2014,5,25(SUN)
STA企画ライブ・イベント「LIBERATION 33」
[810]からの続きです。テレビ収録を終えたSTAメンバーはとりあえず、その場で自由行動。コーちゃんは任務を果たし終えて「お疲れさん!」
思ったよりも早めに切り上げることができたので住所が1条北上するだけで到着することのできる「スペース・アート」へ徒歩でやってきました。
去年の7月にオープンしたばかりの多目的ライブ・バーです。とにかく広くて綺麗。
コンサート以外にもお笑いのイベントやその他数多くの催し物にも活用されているとのこと。
なるほど、だから「アート」の文字が刻まれているのですね。
駅前通りに面したビルの最上階までエレベーターで。早めに7階の会場へ。この階すべてがホールです。さすがキャパ180人とうたってるだけのことはあります。
まだ時間が早いのでスタッフは来ていなくて入れないのでコンビニで買ってきた昼食を入口でぱくついていると、ライブ担当のMR,EGAWAが来てくれました。元気よく挨拶を交わしてさっそくホール内へ。
ミラーボールあり、ステージ前には卓球台(!)、右サイドにはゆったりスペースのカウンター、丸テーブルを囲んで点在するイスもオシャレ。
ステージも奥行き抜群で暗幕をめくるとドラム・セットのラディック、ギター・アンプは1ハーフのマーシャルとローランドJC-120が姿を現しました。
時間も多めにとってあるので、とりあえずのんびりと準備に取り掛かります。セッティング、チューニング、模様替えに着替え、楽屋と機材庫の確認。
この日は打ち上げを予定しているので全4バンドの出演といつもよりもバンド数は少なめ。ところが蓋を開けてみたらばここ数年ぶりの中でも最高の超大入り!!
まずは揃ったバンド順にリハーサル。
午後4時過ぎにはもうすでにお客さんが入り始めて公開リハーサルという形になりました。
まあ、どのバンドも顔見知りだから別段問題なし。
早くも軽食やらドリンクを注文してライブの開始を今か今かと待ち焦がれています。各テーブルに置かれているメニューに目を通すと膨大な飲食種類が取り揃えられていてビックリ。
カウンター、音響スタッフのお兄さん達も親切丁寧で心地よい。
さあ、いつものようにマサの司会による開会の辞(笑)。
皆に「マイク持ってどこでしゃべっているの?」と聞かれました。特別にミキシング・ルームからお送りしました。
トップバッターは5人編成の「シュガーレス」が午後5時ピッタリにスタート。
バンド名は「人生、そんなに甘くない・・・」という含みだそうです。曲は全曲「安全地帯か玉木浩二」のレパートリー。
このバンドは小樽花火大会ライブやいろいろなイベントでSTAとステージを共にしていますが、STA企画に参加するのは初めてです。長年マサがラブ・コールを送っていましたが遂に今回実現、夢が一つ叶いました。
とにかく曲が曲だけにメロディーやコーラスなどの細部にこだわりを持っていて、それはリハーサルの時のチェック・シーンを見ていても一目瞭然。ハーモニーも美しい。
緻密なアレンジも完璧にステージは進行。
ムーディーな曲の時にはドレス・アップしたセクシー・ダンサーがフロントに出て華麗なる舞を披露してくれました。
曲目は、「熱視線」「メロディ」「田園」「マスカレード」「蒼いバラ」「真夜中過ぎの恋」
誰もが耳になじみのある珠玉の名曲オン・パレードです。会場にいる女性客らはうっとりとして聞き惚れていましたよ。誰もが自分の青春時代に想い出の曲を重ね合わせてオーバーラップしているのでしょうね。
