2012,3,3(SAT)
STA企画 LIBERATION 21
今年の北海道は降雪量が物凄く、特に連日全国ニュースでも報道されていたとおりここ岩見沢は記録破りの豪雪。
交通網は麻痺し家屋は倒壊、遂には自衛隊が出動しました。
ライブ大丈夫かなあ・・・?と少々不安を抱えつつ12号線をひたすら走ってみたら快晴で道路も乾いていて遠くに夕張山脈が美しく連なっているではないですか。
除雪もここのところ、けっこう進んでいるらしく大した渋滞もありませんでしたが、建物の屋根やそこかしこにうず高く積もった分厚い雪の層が今冬の厳しさを物語っています。
久々に会場に入ってみるとキーボード奏者&マジシャンでもあるオーナーのマジック道具がいつもならば棚にずらっと並べてあるはずなのに、なんとハリウッドアクション大作映画のフィギュアがこれでもかと言わんばかりにどっさりと鎮座しているではないですか。
ターミネーターシリーズ、エイリアン、プレデター、バットマン、ウルトラヴァイオレット、キャットウーマン・・・その中にアイドルや洋楽のLP、楽器ももちろん展示されていましたがね(テーブル&椅子も一新、近々床も張り替えるらしいですよ)。
今年初のSTAイベントは5バンドの開催。
いつもにも増して内容の濃い素晴らしいバンドが集まってくれました。
STA-TPケンイチのお友達でもある好青年マエダ君率いる4人組「PROSPECTION」(このかっこいいバンド名は造語らしく「前に向かって行こうよ」というニュアンスだそう)。
以前マエダ君はソロでの出演でしたが約束通りバンド形態での初参加、しかも岩見沢ライブも初とのこと。
ポップロックを聞かせてくれましたがなんと驚いたことにギターはSTAと懇意にしているBEER PLEASEのズッキーではありませんか!?
ジョージハリスンばりの絶妙なスライドギターも冴え渡り、期待通りのマエダ君、軽快なトークも楽しく、もちろん全曲がクオリティー高いオリジナルソング。
私はフェンダーのベースファズがとても気になりました(#^.^#)
もうSTAとはいろんなバンドで何度もタイバンを組んでいるヒコちゃん率いる「RASPBERRY」
バンド名からも察しがつくでしょうが全曲レベッカのコピーです。
ストロベリーにて野いちごのラズベリーとは出来すぎですな。
一昨年のSTA企画に参加した時がこのバンド初ライブでした。
3人のメンバーチェンジを経て展開された演奏をこの度見たのですがその成長ぶりには驚かされました。
特にボーカルのキュートでチャーミングな女の子が飛びぬけてステージ上で明るくはじけていましたね。
彼女、本格的なバンド経験はこのバンドが初めてだそうでいやはやおみそれしました。
もっともっと大きくなって光り輝く姿を期待しちゃいますね。
「10PM」
STAに負けないくらいの大所帯7人編成ジャズポップバンドです(アルトサックス含む)。
ハモンドオルガンとフェンダーローズピアノのサウンドが心地良く、その合間に鋭く切り込んでくるサックスソロがまたセンス抜群に鳴り響く。
前のラズベリーはキュートな女の子的イメージでしたが、こちらのフロントにはアダルトなムード漂う女性ツインヴォーカルを擁しています。
当然、曲目もAOR系からのセレクトです。
メンバー全員テクニカルで、余裕すら感じられます。
琴線に触れたのがシャーディーの「スムース・オペレーター」
これ大好きなんだよねえ。
極めつけがラストナンバー故GROVER WASHINGTON,JRの1980年発表「WINELIGHT」からの大ヒット曲「JUST THE TWO OF US(クリスタルの恋人たち)」(グラミー賞ベストR&Bソング賞受賞、VOはビル・ウィザース)。
鳥肌ものも感激ものでした。
マスター担当のステージ効果「スモークマシーン」がいつもよりも多めに豪快に煙を「シューシュー!!」と吹き上げていましたもん。
電飾も派手にビカビカと輝いている中に登場したのがこの日もっとも異彩を放ち個性も人一倍強烈だった「雷神」。
遠く小樽からの参戦。
しかも、しかもですよエレクトリックアコースティックギター1本でワンマンステージ。
巧みにボディーを叩いてパーカッシブな効果を出しつつもタッピング、ライトハンド奏法を交えつつ豪快なというか吠えるような魂の咆哮、絞り出すように全身から放つ。
もう会場全体が異次元ワールド。
ステージ後方からゆったりと漂い始めたスモークがまた憎いくらいの効果を演出する。
ジミ・ヘンドリックスからの影響を受けたというだけあってトリッキーかつアバンギャルドなプレイに皆が釘付け。(変速チューニングから繰り出されるナンバーにギターを後頭部に抱え上げての熱演)
乗りまくりのマスターは声援を送って口笛吹きまくり、ミラーボールもギラギラ回転!!
生寿司やカツ重にドリンクと飲食も堪能しつつSTAが最後に登場です。
実はライブ5日前にトランペットのケンイチが虫垂炎になり緊急入院手術することになり面会謝絶、で急遽、あの男が・・・そうです・・・リハーサルなしのぶっつけ本番(STAはいつもですが(゜∀。)であの男がやって来ました!!
