THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

ステッカー・マニア

2013-11-26 23:05:55 | リハーサル

長年バンド活動していると、楽器や機材が充実するにつれハード・ケースにあちこちから入手したステッカーがべたべたといつのまにか貼り付けられます。

タイバンや自分のバンドのロゴ入り、楽器メーカーのブランド・ロゴ、ライブハウスやスタジオのもの、あこがれもミュージシャンやバンドのモノ、はたまたまったく音楽や楽器には無関係のモノと様々・・・。

これも一種の活動年輪、バックボーンの一つの表れなのでしょうかね?

はたまた子供時代のガムやチョコレートについていたおまけのシール、ワッペンみたいなもの??(あれは宝物でした)

 

STAのリハーサルも今回は日数に余裕があるのでじっくりと取り組んできましたが、内容が濃密なのと、スケジュール調整がうまく噛みあわず、あれよあれよという間に時が過ぎ去ってしまいました。

今回はゲストも交えて7人が集合。

多忙極めている者、体調不良やプライヴェートの都合とやらで参加が難しかったり・・・残念です。

前半は管楽器不在のまま、ゲストを交えて5人での演奏。

「シカゴの曲を生演奏してもらって、そこで歌えるなんて幸せ!」と嬉しいことを言ってくれるゲストです。

ファンク、バラード、インストとSTAが普段あまり取り組まないジャンルをあえて意識的に繰り返しプレイ。

ブラスのリフが入っていないと妙な違和感を感じて戸惑うメンバーもいますがもうそろそろそういう現象にも慣れっこになりつつあります。

テンポ把握のために練りなおし、小節数を数えつつも進行し、今までのSTAでは消化不良気味だったコーラスが聞こえて感動し、連続のブレイクはいまだに若干のもたつきがあるものの、シンが独自に考えたエレピによるセンスあるアレンジから放出される旋律に戦慄し(!)、それに対応するかのようにノブも意見交換しつつもギターでの絡みを続行(これに関しては2つの意見があったけど効果絶大ということで結局弾くことに)、シカゴのポップ性に魅了されて取り組んでみたものの、複雑な構成にとまどいを感じつつ頑張って歌ってくれるゲスト・ヴォーカル。

早口でまくしたてるような歌唱方法も数曲あるのでそこもアドバイス。

なんだかんだと熱心に音出しをしていたらタツ、ダイスケが颯爽とやってきました。

ダイスケは自分のバリトン、アルトがまだ外気にキンキンに冷やされた状態のままでスタジオに入ったので指がかじかんでいます。

でも相変わらず出す音は超迫力。自分のソロ個所でないところでも、しっかりと

アドリブを瞬時にカッコ良く決めてくれます。

タツは今でも納得のいかないところは、スコアへまめにメモ書き込みに余念がありません。そのまじめな姿勢にはいつもいつも頭が下がります。

ここからは従来のセットリストに立ち返っての流れ(ゲストは録音、写真撮影、パーカッション参加)。

時間ぎりぎりまで一切の休憩なしでこのまま一気に突っ切ります。

まだ曲の繋ぎやスコアめくりで、スムーズにいかない場面が多々ありますが次回からはもっと気持ちよくいこう。

長丁場ゆえに各メンバーそれぞれに「ここがきつい、山場、正念場」というところがあります。

内面で心身ともにこれは格闘ですね。スタミナ配分も大切ですが、基本的な体力をもっとつけましょう。メンバーの中には長年にわたってジョギング、腕立て、腹筋を欠かせず続行している者もいます。

 

大所帯で機材の多いバンドゆえに毎回どたばたとあとかたずけを済ませても、絶対に忘れ物が発生します。

寒くなると厚着になって身につけるものも増えるのでなおさらです。

忘れ物リスト・・・・たばこ、ライター、スコア、コート、ピック、チューナー、録音機器、セット・リスト表、ドリンク、工具、チューニング・キー、エフェクター・ボード。

楽器本体!!なんていうこともごくまれにあったりなんかしちゃったりします(笑)

人の忘れ物を心配して念入りに最終チェックをした人が忘れ物をした、なんていうケースもあります。

 

シンいわく「今月のSTAライブをはじめて見た人がすっかりハマってしまって動画なんかも念入りにチェックしてシカゴに興味みたいだよ」とのこと。

ブラスロック普及活動、少しは貢献できたようですね!!

 

 

 

 

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竹取物語

2013-11-23 21:32:03 | free form space

スタジオ・ジブリの巨匠、高畑勲監督による久々の超大作アニメ「かぐや姫の物語」が本日封切されました。

製作に相当な期間を費やし、当初は宮崎駿監督作品「風立ちぬ」との2本立てでの公開を予定していたのですが、やはり大方の想像通りに数カ月遅れの公開となりました。

作者不明のこの一大絵巻物語は9世紀末に書かれた作品として日本人ならば知らない人はいないというくらいにあまりにも有名なもの。

実は昭和62年にも「竹取物語」として実写映画化されてヒット、話題を独占しました(121分)。

オールスター・キャスト、莫大な製作費用、豪華衣装、当時としては最先端の特殊撮影・・・・。

そして、劇中に流れる音楽も贅沢そのもの。

なんとシカゴ脱退後、№1ヒット曲を立て続けに排出していたピーター・セテラがこの映画用に日本先行発売という形で「「スティ・ウィズ・ミー」を吹きこみ提供。

映画スポンサーの化粧品メーカーとのタイアップでガンガン、テレビでもオンエアー。シングルもヒットしました。

AOR界のトップ・シンガー、ボビー・コールドウェルのペンによる作品で、ピーターとの共同プロデュース。ボビーもセルフ・カバーしていて日本のCMソングにも起用されていました。

サウンド・トラック盤に収録されている「スティ・ウィズ・ミー」はロング・バージョンです。

この機会に2作品を見比べてみてはいかがでしょうか?

 

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ROCKSHOW

2013-11-21 04:12:50 | free form space

ポール・マッカートニーの来日公演もいよいよ佳境、日本中を席巻、今回も新たな伝説を残していくのでしょうね。各マスコミによる報道、そして特番も別格扱い、やはりスーパー・スターです。

内地の友人たちやSTAからもミツが実際にコンサートに足を運んできて、その素晴らしい内容は事細かく聞かせてもらいました。

本当に羨ましいなあ・・・・。

新譜の「NEW」も大傑作、多くの人達に愛される作品になること請け合い、これでまた新しいファンも増えることでしょう。

で、WOWOWでも懐かしの「ポール・マッカートニー&ウィングス、ロックショー」を放映していました。

ビートルズ解散後、なかなかヒットに恵まれず他のメンバー達よりも意外なことに遅れをとっていたポール。

ソロも、新たに結成したバンドも、もう一つ勢いに乗れずにいたポール。

地道な活動が実を結び「バンド・オン・ザ・ラン」で遂にポール復活の狼煙をあげ、ウィングスが勢いにのって発表した「スピード・オブ・サウンド」のツアー時に撮影されたライブ映像がこれです。

記録破りの観客動員、豪華絢爛なライブ・セット。ヒット曲オンパレードの盛り上がり。

まさにウィングス絶頂期の記録映像。

リンダもジミーも元気な姿を見せてくれています。

このコンサートの模様は編集されてソフト発売もされて、劇場上映、テレビ放映もされました。

ただポールは2度も来日が中止になっていたために、お詫びのしるしに日本のファン用に7曲追加して日本のみ長時間テレビ放映されました。私もしっかりと観ましたよ。

ただ販売用ソフトはやはり編集モノ(写真のLDです。収録時間102分)

で、WOWOWの放送時間をみたら2時間20分もあるではないですか??!!

