年バージョンを初披露。70年代のエレピによるスティービー・ワンダーかデオダート、ソロ作「スキニー・ボーイ」のボビーを彷彿とさせます。

そのまま、誰もが知っている「サタディ・イン・ザ・パーク」へ。

和気あいあいに会場中が手拍子。

この日は土曜日だからもってこいの選曲ですね。ボビーのビートルズからの影響力を解説しマサにてっちゃんも「うんうん」と頷いてくれました。

前半を終え、ここで先月に引き続きBNPのディーヴァ、ミキさんを紹介。

博多出身の彼女から「なんばしよっとね、しぇからしかあ!すいとう!!」と出身地の方言をしゃべってもらいました。

客席からは「博多人形みたい!」との声も!

そしてSTA唯一のバラード「愛ある別れ」をしっとりと歌唱。本人いわく納得いかなかった前回のリベンジだそうで、それも見事にかなったでしょう。

勉強熱心な彼女は歌メロはもちろんのこと、バック・ビートとの兼ね合い、アドリブ、フェイクも突き詰めて体得。歌詞もバッチり覚えこんで本番に臨んでいます、偉いなあ。

ミキさん曰く「この曲、さらっと歌えるかと思ったらとんでもない。音域の広さ、バリエーションの豊富さ、エンディングになだれこむドラマチックな構成に四苦八苦しました」とのこと。

シンのピアノ&オーケストレーション・キーボードも過去に例をみないほどうっとりと響いてきました。

 シカゴがグラミーを受賞したピーター入魂の名曲ですからね。(忘れられない別れた恋人を女々しく思い焦がれる情けない男心ソングを作って歌わせたらピーターは天下一品)

歌い終えたマイクをシンのスタンドに戻してミキ嬢が下がったと同時にケンのカウントで「バレー・フォー・ア・ガール・イン・ブキャノン」の第1&6&7楽章スペシャル・メドレー・・・・というよりもやっぱり「ぼくらに微笑みを」と言ったほうがわかりやすいですね。

たくさんあるシカゴ組曲の中でも最高峰に君臨するジミーの恋愛体験談傑作。

シンのボーカルを中心にブラス隊3人が鉄壁のホーンを吹きならします。ケンとマサもコーラス応戦。ミツとマサのユニゾンもバッチリとかみ合ってハイタッチ(この個所は徐々に微妙にスローダウンするのですが、これは2人の感覚、阿吽の呼吸で)。この曲も格段に成長したものです。

そろそろ新たにもう1楽章追加しますか。

メンバー紹介は自主企画イベントでは必ず実行します。

特に今回はアルト・サックス担当奏者タクミに称賛の声が鳴りやみませんでしたね。

「そんな感じで、はやいものでもう最後の曲です。ここいらで極上のミッドナイト・ソングをお送りしたいと思います。もうわかるね。長い夜!25OR6TO4!!」(これもケイコさんの愛聴ロック)

毎度のことながらここでこの空間がそうとうにヒートアップ、熱く沸騰します。皆の脳みそが熱くたぎっちゃいます。

ドラム台に上ったりジャンプしたり膝まずいたり、モニターに片足乗せたり、マイクスタンドに楽器をこすりつけたり、片手をグルグル回転させて天井高く突きあげたり。マサとノブによる弦楽器同志の絡みに加えてこの日はマサと隣接するミツも随所で加わってきました)

ブラス隊は管楽器&パーカッションの二刀流。(ミツはいつもはウッドブロックなのですがこの日はLP黒タンバリン、タツとタクミは赤マラカス)。

動き回りすぎてマサの足がノブのワウペダル右サイド・シールドを抜いてしまいましたが、即プラグインして事無きを得ました(手慣れたトラブル対処。あまり気付いた人はいなかったのでは?)。

 あちこちでフラッシュがたかれる中で、最後の1音を引っ張りに引っ張り抜いて全てのイベントを終えました。

 タイバン、観客、マスター&スタッフに感謝の言葉を述べた後は、皆で歓談タイム。

ハグしたり握手したり再度の競演を約束したりと一つのテーブルを囲んで飲食をしつつも和んでいます。ヒルネちゃんもケイコさんの影響でシカゴにはまりつつあります。この日は客席にもミュージシャンが多かったので奏法上の話題で持ち切り。

