THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,77 sapporo live house HOT TIME

2013-03-31 11:59:04 | Live Set List

2013/3/30(SAT)

STA自主企画ライブ LIBERATION 28

北海道もようやく、雪解けムードが本格化してきて春めいてきました。

まあ桜開花までにはあと1月は待たなければなりませんが。

おもしろいことに北国のアマチュア・ロックバンド達はどうも真冬にはヒグマ同様に冬眠まではいきませんが音楽活動が停滞気味になりがちです。

でもポカポカ陽気に誘われてライブハウス界隈もにぎわいを取り戻してきている様子。

でもSTAは春夏秋冬一切の休養もなく相変わらず毎月ライブ続行中!

そういうわけで久しぶり、そして今年初の「LIBERATION」です。

毎度おなじみ「はる」2人組以外は大所帯バンドばかりでさすがのSTAも普通の編成に見えるところが愉快ですね。

思い起こせばここ「ホットタイム」は2度目のSTAですが、前回去年10月の時はマサが東京でシカゴを観た次の日にLIBERATIONだったという超ハードスケジュールイベントでした。

でもその時、とても評判も良かったために早速2回目のステージとなった次第。

午後3時半からのリハーサル開始とともに続々と集結する各バンド・メンバー達・・・早くも開演前から会場は観客で賑やかムード。

「あれ・・?これってまだリハーサルだよね??(笑)」

しまいには席も足りなくなり急遽仮の椅子を持ち込むことととなりました。

嬉しい悲鳴全開、カウンター前にもすでにドリンクやフード注文待ちのお客様がずらっと行列。

なんか物凄いことになりそうです、わくわく。

出演バンド達も気合いが入るというものです(実際この日の5バンドすべてにアンコールが自然にかかりました。こんなことって初。素晴らしいお客様たちにも拍手)。

仲間同士早々と乾杯の音頭と酒盛りにヒートアップ。

今か今かと開演の時を待っています。いつものようにマサの司会進行でライブが午後6時15分スタートなのですがこの会場の和やかで温和な空気感の中では余計なMCもいらないみたい。

本当はステージ前にはセッティング中ずっとスクリーンが下りてきてプロモーションビデオが流れているのですがこの日はバンドが大所帯のために混み合い、最前列の観客席との間にもスペースが確保できずになし。

それもそのはずトップバッター「MR,EKB(宴会バンドの略)」はこの日最多人数の男女混合10人編成!

ステージに収まりきれずキーボードプレイヤーの一人はモニターを乗り越えて客席前方に陣取ります(鍵盤奏者3人!)

リーダーのてっちゃん率いるこのバンドは全曲ミスター・チルドレンのカバーを演奏。

もうしょっぱなから会場一丸となっての大フィーヴァー大会。

皆が皆、色とりどりのライト・スティック(っていうのかな?)を手に持ち、曲に合わせて自由にリズムに揺れて綺麗。

曲ごとに楽器の持ちかえがあったりジン君がビールジョッキ片手に熱い声援にこたえたり、バラードでうっとりさせたかと思えば手を頭上にかざしてみんな一体となって横振りアクションとアンコールを含めてお祭りムードいっぱい。

ビデオ・カメラ撮影がそこらじゅうにセットされていて、家族連れも目立ち小さなお子さんも一生懸命エールを送っていました。

ドラマーのオッ君は腰を痛めているのに懸命のプレイ。

サプライズはラズベリーの歌姫キリちゃんがゲストでコーラス&パーカッションで参加していたこと。

彼女は初ライブから何度も見ていますが成長著しく今となっては貫禄たっぷり、ひっぱりだこの売れっ子です。

そしてこのMR,EKBはバス・ドライヴァーのメンバーがほとんど、マサの父親&弟も同業だったのでそのことでも親近感がわきました。

 

2番手に登場はSTAファミリーとしておなじみ小樽から駆けつけてくれました6人組「ザ・パーティーズ」。

バンド名からもわかるようにオールマイティ・ジャンルをコンセプトに誰でも気軽に口ずさみながらのれるレパートリーを次々と繰り出してくれます。

リーダーMR,Sの渋いハスキー・ボーカルを筆頭にツインギターの特性を見事に引き出したソロ&カッティング、リズムセクションも絡めて見事な大人のいぶし銀安心サウンドを展開。

途中でベースのシャーラー・ブラック・ロックピン・ネックサイドのナットが外れて紛失するというトラブルもありましたがしゃがみこんでプレイは続行。

マサも駆けつけてパーカッションのメンバーと共にストラップをかけてあげました。

多方面で活躍しているだけあってそのステージ運びのスムーズ・MCの巧みさは観ている側もとても勉強になります。

個人的に新曲がいくつか聴けたのも大きな収穫。

驚愕「レイジー・ママ」からの幕開け、お約束のスタンダード「ダンシング・オールナイト(もんた&ブラザース)」ではイントロが流れた途端にあちこちから「OOOHH!!」の声。

すかさずキラキラとミラーボールが回転します。

さらに追い打ちをかけるようにタイムスリップ「星降る街角」

一気に洋楽の金字塔ドゥービー・ブラザース「LONG TRAIN RUNNIN'(EDIT VER)」ではシャープなコードワークが売り。

S氏が「CCRの曲をお送りします」といえば会場から「雨をみたかい??」

ノーノー「プライド・メアリー」でした。

「次の曲はもう何十年も前、あの、マチャアキが在籍していたザ・スパイダースが取り上げていて多くのミュージシャンにもカバーされている曲をお届けします、聞いてください」

トリッキーなギター・リック・イントロをきっかけに「ダンス天国」でコーラスの掛け合い。

合唱がはじまった「スタンド・バイ・ミー」、そしてレイ・チャールズの代表作「アン・チェイン・マイ・ハート」でひとまず終了かと思えばなんと2連発のアンコールが。

クィーンがロカビリーに走ったと当時物議をかもしたアルバム、ゲーム収録のヒット曲「愛という名の欲望」、最後はチャック・ベリー作の本日ロックンロール決定打「ジョニー・ビー・グッド」で締めくくり。

お見事の一語に尽きます。

 