DVDでついに完全版が発売になったのでそれをオンエアーしているようです。

音も画像も格段にレベルアップ。

特に暗めの画像は当時評判悪かったです・・・。

というわけで結局、最後まで鑑賞しちゃしました。

DVD買おうかなあ・・・・。

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呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン!!

2013-11-19 19:14:32 | リハーサル

9月18日のSTAブログ「ガッチャマン」のコーナーの最後に「次の実写化はぜひとも

ハクション大魔王がいいな!」と書いたら本当に実現して17日に放映されましたね、びっくり。9日のSTA企画ライブ「モダンタイム」に出演したアニソン・バンド爆音戦隊ドリフト・クィーンもオープニングでテーマソングを演奏していました。

で、テレビドラマのキャストは大方想像していた通り外れちゃったけど、面白く拝見させていただきました。

怪物くん、ヤッターマン、忍者ハットリくん、ゲゲゲの鬼太郎、こち亀の流れをくむもろにマンガを実写で再現しましたの世界だから細かいこと言わないで楽しみましょう的ノリ。

大魔王は似ていないし体系も違うけど村上君、頑張っていた、カンチャンもよく研究していたし、あくびちゃんは可愛いし、ゲジゴンの眉毛に対するスタッフのこだわりに感心、ママは美人すぎるし、あんな担任なら物凄いこと、ブル公は本物だしね。

でも極めつけはやっぱりヌっくんのパパ役で決まりでしょうね!あれはバッチリとはまっていたなあ。

 

日本のトップ男性アイドルグループ「嵐」のコンサートが札幌ドームにて今月15,16,17日にありました。

彼らの人気はモンスター級ですね。

チケットは入手困難だそうでドーム3日間は即日完売、新譜も初回限定版は超プレミア、映画主演作品は大ヒット、テレビ番組は高視聴率当たり前、新曲を出せば1位、グッズの売り上げも莫大でしょう。

海外アーティストの来日公演もこのくらいの勢いがあればいいのですが、やはりジャニーズ・パワーは別格なのでしょうか。

でもあの人気、ようく見てみれば納得です。

 

 

STAのスタジオ・リハーサルは今月の4日以来です。ゲストを含めて8人が集合。

2013年の総決算ライブ、2部制のトータル80分の演奏内容。曲目もひねって絞り込んで検討した結果、大小織り交ぜて25曲!

今までに何度もライブで演奏した曲ばかりですが、メンバーの中には初演奏という者もいます。

中には数年ぶりの掘り起こしナンバーもあるので、まあ、とりあえずは土台のほうは固まっているという前提において感触を呼びさます意味でトライ。

例によって全員が集まる30分前からマイクやモニター、録音機器、スペースの分担やらにマサとケンが取り掛かります。ダイスケも早々に登場してウォーミング・アップ。

スタジオ予約時間にほぼすべてのメンバーが駆け込み、セッティング開始。

試しに、いきなりセットリストの流れ通り、前もって簡単な打ち合わせをしたのみで演奏してみたけれど思っていたより混乱もなくいい線いってるね。

まあ、たしかにカウント入りを間違ったり、メドレーでもたついたり、リズムが狂ったり、スコア探しが大変だったり・・・と小さな課題は見受けられましたがこういうことはスタジオ内で各自が責任もって確認しておけば本番はよほどのことがない限り大丈夫でしょう・・・・多分・・・。今まで、ずっと小曲とメインソングを分けて練習していたけどこのたび、めでたく合体して実践さながらの演奏をしてみたけどイメージどおりでしっくりきました。

シンのピアノソロも渋いし、ホーンセクションのみによるファンファーレ風インストも若干のスコア調整を済ませれば出色の出来ではないでしょうか。

実際問題、慣れない長時間ぶっ通しライブなので体力の温存も計算して、もちろんステージ進行のメリハリも計算しての曲目。

最年少のダイスケもバリトン、アルトの持ち替えを今でも模索中のようでそうとうにきつそうです。

またSTAファミリーとして第2部の前半にはスペシャル女性ゲストを迎えて現メンバーでは実現がちょっと難しい曲をいくつか歌ってもらうことになりました。よって今回から合流練習。

本格的にSTAが女性にボーカルを託すということは初です。

唯一のバラード・カバーも今までで最高にしっくりと伸びやかに抜けていくので雰囲気が出ていましたね。シンが奏でる鍵盤の音色も効果バッチリ。それはファンキー・ソングでも言えてます。

またコーラス部分もちょっとした打ち合わせでなんとか噛みあったようです。

 

急激に冷え込んだ北海道、メンバーも数人が体調を崩しているようです・・・御用心。

練習後は、とにかくポール・マッカートニーの来日公演の話題1色でした。

STAを代表して(!)ミツが九州は福岡公演を見に行きました。

他にもたくさんの友人たちが見に行ったようで次々と感動のメールをいただきました。今回はフラッシュ使用をしなければ撮影オーケーだったとか。

曲目に関してはあちこちで公開されているのであえてここでは書きませんが、とにかく以前見に行った私もそうでしたが皆が皆、スーパー・スター、エンターティナー、天才ポール・マッカートニーの一挙手一投足、パフォーマンスに完全にやられちゃっています。

あの感動は数年間は抜けないですよ。それはそれは見た者にしかわからない衝撃的な感動と戦慄です。

どの曲もまったく申し分なし、だって歴史に名を刻む素晴らしい曲が贅沢に続々と演奏されるのですからね。

また今回のポールはとてもコンデイションもよかったらしく声もよく出ていて伸びもハリもあり、何といっても70歳を超えた人には全く見えないくらいに若々しいその御姿にもファンたちは大声援を送っていたようです。

これが最後の来日とか噂されていますが、私が思うにまだまだ現役続行で元気よくまた来日公演あり得ると思いますよ。

 

 

 