マサとアルファジャークは来札バンドの情報やバンド運営のノウハウを教え合い。

後片付けを完了後は普通、お開きなのですがここでアルファジャークのカズヤ君からのたっての希望で(マスターのご厚意にも甘えて)セッション・タイム。

STAケン、アルファジャークからカズヤ&テツヤ、レッド・クラウドからはテっちゃんという4人の布陣でアドリブ・ブルース。

延々と続くブルージー・ワールド、これは一つの見モノです。

てっちゃんは昔取った杵柄、ギター・ソロを弾きまくり(というか弾きっぱなし)そのまま漆黒の夜に突入、これも快感、だから音楽にはまったら抜け出せない、止められない、病み付きになっちゃうんだよね。

SPECIAL THANKS TO・・・CHYUOH-BUS&HITOMI&TE-TCHAN&MIKI&KEIKO&MR,AOKI&WATARU&TETSUYA&KAZUYA&MR,KUBOTA&COCA-COLA&MISS,TSUTSUI&SHINJI&HIRUNE-CHAN!!

 

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2014年、幕開けイベント!

2014-01-25 03:13:09 | Live告知

VINNIE'S  BAR(JR苗穂駅徒歩5分のライブハウス)

1月25日(土)

札幌市中央区北1条東12丁目オリンピアボウル地下1階

駐車場あり

¥1,500(1drink付)ただし、中学生以下の入場料はいりません!

更に追加料金の1,000円で飲み放題!!

17:30 open   18:00 start

LIBERATION 31~STA企画イベント(計5バンド出演、順不同)

1、the sapporo transit authority(S・T・A)・・・初期chicago(ブラスロック)を徹底的に追求して披露します。

2、RED CLOUD・・・MR,EKBのてっちゃん率いるチャーのコピー・バンド・トリオです。

3、ALFA JERK WITH FRIEND・・・STAとは3度目の対バン。カズヤ&テツヤ&SAX編成でアコースティック・サウンドに挑戦。

4、ELECTER・・・てっちゃんファミリーによるアースシェイカー4人組コピー・バンドです。

5、GROW RAISE・・・再度、てっちゃんファミリー5人組バンド。B'Zをばっちり決めてくれます。

決定次第詳細を随時アップしていきます。どうぞお楽しみに。

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IF WINTER COMES,CAN SPRING BE FAR BEHIND?  

2014-01-22 04:08:15 | リハーサル

札幌と夕張の中間地点になんともユニークな名称の川があります。ちょっと聞いただけでは「冗談だろう、嘘だろう」と信じてもらえないのですが、本当に存在する、これが「ヤリキレナイ川」

ほんの5キロほどの小さな川ですが、河川マニアの間では有名なスポット。

ここ10年くらい前からテレビの面白コーナーや、ラジオを含めたクイズ番組、道内のローカル物でもちょくちょく取り上げられていますので「ああ、あれね」と思い当たる方もいるのでは。

私は子供の頃から、よくバスの車窓から看板を目にしていたので世間一般に知られるかなり前から知っていました。

北海道の地名がほとんどそうであるように、この名称もアイヌ語からきています。

「魚の住まない川・・・・ヤンケ・ナイ」、「片割れの川・・・・イヤル・キナイ」が語源。

明治期にはこの川が氾濫、膨大な被害を被った近くの住民達が口々に「やりきれない・・・・・」とこぼしたことからこの呼び名が定着したとの説も。

数十年前まではザリガニも生息していたそうですが今はどうなのかな???

おもしろいことに数年前、深夜の時間帯に小藪、オリエンタルラジオのお笑いタレント3人が川の土手に座ってやりきれない話題を語り合う、という低予算(!)番組が放映されていました。

番組名もそのものズバリ「ヤリキレナイ川」!!(ロケ地が北海道の川なのかは不明)

ヤリキレナイ川表示看板は国道沿いに面して立っているのですぐにわかりますよ。

ちなみにこの川が流れている町はあの深夜ラジオ元祖DJ亀淵昭信さんの故郷です。

「ビバ・カメショー!」

 

