2015,2,15(SUN)
会場:エンペラー(小樽市色内1-13 旧手宮線沿い)
もうSTAにとっては恒例行事となった小樽冬の名物イベント「雪明かりの路」に連動したライブ。その「雪明かりの路」は札幌雪祭りに負けないくらいの盛り上がりをみせている小樽による冬のお祭り(今年は6~15日の10日間)。
16年前の初回こそ18万人の動員でしたが、今や50万人を数える一大イベントに成長。毎年数多くのボランティアが協力し合い運営。13万本のキャンドルが街中を美しく照らし出します。子供も家族連れも観光客やカップルもそれぞれに思い出つくりに訪れてきます。
さあ、STAライブも早いもので、連続6回目の出場。
一度も同一メンバーでのライブはありませんが、確実にまとまりの度合いは向上していると自負しております。
さて、札幌から小樽に向かう道中(メンバー中2人は小樽在住というのも初)、左は山並み、右サイドは荒れ狂う海。
積雪はさほどでもありませんが、突風が凄い迫力で車を横殴り(この日、札幌のカニ料理店の看板落下事故があったそうで、歩道を歩いていた若き女性の頭部を直撃、重症という悲惨な事故がありました)。
小樽には昼に到着しましたが、さすがに冷え込みが厳しく路面はツルツル状態。
かって知ったる「エンペラー」内に機材・楽器類を運び込み責任者、スタッフ、音響の面々らにご挨拶。
マサは音響用に自ら書いてきたセットリストと曲調、編成表、配置図、マイクの本数、ワイヤレスの種類と周波数、リードボーカル担当の支指示などの用紙をミキサーのミワ君に手渡し。
ステージ後方上段にいつも見えていた「エンペラー」の看板が「雪明かりの路 オールディズ・ナイト」の幕で隠れています。
トップのバンドのみリハーサル。
今年はなんと土日、祝日と計5回の開催。51組が出演。
そしてSTAは最終日の15日後半に登場。
冷えたドリンクで喉を潤しつつも、懐かしい情景に見入ってしまいます。広い店内、くつろげるソファーに腰を落ち着けてゆっくりと楽器組み立ての準備。
そうこうしているうちに、開場時間が訪れて続々と入場者達が。あっという間に会場内は満員に(早々とMR,ABEも来てくれました)。
1:20分にトップのバンドがプレイ開始ですが、彼らの知人としてあの「わかば」のサヨちゃんが来ているではありませんか。是非とも、STAにこのバンドを紹介したい!と彼女が仲介役をかってでてくれて、名刺交換。何とドラムのミツル氏は札幌・琴似で2010年からライブハウスを経営しているとのことで(かなり有名な店です)さっそく「近々、STAとしてもライブイベント開催を」と約束を交わしあいました!(店の名前入りユニフォームをG&DRはしっかりと着こんでいました)。こういう出逢いもあるから楽しいですよね。
さて、その「ジミーズブギ」は男性3人による50~70’sのR&R,R&B,BLUESを中心とした渋いバンド、本イベント初参加。
ベーシストは黒のニット帽にブラック・ボディトローズネックのフェンダーPBという黒ずくめのいでたち。
オープニング・ナンバーは「フーチークーチー・マン」
ギタリストはハスキー・ヴォイスでシャウト。ジェフ・ベックばりにピックを使用せずに指弾きです。使用ギターはフェンダー2TSのローズ指板。
2曲目はCCRで有名な「スージーQ」
フロントの観客達は左右にステップを踏みます。
3曲目はアニマルズの代表作「朝日のあたる家」
エンディングでは、どこからともなくホィッスル音がけたたましく鳴り響きます。まだまだマニアックな曲は続き「スィート・ホーム・シカゴ」。日本の伝説のバンド、ダウン・タウン・ブギウギ・バンド「あんたがいない」のギター・リフ元ネタがこの曲に含まれています。
スモークが効果を高める中でのラスト・ナンバーは「ジョニーBグッド」
パーティーズのメンバー達も電飾タンバリンで声援を送っています。
ギター・ソロを弾きながらモニターを飛び越えてフロントに躍り出て無事にオープニング・アクトという大任を果たしました。
セカンド・アクトの「天邪鬼」も今回初ライブの5人組み。
女性ヴォーカルをフューチャー。バンド名の由来は「昭和ポップス、ロックなど好き勝手に選曲しちゃうから!」ということ。アマチュアバンド最大の特権ですな。
今度のベーシストはグレーのニット帽、ナチュラル&メイプルのベース。