ど真ん中の3番手は「はる」

この2人組もSTAファミリーとして、もうずいぶんと長い付き合いになるジャンルこそ違え可愛い弟分的バンドです。

夕張からの道中、清田区で渋滞に巻き込まれて一時はどうなるかと思いましたがなんとかギリギリに会場入り。

夕張はまだまだ豪雪だそうで・・・・。

いつものようにカホン&パーカッション&コーラスに、アコースティック・ギター&ボーカルによる爽やかなオリジナル・ポップスを元気に聞かせてくれました。

これは若さの特権ですね。

見るたびにどんどんとアレンジが洗練されて、コーラスワークもこなれて余裕すら感じられるようになってきました。

相変わらずの初々しいMCの掛け合いはご愛嬌ということで。

それでも会場からの反応は1曲目「スタート」から上々。

「今の曲、キャッチーだね」「ボーカルのハリのある声、伸びやかでいいね」と絶賛の嵐。

それに励まされたのかはるも全力で必死に進行。

呼応するかのように客席からも手拍子に声援合戦。

この日ほとんどのお客さんがはるは初体験だと思いますが好感度最高値に達したようです。

途中ではちゃっかりと自主制作CDの宣伝も忘れません。

するとあちこちから「俺、買うよ」「車の中でドライブがてらに聞くにはもってこいだね」

新曲は夕張・風致公園(デート・スポット)をイメージして作ったというしっとりムードの「渡り鳥」(こちらも別にCD販売)。

次に控えしは180度イメージを変えて「北都のファイター」

アリスの「チャンピオン」風はるにしては珍しいハードなナンバー。

北都プロレスが夕張で遠征試合にきた際に知り合ったそうで今度は岩見沢のリング上でこの曲を歌うそうです。

その告知ポスター・パネルもしっかりと掲げてアピール。

アンコールは世界中の笑顔に捧げられた「スマイル」

はるの2人も嬉しそうにステージを後にしました。

もちろんCDも飛ぶように売れ続けて直筆サインのサーヴィス付き。

以前にも書きましたが、夕張では練習スタジオがありませんので清水沢駅の構内スペースを利用してきていたのです。ところが騒音の苦情が出て(マサも高校時代に同じ経験あり)今は夕張の武道館!!といわれている会場で地道にリハーサルに汗を流す日々だそうです。

「はる」頑張れ!!

 

とり前4バンド目はSTAキーボード奏者シン率いる男女混合7人組「BRAND NEW POPS」

深川から応援に駆けつけてくれたお孫さんを抱っこしてのリハーサル・・・とアットホーム感あふれるバンドです。

2人の熟女ボーカルをフロント中央にすえて向かって左サイドにはリーダーのシン、右サイドには再度登場のMR,EKBてっちゃんが構えています。

選曲も大人の落ち着いたムードに満ちたものばかり6曲。

前半3曲が洋楽、後半3曲が邦楽です。

まずビックリしたのがシンが甘い声でボーカルを務めていたこと。

これはSTAのメンバー達は一人も知りませんでしたのでもう釘づけですよ。

セクシーな女性コーラス&ボーカルが彩りを添えて、そこにてっちゃんの官能的ギター・ソロが絡みついてきます。

マサのフェバリット・バンド、スティーリー・ダン「リキの電話番号」が飛び出してくるところなんかからでもこのバンド・センスの高さがうかがい知ることができます。

あの何事においても癖のあるドナルド・フェイゲンのボーカル担当するなんてシンの度量の深さに感銘。

続いてはジャミロクワイのバージョンで「サニー」

ね!思わず誰しもが身をゆだねたくなるような流れです。

さらにはディーコン・ブルー「WHEN WILL YOU MAKE MY TELEPHONE LING」

男性と女性二人によるボーカルが贅沢なまでに交互に引き継がれていきます。

ここまでは洋楽、後半は邦楽大会。

4曲目は八神純子「夜間飛行」

その世代の人たちにとっては青春プレイバックでしょうね。

5曲目は桑田バンドのカバーでSUPERFLY「SKIPPED BEAT」をMIKI・VOCALではちきれそうにパワフルに。

感激のアンコールは当然でしょう。

スターダスト・レヴュー「思い出に変わるまで」を終えてMIKI嬢から今回のイベントに対する感謝のメッセージをいただきました。

とにもかくにもこの日のライブはSTAにゆかりのある仲間たちが集結してのイベントゆえにどの人も心の底から1曲1曲、一挙手一投足を堪能しているようです。

トリはこの日のライブ企画首謀バンド,唯一ブラスセクションが在籍しているTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY。

オリジナル・シカゴとまったく同じ7人編成、もちろん今まで同様に全曲初期シカゴ1~8までの代表作&コアなナンバーをマニアックにお届けしました。

サックスのタツはスケジュール多忙のためにこの日もぶっつけ本番。

***SET LIST***

1、INTRODUCTION(1・シカゴの軌跡)

2、QUESTIONS67&68(1・シカゴの軌跡)

3、OLD DAYS/追憶の日々(8・未だ見ぬアメリカ)

4、~SE:PROLOGUE,AUGUST 29,1968/1968年8月29日シカゴ民主党大会(1・シカゴの軌跡)

5、~SOMEDAY=AUGUST29,1968/流血の日(1・シカゴの軌跡)

6、~FREE FORM PIANO(SHIN)

7、~SATURDAY IN THE PARK(5・シカゴⅤ)

8、MAKE ME SMILE/ぼくらに微笑みを(2・シカゴと23の誓い)

9、~TO BE FREE/今こそ自由を(2・シカゴと23の誓い)

10、~NOW MORE THAN EVER/愛は限りなく(2・シカゴと23の誓い)

・・・・・・ENCORE・・・・・・

11、25OR6TO4/長い夜(2・シカゴと23の誓い)

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

KEN・・・DR VO CHO

MITSU・・・TB

TATSU・・・TP

NOBU・・・G

SHIN・・・KB

TAKU・・・AS

前述のステージ前スクリーンがイベント後半から復活してそこにはMRチルドレン、浜崎あゆみなどのプロモーション・ビデオが流れています。

音響スタッフとの念入りなサウンドチェックを終えてノブのファンキーなカッティング開始。

それと同時にするするとスクリーンが上昇・・・STAがずらっと横一列に姿を現したとたんに歓声が沸き起こります。

それをさらにあおるかのごとくマサが開演の狼煙を上げカウント「1!2!!3!!!」

ドラマーのポジションに返り咲いたケンのビートにのっかり切れ味鋭い3管編成によるブラスセクションがほえまくる。

この「イントロダクション」はヒット曲ではありませんがブラスロックのエッセンスが凝縮された強烈なナンバーでメンバー全員が今でも各自で研究を重ね続けている大切な1曲です。