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MY GIRL

2013-11-17 06:40:40 | free form space

ついこの間、テレビで映画「マイ・ガール」が放映されていて久しぶりに鑑賞しましたが、やっぱり微笑ましく胸キュンとする名作でした。

1991年製作、上映時間102分。

タイトルからもわかるとおり、ザ・テンプテーションズの大ヒット曲「マイ・ガール」が主題歌。

そして舞台は1972年の夏休み、ペンシルバニアの田舎町。

そこに暮らす11歳の少女の初恋、思春期、更に一生忘れることのできない悲しい経験・・・。

彼女の幼馴染みのメガネの可愛らしい男の子役は当時、「ホームアローン」で子役大スターとして大人気だったマコーレー・カルキン、主演の新星アンア・クラムスキーのキュートでちょっとおませな演技が抜群に目を引きます。

そして彼女の父親にザ・ブルース・ブラザースのダン・エイクロイド、彼との間に愛が芽生えるメイクアップ係役にジェイミー・リー・カーティス(彼女の両親は名優トニ―・カーティス、ジャネット・リー)。

1972年当時のファッションも楽しく、セリフにも思わずクスッとなってしまう場面がそこかしこに散りばめられています。

映画中、センチメンタルな効果を出しているのが音楽です。

マイガールをはじめ、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ザ・フィフス・ディメンション、マンフレッド・マン、トッド・ラングレン、ザ・ラスカルズ、CCR達の曲・・・・・。

そしてラスト8分前の最高に感動的で切なくなる喫茶店でのシーンで「SATURDAY IN THE PARK」が店内BGMとして流れてきます(全12曲入りのサウンド・トラックCD11曲目に収録)。

この映画の大ヒットでパート2も製作されました。

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NOW YOU'RE NOT HERE

2013-11-17 05:49:34 | free form space

9日のモダンタイムにてタイバンを組んだ、10PMのSHOW率いるジャズ・ソウルバンド「ユリコティック・シックス」

女性ヴォーカルをフューチャーしているだけあって、キュートでセクシームード満点のライブでした。そのレパートリーの中でも、特にグッときた曲がスィング・アウト・シスターズの「あなたにいてほしい(邦題)」です。

この曲は1995年、日本のテレビ・ドラマ「真昼の月」用に書き下ろし、ドラマと共に大ヒットしたということです。

なんとレコーディングも日本で行ったというまさに純東京産ロンドンポップ。日本だけでも30万枚を売り上げ、この年の日本ゴールド・ディスク・グランプリ・シングル賞を獲得。

曲のムードを見事に「ユリコティック・シックス」も再現してくれています。

スィング・アウト・シスター(S・O・Sとも訳されます。決して「ストーン・オブ・シシファスではありません・・・笑)は1984年に男女3人組にて結成。

デビュー曲こそ売れませんでしたが「ブレイクアウト」で、本格的にブレイク!!

私もそうでしたが、ほとんどの皆さんもこの曲がきっかけでSOSを知ったことでしょう。

当時、MTVとはちょっと色合いの違うピータ―・バラカンさんがVJを担当していた洋楽専門テレビ番組を私は楽しんでいました。

ここからジャンルを超越して多くの素晴らしいバンドや音楽を学ばせていただきましたが(ピーターさんいわく「絶対にへヴィーメタルは取り上げない!」とのこと)、その中にSOSも登場しました。

曲はもちろん「ブレイクアウト」(日本のCMにも使用されました)

おしゃれなPVとダンサンブルかつモダンテイスト満載なサウンドがいかしていて、特にモデル並みの美人ボーカリスト、コリーンが画面いっぱいに弾けていました。

実は彼女は本当にモデル&デザイナーで今井美樹さんとも仲良しだとか。

その後、音楽の方向性の相違でドラマ―が脱退(ハードロック思考の強かった彼はその後、フランク・ザッパ・バンドに在籍)して、現在まで2人組で活動中です。

特に日本においては絶大なる人気を誇る彼ら。

ヒット曲も数多く、ダンスビートもの、ジャズ・テイスト溢れるAOR系から珠玉のバラード、レトロ感覚が絶品の名曲まで、とにかく日本人受けするという理由がようくわかるというものです。

ちょっと気取ってみたい気分の時、太陽を体いっぱいに浴びて弾けたいとき、しんみりとセンチメンタルなひととき、元気に無邪気に踊りたいとき、ドライブ時、夜景を見ながら都会のネオンに包まれて・・・とその時々のシチュエーションに応じてハマりまくること請け合いです。

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RIKKI DON'T LOSE THAT NUMBER

2013-11-14 15:04:54 | free form space

9日「モダンタイム」でのSTAライブ・イベントでシン率いるB・N・Pがマサのお気に入り、スティーリー・ダン最大のヒット曲「リキの電話番号」を再演してくれました。嬉しいなあ!それを記念して(!?)曲紹介を。

1974年4月に発売されたスティーリー・ダン3作目のアルバム「プリッツエル・ロジック(さわやか革命)」のオープニング・ナンバーです。(4:30)ビルボード・ホット100において1974年8月3日付第4位。

BNPの音楽百科辞典「てっちゃん」の選曲。素晴らしいセンスしてるね、これを取り上げるとは。(単発再結成の四人囃子もこの曲をライブ演奏したことがあるそうです)

まずは音楽業界にも非常に受けの良いスティーリー・ダンお得意のひねくれたどこかマカ不思議な音世界に酔ってみましょう。

いきなりイントロ数十秒にわたって聴かれる民族楽器カリンバ(?)のようなサウンド。そのまま淡々としていてどこかクールなリズムがゆったりとリラックスムードで進行。

ダンディズム溢れる独特の歌声でドナルド・フェィゲンがやや抑え気味ながらもぐいぐいと聴き手を独自の世界に引きずりこんでいきます(ドナルドは当初ボーカルには消極的だったのですが周囲が励まして、適任だ!と後押ししてVO担当となったとか)。おしゃれなシティジャズ感覚あふれる彼らの代表曲ですね。中間部に登場するジェフ・スカンク・バクスターの愛器テレキャスターによる枯れた味わい深いギター・ソロが理屈抜きにかっこいい。ドラムスはジム・ゴードン。

写真の白黒ジャケットのプリッツエルを焼いているおじさん・・・・アルバム・ジャケットに使用したい趣旨を本人に伝えると拒否されたそうです。でもよくよく調べてみるとこのおじちゃん、無許可で出店していたらしく(だから写真を嫌がったのかな・・・?)「それならば俺らスティーリー・ダンも無許可でフォト使用するべ」となった次第(笑)。