STAのスタジオ・リハーサルも2014年2回目を迎えました。

ミキ嬢をゲストに迎え入れての7人が元気な姿で集結。

マサは一足先にやってきてロビー設置の薪ストーブ煙突掃除。

燃焼が芳しくないので、調査してみたら屋外の煙突が見事に詰まっていました。

ススの塊をごっそりと除去、雪が真っ黒に。

すると物凄い勢いでストーブの火力を増しましたよ、良かった!!。(体が焦げ臭くなっちゃったけど)

 

ここ半年ほど前から、ブラス隊にも一人ずつマイクを立てているので、スタンド類が乱立。

見た目はゴージャスですが、ミキサーも兼任しているケンが1本ごとに音量&音質チェックするのが大変そう。

シンのキーボード・セッティングも形がほぼ定まってきてモニター用アンプも移動がスムーズに。

バラード曲を序盤、中間、最後にと分けて演奏。更にはメドレー部分でも円滑に流れが繋がるように実戦さながらにボーカル

立ち位置も変えて取り組み。

ケンは新調した真っ赤な持ち手部分が見事なビック・ファース・ワイアー・ブラシを手に熱演。

スティックに持ち替えて、連打の応酬。ヒートアップしすぎてすっぽ抜けたスティックがノブのギター・ボディに当たって皆が大笑い。

これをきっかけにミツが「ギター弦が演奏中に切れてプレイヤーの身に危険が及ぶことってある?」との質問。

まあ、少なくともノブ&マサは怪我したことないけどね。

弦の交換時にはペグ周辺での弦先端は鋭利なトゲ状態ですからとても危ないですが。

ミツ&タツによるブラス・セクションも相変わらず余裕で迫力あるね。

25日のビニーズ・バーのセット・リストに比重を置いて(若干雪あかりの曲も含む)最終まとめをしようと思っていたのですが、ここにきて困ったことが。

なんとライブ5日前になってテナー・サックスが参加不可能という事態に陥ってしまいました。

でもその数時間後には問題解決。時、まさにSTAがこのスタジオ練習の真っ最中。

ハッシーが「札幌市内だからオーケーですよ!曲目を教えて!!」とのこと。

アルトによる再共演が実現。去年の810以来ですね。頼もしい仲間の復帰にメンバー一同大喜び。早速ハッシーはミツと電話で軽い打ち合わせ。

タツは曲ごとに、熱心にマウスピースをチェンジして好みのサウンドを追求。けっして妥協しないでピッタリフィットするものを探っています。

ミツも以前から言っていますが、極寒のこの地域では管楽器のコンディション管理にとても神経を使います。まあそれはデリケートな楽器全般に言えることですが(オーディオ系もですね)、寒い外から暖房の効いたスタジオに入ると露付き現象も起こりますし、何といっても怖いのが急激な温度変化による膨張トラブル。

冷えた急須に熱湯を注ぐと亀裂が入るように、楽器本体にも同様のことが発生します。

想像しただけでも恐ろしい・・・。

ものぐさな人はよく楽器を車の中に年がら年中放置しっぱなし・・・なんてことを聞きます。

これって一種の楽器虐待事件だと思いますよ、マジに。

楽器が可哀そう。

今年になってから再度チャレンジ再開したシカゴの初期ナンバー。ノブが若き頃、シカゴ熱に拍車をかけたという曰くつきのこの難曲。じっくりと毎回練りこんでいこうと思います。

さあ!土曜日は1年1か月ぶりの札幌ビニーズ・バーでのSTA企画ライブです。(場所はSTAリハーサル・スタジオから徒歩の距離)

BNPファミリーのテっちゃん軍団も大挙出演のこのイベント。楽しみですね!!

 

 

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VIC FIRTH LIVE WIRES

2014-01-21 20:12:05 | 楽器館

バラードなどで、ケンはワイアー・ブラシを使用してプレイしています。

今までのモノがボロボロになってしまったので、新たに購入。

スティック・メーカーの中でも超有名なビック・ファース。

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TRUMPET MOUTH PIECE

2014-01-21 20:03:58 | 楽器館

研究熱心で音作りには決して妥協を許さないタツは曲ごとにまめにマウスピースを交換して自分の追求するサウンドを常に探しています。

金色のメーカーはBEST BRASS

主にハードな曲を中心に使用しています。「いかにもヘビーメタルっぽいルックスだね!」と言ったら笑われてしまいました。けっこうな重量なんだそうですよ。

銀色のほうはBACH

こちらはバラード系、ソフト路線向け。

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FERGIE FREDERIKSEN

2014-01-19 20:37:21 | free form space

2012年春ジョニー・ウィンター感動のライブ以来これといった大物海外ミュージシャンが札幌を訪れることはほとんどありませんでしたが、ここのところの連日来札決定ニュースは物凄いですね。いったいぜんたいどうしたことなのか・・・?まんべんなく来てくれれば良いのに、極端すぎます。