会場の皆がこれ1発でぶっ飛んでいるのがステージにいてもビンビンと伝わってきます。

手拍子も忘れて食い入るように注視しているのです。

その証拠にエンディングを迎えた直後,堰を切ったように沸き起こった雄叫びがそれを証明しています。

それもわかるような気がします、だって演奏している我々でさえも未だに鳥肌が立つくらい理屈抜きに「イントロダクション」ってかっこいいんですから。

この魅力が理解できるこの日の会場の人達は中々のニューロック通。

そういえば初めてこの曲を人前で披露したのがこの舞台でしたっけ。

マサのご挨拶に導かれてのネクストナンバー「クエスチョンズ67&68」でも待ってましたのあいの手。

このあたりになると我々と同世代のロックファンが最前列に席を移動してきてのりのりに歌っているのが見えます。

STAはこの日のライブで3つのチャレンジを実施。

その1つ目が初披露の「オールドディズ」

シカゴⅧ(1975年発表、2週連続1位ゴールドディスク獲得、のちにミリオン)からのセカンドシングル(全米最高ランク5位。ジェームス・パンコウ作)で邦題は「追憶の日々」というだけあって誰でもが心の奥底に大切に思いとどめている子供のころの郷愁を歌ったものです。

マサいわく「シカゴ版3丁目の夕日」というだけあって歌詞には「ALWAYS」という一節も飛び出してきます。

他にも懐かしい言葉がいっぱい並べられていたのですが、リードボーカルを担当していたピーター・セテラは歌詞の内容を嫌ってシングルカットした当時でもステージで歌うことを拒否していたそうです。

「いい大人がハウディ・ドゥーディなんて歌いたくない」(日本でいえば幼児番組の人気キャラクターのようなものでしょうか)とのこと。

もちろん今ではシカゴのステージにおいて重要なポジションを獲得しています。

シカゴのスタジオ音源はフェイドアウトでライブでは勢いのよいブレイクで曲を終えています。

あえてSTAはそれを参考にはせずにマサ考案のオリジナルエンディングでしめてみました。

ここからは延々と変則的な実験メドレーが続きます。

マニアス垂涎のコーナーのはじまり。

「オールドディズ」の残響音を引きずる中を、それにかぶさる形で「シカゴ民主党大会」のSE(これもミキサースタッフと打ち合わせで完璧に再現)。

このシュプレヒコールを知っている人ならば無意識に頭の中にはシカゴファーストのジャケットが描かれていることでしょう。

不気味な照明が漂う中をケンのトップシンバルカップ連打によるカウント。

マサのヘビーなベース、シン&ノブの分厚いリズム、間髪いれずブラスセクションのヒステリックなリフ。

「流血の日」が2番目の実験材料です。

クラップスホールでもすでにSEは体験済みですが今回は中間部に再び顔を出すイントロのデモ行進シュプレヒコールを初再現。

前回はイントロSE終了後はミキサースタッフに音量を絞ってもらいましたが、このひと月ほどのスタジオ練習中に偶然流れた中間部のSEがあまりにも臨場感たっぷりにはまったものだからトライしてみようとギリギリに決断した次第。

その成果はというと・・・ちょっとテンポが速かったせいか多少のずれはありましたがとりあえずは成功の部類でしょうね。

他にもいろいろとラフでワイルドな部分もありましたが、その辺はSTAの力技で凌いでみせました。

会場もビックリの連続でしょう。

何か次々にわけわからないこと起こるけれどこんなバンド初めて、すげえ!!ってな驚き感覚。

STA内においては修正箇所はまだまだ膨大にあるのですがそれはまたレベルの高い位置でのモガキです。

それまでの重苦しいシリアスなメッセージソングから切り替わってここらでホット一息の清涼飲料風シンによる安息のピアノタイム。

音色を変更しての「サタディ・イン・ザ・パーク」

いつでもどこでもこの曲は皆をハッピー一色に染め上げてくれます。

「僕らはこの瞬間を待っていたんだよ!」「その通り!!」(歌詞からの抜粋)

自主コンサートでは必ず恒例のメンバー紹介をここいらでおおくりしています。

ああ・・・もう終盤なんだね。

スタミナ温存は大丈夫かな?