スティーリー・ダンはマサが大ファンです。高校生の時に深夜の音楽番組で彼らのスタジオライブ2曲を見てぶっ飛んだそうです。

ちょうどデビュー・アルバム発売時だったらしく今となっては貴重な若き日の生演奏を披露。

初期のシングル「ドウ・イット・アゲイン」「輝く季節」

一般的にはラテンカラー満載で鍵盤音が独創的な「ドウ・イット・アゲイン」のほうが圧倒的に知名度大なのですが、マサは「輝く季節」に琴線レッドゾーン振れまくりだったとか。

巨漢ギタリスト、デニ―・ダイアスがファズのかかったトリッキーなイントロを延々と滑らかにはじきだしたとたんにメンバー全員がアップテンポのリズムを一体となって演奏。そしてドナルドのまくしたてるような早口言葉風(?!)ボーカル。

衝撃的だったのはデニ―とジェフによるギター・バトル。お互いに向かい合って火花の散るようなフィンガリングの応酬。ジェフはヒートアップしてぴょんぴょんと飛び跳ねてのりのり。バックのメンバー達もそれに呼応するかのようにドンドンとパワーが増してきて物凄い状態になっていきます。今でもあのシーンは鮮明に目に焼き付いています。眠気も一気に吹っ飛んだくらいの極めつけの決定打。

すぐに雑誌でこのシングル曲を調べてレコード店に注文をしたのですがすでに廃版、結局EP現物はいまだに見たことがありません。その後、ジャパニーズ・ロックンローラー内田裕也氏主宰による第1回ワールド・ロックフェスティバルが札幌で開催された際、市内レコード店にて友人がジェフ・ベック「ブロー・バイ・ブロー」を購入、BB&Aのペンダントをもらいにやけている姿を横目にマサはレッド・ツエッぺリンの「ライブ・イン・ジャパン(ブート・・・ジャケも音も演奏も???)」、そしてオイル・ショックにより値上がりシールが帯に貼られたばかりのスティーリー・ダンのデビュー・アルバム「キャント・バイ・ア・スリル」をめでたく購入して「輝く季節」とご対面となったわけです(しかしこのジャケットもかわったデザインだね)。

それからはずっと今現在もスティーリー・ダンはフェヴァリット・バンドとして愛聴しております。ただひとつ未だ悔やまれるのはちょうど再結成ステーリー・ダン2度目の来日公演が日本武道館で行われる前日に、マサは東京にいたので見に行くつもりだったのですが急遽札幌に戻らなければならなくなったこと。あの失望感といったら言葉では表現できないですね・・・ああ・・・。

そうそう、前述の澄川モダンタイムはSTAが初めて自主企画ライブを開催した場所ですがその記念すべき第1回の時に出演したミツのジャズ・トリオのメンバーからSTAのブラス・サウンドを聞いて「今度、スティーリー・ダンの幻想の摩天楼からも1曲、やってほしいなあ・・」と言われたことがありましたっけ。

うるさ型の音楽通にも絶賛されるスティーリー・ダンはこの「さわやか革命」発表後、ツアーに出るのですが観客が求める難解な音楽性に失望感をおぼえたドナルドとウォルターによってライブ活動を封印してしまいます。ライブ熱望派のジェフの願いは届かず、彼はドゥービー・ブラザースに加入(スタンピードから)。

スティーリー・ダンのバンド名はそのままに、相次いでメンバー達は脱退、ウォルター&ドナルド2人によるプロジェクトと化していきます。

スタジオを長期にわたっておさえ、完璧主義ゆえ、曲ごとに贅沢にも1流スタジオ・ミュージシャンをとっかえひっかえ呼びながらのじっくりレコーディング。

ゆえに発表作にはハズレはなし、名作ばかりです。今聞いてもまったくの古さを感じることもありません。

TOTO結成前の若きメンバー達、無名だったマイケル・マクドナルドらがずらっと名を連ねています。

ちなみに最初に話を戻すとこの「リキの電話番号」の邦題は誤約、正しくは「リッキー、この電話番号を忘れるなよ」です。

戻ってきて・・と言いたいのにプライド先行でそのことを言い出せず煮え切らない男心の歌。

 

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WHATCHA' GONNA DO FOR ME

2013-11-14 03:36:30 | free form space

9日の「モダンタイム」ライブ終了後、気心の知れた連中同士での歓談中、店内に流れるBGMが気になって仕方ありません。

「これ、歌は誰?」「あ!?これ知ってる!」「このギター・ソロがイカしてるんだよね!!」・・・・。

その中に曲はよく知っているんだけどタイトルとシンガー名がなかなか思いだせなくて悶絶。こういうことってよくあるでしょ。

すかさずBNPのAOR博士の登場。

すらすらとジャケットやコンポーザー名、発表年度、カバー・ミュージシャンまで教えてくれました。凄い博識。

その場でAOR部門担当に任命して名刺交換。

 

そのAOR界の名曲が「ホワッチャ・ゴナ・ドゥー・フォー・ミー」

ネッド・ドヒニー、ハーミッシュ・スチュワートによる共作。

ネッドはAORシーンにおいてギタリスト&シンガーとして長年活躍、ソロアルバム、ゲスト参加など多方面でキャリアを築きあげた名手ですがなぜか知名度はイマイチ。

ハーミッシュはホワイト・ソウルとして名高いアヴェレージ・ホワイト・バンドのメンバー。

今、日本を席巻しているポール・マッカートニーのバンド・メンバーとしても以前は来日もしています。

で、まずは1980年、AWBの「シャイン」に「ホワッチャ・・・」を収録。

翌年はチャカ・カーンがカバーしてR&Bチャート第1位を獲得しました。他にも数多くのシンガーにカバーされています。

もちろんネッド自身もセルフ・カバー。彼の来日公演でも披露しています。

日本のシンガーもカヴァーしていて相沢薫が日本語カヴァー。

そして私が日本の歌手の中でもめちゃ大好きなシング・ライク・トーキングの佐藤竹善によるライフ・ワーク・アルバム「ザ・コーナー・ストーンズ」シリーズでも(洋楽・邦楽問わずのカバー集)第1作2曲目で取り上げています。

またライブ・アルバムにも収録。

ちなみに「コーナーストーンズ3」ではシカゴの「素直になれなくて」も歌っています。

更には竹善氏、あこがれの存在でもあるという当時はシカゴのメンバーだったビル・チャンプリン1994年発表のソロ・アルバム「スル―・イット・オール」にスペシャル・ライナー・ノーツを書いてくれています。

このアルバムでビルはジョージ・ベンソンに提供して1982年に全米トップ5を記録、グラミーのベストR&Bソングにも輝いた「ターン・ユア・ラブ」を自身初録音。シングルカットもしています。

 

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澄川LIVE BAR・MODAN TIME vol,87

2013-11-10 17:51:08 | Live Set List

STA企画ライブ・イベント・・・・LIBERATION30

2013,11,9(SAT)