ギタリストはツインでTL、もう一人はポール・リード・スミスのアーム付き。
軽快なリズムではじまった八神純子のヒット曲「パープル・タウン」
安西マリアの「ギラギラ太陽が~~~」の「涙の太陽」。
お次は一転しっとりムードの2曲。
特にチャーのデビュー曲「ネイビー・ブルー」は個人的にも感動。「気絶するほど悩ましい」の前の曲ですな。
最後は久保田早紀・・・といえばこれ「異邦人」
アジアン・テイスト溢れる旋律がたまらなく心地よい名曲。
ここでバンドの入れ替えを一時中断して、主催の斎藤氏の友人でもある森ひであき氏から今度3度目の市長選に立候補をするということで、ご挨拶。
小樽の街をヤング・パワーで活性化する!とメッセージを述べて3番目のバンドを迎え入れます。
3番目に現れた2年連続3回目のライブ出演「ノースサイドソウル」は結成なんと25年目の5人組みシカゴブルースバンド。
マサとはリーダー兼ベーシストのトガシ氏初めメンバー達は結成当時からの知り合いでもあります。
よって、セッティング中に、久しぶり!!と挨拶。
でもパーカッション&ボーカルの女性が加入していたのは、まったく知りませんでした。今までの男の世界臭プンプンイメージを一新。ニュー・ノースサイドソウル初体験です。
サム&ディブの「ホールドオン・アイム・カミン」を手始めに快調に飛ばしていきます。
ナカツカ氏、魂の咆哮ボーカルも健在。首にかけているブルース・ハープ専用マイクを使用したハープ・ソロもむせび泣いています。
ピョンピョンと跳ね回りながら全身で音楽表現する姿は迫力満点。
マディ・ウォーターズ「モジョ・ワーキング・ブルース」
素早くブルース・ハープ用アンプ上に並べられたハープを持ち帰るタイミングがこれまたカッコイイ。
ここで女性ボーカルにチェンジしてブルースバラード「スィート・ホーム・シカゴ」
再びパンチのある楽曲に戻って手拍子を催促。滑らかにフレット上を駆け回るギターソロに釘付け。
ラストソング後もすかさず会場内からアンコールが沸き起こり、ここではインストウルメンタルをバックにメンバー紹介、そして小樽レノンセンスという老舗ライブハウスにてソロ・ライブ、また毎月札幌のライブハウス「ロウダウン」にてライブを行っていることなどを告知。
バンド入れ替えセッティング中の店内BGMは70年代初期の洋楽が、イベントの度に流れています。ミキサーミワ君の好みなのかな?青春時代へ一挙にタイムスリップしちゃう選曲はグッドです。
「RE:COVER」は去年の6月小樽で結成、初出演。昭和、平成の名曲たちを独自の解釈でハードにアレンジして披露してくれました。
とにかくメンバー達が若い。
女性ボーカルをフロントに据えての5人編成。
ドラマーは黒手袋装着。
ツインギターとアイバニーズ使用のベーシスト。とにかくボーカルに浴びせらる熱いエールが微笑ましい。
ドリーム・カム・トウルー「未来予想図」、小田哲郎「いつまでも変わらぬ愛を」、山口百恵「ロックンロール・ウィドウ」と一聴しただけではそれとはわからないくらいにスピード・チューンへ模様替え。
こういうアレンジってよほどの実力と自信とセンスがなければそうやすやすとできることではありません。この年齢でこの楽曲達をこのように料理するなんて凄い。
STAのケンが大ファン(特にミキ)のキャンディーズ「年下の男の子」を演奏する前に、あのアイドル独特の振り付けを全員でレッスン。この呼びかけに「ガッテンだあ!」と客からの返答。そうこうしてから本番スタート。
男性メンバー達もステップを踏んでいます。曲中でメンバー紹介を絡めて「私のこと、好きかしら?はっきり聞かせて~」の部分では客席男性のそばに寄り添いマイクを向けます。男性陣、苦笑い。
トム・キャット「ふられ気分でロックンロール」ではファンからクラッカーの嵐「パン!パン!!」
そのキラキラ紙紐の束を首にかけてもらいながら歌うボーカル。
杏里の「オリビアを聞きながら」で終了。ここでアンコールがかかりましたが、「もう出来ません・・・」と強制終了となりました(笑)。
バンドが演奏開始する前には必ず男性司会者の方がアナウンスで紹介してくれます。ここで彼が迷惑駐車の件で一言呼び出しをかけてからバンド名コール。その「W-PROJECT」も初出演。数多くのバンドが初出演は良い事です。ドンドンと新しいサウンド、バンドが登場、活性化してゆき理想的。