さあ、とびきり生きのいいラストソング「メイク・ミー・スマイル」が久しぶりに爆発。

マサとケンのボーカルもここでピークに達します。

そして3番目のチャレンジはこのジミー・パンコウ作の最高傑作メドレー「バレー・フォー・ア・ガール・イン・ブキャナン」の3部構成初披露です。

STAがライブを始めたころは第1楽章「ぼくらに微笑みを」のみでした。

その後、ミツが復帰してからは第7楽章(最終楽章)「愛は限りなく」を合体させての2部構成スペシャルヴァージョン。

もうこれだけでもそうとうに難解なのですが、さらなる難題を持ち出してきたマサ。

第6楽章「今こそ自由を」を間に挟み込みました。

これによって「ぼくらに微笑みを」のエンディングはオリジナルに変更。

この6楽章はめちゃくちゃに難しくてこの50日間はこれに全員がかかりっきりでした。

とにかくロックにしては珍しいリズムに泣かされました。

ドラムフィルインでもすったもんだして駄目押しにベース&トロンボーンとのユニゾンフレーズなんていう突拍子もない場面も待ち受けています。

ブレイク連発、コロコロと表情を変化させる流れに変態チック(失礼・・・)なビートやアレンジ。

でもいかしてるんだよね、もう病みつきになってとりつかれSTAメンバー全員の頭の中にはこの曲が延々と鳴り響いていたものと思われ。

現在のSTAだからこその離れ業、実現可能だと思い本番に踏み切ったわけです。

結果はと言いますと今回最大のやってはいけない大事故が勃発、きついプログレでメンバー間に緊張感が走りましたがなんとか持ち直してフィナーレとなりました。

これは早急に解消しなければなりません、反省だ。

マサの右手グルグル合図にジャンプで本編終了。

「サンキュウ!また会いましょう!!バイバイ!STAでした」

でもやはりこれだけでは皆は納得してくれません。

「アンコール!!!!!」

「オーケー!!何が聞きたい??」

「長い夜!!」

「オーライ!!25OR6TO4」

モニターまでせり出してマサは客席を挑発、ノブの珠玉のギターが唸りをあげます。

タツ&ミツは吹きなれたこのフレーズに全力投球、タクも若さみなぎるサックスプレイで追随。

ケンもイントロでスティック・ポロリしちゃいましたがバッキングで熱演。

シンもすべての個所において手慣れた鍵盤ワークをさりげなくのせてきます。

というわけで、この日は集客、ライブの内容ともにとても満足のいく内容でそれは帰りがけに皆が見せてくれた表情や会話からもよくわかります。

マサが最後にステージからすべてのオーディエンスにお礼を述べる際にも全バンドが残ってくれていてその勢いはずっと維持されていました。

それは会場内はもちろんのこと、楽屋、カウンター、トイレ前(!)玄関、エレヴェーター前でも同様。

「シカゴ最高!」「文句なしに凄い!!」「なんであんなことできるの!?」「そのシャツや帽子はどこで買ってきたの?」と意見も様々。

皆が皆、再会の時を固く約束したのでした。

収穫の多い、また一段とスケールアップした今回の「LIBERATION」でした。

遠くから駆けつけてくれた人たちもありがとう。

会場には来れなかったけれども、影ながら声援を送ってくれた君やあなたにも感謝です。

熱いライブの連続で帰り道の雪山も解凍されてグッと低くなったような気がします。

SPECIAL THANKS TO・・・MIKI&HARUNA(BABY)&TEC-CHAN&CHUOH-BUS&KEI&OTARU&YUUBARI&HOKUTO-PRORESLING&NOMIHOUDAI&COCA-COLA&MR,S&MIXER STAFF!!

 

 

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大好評につき再度!大人数バンド目白押し!!

2013-03-30 00:48:14 | Live告知

LIVE HOUSE[HOT TIME]

3月30日(土)

札幌市中央区南6条西6丁目 第6旭観光ビル5階

STA企画「LIBERATION28」

5バンドの出演

午後5時半 開場

午後6時  開演

入場料金 1,000円(1ドリンク付き)

その他にも1,000円でカレー食べ放題!

3,000円飲み放題!!(但し、開場から全てのバンド演奏終了30分後までといたします、ご了承くださいませ)等いろいろと飲食関係ご用意させていただいております。

1、THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)・・・シカゴを中心とした迫力のブラスロックサウンドを展開!

2、ザ・パーティーズ・・・その名のとおりパーティーバンド7人衆が小樽よりオールディーズ&邦楽までオールマイティーにお届けします。

3、B・N・P(BRAND NEW POPS)・・・STAのシン率いる洋&邦楽ポップスカヴァー・バンド。9人編成で盛り上げますよ!

4、MR,EKB・・・大所帯9人によるMR,CHILDRENのコピー・バンドです。

5、はる・・・夕張から爽やかなオリジナルアコースティックポップス・サウンドを若き二人組が運んで来てくれます。

お楽しみに!!

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春風駘蕩

2013-03-27 08:26:53 | リハーサル

23日(土)にはまた札幌ドームにオープン戦を見に行きました。

試合開始前,ホームベース上にてWBC帰国セレモニーで稲葉&中田選手に栗山監督から花束贈呈。

何といっても話題の中心は大物ルーキー大谷選手。

やっぱり大きい選手!そして未来の大器たる華やかさも兼ね備えていますね。

バッターボックスに立った時のフォームも美しい。

東京の知人はビッグエッグのバックネット裏にて大谷選手MAX157キロを見たそうです。

 

いよいよ50日ぶりのSTAライブが30日「ホットタイム」にて行われます。

しかも今年初の自主企画「LEBERATION」。

最終調整も順調に進んで、まずはオープニングナンバーをさらっとこなす(と、いきなりスネア・スナッピーのセルロイドがブチギレてスットン、スットン!!)。

半年前までは青筋立てて取り込んでいたこの曲も今では多少の余裕をもって演奏することができるまでになりました。

もちろんまだまだ改良の余地は山積みですが・・・(怪しい箇所が再び顔出ししてきたし)。

こういった気持ちの緩みがとんでもない事故を招くのです。

ミツいわく「この曲はSTAではとてもじゃあないが無理だと思ったよ」

マサ「たしかに一体どうなるかと思った。タツやシンがやってきて光明がさしてきた感じ」

シン「去年の今、まさかSTAで自分がこの曲を演奏しているなんて夢みたいだ!」

そのシンが曲中のアクセントとなるところにスっとピアノやオルガンサウンドを絡めてくれる箇所が最高に快感です(マサ&ミツ絶賛)

今回のライブでは前述したとおり2曲が新たに加わります。

もちろん1970年代のシカゴだよん。

ノブは歪みの具合とワウの感触、チョーキングもチェック。

勢いの良いケンによるカウントとフィルインからイントロ開始。

この曲はマサが熱望していたものでエンディングも回数を重ねていく度になかなかはまってきました。

やっぱり頭の中で思い巡らせているよりも実際に全員でやってみたほうが早道のようです。

マサはケンとの話し合いでエンディングのコーラスの割り振りと回数も決定。

そのケンは相変わらず大忙しでドラム、モニターやマイクのセッティング、録音準備。

ドラム、ボーカル、コーラス、そしてSEのスィッチON担当!

さあ、リハーサルでは効果絶大だったけど本番ではSEバッチりと中間にハマるかな!?スリル満点・・・と、この雰囲気を楽しんでいます。

マサとケンの交互に飛び出すボーカルはブレスのことでお互いに相当悩んでいたことを吐露。

息継ぎする場所をあやまるとダサくなるし(というかこの箇所ピーターは息継ぎしていないし、演奏フレーズはけっこう忙しいし、音はずっと高いし・・・)

そんな事柄もシンのピアノソロタイムでホッと癒されまする。

後半はびっしりと最大の課題曲に取り組み。

この1分たらずの第6楽章が一筋縄ではいかない。

タツやミツでさえも慎重に研究しているぐらいですから。

ジェームス・パンコウのこの頃の曲ってとにかく超個性的で実験的、そして程よいポップセンスが光ります。

ミツとマサも意見が一致しましたがシカゴの曲はその辺のロック野郎には到底生み出すことのできないもの。

やっぱり正式な音楽理論などを学んだミュージシャンはひと味もふた味も違います。

それプラス数多くのビッグバンドや大物プレイヤーに師事し若くして経験も積んで、ロックに限定せずあらゆるジャンルの音楽をむさぼるように聞き込んでもいます。

まあピーターやテリーのように独学でマスターしたメンバーもいますが「創造を生む最高の共同体」ですから全員がスクラム組んでグイグイと練り上げて数多くの名曲を完成させていったのでしょう。