立冬を迎えた翌日に、ついに札幌の平地にも初雪が降りました。

モダンタイムに出演するのもちょうど1年ぶり。

そしてSTAが企画するこのライブイベントも第1回がここから。早いものですね。マスターと二人「もう30回目かあ・・・」と感無量でした。

さあ、今回も選りすぐりの6バンドが集結。

いつもにもまして、決して大げさではなくツワモノ集団が登場しました。

まず全てのジャンルがかぶることなくゴージャス、そしてなんといっても極めつけがどのバンドも超がつくほどのテクニシャン揃い。これに関しては皆が皆「どいつもこいつもバカウマだね、お互い物凄く勉強になるし飽きることなく釘付け状態になっちゃった」と言っていました。

更には観客の動員がけた外れ。開演前からもうビッシリ。入口からも溢れかえっています。

マスター曰く、まじとも冗談ともなく「STAのライブの時には店内を拡張工事しなきゃあ」と漏らすほど。

「店内BGMに何かノリのいいのを一発流してよ」と依頼したら、マスターの好み、ディスコミュージックが延々と流れました。この日の出演バンドにはない音楽なのでこれはこれで活気づきましたよ。

全バンドが最初から最後まで(50分ほど時間が押してしまったにも関わらず)共にずっと熱い声援を送り続けて観客と一体になっていました。

これが自主企画のだいご味だね。幸せなひと時でした。これ皆も一緒だよね。

 

午後6時スタートでしたが、そういうわけでお客様が続々と来店、カウンターへの注文が殺到したので8分ほどの押しでマサのいつもの司会進行にて無事スタート。

 

「SOYS」

ミキ嬢、シンの音楽仲間でもあるサイトウ氏率いる3人組(5弦ベースをフィンガー・ピッキングでプレイするのはモダンタイムのマスター、マル)。

そこから繰り出されるサウンドはとてもユニークでオリジナルを中心にほとんどがインストウルメンタル(ところどころにテクノ・プログレ風味が漂います)。

パソコンをミキサーに連結してバッキング・トラックを引き出しサウスポーから奏でられるギター・メロディーがあらゆる彩りを添えてくれます。

時にはボコーダーを使用、へヴィーなコード・ワークから高中正義を彷彿とさせるようなメロディーも繰り出されます。

オープニングからフェーダー、ハウリングによるトラブルがありましたがすかさず機転をきかせて、ノーマル音でサイトウ氏が松山千春「季節の中で」を即興で歌唱。そのまま、22年前に製作したというかなり個性的でぶっ飛びのいかした曲を展開してくれました。

リーダーの本業はファミコン・ゲームの作曲家。この曲もPCエンジンのテーマソングとのことでそれを聞いた会場内のゲーマー達が驚愕していました。

BNPのミキ嬢がここでレディー・ガガ顔負けのルックスに扮してゲスト参加。本当は打ち合わせで日本語のわからない外人シンガーになりきる約束だったのにサイトウ氏からの問いかけにうっかりと日本語で返答。そこがまたバカ受けでした。「パラレル・ラブ」を歌った後、もう一人のBNP女性シンガー、ジュン嬢が加わり彼女は通訳担当。

会場に向けて「北海道で好きな食べ物は?」、観客「ラーメン!」、ミキ「・・・」、「じゃあ、ジンギスカン!」「・・・・」「じゃあ、何が好き?」ミキ「石狩鍋!!」

ということで「石狩鍋」というアイドルチックなツイン・ボーカルをフューチャーした曲を振付入りで熱唱。この曲は石狩大手スーパー・マーケットの食材売り場で流れているサイトウ氏のオリジナル・ポップスだそうです。メンバー紹介も観客が納得、浸透するまで繰り返し行い(!?)スーパー・オバタ・ドラムソロになだれこみ。

通受けムード満点の坂本龍一インスト「1000のナイフ」に次いでラストは感動的な泣きのギター全開によるギター・インスト・バラード(私は虹伝説を思い出しました)。4曲入りで1000円の自主制作CDも限定5枚で店頭販売していました。

 

「YURIKOTIC  SIX」

10PMでもSTAでタイバンを組んだこともあるショウジ君とマサはその後もラブコールを送りあっていたのですが遂にこの日、新たなプロジェクトでご一緒することとなりました。ここまで来るのに長い時が経ちましたが

それを埋めるに十分すぎるほどの内容に辛抱強く待った甲斐があったというもの。

リーダー、ショウジ率いるジャズ・ソウル・グループ6人編成。セクシーな女性シンガーをフロントに据えてバックを固める男性陣の作りだす音が極上の安定感で引き締まります。

ね、もう充分にこれだけで説得力あるでしょう。

またベーシストとして元サーベル・タイガー、そして講師としても多方面で活躍しているヤマズミ君が在籍していたのもビックリ。マサとは楽器店、スタジオでは顔なじみではありますが、お互いにプレイしている姿を見るのは初めてということで興味シンシンです。

セットリストもセンス抜群のセレクト。

1曲目ジャミロクワイのミディアムナンバー「ジス・ラブ」では中間と後半にピアノ・ソロを織り交ぜ、次いで意表を突くかのごとく寺尾聡の大ヒット曲「ルビーの指輪」を。中間にピアノ&サックスソロを披露、あれ!?聞き覚えのあるリフ・ブレーク・・・TOTOデビュー作収録「ジョージ―・ポーギー」だ!!嬉しいサプライズ。

ギター・チェンジに費やす時間、自然とバックがリズムを刻み始めさりげなくボーカルがMC。ころあいを見計らったかのように夏向け3曲目「ソング・フォー・ザ・ソウル」。このスムーズな阿吽の呼吸による繋ぎはそうそう素人にはなしえない高等技術。

このアップ・ナンバーでもサックス&ピアノソロがからんできますが決して全体のバランスを損なうようなでしゃばり方はしないところが大人の演者たる極意。

再度ギター・チェンジによるミディアム・バラードはスィング・アウト・シスターズの大ヒット「ナウ・ユア・ノット・ヒア」(あなたにいてほしい)。この曲が聴けたことも個人的に大きな喜びです。この曲は日本のテレビドラマ用にメンバーのコリーンらが書き下ろし日本でレコーディングしたといういわくつきの純東京産ロンドン・ポップス。マサにとっては彼らのデビュー曲でもある「ブレイク・アウト」と並びお気に入りの1曲でもあります。1960年代のバート・バカラックによるおしゃれなグルーブを内包したかのような珠玉の忘れられないラブ・ソング(もちろんサックス&ギター・ソロあり)。

アップ・テンポの「ミラクルズ」ではベース&ピアノ・ソロ。メンバー紹介をからめつつラストはこれまたびっくり井上陽水のミディアム・ナンバー「メイク・アップ・シャドー」

うるさ型の音楽通も唸らざるえないステージングでした。ヤマズミ君はさすがの一言、ショウジ君も全体を常に冷静に見つめつつも控えめにリードする姿勢に好感が持てました。ライブ終了後には歩み寄ってがっちりと握手。