あれ?よくよく見れば「セブンス・ワン」の仲間内のバンドではないですかあ!?(ヒコは不在だけど)。
このバンドは札幌を中心に70~80年代洋楽AOR・ROCKを演奏活動中。
ベースが黒の5弦ヘッドレス、ギターは白ボディのローズ指板STを使用。KBは女性が担当。ボーカルは男女ツイン。曲調に合わせて交互に担当。
今度、札幌にやってくるクリストファー・クロスの「オールライト」が1発目。
やたらとボーカルは「暑い・・・」を連発。よく見ると厚着だねえ。観客にのせられて上着を脱ぎ捨ててサッパリ。
フリートウッド・マック「ドリームス」は歌姫ステーヴィー・ニックスの特徴ある歌声がムーディーなヒット佳曲。よって女性ボーカルがここは歌って場を妖艶な空気に塗りかえます。
男性ボーカルのタンバリンが冴え渡るカーディガンズ「カーニバル」
細部にわたってほぼ完コピの演奏は、お見事。
ラストはドラマティックな展開が泣けるジャーニーの「ドント・ストップ・ビリーヴィン」を話題になった海外ドラマバージョンで。
ここでは男女ボーカルが高低振り分けて歌をバトンタッチ。イントロのピアノ、流れるベースライン、徐々に加速して絡みつきチョーキングで爆発するギターソロまで再現。
「AYA&YUKA&CARBROTHER’S」
一昨年の浅草橋ライブではスケジュールの都合上,STAと出演順を快く入れ替わってもらったことがある札幌のバンドです。
小樽は2年連続出演ですが、10年ほど前に学生時代の仲間を中心に結成したとのこと。洋楽、邦楽をまんべんなく取り込んでいます。
ここはキーボードが男性。なんとギターはトリプル。ボーカルは女性2人で、一人はシュアーの通称「骸骨マイク」で雰囲気作り。
ベースは黒ボディにメイプル指板。
ノスタルジックな世界へ一気に誘ってくれるユーミン「ルージュの伝言」
もっと時代はさかのぼって西田佐知子、新し目では荻野目洋子のカバーでお馴染み「コーヒー・ルンバ」。
女性歌謡ロックの先駆者アン・ルイスの「ああ無情」
洋楽でフィル・スペクターの出世作「あった途端に一目ぼれ」。ここではチークタイムのサービス。
メンバー紹介もしっかりと行い、レイ・チャールズの「アンチェイン・マイ・ハート」(STAが先月ライブ演奏したのはジョー・コッカー・バージョン)。
ボーカルは男性ギタリストが担当して女性2人はコーラスにまわります。
後半は3曲メドレーでオールディズの超スタンダード「ビーマイベイビー(ロネッツ・・・・コンプレックスのほうではありません・・・笑)」、そして「涙の太陽(エミー・ジャクソン)」「かっこいいツイスト(弘田美枝子)」。
アンコールは無名時代のビートルズもレコーディングした「マイ・ボニー」
スローな始まりから、いきなり疾走するあのテイクですね。
次のバンド名「AS/MASSYS」は道産子ならば誰でもわかる北海道弁「あずましい」から来ています。
意味は「心地よく落ち着いている」。まさにこのバンドの80年代J-POPサウンドにピッタリ。
そうそう、ここのメンバー、タッキー&キョーコ嬢達は「シュガーレス(世の中そんなに甘くない&砂糖を控えよう!という含み)」という安全地帯のカバーバンドとしてもSTAとは何度もご一緒していますし、4月STA企画ライブでもチームB型というバンドで出演もしてくれます。
アズマッシーズはSTAよりも人数が多くなんと9人組み。
しかもトランペッターが1人所属しています(ボーカルも兼任)。
出だしでキーボードがつまずいて仕切りなおしたキンキキッズ「愛のかたまり」
ジャニーズ系からのスタートには驚愕です。
引き続いてジュディ&マリー「オーバードライブ」
邦楽が立て続けに演奏されて柴崎コウ「インビテーション」
次は洋楽ですが伊東ゆかりも日本語でカバーした「ビーマイベイビー」
今回はフィル・スペクターが大もてですね。
ユーロ・ビートをいち早く取り入れて大ヒットした荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」
メンバー紹介では1人1人一人をタッキーが丁寧にフルネームで呼び出し。今年結婚の女性メンバーもいるそうです。
ラストは、流れの中では一番新しい曲で福山雅治「ハロー」
アンコールがかかりましたが「演奏時間きっかりなので」と丁重に説明して舞台を後にしました。とてもマナーの良いバンドですね。
8番目のSTAライブレポートは後回しにします。