そんな曲ばかりだからこちらとしても飲み込むまでに(体に染み込ませる)頭を抱えこむことの繰り返し。

そういう環境も実は一人一人が楽しんでいるのですが。

3曲メドレーは百面相のごとく目まぐるしいくらいにコロコロと表情を変えます。

リズムもユニゾン部分もあまりロックっぽくないし。

いい機会だからトレーニングも兼ねてトライしましょう。

ある場所なんか邪道だけれど「博打パート、ギャンブルパート」と命名しちゃいました。

あまりおすすめできることではないのですが。

長年一緒にやっているとスコア上には表すことのできないそのメンバーの癖や性格で次の間合い、タイミングを瞬時に読み込むことがある程度できるようになってきます。

「ああ、こいつはたぶんこうくるな、じゃあ俺はこの手でいくか」ってなあもんです。

そこまで行くためには妥協しないで、惰性で演奏を流さずにダメ出しで即座に演奏を停止、何度も何度もリフレイン。

おかげさまでみるみる固まってきていい感じになってきました。

それにしても体力の消耗が激しいステージになること請け合い。

 

「O,TONE誌」記事の影響はいまだに続いているようでミツもある方から声をかけられたそうです。

動画の2曲も人気ですが、シカゴヒット曲は当然としてもコアなこだわり曲にももっと注目してほしいですね。

興味のある方は「O.TONE」から「バンドやろうぜ」でSTAを覗いてみてください。

 

ミツが輸入シカゴ・スコア3冊を持参(この本にSTAは足を向けて寝れません、感謝)。

ノブが珍しく食い入るようにコードを追っています。

ノブがシカゴを好きになったきっかけの曲のイントロをギターで拾います。

続いてミツがホーンセクションのリフを吹きまくり、追ってシンがハモンドサウンドをとっさに披露。

はい!マサも大好物のこの曲を今年中には取り組ましょう!!とその場でお約束。(FRIDAY MUSIC収録記念ということで)

 

CTAもセカンドアルバムがめでたく完成の運びとなった模様。

シカゴの曲も(ダニー作のヒット曲、ただし日本ではカットされていません…)1曲セルフカバー。

ブラスセクションが吹き荒れて、ビル・チャンプリン親子がボーカル、ニック・レーンもトロンボーンで参加してしています。

 

休憩中にはユーミン&プロコル・ハルムの共演やロビン・トロワー、スティーブ・マリオット、ラヴィ・シャンカール、ノラ・ジョーンズ、エリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、ジョニー・ウィンターと相変わらず音楽の話題テンコ盛り!!

 

それではシカゴ、ブラスロックをこよなく愛する皆様、STAを影ながら応援してくれる皆さま、30日に会いましょう。

 

 

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WOODEN JACKET

2013-03-22 05:29:18 | free form space

シカゴⅤのジャケットデザインは個人的にもとてもお気に入りです。

何度見ても、いつまで見ていても、隅々まで隈なく眺めても飽きがきません。

まさに木目の美。

当時のシカゴにとっての新天地「カリブ・ランチ」で伐採された木材から掘り出されたそうですよ。

デザインはシカゴのデビュー時からCBS時代のほとんどを手掛けたジョン・バーグによるもの。

彼はCBS専属のジャケット・デザイナーでその他にも数多くの名盤を手掛けいます。

(BS&T,ジェフ・ベック、ポール・サイモン、ジョニー・ウィンター・・・ETC)

写真の3枚はすべてジョンのデザインによるもので上部中央の「シカゴⅤ」は1972年発表の初1枚もの、そして初の1位獲得の後に9週間もトップに君臨したランキング上では最大のヒットアルバム(裏ジャケット、盤面レーベル、紙スリーブのすべてが木目で美しい・・・・)。

 

下段右は1976年発表の「ジェラード」のデビュー・アルバム。

こちらも裏ジャケット、盤面レーベル、見開き解説書が木目調で統一されているというこだわりよう。

このバンドはリーダーのジェラード・マクマホーン(ボーカル&キーボード)率いる10人組。

男性8人(ホーンセクション3人含)、女性コーラス2人という編成。

シカゴの育ての親、ジェームズ・ウイリアム・ガルシオが発掘した当時期待の新人ポップ・ブラスロック・バンドでした。

ガルシオがコロラド州ネダーランドに建設したスタジオ「カリブー・ランチ」にて1年をかけてレコーディング。

もちろんプロデュースもガルシオ(エンジニアはジェフリー・ガルシオ)。

発売元もガルシオが創設したカリブー・レコードから(第2弾目として)。

ドラマーがレコーディング中に交代して、なんとシカゴの弟分的存在だったマデュラからロス・サロモーンが加入しています。

さらにはシカゴからラウジール・オリヴェイラ、リー・ログネイン、ウォルター・パラザイダー、ジミー・パンコウがゲスト参加。

ジミーに至ってはホーン・アレンジまで手掛けています。

 

下段左はアメリカ・フォーク界の大御所トム・ラッシュ1974年発表の「LADIES LOVE OUTLAWS(邦題:男の肖像)」

とにかく参加ミュージシャンが凄い。

ジェフ・バクスター、エリオット・ランドール、メンフィス・ホーンズ、ルパート・ホルムス、ティム・シュミット、ジェームス・ティラー、カーリー・サイモン・…豪華絢爛。

 

 

 

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春宵一刻値千金

2013-03-20 07:53:00 | リハーサル

最近、スタジオ近辺でいろいろな分野の著名人らと接する機会が多くすこぶる刺激を受けております。

やっぱり共通するのは、その佇まいといい自然体から発せられるなんとも言えないパワーやオーラには圧倒させられます。

何一つ語らずとも説得力あるムードはさすがですね。どう考えてもリスペクトできそうにもない輩を見すぎたせいもあるのでなおさらです。

 