他のバンド同士なんだけど、皆が皆、それぞれの同パートが自然に輪になって談笑しているシーンははたから見ていても微笑ましいですね。

 

「爆音戦隊DRIFT QUEEN」

次々にあらゆるジャンルのバンドが登場します、楽しいねえ!この非常にユニークなバンド名を名乗る6人組はキュートな女性シンガーをフューチャーした新旧織り交ぜてのアニメ・ソング・バンドでSTAマサとはスタジオでは旧知の仲。

曲もノーマルにではなく独自でアレンジを施しての披露となりました。膨大なるレパートリーの中から厳選しての6曲をお送りしました(もっと聴きたい曲がいっぱいあったよん)。

まずはその前に彼らからのメッセージを・・・「アニソンカバーバンドとして2012年より活動開始、札幌市内中心に年間数本のライブ。メンバーそれぞれがパーソナルカラーの衣装をまといどこかで聞き覚えのある楽曲で「お客さんと一緒に楽しめる」ショーを展開中!!」とのこと。」ちなみに色別紹介しますとボーカル・メグ(ドリフトピンク)、ベース・マル(ドリフトターコイズブルー)、ドラム・フクチャン(ドリフトレッド)、ギター・ミッキー(ドリフトグリーン)、ギター・ナオロー君(ドリフトオレンジ)、キーボード・ミツル(ドリフトパープル)とユニーク&カラフル。

それぞれが入念にリサーチした結果、完成にいきついたというステージ衣装に身を包み(もちろん各メンバーが独自のカラーで)オタク心をくすぐる貴重なライブを聴かせてくれました。

キーボードの配置転換や、ボーカル・ワイヤレスマイクのトラブル(マイクを綺麗にデコしていたのに残念・・・)で使用断念といろいろありましたが大熱演。トークも楽しく1曲1曲を懇切丁寧に解説してくれてアニメの世界のどっぷりと浸らせてくれました。

マサからのリクエストで特別に全員のコスチュームは何のアニメからのデザインなのか教えていただきました。

個人的には石森章太郎(石ノ森ではなく)「サイボーグ009」がツボでした!

曲目紹介しますね。

ジャニーズのカンジャニ∞村上信吾主演で遂に実写化テレビドラマで放映決定、話題の「ハクション大魔王」(は・は・・では客席と掛け合い)、ぐっと新しく女子学生たちのBAND物語、けいおんから「ノーサンキュー」、ふたたび昔懐かしの一休さんのエンディング・テーマ「母上様」でしんみり、一転してパワ―アップ、高橋留美子の出世作、うる星やつら「ラムのラブソング(好きよ)」、そして「エヴァンゲリオン」最後はマクロス「星間飛行」

文句なしにこの日1番のビジュアル大賞決定ですね、ゴヘイバンド以来の派手派手バンドでした。

ベースのマルは初めてベースを買うときからマサとは顔見知り、マルコシアス・バンプを敬愛しているだけあってベースは一貫してずっとブルーのEBベースを白の手袋はいて(北海道ではこう言います!)指弾き。彼が他のバンドに所属していた時も同じステージをご一緒していますが、相変わらずアクティブにステージ狭しと動き回り勢い余ってマイクスタンドをなぎ倒し(BNPのてっちゃんは応援を送りつつさりげなく立て直していました、さすが)。

演奏も熱く、衣装もがっちりと着こんでいたのでやっぱり熱かったでしょう。完全燃焼!

 

「山口隆洋トリオ」

マル達の紹介で参加してくれた初対面バンドです。

彼らからも前もってメッセージをいただきました。

「札幌のフュージョン・ロック・シーンを盛り上げるために生まれたトリオ!とっておきのオリジナル楽曲とカヴァーをお届けします。」

ドラマーのジュンジ氏は東京にも進出経験のある凄腕の持ち主。ギターのヤマグチ君(マル君の後輩)も終始にこやかに笑いをとりつつも難解なフレーズを軽々と弾きこなしていきます。オオツカ氏もチョッパー奏法、指弾きを巧みにこなしながらジャジーな展開でも安定したボトムでどっしりと構えています。また細かいことですが常に曲ごとにドンカマをヘッドフォーンから伝達してドラム・カウントに入ります。

マル達から前もって「彼らはめちゃくちゃに上手いよ」と聴いていましたが、想像以上でしたね。

一瞬たりとも目が離せないほどの離れ業の連続。あそこまで見事に決められまくっちゃったら手放しで拍手を送るしかないです、脱帽。

リズム、コードとドンドン複雑に発展していくオール・インストウルメンタルの洪水。

ヤマグチ君はモダンタイム名物のカレーライスを事前にエネルギー源として食していたのですが(マサが何度もマイクでオーダーのアピールをしたので)、そのスパイスがライブ中に効果を徐々に発揮して鼻と目にきちゃったみたいでちょっと辛そうでしたね。

マル君たちの厳しくも温かい声援に見守られながら、オリジナルの「ゴースト・カー・チェイス」で開巻から圧倒的存在感を示してくれます。

「次の曲は難しいので間違えないように気をつけて演奏します」と慎重な面持ちではじまった3曲目「ギャンブリング」、なるほどこれをこなしきるのはリズムによほどたけたミュージシャンでないと絶対に無理だと思います。

メンバー紹介のあとには「ピーセス・オブ・マインド」、そして最後は「異邦人」で締めくくってくれました。一糸乱れぬ沈着冷静なるプレイに絶賛の声が何度も上がりました。

 

「BRAND NEW POPS(B・N・P)」

毎度おなじみシン率いるSTAファミリー常連バンドとなりつつある7人組がまたもや賑やかに、かつ爽やかにトリ前を洋邦楽織り交ぜて飾ってくれました。

今回のセットリストの中にはマサのリクエストに応じてくれたナンバーも秘かに含まれていたそうでその優しさあふれる心配りに感涙。

テっちゃんは予備のギターとアコースティック・ギターと3本を常時スタンバイしています。(スペアを控えておくのはマサと同じ)シンも慎重に鍵盤ボリューム、低音のレベルをミキサーと打ち合わせ、照明がまぶしかったのは辛かったかも・・・・。

マサが今年の小樽北運河で、BNPの演奏を聞いて以来マイブームになるつつある「サニー」で今回もスタート(このバージョンはオリジナルではなくジャミロクワイのライブ音源がお手本とか。ミキ嬢のボーカルが光っています)。

何度聞いても琴線を震わす名曲ですね。意外なことにBNPのマニアックな選曲担当はテっちゃんがほとんどを占めているそうです。お次のスティーリー・ダン「リキの電話番号」もその一つ。(プリッツエル・ロジック収録。初期の名曲)