偶然にもあのめちゃくちゃに暑かったここ岩見沢にあるMPホールライブ以来のシゲが駆けつけてくれたのです。
もうこうなったら1000人力です。
しかし100%凝縮ブラスロックナンバー達をよくこなしてくれました、さすがです。
終わってみて気づいたのですがまったく違和感もなくブランクを微塵も感じなかったよ。
シゲの放つオーラは偉大だ。
***MEMBER***
MASA・・・B CHO PER
NOBU・・・G
MITSU・・・TB RECORDER PER
YASU・・・DR
KEN-SUKE・・・TP PER
OKA-CHAN・・・AS
RAVA・・・PER CHO
RONNIE・・・VO
SHIGE・・・TP FLUGELHORN(GREAT!!)
KENJI・・・VIDEO
KAVA・・・PHOTO
***SET LIST***
1、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)・・・CHICAGO
2、~NOW MORE THAN EVER(愛は限りなく)・・・CHICAGO
3、QUESTIONS67&68・・・CHICAGO
4、SPINNING WHEEL・・・BLOOD SWEAT&TEARS
5、GET IT ON(黒い炎)・・・CHASE
6、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO
7、BIGINNINGS・・・CHICAGO
8、VEHICLE・・・IDES OF MARCH
というわけでして相変わらずのトラブルメーカーSTA,前回のエンペラーでもライブ5日前にドラマーのすったもんだ事件が勃発したんだけど急遽ケンジがリハーサルなしのぶっつけ本番で乗り切り怪気炎を吐いたと思ったら、また今回、ライブ5日前にケンイチが病気でダウン。
シゲが快く合流してくれたのでした。
STAファミリーの絆は強固なんだと改めて痛感した次第。
男気のある頼もしいいかした奴らばかりだよ(一部でオヤジギャグと下ネタが最近多いけどな)。
ブログを見てシカゴを聞きに来たよ!という方、ストロベリージャングルでのSTAは全て見に来てくれているマニアの方、そしてタイバンの中にもシカゴ大好きギャルがいて最前列で食い入るように見守られて開演。
マサのいつものSTAコールに導かれるかのように突然、ラヴァのマレットによる重低音のドラの音が轟くなかヤスの4カウントで一斉にスタート。
シゲはほとんどトランペットを吹いていなかったらしく、一度、なまった唇の筋肉を痛めつけウォーミングアップ、そして本番当日に回復するように計算しつつ調整してベストコンディションに持っていったとのこと。
長年の経験がここに生かされています。
前半は情け容赦ない曲が続々飛び出してきます。
例のおなじみのブラスサウンド・リフに渋く響くノブのギター。
ロニーの声量満点ヴォーカルから繰り出される往年の聞きなれた歌詞(1970年代に青春を送った当時の若者たちね)。
ミツはブラス隊のまとめ役を務めながらもトロンボーンソロ、リコーダーソロ、そしてパーカッションと大忙し。
ヤスもライブは2年ぶり、STA初のステージです。
合同練習も2回半(その間にはちゃんこ鍋パーティにも参加)。
シゲにも負けないくらいストイックな彼は本番直前まで車中にて一人イヤホーンで音源を聴き続けて厳重にチェックし続けていました。
もちろん言うことなしのパーフェクトでしたね。
マサがアイコンタクトを送ることなんか一切不要の全身汗にまみれてのドラミング。
カウントもばっちり。
細かに打ち合わせした箇所も忠実にパワフルに再現してくれました。
バラードにおけるリムショットも安定しているしね。
1年半ぶりに取り上げた「ビギニングス」
メンバー中4人が初めて演奏するこの曲も練りこんだだけあっていい線いってたしょ。
ミツのお気に入りでイントロのギターストロークから徐々に歌メロ、ブラス隊にメインの座を移行していく様が圧巻です。
懐かしのミツ&シゲのソロバトルも再演されたしね。
ケンジもニコニコ笑顔で聞き入っていたよ。
ケンスケもトランペットの合間にすかさずパーカッションを高く振りかざし、オカチャンも全身全霊でグルーヴを醸し出す。
余力を全て燃焼する勢いでラストナンバー。
マサはモニターに片足かけてアピール。
それに即反応してくれて腕を振り上げてくれたレディに感謝!
ライブ終了後は各バンドの皆がそれぞれにステージ上にて集合写真をパチリ。
マサはマスターと映画のお話で盛り上がり、可愛いスタッフの女の子は人気者。
出演したバンドの皆が最後まで残っていてくれて大いに盛り上がった素敵なひとときでした。
こういう空間ってあっという間に過ぎ去っちゃうんだよね。
皆が異口同音に「今日はいいバンドばかりだったね」と語り合い再会を約束しつつ帰路へ。
ライブ終わって寒風吹きすさぶ夜の街に繰り出すと熱い大盛りのラーメンが美味しいんだよね(#^.^#)
SPECIAL THANKS TO・・・MASTER&MIYUKI&SATOMI&SEKKIE&KATSUJYU&NAMA-ZUSHI&ONA-KISS&BEER-PLEASE&DOKAYUKI&TANKOH-NO-KIOKUSUISHINJIGYODAN&TERMINATOR&CHUSUIEN&BATMAN&CATWOMAN&PREDATOR&ALIEN&ULTRAVIOLET&HEIANKAKU&HOT-COFFEE&MATRIX&TEIKO&HITOMI&HIKO-ICHI&STARWARS!