バンドの入れ替え時間中は、常に例の白スクリーンがおろされてステージが見えなくなります。
でもその間、80年代の洋楽を中心にMVが流れています。
正にMTV世代のドツボ映像が満載。
カイリー・ミノーグ、ベリンダ・カーライル、シンディ・ローパー、スイング・アウト・シスターなどが次々と登場だ!
その時代に青春を送った人たちにとっては感涙ものだね。
6、20:30~21:00
はい、さてさて、皆さん、しっかついてきているかいな!?
いやはや何とも、楽しい時間というのはあっという間に経過するものだ。
気が付いたら既に終盤。
後半戦という美味しい時間帯に控えしバンドは・・・
BREMEN CLUB BAND
さあ!早いものでトリ前に突入だあ!
恵庭からの初出演バンド。
男女混合の4人組みで、60~70年代和洋折衷ロックを繰り広げてくれました。
そうなのですよ!
S・T・Aマサとこのバンドメンバーのフジリンとは以前からの知り合いでして、ほとんどファミリーのようなバンド。
実は、一度だけスタジオリハ中のSTAに、フジリンがセッション参加したこともあります。
それが縁でSTA企画「リブレーション・クリスマス・スペシャル」に出演したこともありました。(2018年12月22日の土曜日。会場はピグスティだった。
セカンドアクト)
更にマサから誘いを受け、遂に久しぶり2度目のタイバンがこの度実現しました!。
フジリンの都合上、今年のライブはこれで最後とのこと。
だからこそ、非常に貴重なるひと時だ。
しっかりと目に焼き付けて、また来年、元気な姿でお互い心機一転対バンを組みましょう!(恵庭でジョイントしたと、リクエストしておきました。
あそこでは、今だにライブを行ったことがないので・・・ぜひとも)
この日もわざわざフジリンのほうからマサへ、声をかけてくれました。
再会を祝しガッチリと握手も交わして、即座にその場で意気投合。
驚愕なのは、リズムセクションが女性だということ。
まあ、ソフト路線ならばそれほど驚かないんだけれど、このバンドは骨っぽいヘヴィーサウンド目白押しだからね。
さすがツワモノ軍団だ。
早速、メンバーの内訳を記載させていただきます。
長身ギターのヒロアキくんは、サンバーストボディカラーのスクワイア・テレキャスターを携えて現れました。
ニューヨークの黒キャップと白いヨットパーカー、ジーンズ姿。
(メイプル指板。
ストラップ。
ボーカルも兼任。水色のシールドがなんまらオシャレだ!((´∀`*)))。
セッティング中に話しかけたら「本業はドラマーなんです」とのこと((´∀`*))
謙虚だけど、つまりはマルチプレイヤーなんだよ。
ショートヘアの白いマスク着用ベーシストは白木さん。
愛器のESP製ジャズベース・シェイプと、バッジを3つ装着したブラック・ストラップというコンビネーション。
ピックアップフェンスを残しているところが相当なこだわりプレイヤーとみた
(3トーンサンバースト・ボディカラー。
ローズ指板。グレーのシャツと黒いロングスカート&スニーカー・スタイルがなまらお似合い)。
タメの効いたパワフルなバックビートが評判の、全身黒づくめなケイさんがドラマー。
茶髪ロングヘアを振り乱してのドラミングが、理屈抜きにカッコいい!!
全く遜色のないプレイを披露していました。
貴重なる存在だね。
そしてリード・ボーカルにはリーダーの御大フジリン(眼鏡と黒いハット、shirt、パンツ姿。
グレーのベストは胸元をはだけたまま)を配すという布陣。
オープニング曲は王道路線で・・・・グランド・ファンクの「アメリカン・バンド」!