思えばホットタイムで予告なしに、この曲を歌うシンの姿を見たSTA全員が衝撃を受けてその後グッと音楽の幅が広がった、というエピソードがあります。

よくドナルド・フェイゲン独特の節回しまで歌いこなせるものですね、関心しちゃいます。

お約束のスターダスト・レビュー「思い出に変わるまで」ではジュン嬢がリード・ボーカルを担当。フロントに女性シンガーを2人もたたずませるなんてなんという贅沢なバンドなんでしょうか(しかもタイプ別のリードVOが4人もいるし。)

中盤ではミキ&シンのキーボード連弾による演奏で「次は今話題の曲、荒井由実の飛行機雲です(スタジオ・ジブリの作品「風立ちぬ」から)。

「耐えがたく甘い季節」、そしてミキ嬢がメンバー紹介をします。

このバンドは理屈抜きに純粋に音楽をバンド演奏を歌うことを、そしてライブを心底愛してやまないという気持ちが見ているこちらサイドにもうらやましいくらいに伝わってきますね。アット・ホームで仲良しなグループです。

最後は待ってましたとばかりにサンタナ初期の定番曲「ブラック・マジック・ウーマン」(このタイトルを告げた途端に感嘆のどよめきが・・・)

もちろんシンがほれ込んでいるテっちゃんによる官能的なボーカルとギターの独壇場。

中央前方の女性陣もパーカッションで応戦。ツインギターによるギター・バトルも後半に用意されていてプレイ・スタイルの違いもくっきりと浮かび上がり見せ場も豊富、アオキ氏のベースラインも好サポートに徹しています。ライブ後はテっちゃんとマサがロック談義に大盛り上がりで周囲も寄り付けないくらいに際限なく続いたことを付記しておきます。

 

なぜか今までにも例を見ないほどのタイム・テーブル押しまくり状態だったのですが、会場内は相変わらず和やかにも、しかし確実にヒートアップした状態を維持しています。

この日1番の大所帯ブラス・ロック・バンドSTAが8人編成でずらっとステージの並びました。何度見てもその図だけでも壮観であります。

相変わらず全曲が初期シカゴ1色で統一。

***SET LIST***

1、INTRODUCTION

2、QUESTIONS67&68

3、OLD DAYS(追憶の日々)

4、~SATURDAY IN THE PARK

5、MAKE ME SMILE(ぼくらに微笑みを)

6、~TO BE FREE(今こそ自由を)

7、~NOW MORE THAN EVER(愛は限りなく)

8、25OR6TO4(長い夜)

・・・・・ENCORE・・・・・

9、SE/PROLOGUE AUGUST29,1968(1968年8月29日シカゴ、民主党大会)

10、~SOMEDAY,AUGUST29,1968(流血の日、1968年8月29日)

 

***MEMBER***

MASA・・・B VO CHO

KEN・・・DR VO CHO

SHIN・・・KB VO CHO

MITSU・・・TB PER

TATSU・・・TP

NOBU・・・G

RAPPA-FUKI・・・TS

DAISUKE・・・AS BS PER

BNPが終了したころには会場内かなりのヒートアップ状態だったと思います。

シンはステージにスタンバイしたままで、それに加わる形でSTAメンバー達が続々とセッティングのためにステージへ。

テーブル席から後方席まで埋まった会場内にこだまするノブのカッティングにのってマサのマシンガン・アナウンスが延々と続く中、それに刺激されたのか早くもあちこちから歓声が。

タイミングを見計らったかのように絶妙のカウント(勇み足の時もあったので反省を踏まえて冷静に)。

「イントロダクション」、もう14カ月連続でSTAのオープニングに堂々君臨、鋭い輝きを放っています。

モニターなしで全ての音をダイレクトに出しているので(ブラス隊はマイクなし)こういった曲の場合はタイミングを聞き逃すととても危険です。特にSTAは人数が多い分、それだけ音が埋もれがちになる可能性大のため、表向きはノリノリにふるまいつつも油断しないで内面では周囲にアンテナを張り巡らせていないと取り残されて置いてきぼりをくっちゃいます。

「イントロダクション」は歌以外は繰り返し個所がなく次々と新しい難所(「展開」などという生易しい言葉はあえて避けます)が訪れるので中途半端な気持ちでトライすると必ずぶちのめされてしまうのです。

STAのライブを何度も見たことある人、久しぶりの人、はじめて見る人・・・と、演奏しながら眺めていますとなんとなくわかるものです。余裕でニコニコしている人、食い入るように見入っている人、体でリズムを刻みながら一緒に歌っている人。

「QUESTIONS67AND68」

ちょっとほころびが目立っちゃいましたが、何とかクリア、もう定番となったこの位置の常連曲。

やっぱり聴くほうも演奏するほうも飽きることなくかっこいい曲はいついかなる時もかっこいい!!これ理屈ではなくね。

STAのメンバー達にとっても各自思い出深き衝撃の青春ロック・アンセム。

ダイスケは曲ごとにアルト・サックスとバリトンサックスを使い分けて曲にもたらす今現在の最大効果を狙い撃ち。

この日はいつも以上に暑かったらしくてメンバーらは頻繁に水分の補給に余念がありません。

そうでもしないと乗りきれないくらいに過酷な状況でへヴィーな楽曲が間髪いれずに次々とやってくるのです。そしてマニアがにやりとしちゃうエンディングのシンによるピアノの余韻・・・・これがオリジナルなら30秒のところを時間の都合でシングル・タッチで(ザ・ビートルズのア・ディ・イン・ザ・ライフに対するオマージュらしいです)。

「OLD DAYS」

今回のセット・リスト中では一番地味な楽曲であることは否めませんが、シカゴにとっては今でも重要なライブにおけるレパートリーでもありSTAも不定期ではありますが中間部に演奏します。

比較的抑え目なアレンジで、ちょうどシカゴの日本での人気が1段落した時期のシングル・ヒットであること、ピーターがステージで歌うことを嫌っていた(子供っぽい詩の内容で)ので発表時はほとんどライブ演奏されなかった・・とのネガティブなイメージも災いして知名度が若干弱いのですが、演奏してみるとホーン・セクションのいきなりのハイノートがかなり至難の業、バッキングもちらちら隠し玉が飛んできます。

この曲のエンディング、オリジナルではフェイド・アウトなのでSTA独自のアレンジでフィニッシュ、ここではシンのハモンド残響音で引っ張り、拍手が一段落した空間に音色チェンジ後、メンバー達の手拍子に導かれて「SATURDAY IN THE PARK」