ジェフ・ベック、ボブ・ディラン(なんとゼップ2ディズ!)、TOTO、ラリー・カールトン&デヴィッドTウォーカー、ビーチ・ボーイズ(主メンバーはブルースとマイクのみ)。

ビーチ・ボーイズ以外は見たことのあるミュージシャンばかりですが、もちろんセレクトして行きますよ!

TOTOの来札は3度目ですが、残念なことに2代目ボーカリストのファーギー・フレデリクソンが1月18日、癌により他界しました。

享年62歳。

1年半前に、なんともぜいたくな4大ボーカリストの競演によるプロジェクトで来日公演も行ったばかりのこと。

その時の顔ぶれはファーギーをはじめ、元シカゴのビル・チャンプリン、元TOTOのボビー・キンボール、元ジャーニーのスティーブ・オージェリー。物凄い豪華でぜいたくなラインナップでしょう。

ファーギーが癌との闘病に苦しんでいる噂は以前から耳にしていましたが、回復復帰後、みごとに蘇って元気に来日公演。しかしその後、ふたたび癌の再発。そして帰らぬ人となりました。

 

私を含めて大方の人達がファーギーの名と顔を知ったのは、TOTOのアルバム「アイソレーション」からでしょう。

「Ⅳ」の大成功後、ボビーの脱退、そしてカンサスの加入を蹴ってTOTOに合流したファーギーでしたが、結局は1作のみの参加に終わりました(3代目はジョン・ウィリアムスのご子息、ジョセフ・ウィリアムス)。

しかし、ストレンジャー・イン・タウン、ホリ―・アンナなどのヒット曲、プロモーションビデオも話題になり、なんといってもバンド中一番のハンサムでもあるファーギーに対する評価はウナギ登りでした。

私も見に行った武道館での来日公演も大好評。

安定感のあるテクニカルで良質な楽曲群は当然のこととして、更にエキサイティングになったステージ・パフォーマンスは特筆すべき点でしょう。

体操選手としてオリンピックを目指していただけあって引き締まった体を武器に所狭しと動き回りながら熱唱するファーギー。

エンディングではドラムのところにまで昇って会場に背を向けてバック転を披露して着地と共に「ズドン!!」とフィニッシュする見せ場もいくつかありました(1年半前の来日では、さすがにそれはありませんでしたが・・・)

その頃はマイクも元気、ジェフも存命中。ジェフ・ポーカロがエンディングのドラム・フィルを迫力満点に叩きまくって決めた後、お約束のドヤ顔で立ち上がるのと、ペアでファーギーの体操技も見られる至福のひとときでした。

脱退後はソロ活動をマイペースで行っていましたが、写真は私お気に入りの「EQUILBRIUM」

1999年発表の11曲入り。

あの有名な絵画、映画をモチーフとしたジャケット。

音のほうはといいますと、最初はバラードを中心としたAORだと思っていたのですが、完全に予想をひっくり返されてしまいました。

一言でいえばあまり好きな言葉ではないのですが良質な商業ロック・アルバム。

アレンジ、楽曲、メロディー、構成と丁寧に練りこまれた骨太ミュージック。

ジム・ピータリック(アイズ・オブ・マーチ、チェイス、サバイバーなど)臭濃厚のサウンドだなあ・・・と思っていたらやはりジムのクレジットがコンポーザーの欄に発見できました。

TOTOファミリーの参加は当然としてシカゴからもジェイソン・シェフがコーラスで2曲に参加。

驚いたことに6曲目に収録されている「クレイジー」という曲はシカゴのアルバム候補になりつつも没になったものだそうです(スティーブ・キプナー&ボビー・コールドウェル作ということも納得)