ベーシストはオリジナルバンド「プラム」、ヴォーカルとキーボードの2人は「アズマッシーズ」という9人編成バンドでJ-POPを演奏活動してもいます。
2番手に現れたのはもう説明不要のチューリップ・コピー・バンド5人組「TAKE OFF」
STAとは数えきれないほどタイバンを組むほどの腐れ縁(笑)
ここもSTAに負けないくらいにメンバーの移動が激しいのですが核となるメンツは不動。一時活動停止した時期がありましたがその後は心機一転マイ・ペースでライブを行っています。なんせここの連中も他のバンドであちこち顔を出しまくっていますからね。ワーカ・ホリック・バンドです。
キーボード&VOのヤマちゃんもMCで言っていましたが、今回の選曲はちょっとひねりを加えてみたそうで、たしかにいつもとは色合いが幾分違います。
本家のチューリップもあまりライブで演奏しない曲なども取り上げているあたりはマニア心をくすぐりますね。
「ブルー・スカイ」「博多っ子純情」「一人の部屋」「愛の形見」と、なかなかの曲目です。
でも後半の2曲はお約束。これをやらなきゃあ終わらない、とばかりに「青春の影」「心の旅」
最後は全員で手拍子&大合唱で幕を閉じました。何度聞いても良い曲は飽きがきませんね。
マサはバンド入れ替え時には必ずバンド紹介を絡めたMCを挟み込んで会場の熱気冷め防止と飽きがきて、だれないように盛り上がった状態維持役を担当しています。先にも触れたとおり、この日は広い会場にも関わらず観客の入りが途切れずドンドンと入場。テーブルやイスがまったく足りなくなる事態に陥ってしまいスタッフともども嬉しい悲鳴。もうこうなりゃあ、バンドマン達には立ってもらってお客様優先に着席してもらいました。いつものライブの3分の2ほどの出演バンド数なのですがね。
トリ前にやってきたのが久しぶりの賑やか、和やか、元気印の6人バンド「BEER PLEASE」
フロントには2人の歌姫ルチュ&アヤ嬢が華麗にキュートにチャーミングに歌って踊ってノリノリにアピールしまくり。つねにジッとしていません。ますます2人は絶好調、息もピッタリ。ヒラヒラ衣装も髪飾りもとてもお似合いだよん。サッポロのザ・ピーナッツかリリーズか。
リード・ギタリストに新メンバーのヨリちゃんを迎えての初ライブ。でも今までよりも一体感があり初ステージとは思えないほどに自然にしっくり溶け込んでいました。ヨリちゃんはあの伝説の札幌ビートルズ・ファンの憩いの場でもあったライブハウス「ファブフォー」の専属ギタリストだったのです(懐かしいファブフォー。STAも初期の頃には数回ライブ出演しました。キャバーン・クラブ風レンガ作りのステージでした。STAはファブフォーで初めてルチュ嬢と対面しました)どうりでギターさばきもお手の物、こなれているわけです。
思えばSTA企画ライブにビアプリーズが初出演した時に、(この時のビアプリはまったく別物サウンド)ルチュ嬢が客として訪れたのが縁でコラボレーションに発展、現在に至っているわけですから、けっこうな歴史があるのですね。
クールなドラマー、マサイくんのステイック・ワークもなかなかに小技が効いていて効果てきめん。
このバンドは頑固一徹、昭和歌謡からロックンロール、ロカビリー、ポップスを中心としたスタンダードが中心。よって1曲の演奏時間が曲単に短いのです。だから次々にビックリ箱のようにお馴染の曲が彼女たちのハンディ・マイクによる軽妙なおしゃべりに導かれて飛び出してきます。あれをやられちゃあ誰だってジッとしてはいられない、ステージ前方のフロアに続々と歩み寄ってダンシング、ダンシング!!