ここで一つの山場を迎えます。

会場中が一体となって手拍子を打つ中で打ち鳴らされる鍵盤シンコペーションのリフ。この曲もシン加入後、ライブでは絶対欠かすことのできない大切な曲となっています。

ダイスケは休むことなく、場面場面でサックスの持ち替え作業。

楽曲アンサンブルを突き詰めていった結果のバリトン、アルトの交互演奏。ラッパ吹きのテナーは中間に吹きならされるのですからそれはそれは音圧、ホーン・セクション全体のまとまり具合が極上の響きとなって一体化。

後半戦、ここからはスタミナ勝負(もちろんテクニック面でも)。

1ステージ分の体力を消耗するほどのハードな3曲メドレー「MAKE ME SMILE~TO BE FREE~NOW MORE THAN EVER」

ノーマルなロック・ソング構成をはるかに超越したともいえる迷路のようなこのスペシャル組曲(この日の出演バンド達も同じくらいにハードルの高い曲が多かったですが)も今回はけっこう調子よくいけた感あったけどどうかな??(個人個人では言い分もあるでしょうが)。

マサの後方向きカウント、愛用のCTA黒Tシャツを着こんだミツとマサによるユニゾンフレーズ後の「バッチリ決まったぜ!」ハイタッチ(自己満足と揶揄されようがジミー&ジェイソンになりきりのポーズで)、ケンのハイスピード・ツイン・フィルイン(本人のあいの手付き!)・・・。

次に何が出てくるのか予想不能な、それでいて大ヒット曲でもあるこの曲にむせび泣く方々も多数いたようです。

客席とステージとの距離がほとんどないのに等しいので、はっきりとダイレクトにリアクションを確認することができます。

メンバー間とのアイコンタクト、コミュニケーションも比較的円滑に執り行うことも可能なのでお互いの表情も手に取るように伝わってきます(さすがにSTAの場合は両サイド・メンの意思疎通が難しいけど)

一人ひとりをマサが指差しながら丁寧にメンバー紹介。

「さあ!泣いても笑っても、もうこれが最後です。今何時かな?10時過ぎ??え!?10時半!!(正面テーブルのてっちゃんが時間を教えてくれて、横のミツも腕時計を見せてくれる)最高だね。じゃあとっておきのお約束ミッドナイト・ナンバー、もうネタばれかな(笑)!25or6to4!!」

ノブによるシカゴの「長い夜」リフがいつもよりも迫力ある歪みでフィナーレを飾るのにふさわしいほどに加熱してゆきます。

ミツとダイスケはホーンを専用スタンドに立て掛け、すぐにパーカッション・プレイヤーに変身。ワウワウを大々的にクローズアップしたノブによる長尺ギターソロからおなじみのブラス・フレーズへ。

ここが最大のピークでしょうね。

タツらの管楽器から発せられるフレーズに絡みつくミツのトロンボーンは名手ジミー・パンコウのホーン・アレンジ・ベスト3に挙げられるでしょうね。

所狭しと動き回るマサ、スリムな体からは想像もつかないくらいエネルギッシュなビートをキープし続けるケン、STAサウンドの重要なキーパーソン、シンの鍵盤ワーク、それらが最後にスクラム組んでジャンプを合図に曲終了、時間となりました。

自主企画の場合、多くの方々の協力のもとにイベントを運営、いつもいつも大きなトラブルもなく感謝しています。

そのことに対するお礼の言葉を必ず最後にステージ・マイクから会場全体に向けてマサが述べさせていただいております。

またみなさん、ニコニコと笑顔で何度も温かい拍手を送ってくれるのですよ(泣)。

タイバン、スタッフ、そしてお客様全員びっしりと埋め尽くされた店内は達成感に満ち溢れていて「では、また次回元気な姿で会いましょう!風邪ひかないように予防接種をしましょう!!(笑)帰りはアイスバーンと熊に気をつけてね(爆笑)」

アンプの電源を切って後かたずけに取り掛かろうかと思ったら、予想もしていなかった「アンコール!アンコール!!」の声と手拍子。これにはSTA全員がまじめにビックリしました。

じゃあ・・・ということでこちらも予想外のアンコール・ナンバーでシュプレヒコールSEからはじまる「流血の日」

シカゴもこれをアンコールに使ったことはないでしょうね。「戦争反対!!」

重く不気味な効果音から極めつけのシンバル・イントロ、シンの軽快なピアノとボーカル、残った力を振り絞っての管楽器軍団4人による(メンバー中、半分が管なんだよね)全力プレイ。

劇的な(まさにドラマティック)エンディングで正真正銘、これが本当にこの日最後の曲となりました。

出演バンドの人たちが口々に「今日は本当にレベルの高いライブだったね。刺激にもなったし益々精進しなきゃあ」と充実感に満たされていました。

名刺交換をする者、次回のライブの宣伝に尽力する者、お互いの楽器自慢をする者、燃え尽きて安心したのかまったく関係のない話題で浮きまくりの者(笑)といつもライブ後のこの見晴らしも面白く拝見させていただいております。

 

各タイバンの人達の影響されたバンドやリスペクトしているミュージシャンを聞き出すのも楽しみの一つです。

驚きの名前や、「やっぱりねえ・・・」と納得のルーツを聞かせてくれたり、自分とピッタリはまる人なんかに出くわしたらそれだけで時間経過を忘れてしまうほどの感動です。

BNPのテっちゃんとマサはチャーを中心としたお話でライブの前にも終了後もネタが尽きません。

 

さあ、来月は今年のSTA集大成コンサートです。

気合いを入れて臨もうと全員が早速来たるその時に向けて照準を合わせています。

SPECIAL THANKS TO・・・MIKI&HITOMI&TETCHAN&SHIN&MARU&FUKU-CHAN&MR,MARI&STAFF&COCA-COLA&MR,SYOJI&009&CHAR&CTA!!!

 

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1年ぶりに戻ってきたよ!

2013-11-09 02:35:45 | Live告知

LIBERATION 30

STA企画ライブ

場所:札幌市南区澄川3条2丁目ハイツリービル3階

LIVE BAR~MODAN TIME

2013、11、9(sat)

入場料:1ドリンク付き 1、000円

PM5:30 open    pm6:00 play

出演バンド

1、THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)・・・CHICAGO等の強烈ブラスロック!!

2、B・N・P(BRAND NEW POPS)・・・STAのシン率いる洋&邦楽ポップスカヴァー・バンド。7人編成で盛り上げますよ!

3、SOYS・・・サウスポーguitarMR、S貫禄のオリジナル・ロックバンドです。

4、爆音戦隊DRIFT QUEEN・・・6人組によるアニメソング・バンド。さて、何が飛び出すか、お楽しみに~!

5、YURIKOTIC SIX・・・10PMのSHOW率いる6人が女性VOをフューチャーしてのジャズソウルを演奏!

6、山口隆洋トリオ・・・札幌フュージョン・シーンを盛り上げるべく立ち上がった頼もしいトリオここに見参!!

乞うご期待!!

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