他にも超がつくほどのスーパー・セッション面がバックを固めています。

リッキー・フィリップス、ブルース・ゴーディー、ティム・ピアース、ケリー・ハンセン、ジェフ・スコット・ソート、ダニー・レイン、ニール・ショーン他。

楽曲提供者にリチャード・ペイジ、ジェイソンとは縁のあるジョン・リンド等。

その後も、ファーギーは良質なソロ・アルバムを多数製作発表しています。

機会があればぜひ聞いてみてください。

伸びやかで突き抜けるような華麗なるボーカル・メロディ、そしてかっこいい男のロック魂ファーギーに触れられること、確約しますよ。

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I WILL

2014-01-15 03:34:32 | free form space

ミツはポール・マッカートニー来日公演を実体験、ロンドンにまで足を運んでビートルズゆかりのスポットを訪れて、CD音源はボックスで揃えて、夕張STA企画ライブにおいてはM&Mというボサノバ・プロジェクトを立ち上げて演奏。その際にはもちろんビートルズも取り上げていました。

そこは拘りのミツ、通が唸るポールの独壇場ともいえる隠れた名曲「アイ・ウィル」がそれです。通称ホワイトアルバム(2枚組)に収録されている別にヒット曲でもないのですが、妙に心に染みいる素朴なメロディ。(ベースラインが特に印象的)

天才ポールはこの時代、こういうことをサラッと当たり前のように創り上げたのでしょうね。マサとミツはよくビートルズ談義で盛り上がります。

そこで、数多くあるビートルズのトリビュート盤の中から「アイ・ウィル」を含んでいる物を洋楽・邦楽取り混ぜてご紹介します。

 

1995年発表「レイカ&ザ・ウェイターズ  レット・イット・ビー」ボーナス・トラック付きのサンプル盤12曲入り。「アイ・ウィル」は8曲目に収録。

あのピーター・バラカンも大絶賛、日系アメリカ人のボーカリスト、レイカをフユ―チャーしたブルース、フォーク、ジャズ色が濃厚のユニークな解釈が絶品。黒っぽいボーカルによるフレージングもセンス抜群、必聴。

 

1989から1992年までにレコーディングされた「ゴールデン・スランバー  高橋アキ」17曲入り

リンゴの切り絵による緑ジャケット

このアルバムは現代音楽界では知らぬ者のいない存在であるピアニスト高橋アキさんがビートルズをもとに世界中のピアニスト達に自由にアレンジ、演奏してほしいと依頼、結果「ハイパー・ビートルズ」というシリーズ企画が実現し、本盤はその中からの選りすぐりのベスト・セレクションです。「アイ・ウィル」は11曲目、谷川賢作がアレンジを手掛けています。ちなみに彼は、詩人・谷川俊太郎氏の御子息です。

前衛的な解釈による展開、原曲のイメージを損なわずにかつ冒険心に溢れたアヴァギャルドな奏法と楽しめます。ところどころに難解な個所もいくつか見受けられますがそうそうたる面々にはもうそれだけで聞き入ってしまします。

武満徹、ジョン・ケージ、谷川賢作、三枝成彰、羽田健太郎、坂本龍一・・・他が参加。

 

癒し系レーベルのウィンダム・ヒルからは1999年発表のアメリカ盤「ヒア・ゼア&エヴリーホエア」ザ・ソングス・オブ・ザ・ビートルズ  ア・ウィンダム・ヒル・コレクション13曲入り

「アイ・ウィル」はタック&パティが歌とギターを担当、2曲目に収録。

茶色のジャケットにはカブトムシやいろいろな昆虫が並んでいます。

 

1999年発表、日本が誇るビートルズのカバー・バンド、ザ・ビートルーズによる「エニシング・ニュー」12曲入り。

表ジャケットにはサージェント・ペッパーの目にも鮮やかな衣装に身を包んだメンバー4人によるショット。中ジャケットにはメンバー達の使用楽器などが詳細に記されていて、オタク心をくすぐる解説も充実、アビーロード風横断歩道フォトなど敬愛するビートルズに対するオマージュ満載。

「アイ・ウィル」は5曲目に収録。マウス・ベース、ギター・ボンゴも披露。原曲に隠された秘話も注目。

ビートルズ風オリジナルも納められています。

以前、国営放送テレビに彼らが出演した番組を見たことがあります(ルー大柴氏が司会進行)

あの時の「アイ・アム・ア・ウォラス」は釘付けになりましたね。解説者の人も「コレって本家もライブ演奏していない難解な曲だよね、びっくり」と述べていました。効果音、サイケデリック臭漂う雰囲気作りもいかしていかしていました。ミツもお気に入りだそう。