ミラー・ボールも延々回転してキラキラ綺麗、ディスコと化しました。スムーズにのせるのがとても上手。
ぶっちゃけ会場入場者の半分以上がルチュ嬢の応援団、いやはや人気者ですね、サッポロのカリスマ・ディーヴァ。
「素敵な16歳(二ール・セダカ))」「ルイジアナ・ママ(弘田三枝子)」「悲しき街角(デル・シャノン)」「ハウンド・ドッグ(エルビス・プレスリー)」「カンサス・シティ(ザ・ビートルズ)」そして「かっこいいツイスト(弘田三枝子)」ではタイトルどおりカッコいいツイストをひねりまくりで披露、「ディジー・ミス・リジー(ザ・ビートルズ)」「マイ・ボニー(ザ・ビートルズ)」
これだけで、もちろん終わるわけがありません(ちゃっかりお二人の暗黙の了解とも思えるサインもユニーク)。
アンコールは理屈抜きのぶっ飛びナンバー「ジョニーBグッド」でとどめ。
かましてくれますなあ。お次も俄然燃えてきました。
トリに控えしSTA、準備運動も万全にステージに臨みます。お馴染の仲間達からもさっそく声援を受けました。
おお!去年2月までSTAに在籍していたドラマーのヤスも「マサさん、頑張ってください!」と駆けつけてくれましたよ。そして小樽音楽イベント界の重鎮、STAも長年お世話になっているMR,HITOSHIも最前列に座っています(この日のほとんどのバンドが知り合い)。
***SET LIST***
1、INTRODUCTION・・・CHICAGO
2、~ONE FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHT HOUSE
3、~FREE FORM PIANO・・・SHIN
4、~SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
5、~I’M A MAN・・・CHICAGO
6、FREE(自由になりたい)・・・CHICAGO
7、~25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
===ENCORE===
8、QUESTIONS67&68・・・CHICAGO
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO PER
SHIN・・・KB VO CHO PER
NOBU・・・G
KEN・・・DR CHO
MIKI・・・CHO PER
TATSU・・・TP PER
TAKUMI・・・TB PER
MIYUKI・・・BS PER
ビア・プリー興奮納まらぬ状態のままに始まりましたSTAのライブ。この日1番の大所帯で8人編成。唯一ホーンセクションが在籍するバンド。薄暗い中でスタッフとマサとのアイコンタクトでスタンバイOK,ゴーサインからノブが徐々に切り込んでくるカッティングでいつものように「シカゴ・カーネギー・ホール」バージョンの「イントロダクション」の始まり。マサが客席に英語でのスピーチでアナウンス。今宵の特別な空間に対するメッセ―ジにアートスペースに立てるSTAからの喜び、そしてバンド名コールから豪快に3カウント!
ミツはスケジュールの都合で、810収録を終えた後は、「お疲れさん」
アート・スペースでのSTAリハ開始直前に駆け込んできたタクミがトロンボーンを担当。そのタクミが本日最初にソロを吹きます。忠実に頑張って原曲のジェームス・パンコウの超絶技巧テクニックをものにしています。そこからバトンを受けてタツ&ノブによる余裕のソロ。
バッキングもそうとうにこなれた感あり。
怒濤のエンディングを無事に迎えて、拍手が乱れ飛ぶ中をケンのドラミングが「まだまだ続くよ!」と訴えかけます。
オープニングがアメリカン・ブラスロックのお手本ソングならば2曲目もカナダ初ブラス・ロックのハードな返答。
マサからシンにリード・ボーカルの橋渡し。
シンは持参したキーボード用ミニ・モニターをマサのワイヤレス・レシーバー上に設置。
中間部分のキーボード・ソロも滑らかにシンの独壇場。
この日のセット・リストはあえてMCは1回にとどめて前半は疾走感を演出してみました。もちろん抑揚感も考慮の対象。
そこで超ハード・チューン連発後熱さましのジラシ効果を狙ってシンによる厳かなるエレピ・ソロ。
毎回、趣向を凝らしたシンによるこのミニ・コーナーをSTAメンバーらも「今回はどんな曲調で紡いでくれるの?」と期待しています。
この日はノスタルジック、プラス幻想的で甘美な調べ。会場も水を打ったような静けさ。
そこへシカゴ初のミリオンでもある「サタディ・イン・ザ・パ―ク」のピアノ・イントロが力強くシンの指先から打ち鳴らされました。
「おおお!」とステージ上も観客全員も手拍子、手拍子。
マサとミキ嬢のハーモニーも散々打ち合わせしたのでけっこうなまとまりに近づきつつあります。
コケちゃんからも「マサさん、とても久しぶりにこの曲、聞きました!ホットタイム以来。バラードの素直になれなくても好きなのよ!」とさりげなく希望曲までリクエストいただきました。