今年になってからのSTAはシカゴ以外演奏していないことに先日気づきました。

そのことに異議を唱える者もいないしとても現状に満足です。

さて今月のライブももちろん全曲徹底的にシカゴをお送りする予定。

いつもにもまして過酷な楽曲揃いゆえ「STAって超ハードなアスリート並だね」。

ブラスセクションは毎度のこと、相当にきつい音域が休みなしに延々と続き(しかもハイノート連発!)ます。

ドラムもどんどんと難題が山積みになってきました。

ケンも試行錯誤の繰り返しでスタジオ入りの度にあの手この手の実験を試みます。

もちろん他のメンバーからも意見交換。

変拍子やらロール、難解なリズムが続々と飛び出してきて息も絶え絶え。

きついチェックが否応なしに繰り返される合間には水分の補給が欠かせませんね。

メンバー各自の傍らには楽器関連グッズのほかに好みのドリンクが用意されています。

これがとても重要なポイントを占めているのです。

アルコール&喫煙はタブー。

数人の愛煙家は休憩の合間にロビーで一服。

誰が取り決めたわけでもないのですがいつのまにかそういう形が出来上がってしまいました。

 

ケンの音響に対するこだわりがますますエスカレートしてきて倉庫からミキサーやモニター、配線を持ち込みとっかえひっかえ試しています。

音割れの原因を究明しようとしていたらタツがさりげなくモニターやミキサーのつまみやフェーダーの調整をして気持のよい抜けるようなサウンドを引き出しました。

こういうのって凝りだすと面白いよね。

シンの鍵盤音はキーボード用アンプ、PAの左右、スタジオ中央の設置されたモニター、楽器本体に付属している2発のスピーカーと合計6箇所から発せられています。う~~~ん、贅沢!!

タツは曲によっていつものようにマウスピースをまめにチェンジ。

肩慣らしに1曲目を演奏後、ノブが「ケンのドラム、とても風格がでてきて良い音出しているね」とお褒めの言葉。

照準は確実に「ホットタイム」に合わせているようです。

実際、30日のライブは周囲でもじわじわと盛り上がっているようで「O.TONE誌」効果絶大です。

マサ、ノブも記事のことで声を掛けられました。

今年初のSTA企画ライブはステージも客席も溢れ返りそうな予感。

各バンドが趣向を凝らして望む所存です。

STAもSEのさらなる発展ヴァージョンに挑戦してみようかな・・・・とムクムク思いはじめています。

スタジオでケンが編集&操作したSEで何度かトライしてみたらばっちりハマってきたもんね。

シンもキーボードを近々検診に出します。

そして新たにペダルを購入。

こいつはどこのメーカーでも使用が可能だそうで裏側の切り替えスイッチで選択するそうです。

とにもかくにも組曲3部作が今回の大きな課題なのは間違いありません。

分解して怪しいところ、いまいち納得のいかないところを重点的に検証。

約束事の再確認にスタミナ配分の考慮、フィルインにタムの導入、こだわりどころ満載。

今年はさらにマニアックなバンドになりつつあります。

それにしてもシンによるキーボード・ソロ第3弾はぐっとムードを変えて70年代のスティーヴィー・ワンダー風でやっぱり響きがよくって染み入りますねえ。

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シカゴのデビュー曲を日本人がカヴァー

2013-03-16 15:50:36 | free form space

「クエスチョンズ67&68」のなかなかに興味深いカヴァーソングを2曲、紹介します。

写真右側はザ・コレクターズの1998年発売3曲入りCDシングル。

「クエスチョンズ67&68」は3曲目に収録。

このバンドはもうすでにベテラン組として多方面で活躍しています。

ギター&ボーカルの古市コータローとリーダー&ボーカルの加藤ひさしを中心とした4人組。

1,2曲目は加藤ひさしのオリジナル。

この加藤ひさし氏は作詞&作曲で矢沢永吉、藤井フミヤ、AAA,沢田研二らに作品を提供しています。

さてここでの「クエスチョンズ67&68」ですが忠実にほぼオリジナルのアレンジを再現。(アルバム・フルテイク)

半音下げての演奏ですが。

面白いのは歌詞を全て日本語で歌っている点。

親切にコードも付記されています。

ゲストミュージシャンは四人囃子&プリズムの森園勝敏がギター、そして日本を代表するトロンボーン・プレイヤー村田陽一達が嬉々として参加しています。

歌の節回しがちょっとオリジナルと違うところはこだわりかな?

 

写真左側は某Y社が昭和48年(!!)に発売したベース・レパートリー・レコード付きブック。

12曲入りの最後に「クエスチョンズ67&68」が収録されているのですが表紙もスコアもレコードにもタイトルが「クエスチョンズ67OR68」と記載されています。

「長い夜」の25Or6TO4とごちゃまぜになっているんでしょうね(笑)

それはともかくとして教材としての資料のために演奏者の名前は一切記されていません。

たぶんスタジオ・ミュージシャンだと思います。

演奏はこれも忠実にアルバムバージョンを再現(若干バッキングをアレンジしていますが・・・・)

ボーカルは英語。

エンディングはちょっとしたドラム・ソロで締めくくり。

ベース・スコアも完璧に記載。

「高度な技術が要求されますが、しっかりと練習してレパートリーにしてください。」等のアドバイスも励みになりますね。

他の収録曲はニール・ダイアモンド「スィート・キャロライン」、キャロル・キング「ソー・ファー・アウェイ」、ヘドバとダビデ「ナオミの夢」など・・・時代を感じますね。

33回転レコードもずっとソノシートだと思っていましたが両面収録のペラペラ黒レコードなのでしょうか・・・。

 

 

 

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月間O.TONE誌 2013 VOL.52にSTAが登場!

2013-03-14 15:49:57 | free form space

1月クラップス・ホールのライブレポートでも書きましたが、2月15日発売、株式会社あるた出版発行、北海道が誇る大人の情報月刊誌「O.TONE」最新号にSTAがカラー2ページにわたって紹介されました。(第17回バンドやろうぜ!!のコーナー 100~101ページ)

ライブフォト、全メンバーのミニ・プロフィール、2曲のライブ映像案内、今後のライブ日程、STAヒストリーETC・・・・

全道の書店、コンビニ、売店などにおいて絶賛発売中!!!