 

1993年発表「レゲエ・ビートルズ  ランチ・タイム」12曲入り

「アイ・ウィル」は最後に収録。このメンツが意外なのです。

ドラムはジェフ・ベックの「ブロー・バイ・ブロー」で一躍注目を集めたリチャード・ベイリー、ベースは達人、クマ・ハラダ、ボーカルはカール・ルイスという布陣。

 

最後はホワイト・アルバムEP風ジャケットの2001年発表「べイクド・アップル  ファブフォー・トリビュート」17曲収録。

豪華ポスター歌詞カードも充実、内外問わずビートルズをこよなく愛するミュージシャン達大集結といったところ。

ウィル・リー、河合我聞、沼澤孝、角田美紀、松原秀樹ETC・・・・

「アイ・ウィル」は最後に収録。

 

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2014STA始動

2014-01-15 01:47:29 | リハーサル

今年最初の活動は2月に開催される小樽・雪あかりの路ライブ・イベント説明会への出席。各バンドのリーダーが一堂に会しての顔合わせ&詳細報告&自己紹介。(PM1:00~)

この日は札幌も小樽もあいにくの豪雪でしたが多くの懐かしい方々と再会しました。

STAは5年連続の参加ですが、こういったミーティングが行われるのは初めてのこと。初参加の人達も交えて

改めて、各バンドに注意事項などが伝えられました。長年続けていくといろいろな諸問題が浮き彫りになってくるのでここいらでこういう会合を持つということは必要だと思います。もちろんラズベリーのリーダーHIKO、STAとライブ同日のトップに出演するBNPからもシン&ミキが参加しました。

説明会が行われた場所はエンペラーの地下にあるカモメ亭というライブホール。

ここはSTAが初めて雪あかりに出演した時の楽屋として使われていたスペースです。

とても広々としていてカウンター、ステージともども立派です。壁には北海道ゆかりの著名人パネルが説明文付きでずらっと展示されています。

2時からはvol,17お気楽ライブがあるとのことで、主催者のMR,Sからの招待でドリンクまでごちそうになってステージ観戦。ミキサーのミワ君には毎回小樽でお世話になっています。

 

そして今年初のSTAリハーサル。

6人が集結。岩見沢サムシング以来ですから丸々1か月ぶりですね。今年も雑念を振り払って遠慮なくシカゴ中心で展開していく所存です。

ブラス隊はダイスケがSTA卒業、ミツのみが合流。でも肝心のトロンボーンが外の寒さにやられてガチガチ状態。ほどよく冷え切っているのでステーブにしばらくあぶって解凍作業。持つ手も凍えてきます。マウスピースもうっかり口にあてると張り付いてしまい非常に危険です。オイルもガチガチにしばれついているし。北海道ならではのバンドマン泣かせの季節です。前日の小樽・説明会内容を伝達してからセッティング開始。

いきなりしょっぱなから過激にぶちかますのもなんだから、軽くバラードなどを。じっくりと何度も繰り返し煮詰めてみました。前回ライブでの反省点、弱点などもピックアップしてみながら「もう一度」

テンポ、強弱、メリハリ、コードの展開、バックとボーカルとの絡み、エンディングでの盛り上がりにおけるチェックポイント。

シンがハモンド、ピアノ、そしてオーケストレーションと大活躍。

そして新作ピアノソロを披露。ミツとマサはこれにニヤリと喜びの反応。「スティービー・ワンダーみたいだ!」

今までとはタイプの違う新たな局面を披露。

さあ、ここからは2部構成に突入。先月まではサムシング2ステージ分セットリストでスタジオ時間をフル活用していたので、今月からはちょっと余裕をもって取り組んでみました。

ヴィニーズ・バー、雪あかりの路の2つ分のライブ用に焦点を集中。相変わらずのハードな曲が羅列。

正月休暇でなまった部分、感覚を呼びさます意味でも刺激的なサウンドを体が浴していたのでしょう。皆、生き生きとしています。まあ、初歩的なミスもちらほら露呈していましたが、即解消。あっという間に正規のバンド体制が蘇りました。