(偉大なるGFR1973年7月2日リリースのシングル。
バンド初のナンバー1に輝いた魅力満載な永遠の傑作。
トッド・ラングレンがプロデュースした、7作目の同名アルバム1曲目に収録。
まさかのイントロドラムから波状攻撃スタート。
カウベルを豪快に交えた個性溢れる素早いスティックワーク。
懐かしいなあ。
ドンブリューワーを忠実に再現した様にはお口あんぐり状態。
(本人曰く今回は成功したとのこと!((´∀`*))
あれは熟練者でも難しいらしい。
脳天ヒューズもスパーク状態。
あのあまりにも有名すぎるギター・リフを颯爽と奏でてのスタート。
掴みはバッチリとOK。
もうねえ、これ一発でぶっ飛んでしまったわいな。
個人的にも思い入れが強いんだもん。
我が青春ソングが豪快に轟き渡る。
そこへ満を持してフジリンが、ドスのきいたボーカルをソウルフルに熱唱。
言葉を失うほどの勢いは、圧巻の一言。
情け容赦なきハードな攻防の連続。
4人編成だとは到底思えないほどの迫力。
これに本家同様にキーボードが加わったら鬼に金棒だ。
アドレナリンの噴出が止まらない。
蛇足ながら・・・B'Zの初期ヒット曲「ブロ―イン」をラジオで聞いた時の衝撃も鮮烈でした・・・・(-_-;)
ケイさんのスティックによるカウントから、爆音響かせてのハイエナジー。
間髪入れずにメドレーで「ワイルドでいこう(邦題)」(ステッペンウルフの代表曲。1968年リリース。アルバム「ステッペンウルフ」に収録)
このリフと雄叫びでおわかりでしょう。
「ボーン・トウ・ビー・ワイルド~~!♬」
ニュー・ロックの夜明けに、これだけ貫禄に満ち溢れたアンセムが存在していたなんて・・・・。
思わず映画「イージーライダー」のように、バイクでハイウエイを風切りながらも爆走したくなっちゃうね。
ロックバンドで活動経験のある人ならば、大体コピーのお世話になるであろう曲。
今、改めて聴いてみてもメチャクチャに鳥肌が立つよね。
歌詞の初めて「ヘヴィーメタル」と歌われたことでも有名だ。
全体的にタイトで抑え気味なサウンド・メイクが、壮大なる音絵巻を構築。
ドラマティックで一気に観客をブレーメン・ワールドへと引き込む、とても完成度の高い入魂の一作。
B・C・Bの有り余る才能を、フルに導入した展開は絶品。
巧みなるギターの特性を生かしつつも、エフェクター操作が秀逸。
フラット・ピッキングによる重厚なるベースも安定感抜群。
これは特筆すべき点。
ボーカリストのフジリンが、それらを最大限にフューチャーしつつも自己主張は忘れずにグイグイと盛り立てる。
コール&レスポンスでの合唱に酔いしれる。
一心不乱にプレイヤーたちと向き合って踊り狂う、フジリンのスタイルにも皆が釘付け。
オーディエンスもステージ最前列で共にダンシング。
世代的にも、このバンドをひじょうに待ち望んでいた人々なのでした。
「ありがとうございます。
我々はホットタイム初出演です。
御覧の通り、4人編成ですが、本来は6人組。
残念ながら、諸事情で2名が出られなくなっちゃいました。
普段はお祭り会場なんかでも演奏しています。
そういうわけでして、今日は洋楽をメインにお送りしていきたいと思います。
最後までお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
(フジリンの一言一言に頷いてくれている人もいた。
わかってくれているんだね)
次はCCRを2曲・・・・・まずは
プラウドメアリー!!」
正式な名称はクリーデンス・クリアウオーター・リバイバル。
彼らの代表作であり、スタンダードナンバー。
数多くのカバーもある。
中でもアイク&ティナ・ターナーのversionが秀逸で大ヒットした。
1969年1月リリース。
2枚目のスタジオalbum「バイヨー・カントリー」3曲目に収録。
全米チャートでは最高2位を記録。
ロックンロール、ブルース、ゴスペルなどのジャンルがほどよく複合している様はフジリンの真骨頂。
南部風の歌詞もジョン・フォガティならではの味わい深いものがあっていやが上にも琴線を振るわされる。
もう一発、メドレー発ぶちかます。
CCRで「雨を見たかい」
心憎いクールな采配。
泣かせるねえ。
うるさ型なその筋ものにとっては、切ないくらい痒いところに手の届くセットリスト。
相当に練り込んで練習を重ねてきたんだろうね。
(フジリンは自宅にゴージャスなスタジオを所持しています。)
一気にフラワームーヴメントの時代へとタイムスリップ。
温故知新を地で行くとはこのこと。
本物は何十年経過しようとも、微塵も色褪せないことを証明した。
老若男女国籍も軽く超越して感動を平等に分け与えてくれるんだから。
しかし、このバンドはコーラスも上手い。
地味だけど、そこは肝だからね。
縁の下の力持ちとも言えるバッキングが、虎視眈々と的確に支え続ける。
だからフジリンも安心して、ボーカルへと専念できるというわけだ。
エモーショナルに余裕で喉を震わせる。
再び、フジリンによるMC
「ありがとうございます。
YEAH!!