 

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ヤケのやんぱちカマクラ遊び

2013-03-12 04:53:09 | リハーサル

STAのメンバー達はマンション住まい組みと一戸建て組に分かれますが、さすがにここ数日の記録的豪雪を体験すると雪投げの心配がいらないマンション組が羨ましい・・・。

 

北海道音楽界の重鎮、ベーカー・ショップ・ブギと佐々木幸男氏のスペシャルコラボ・バンドのリハがSTA利用のスタジオで数回行われました。

さすが音楽活動歴数十年にわたる熟練のサウンドを耳にするたび、ただただ言葉にならずひれ伏すのみ、勉強になります。

 

スタジオ・ロビーには景気付けとばかりにマサ持ち込みCD「シカゴと23の誓い」が繰り返し流れています。

しばらくメンバー等と聞き入りつつもスタジオへ。

ほどよく冷えたトロンボーンを手に久しぶりにミツ参戦。

ああ、スライド・オイルが凍っている・・・・。

鉄壁のタツ&ミツによるホーン・セクションを堪能。

マサはベースを弾く際、ピックを使用するのですが何十年もそのピックを落としたことがありませんでした。

どんなに力強くハードにプレイしてもです。

ところが去年の夏あたりからよくポロポロとピックを落とすのです。

時にはピーンと弾き飛んでいきます(本番中にも)。

1番びっくりしたのは歌って弾いている時、いきなりピックが生き物のように指から暴れて(!)浮いたのですがスっと掴んで何事もないように演奏を続行したこと。

ほんの一瞬の出来事でしたがあれは見事だったなあ・・・ということをノブに話したら大きく頷いて「俺もだよ」

なんでも加齢とともに指の力の劣化に加えて皮膚から出る程よい滑り止め成分が少なくなってくるのだとか。

若かりし頃から乾燥肌気味だから指先に心地良いクリームを塗るとか、ピックにストッパーを施すなりの対応が必要なようです。

昔やっていた2本指立て伏せ(親指と人差し指)を復活させようかな?

そのノブはスケジュールの都合で1曲目演奏の途中からスタジオ入り。

中間部のギターソロに入るところからうまい具合に「ギュイーン!」と合流。

そのまま一気にエンディングまで持っていきました。

今月のライブはもちろん全曲シカゴをお届けします(これに異議を唱える者はもういないでしょう)。

新たなシカゴ課題曲が2曲。

ミツを加えてじっくりと何度か演奏しつつもどうもアチコチしっくりこない。

ミツはスコアを見つめつつ「さすがシカゴ、ジミーのホーンアレンジだ。でもこのあたりの流れがいやらしいなあ」の一言にタツが爆笑。

ケンは体力の温存が当面の課題だ。

なんといってもドラミングだけでもかなりの重労働なのにそこへボーカルもこなさなければならない。

さらには目まぐるしいくらいに次々に飛び出してくる決めのドラムソロ。

息もたえだえの体に水分の補給。

間髪入れずマサが「はい、さっきのは分割だったけど次、一気に3曲のメドレーぶっ通しでいきます!!」

マサ曰く「急がば回れ」風フィルインの導入部分もだいぶ様になってきた様子のインストパート。

各自がそうとうに鍛錬してきた模様。

もう一息だ。

シンもプレイが白熱しすぎたせいかサスティーン・ペダルが壊れちゃったみたい。

演奏の合間にシカゴの邦題に関するちょっとした討論会を開催。

ついでにジミー作の楽曲に関する裏話や、どうやって担当ボーカルを決定するのかとか、ジミー・パンコウの師匠はスタン・ケントンに在籍していたトロンボーン&アレンジ担当のビル氏だったこと、CTAの最新情報、デビフォス談で「シカゴはよくミーティングをする。ミーティングのためのミーティングまでやる」とかやら・・・・。

今回2回演奏したSE採用の楽曲はものの見事に気持ちいいくらいにバッチリとシンクロ。

でもやっぱり本番では危険だからやめておこうね(笑)、やってみたいなあ・・・という悪魔の甘い囁きもあるけど。

STAオリジナルのエンディングもほぼ固まったようだし、この勢いで「ホットタイム」に望みましょう。

大所帯バンドが相当数出演予定の上、かなりの賑やかなイベントになりそうですよ。

 

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ジャズ・ピアノ、ボサノヴァ、ベースの鬼才も「これが始まり~」

2013-03-11 16:22:13 | free form space

シカゴのデビュー・アルバムに収録されている「ビギニングス」(ロバート・ラム作)は現在もライブには欠かせない初期の代表曲です。

12弦ギターの爽やかなストロークから軽快に紡ぎ出されるリズム隊、それに追随する抑え気味ながらもメロディアスなホーン・セクション、ボビーの心ときめくラブソングが徐々に白熱して後半はトロンボーンとトランペットによるソロ・バトル。

ライブでも一際映えるナンバーです。

海外では手に汗握る見せ場でもありますが、日本では「長い夜」「クエスチョンズ67&68」「僕らに微笑みを」のインパクトがあまりにも強烈なので、その間にシングルカットされたこの「ビギニングス」は残念ながら印象が薄い立場に甘んじています(もちろんライブでは盛り上がりますが)。

たしかに、あのシングル盤の編集では仕方ないかも・・・(おいしいところがあちこち見事に削ぎ落とされています。暗黙の3分間オンエアー制約ではああなっちゃうんでしょうね)。

 

ここに紹介する3枚の「ビギニングス」カバーはそれぞれにユニークでそれほど違和感もなく好感度大です。

写真下段はブルー・ノートきっての人気ジャズ・ピアニスト、ジーン・ハリス(1933-2000)ソロ名義による代表作「アストラル・シグナル」。

スリー・サウンズのリーダーでもあったジーンはこのアルバムでバックにチャック・レィニー、ハーヴィー・メイスンの鉄壁リズム隊、デヴィッドTウォーカー、アーニー・ワッツらを従えて軽快な鍵盤さばきを披露。

あらゆるエレクトリック・キーボードも駆使しつつも全12曲を堂々の熱演。

こんな名盤を1974年8月13日のたった1日で録音したということですから驚きです。

9曲目に収録の「ビギニングス」はジャジーなピアノを中心軸に据えてあまりにも渋い低音ヴォイスで歌い上げる中をゴスペル調女性コーラス隊が彩を添えてくれます。

他にもCCRやスライ&ザ・ファミリー・ストーンもカヴァー。

 

写真右上段は天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスが無名時代に在籍していたブラスロックバンド「トミー・ストランド&ジ・アッパー・ハンド」(死後に発売された日本独占盤)。