今まで結構おざなりになっていたラフな個所も訂正、アンサンブルの微妙なズレも修正。

曲間では久しぶりに集まったメンバー達がシカゴのコアな話題に華が咲きすぎて一瞬リハーサルが中断の苦笑い・・・。BNPからミキさんがゲスト参加、ボーカル&パーカッションで加わってくれてしかもお土産までもらっちゃいました、ありがとう!!そんな和気あいあいムードの中での第1回STA2014スタジオ・リハーサルでした。

 

 

写真は小樽・カモメ亭。このステージ、BNPのメンバーは立ったことがありますが、STAは未だに未経験。

もう一枚の写真はミキさんからの九州土産。博多ボールペン、福岡限定サンリオ・マイメロディのハンカチ、金平糖、そしてゆるキャラ人気ナンバー1「クマモン」ストラップ。

右側に見えるのはケンがミツにプレゼントした愛するスワローズのタオル。

その下はミツが最近購入したシカゴ輸入1977ライブDVD。

 

 

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午年2014 CD編

2014-01-05 18:48:25 | free form space

ジャンルに拘らず、ランダムに羅列してみました。

レコード編とだぶっている物もありますが、ご容赦ください。

 

BAHOも不定期ながら、活動続行中。

写真は江戸屋レコードから2枚をチョイス「ピンク&ブルー」(ミニアルバム)、「ハプニングス」

江口寿史氏による馬マンガも描かれています。

 

アメリカの1985年ライブ「アメリカ・イン・コンサート」

レコード編の後に発表された別物ライブ。

「名前のない馬」「金色の髪の少女」「ディジー・ジェーン」「ヴェンチュラ・ハイウェイ」「アイ・二ード・ユー」など聴きごたえ満点。もう1枚は1975年作品ベスト盤「アメリカの歴史」

これ1枚で初期の彼らのヒット曲は把握できます。

 

第1期ディープ・パープルのオリジナル・メンバーだったベーシスト、ニック・シンパーが結成した「WARHORSE」の1972年作品「RED SEA」輸入盤ボーナストラック、ピクチャー・ディスク。船の先端にメンバー5人の顔が装着されたジャケットは第2期ディープ・パープルの「ファイアー・ボール」を彷彿とさせます。

 

ロキシー・ミュージックの伊達男ブライアン・フェリーのソロ「MAMOUNA」1994年発表。

参加ミュージシャンがゴージャス。

 

もう一人のブライアン、ブライアン・アダムスが手掛けたドリーム・ワークス・アニメーション2002年作品「スピリット」オリジナル・サウンドトラック。この頃のブライアンは史上最強のサントラ・ヒットメーカーとして引っ張りだこでした。

 

そしておなじみフェイセス「馬の耳に念仏」

 

1975年デビューのシマウマ・トリオ「ゼブラ」の初ライブ「ゼブラ・ライブ」(1990年発表、通算4作目)ラストにはレッド・ツエッぺリンの隠れた名作「ザ・オーシャン」を収録。

 

ドゥービー・ブラザースの5作目「スタンピード」

予約の時点でミリオン・セラーを記録、また前作「ドゥービー天国」ではペダル・スティールでゲスト参加していたジェフ・スカンク・バクスターが正式に加入、この時点でトリプル・ギター編成になった記念すべきアルバムでもあります。

 

エルトン・ジョンは4枚を紹介します。

2006年作品「ザ・キャプテン&ザ・キッド」

ジャケットはピアノ・エルトンとカーボーイと馬。

2000年発表のドリーム・ワークスによるアニメーション「ザ・ロード・トウ・エル・ドラド」では作詞家ティム・ライスとタッグを組んでいます。

1997年作品「ザ・ビッグ・ピクチャー」には「リブ・ライク・ホ―セス」を収録(写真はアルバムとシングル)。

 

プログレ界のスーパー・グループ「エイジア」初のベスト盤「ゼン&ナウ」

イエス、EL&P,バグルス、キング・クリムゾン、ユーライア・ヒープ、ファミリー、ウィッシュボーン・アッシュ、3、パーマー、クレイジー・ワールド、アトミック・ルースター、GTR,ロキシー・ミュージック・・・と彼らが在籍したバンドをあげていったら膨大な量になります。

 