次はエリック・クラプトンが在籍していた伝説のバンド、クリームから・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ!!」
両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながら拳で合流。
B・C・Bは基本的にアメリカン・ロックを中心にお送りしていますが、これは初のブリティッシュな極めつけ。
(案の定、色めきだってきたオーディエンス)
焦らしに焦らしまくったかのような、神のリフを空間突き破るがごとく、伝家の宝刀ともいえるファズ・エフェクターで勝負。
しかし、その直後にリズム隊がメガトン級ユニゾンの塊となって猛追撃。
結局は、最高のハードロックに豹変。
照明もそれに応じるかのごとく、灼熱の点滅を繰り返す。
ヘヴィーメタルの元祖。
デビュー前のシカゴや初期の頃のBS&Tもレパートリーで取り上げていた金字塔。
ご機嫌なサイケデリックの一撃・・・・・・といえば皆、知っているよね・・・・!!
とびっきりの秘密兵器は、こういう時のために控えていた。
正真正銘のテンションマックス。
まあ、なるようになるって。
図太さにかけては一流。
やったもの勝ちさ。
タイバン達も最早いても立ってもいられない、といった様子での参戦だ。
好き者にとっては、血液逆流しそうな炎のナンバー。
文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感で熱狂。
ギタリストのヒロアキ君は大袈裟な話ではなく、オリジナルを凌駕する雰囲気だもん。
クラプトンはもとよりジミヘン、レイヴォーンなどなどを融合して散りばめたアドリブをほどよき刺激発散とともにバシバシと連発。
ウーマントーン、プリングオフなどなど、荒々しく持ちうる限りの天才的テクニックを、トリッキーに交えて惜しげもなく注ぎ込みます。
実は、コアなジャンル好きのタイバンの一部メンバーらから、歓迎のエールが密かに飛んできていました。
あんたも好きね!と思わず言っちゃいそうなくらいに。
ケイさんはずっと、ジンジャー・ベイカー直伝の革新的アフリカン・ドラム・バージョンで鮮烈に対抗。
この日は特別で4年前の年末に亡くなったジンジャーへ敬意を表しているのかな。
いずれにしてもお手のモノ。
白木さんは、黙々と憧れのジャック・ブルース役になりきっています。
まあ、この辺に至っては、ほぼリラックスしながら望めるというもの。
スタミナ温存ソングという色合いなのだ。
続々と観客達もより間近で目撃しようと、食い入るように詰め寄ってきます。
突き刺すような視線が痛いほどに伝わってくる。
異常なほどの溶け込み具合で昇華。
フジリンのリードボーカルにヒロアキくんがコーラスで対応。
フジリンは最前列の観客を指差し、挑みかかる。
2番はヒロアキくんがお返しとばかりにリードボーカルをチェンジする。
で、フジリンはというと、マラカスを振っての応戦。
このフォーメーションは、震えがくるほどに緊迫する。
サービスとばかりにクリームの攻勢。
「アドリブの掛け合い合戦をよく聞いてください・・・・クロスロード」
1968年発表クリーム3作目の2枚組アルバム「クリームの素晴らしき世界」にライブテイクで収録(CD2の1曲目)。
3月10日サンフランシスコのウインターランドで行われた1STショーからのピックアップ。
ミシシッピー・デルタ・ブルースの故ロバート・ジョンソンの代表作品(1936年に演奏)。
十字路で悪魔に魂を売ったことで、一夜にしてギターの腕が上がったという恐ろしくも魅力的な伝説にもとずくもの。
映画化もされたよね~!
十字路でヒッチハイクしている様子なんかも、リアルに歌われています。
でも、やはりクリームのアレンジ・バージョンが、世界的にみても超がつくほどに有名。
元々はカントリー調だったところを、クラプトンが血湧き肉躍るアレンジの妙でパワーアップ。
そのヒロアキくんによる、ギター・デッドヒートが延々と繰り広げられた。
リード・ギターによる、楽器同士、極上の絡み具合に唖然とさせられる。
情け容赦なき追随が絶妙の極みに達する。
誰もがコピーしまくったことでしょう。
かのチャーも中学生の3年間を、この曲のコピーに費やしたという話はよく語られています。
野村のヨッチャンが大好物なのも納得。
印象的なリフ一発で瞬時にやられちゃいますね。
対バンギター達も、ロビーにてここの部分は熱く解説していたっけね!((´∀`*))
余談ではありますが、今年1月ナカヤマオーナーが東雁来にオープンしたライブハウス「ルア・レルバ」の新年会セッションで、マサはタカハシ君&ヒコちゃんとでこの曲と「サンシャイン・ラブ」をプレイしました。
ベースは秦野くんから鮮やかなパールホワイトのヤマハ5弦を借りたのだ!