まだまだメドレーは続きますよ。ここからはブラス隊はおやすみでマサの重低音ベース・リフから「アイム・ア・マン」
ケイコ嬢からは「ベースから始まる曲、とても良かった!」と絶賛されました。STAにはこういう1面もあるのですよ。
この曲も一昨年マリン・フェスティバル以来の再演。あの時はシンも加入したてで彼のボーカルはなし、バッキングもヨレ気味で納得がいかない出来栄えでしたがリベンジも含めてよりシカゴ・バージョンに近付けてみました。出来栄えも以前とは比較にならないほどグルーブが出ていたと思います。
シン&マサによるボーカル・バトル、ケンのダニー・セラフィン風ドラム・ソロ。
ここでは最初から最後までブラス隊はミキを中心にパーカッション・グループに変身。ラテン・ワールドをライブ中間に迎え入れて異色の流れに。
曲調の変化が激しいステージに先読みが難しいとは思いますが観客は圧倒されているようです。
ここでやっと初めてマサによるMCが。
このタイミングでメンバー全員を紹介、暖かい拍手を頂戴しました。
そして午前中にテレビ収録を行った件も報告。他のバンドマンからは後方から「いいなあ~~」という声が。
また来月もこのアート・スペースに帰ってくることを告げて残り2曲、毎度おなじみシカゴ初期のライブ定番曲になだれ込み。
マサが「テレビ収録でも演奏した曲等で最後をしめてみたいと思います!フリー!!」
タツを主軸に据えて強烈なるホーン・サウンドを轟かせている3人はここ数年来のSTAにとっても安定感のある頼もしい連中。
小樽からバリサクを携えてのミユキ、ビークルズからはタクミ、毎度ぶっつけ本番のツワモノ・ハッシーらが何度もSTAの危機を救ってくれているのです。
「ラストです!極上のミッド・ナイト・ソング!!25OT6TO4!!!」
この曲はもう本日3回目の演奏。回を重ねるごとに遊び心まで芽生えてきちゃいました。
もう、どれほどこの曲をこのポジションで演奏してきたことでしょう。ブラス隊もリズム・セクションも鍵盤部門もコーラス嬢もそれぞれ自由気ままに持てる力をフルに活用して汗しています。せっかく花道をつくってくれたから、ここぞとばかりにノブとマサの弦楽器奏者2人がステージ・フロントに出て駆けずり回り膝まづいてモニターに足掛けマイク・スタンドにネックを擦りつけ腕をぐるぐると振り回しジャンプ・・・とやりたい放題。いつもラストは暴れ回ります。
興奮して走り寄ってきた観客(バンド仲間ですが)に向けてベース・ギターを機関銃代わりに打ち抜くポーズをとったらしっかりと撃ち抜かれてくれました(笑)
「サンキュウ!また会いましょう!!STAでした!!!」「アンコール!!!」
「それでは、ここでシカゴの記念すべきデビュー曲、皆知っているかな??」ミキ嬢のお友達・昼寝ちゃんが大好きな「クエスチョンズ67&68」のタイトルを告げたら歓声が沸き起こりました。
我々の世代にとって最もシカゴの中でも思い入れのある曲ですね。このイントロを聞いただけで、すぐに頭の中には大量の十字架の墓場に色々な軍服姿でポーズをとっている7人のシカゴEPジャケットを思い描いている人達がたくさんいるのでしょうね(あれはシカゴⅢに付属しているポスターです)
最後はマサから恒例のタイバン達、お客様、そして会場スタッフのお兄さん達に感謝の気持ちを伝えて全員で拍手。これにて無事に最高の大入り自主企画ライブ・イベントを終了。
引き続き、打ち上げに突入です。
このアート・スペースは入場者に2ドリンク付きというだけでもリーズナブルなのに、打ち上げ料金は一人2時間で軽食付き&飲み放題で2000円なのですよ。
30人もの人達が参加してくれましたが(バンドマンはほとんどが参加)皆「安くてサービスいいし、広くて綺麗!!」を連発していました。
トップの写真はステージからリラックスしながらポーズを決めている打ち上げ参加者を激写したもの。
シンの友人、ニワくんは1973年のシカゴ札幌厚生年金会館初日公演を観たという貴重な人物。つまりそこにはまだ面識のなかったシン、ニワ、マサ、ケンというシカゴ・キッズがいたということです!!驚き。各テーブルでは笑い声を発しながらの歓談が繰り広げられています。
あっという間に夢のようなひと時は過ぎ去るもので、またの再会をお互いに約束、握手してお開きとなりました。
来月もまた「アート・スペース」にSTAはやってきます。2か月連続で同一場所ライブはSTA初です。それだけすべての面において気に入った証拠。さあてと、次回はどのようなサプライズを用意しようかなっと!!
SPECIAL THANKS TO…KEIKO&HIRUNE-CHAN&MR,NIWA&HITOMI&MIKI&TAKUMI&MR,SAITOH&YASU&LU-CHU&AYA&MR,TAKIMOTO&SEXY DANCER&KYOKO&MR,MASAI&MR,EGAWA&MASU&KOKE-CHAN&COCA-COLA&EDAMAME&GINGER ALE&UTIAGE!!!