音質は決して良好とは言えませんが貴重な代物には間違いありません。

1971年フロリダ州フォートローダーディルのナイトクラブ、バチェラーズ・スリーにおけるライブ。

全10曲収録(2曲のボーナス・トラック含)。

ジャコは新妻との間に生まれた初めての子供との生活のため、このトップ40売れ線志向バンドに加入。

しかしすでにジャコの個性あふれるベース・ワールド全開。

決して前面に出て弾きまくっているわけではないのですがハーモニクスやその独特のトーン、フレーズに未来の大器夜明け前臭プンプン。

「ビギニングス」は3曲目に登場しますがアレンジはほぼオリジナルに忠実。

後半でまたイントロに戻り1番の歌が再度始まりエンディング。

こういうパターンもありですね。

若かりし無名時代のジャコが嬉々として楽しんでいる情景が目に浮かんできます(会場の冷めた反応が気になりますが)。

他にもウィリー・ディキスン、BS&T(!)、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、CCR,ハーヴィー・ハンコックのナンバーも収録されていますが、なんといってもびっくりしたのが8曲目の「ファンキー・ブレイク・ソング」でしょう。

「シカゴと23の誓い」4曲目収録「僕らの国」のエンディングが1:31にびっしりと詰め込まれています。

唸っちゃいますよ、このセンスには。

これってどう言い訳しても「僕らの国」でしょう。

 

最後上段左はあまりにも有名なボサノバの女王アストラッド・ジルベルト(世界的大ヒット曲「イパネマの娘」のボーカリスト)、1969年発表の「セプテンバー17,1969」です。

全11曲収録のトップに「ビギニングス」が登場。

あのセクシーなスィート・ヴォイスで囁くように歌われています。

まるで耳元で口ずさんでくれているかのよう。

アレンジはラフながらもアストラッドをフユーチャーしつつ原曲の再現に力を注いでいます。

8分以上にも及ぶグルーヴィーかつスリリング&ワイルドなトラック。

後半ではラテン調のリズムに切り替わりフェイドアウト。

他にもビージーズ、ビートルズ、ドアーズ、ニルソンなどのカヴァーも堪能できます。

写真の中心バックにあるレコードはこのアストラッドの「ビギニングス」アナログ輸入33回転盤。

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啓蟄

2013-03-05 09:51:50 | リハーサル

北海道もやっと春めいてきた・・・・と思っていた矢先の暴風雪。

悲しいニュースも報道されていましたが改めて自然の猛威を思い知らされました。

 

雛祭り当日には札幌ドームにてオープン戦を堪能。

実はSTA内にはファイターズファンとスワローズファンがいるのですよ。

以前には熱狂的な西武ファンもいたし・・・。

 

先週は懐かしやオカチャンとケンスケが仲良くスタジオ入りして2人トレーニングをしていました。

「ビートルズ・セッション」が開催されるとのことで真剣そのもの。

修行の旅に出ていたそう(!?)だけど成果のほどはいかに??

リンゴも来日したことだしね(友人の何人かは観にいったそうです)。

 

今月「ホットタイム」イベントのためのSTAリハーサルも3週目に突入。

スタジオのモニター・スピーカーをケンとシンが独自で模様替え。

おかげで音響効果バッチリです。

ミツは超多忙のため、タツが孤軍奮闘。

あらゆるホーンセクションの穴を埋めつつも吹きまくっています。

なんといってもここ最近のケンの急成長振りには目を見張るものがあります。

更なる聞き込みの痕跡が随所に姿を現しているのがよくわかる。

あれだけ青筋立てて必死に全員でプレイしていた曲も「軽くいってみようか!」なんて余裕のせりふが飛び出す始末。

あちこちのほころび跡もいつのまにかほぼ改善されているしね。

スローな部分やブレイクした瞬間のヘッドセットマイクによるブレス音は要注意。

先週、検証する約束だった2曲のカウント部分とエンディング奏法。

しっかりとシカゴの現在におけるライブパフォーマンスでチェックしてきたので(自宅でそのままDVDを見入ってしまった・・・・!)メンバー達にマサが報告。

カウントはケンの言っていたとおり「6つ」打ち。

トリスがスティックを高々と掲げて打ち鳴らしていましたがSTAはマサが号令。

もうひとつ、シカゴにおけるスタジオバージョンのフェイドアウトはライブでどのようにまとめているか・・・?の確認。

これはマサ考案STAオリジナルの方向でいくことに仮決定。

シン&ノブから「回数は?」の質問で実際に音出し。

2回の合間にケンのイントロを同じフィルを導入したらけっこうしっくりまとまっているような気がします。

シンが新しいオリジナル・ピアノソロをマサのリクエストで披露。

先週同様に今までのソロとは全く毛色が違い70年代のスティーヴィー・ワンダー風のフレーズと音色がナイスですね。

SE使用の曲を演奏中、中間部で再びSEがかぶさってきたのでメンバー全員がびっくり!!

ケンはニヤニヤ。

あとで聞いてみたらなんとケンはCD-Rに複数ヴァージョンを収録していたそうで、その中間SE入り、なしと使い分けていたようです。

そんなこと知らないメンバーは「物凄い凝り様だね」と関心。

「じゃあもう一度SEが中間で出てくるバージョンで再演チャレンジ!!」

ケンが編集したから彼任せでシンバルのリズム開始。

ところが肝心の場所にきたら出だしが勇み足だったようで裏返しの遅れ気味・・・爆笑。

これって相当テンポに強いミュージシャンでも難しいのでは?。

さっきのは無我の境地の成せる技。

まあ実際の本番ではミキサースタッフにボリュームを絞ってもらいますがね。

究極の最新難曲に取り掛かります。

歯切れよくも躍動感を失わずにがメインテーマ。

ケンのドラムソロも完成度を増してきたので、細部にわたって質問。

そのたびに色々なバージョンに汗だくトライ。

リフからの勢いを維持しつつも次へのなだれ込みもスムーズに。

ここでは一番白熱して歩み寄りの意見交換。

豪快且つ様になってきたので、さらなる発展形を期待しつつも次回の練習も期待大。

残り時間は先週、やっていなかったノブのギターが躍動する十八番で締めくくり。

 

ミツ経由の完全パート譜をタツがペット用に2曲まとめてくれたのでマサが受け取り、ロビーではシン提供「SONG TO SOUL(素直になれなくて)」を皆で鑑賞。

思っていた以上に丁寧でよくできた編集に感服。

シンもマサも「改めてデビュー時からシカゴってすごいバンドだよね」と興奮気味。

ケンはただひたすらに画面に釘付けなのであった。

 

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