で、この曲は、ギターの5弦開放弦A(ラ)音を使ってローポジションで弾くのですが、チャーは最初6弦5フレットのA音で弾いていたと以前テレビで話していました。
もちろん5弦をルートにするか?6弦をルートにするか?では、同じ音でも聞こえてくるトーンが全く違って聞こえてきます。
うなずけるでしょう。
ある日、チャーさんは知り合いに正解を教えてもらったおかげで、初めて知ったそうです。
あの時代の人たちはそうやって、コツコツと努力しながら学んでいったのですよね。
そのおかげで、昔のミュージシャンたちが耳を鍛えられたのは間違いない。
今の世代は恵まれすぎだよ。
何から何まで楽をし過ぎだ。
話を戻して・・・・・クラプトンだけにとどまらず、そのバックで負けじとソロまがいに弾きまくるジャック・ブルースも凄まじすぎる。
このクリームの3人がごく数年間だったけれども、一堂に会していたなんて、これを奇跡と呼ばずして何を奇跡と呼ぶべきか。
ギターマガジンの解説によると・・・・最適なる必須ポイントは、
Aのマイナーペンタトニックとメジャーペンタトニックのスケール。
そのどちらも使った定番ミックス・ペンタトニック(B・Bキングをはじめロックやブルース系では不可欠)。
効果的な復音フレーズの挿入。
豪快なる複音ベンド・リック。
素晴らしきラン奏法で盛り上げる演出・・・・とのこと。
堅苦しい話で恐縮ですが、上記を参考にしたらジャズやファンクなどでも面白い効果を発揮しそうだ。
ついつい、興奮のあまりギター教室の様相を呈してしまったさあ・・・・・(ある方のブログから引用させていただきました)。
ヒロアキくんは情熱的なボーカルでも冴えわたる姿を披露。
懇切丁寧なるメンバー紹介。
仲の良さがこちらサイドにまで伝わってくるシーンだ。
「サンキュー!どうもありがとうございます。
まあ、今日は一泊してガッツリ飲んで帰ります。
この曲で占めます・・・・スモーク・オン・ザ・ウォーター!」
さりげない、チューニングタイムを経て・・・・出た!!
(ディープ・パープル、1972年発表のアルバム「マシンヘッド」に収録。
アメリカでは翌年の5月ビルボード・ホット100において4位を達成。
この曲に関するエピソードはすでに語りつくされた感あり)
フジリンは「クラップ・ユア・ハンド!」と手拍子を要求。
ケイさんも、両手を高々と掲げてそれに呼応する。
ハードロックを聞かない人でも、この曲は耳に馴染みがあることでしょう。
熱狂は頂点に達した感あり。
これぞ、究極なるライブバンドのしたたかさ。
イントロのギターからドラム、更にベースへと折り重なるような進軍には何度聞いても戦慄が走る。
ドラミングのオカズは、第3期以降でのフレーズで刺激的。
チャッカリとフジリンはオリジナルのギランではなく、グレン・ヒューズの節回しを導入しているね。
ちなみにパープルというバンドはカリスマのリッチー、キーボードの革命児ジョン、鋼の強靱なるボーカル、そして手数王ことぺイスにスポットライトが当たりがちだけど、ベースも中々に奥が深い。
よくよく突き詰めて聞いてみてくださいよ。
いぶし銀のようなフィンガリングが控えめながらも、そこかしこに這いずり回っているから。
悲しいかな、それはベースというパート上、宿命なのかもしれないけど(クィーン、ツエッペリン、ザ・フーしかりだ)。
その最たる作品がこの曲。
まるで地響きのようなベース・ラインが、これでもかあというほど、ふんだんに導入されているんだから。
イエスのクリス・スクワイアとは別角度での解釈で、リッケンバッカーのトーンを生かしきった名演が山積みだ。(室蘭のブルースベースマン、ヒラノくんも興味津々だった)
それに反射的に対応したプレイヤーたちが、左腕を誇らしげに突き上げてソロを奏でる。
締め括りは、怒涛のギターによる熾烈を極めるソロ・リレー。
ヒロアキくん渾身のチョーキング。
女性陣は咄嗟に、しつこいくらいの壮大なる音数で火花散る鬩ぎ合い。
煽りの程度加減が熱烈。
そこからジャンプしながらも、トーンダウンして一瞬の静寂を迎える。
エンディングではタメにタメを効かせて、突然のフィニッシュ・クラッシュ。
アートの域に達した感あり。
「ナイス・パーフォーマンス!」で大団円。
万雷の拍手が鳴りやみません・・・・・・なんという夢心地な空間であろうか。
完全燃焼で、いい汗かいたね。
なんとかかんとか無事に終えることができました
十分に満足してもらえたかな!!??
・・・・・YES I CAN!!
またすぐにでも見たくなるバンドでした。
膨大にレパートリーはあるようだからねえ。((´∀`*))
次回はフルメンバーを率いてヨロシク。
****でもこの後には例のSTAが控えている
・・・・ああ、なんて刺激的なるワンダフル・トウナイトだろうか!!((´∀`*))****