元GFRのマーク・ファーナー初ソロ・アルバム「マーク・ファーナー」1977年作品。

10曲入り。マークにサインをギターアンプ・モニターのピーヴィー・ポスターに書いていただき、握手してもらいましたが不敵な笑みと力瘤には痺れましたね。

 

ワイルド・ホ―セス収録のザ・ローリング・ストーンズ2枚。

「スティッキー・フィンガーズ」そしてもう1枚は「ストリップド」、1995年発表の14曲入りアンプラグド。

来日時に日本でレコーディングされた曲も収録されています。

 

1980年度作品、ウォルター・ヒルが手掛けた映画「ロング・ライダース」の13曲入りオリジナル・サウンドトラックを担当したライ・クーダ―。

ギターはじめアレンジ、プロデュ―ス、作曲もこなしています。

キャラダイン3兄弟を主軸にすえて繰り広げられる西部劇。ライ・ク―ダ―は数多くのサントラを発表していますが本格的に全編にわたって担当したのはたしかこのアルバムがはじめてのことだそうです。

 

そしてマカロニ・ウエスタンの音楽で一躍旋風を巻きおこしたエンニオ・モリコーネ1964年作品「荒野の用心棒」サウンド・トラック盤。

全8曲入り、トータル・タイム28分57秒。

この映画は黒澤明の「用心棒」をそのままぱくった作品として有名です。

もう1枚のほうはモリコーネ代表映画作品集。

 

映像音源が続いたので、強引に日本が生んだ熱血スポ根アニメの金字塔「巨人の星」からサントラ&BGM3枚。

主人公の星飛雄馬に「馬」という文字が入っていたもので(笑)

 

元ナイト・レンジャーの8フィンガー・ギタリスト、ジェフ・ワトソンが結成したプロジェクト「ローン・レンジャー」の1992年作品。ナイト・レンジャー解散にともない一人っきりのレンジャーということです。

ハイヨ―・シルバー!!で有名なアメリカ活劇からのバンド名(ハイヨ―!もしっかり入っています)

当初はジェフのソロの予定がそのまま、バンドに発展、カーマイン・アピス、ボブ・ディズリーらとともに来日公演を行いました。札幌公演を見に行きましたが楽曲不足のためにメンバー達の関連曲も披露。カーマインはロッド時代の「ホット・レッグス」を演奏。

日本人のお姉ちゃん2人が登場してダンスなんかしちゃってましたね。

ジェフが投げたピックを取り損なったのですが指先に当たってピキ―ン!という金属音が。どうやらメタル・ピック使用のようです。

 その後はジョー・リン・ターナーがボーカリストとして加入、ドラマ―がチェンジしつつも「マザース・アーミー」としてアルバムを発表。

ナイト・レンジャー再結成、脱退・・・とごたごた続きのようです。

 

ここに紹介する中では最も渋く通受けするアルバムは1976年作品「リターン・トウ・フォーエヴァー」の「浪漫の騎士」

CBSに移籍後、当時のシカゴの拠点コロラド州カリブー・ランチにて1976年2月録音、ジャケット・デザインもジョン・バーグが担当しています。

トータル・コンセプト・アルバムとしても完璧に近い完成度を誇る力作。

メンバーはチック・コリア、アル・ディメオラ、スタンリー・クラーク、レニー・ホワイト。

 

最後は最も馬ジャケットが多かったザ・スティーブ・ミラー・バンド

1977年作品「ペガサスの祈り」12曲入り。

1978年発表のベスト盤「グレーテスト・ヒッツ 1974-78」14曲入り

1986年作品「リビング・イン・ザ20thセンチュリー」11曲入り

1993年作品「ワイド・リバー」13曲入り

ジェファーソン・エアプレーン、グレートフル・デッド、サンズ・オブ・チャンプリンらと共にサンフランシスコのロック・シーンを牽引してきた彼らもメンバーチェンジを繰り返してきたので、すでにスティーブ・ミラーのみがオリジナル・メンバー。

数多くのヒットを生み出し全米を代表するビッグネームへと成長しました。

ちなみにスティーブは超がつくほどの大金持ちの息子だとか。

私個人的に思い入れがある曲1位は「ジェット・エア・ライナー」

あのイントロのギター・リフを聞くたびにウキウキします。

他にも「アブラカダブラ」「ザ・ジョーカー」も捨てがたい。

意外にも、無名時代にはボズ・スキャッグスとバンド・メイトでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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