「ケムンパス」が9番目。
赤塚不二夫先生の人気毛虫キャラクターがバンド名ですね。2年ぶり3度目の出演のこのバンドは赤井川村在住の農業を職業としている男性4人組。
皆が多忙の中を地道に活動して、趣味のバンド演奏を共に成長する様を励みに今回のステージに臨んだようです。
セッティングにちょっと手間取り、ギター音量バランスにもちょっと希望を述べてライブ開始。
インストウルメンタルで「お前をはなさない」はブルース・ブラザースのバージョンで。もちろんダン・エイクロイドのまくしたてるようなMCもギタリストが日本語でこなして自らバンド紹介。
黒ボディのローズ指板ベースでメインリフを黙々と弾きまくるベーシスト。もう一人のリズム・セクションのドラマーはビジュアル系。
管楽器はテナー・サックスが一人。彼がソロをブロー。
彼らの最初のMCでも言っていましたが「なんと、曲が2曲も被ってしまいました(STAのこと)。このライブハウスは俺達を潰しにかかっているのかああ!??(笑)」
実際、そうとうに参っちゃったようで、申し訳ないことをしちゃいました。あとでミユキが「STAは普段、ああいう曲を演奏するバンドではないから」と説明して仲良くなったそうです。
お次の「ソウルマン」ではベーシストがリード・ボーカル。
STAと曲が被ってもアレンジやノリなどの違いがあってとても興味津々です。「なるほどなあ・・・」と食い入るように聞き耳立ててしまいます。
3曲目はSTAが初期の頃に取り上げようとして頓挫したオシビサの「サンシャイン・ディ」
ここいらへんは羨ましいネエ。ライブ披露できるんだから。
「STAのブラス隊、そっくりこちらで吹いてもらいたいものです」と彼らも言っていました。
「君の瞳に恋してる」も他のバンドと被っているよ。この曲はあちこちのバンドで取り上げているのを私もよく目にします。それだけ受けのよい、誰でものれて踊りやすいキャッチーなスタンダードなのでしょう。
問題の「ザッツ・ザ・ウェイ」はギター・ソロが入っていたりエンディングもSTAとはまったく違うので勉強になります。「そういうやりかたもありだね」
メンバー紹介の後はソウル界の帝王ジェームス・ブラウン「アイ・フィール・グッド」
こてこてに腰をくねらせてアンコールに突入。
ドナ・サマー「ホット・スタッフ」
彼らの曲目はオシビサ以外他のバンドもライブで定番化している曲が多いのですが、ひねりが効いたアレンジとライブを熟考した演奏なのでとても受けがいいと思いますよ。
トリ前に現れたのは遠路はるばる旭川から参戦。STAとは同士でもある「ビークルズ」
彼等もガンバッテいますなあ。STAとタイの連続6回目のエンペラー。お約束の馴染み深いセットリストで攻めまくります。
この日最多数の10人編成。ギターはツイン(335のチェーリーレッドともう1本は赤ボデイにローズ指板、アームレスでHSHが最大の売り)、トロンボーンも2人。もちろん一人はSTAでも人気の貢献者タクミ。
勢いよくステージに愛器を手に向かおうとしたタクミ・・・と思ったら、おっととと、相方のトロンボーンをSTAの目前で持っていってしまいそれを見ていた我々は大爆笑。すぐに本人は気づいたみたいだけど。
おいおい・・・・!
オガワ・ブラザース(KB&G,VO)を筆頭にいつものフルメンバーが勢揃い。ギター・シールドがトラブったらしく、急遽マサの予備を貸し出し。ワイヤレスが故障した時のために常に黒のカナレ10メートルケーブルを持参しているのですが、それが役に立ちました。
オガワさんのギターエフェクターボードは手作りで黄色いスポンジをくり貫き画鋲で抑えるという綺麗な細工がお見事(ミユキが発見)。
そこのコンパクトエフェクター横にノド飴が1袋置いてあるのがお茶目。それを見ていた観客が自分の飴玉をそのそばに2個そっと置いて手を合わせているシーンがとても可笑しかったよ。
すでに見慣れた「ビークルズTシャツ」を着ているメンバーが数人。
管楽器はTBx2、TP,AS。ベースのツトム氏は黒のヘッドレス。
男女ボーカリストが交互に歌い繋ぐ3曲メドレーからライブスタート。
彼らにとってのテーマソングともいえるアイズ・オブ・マーチ「ヴィークル」
次いでケムンパスと被ってしまった「君の瞳に恋してる」
ワイルドチェリー「プレイザットファンキーミュージック」
ブラス隊も吹かない時には全員がマイクに向かってコーラス参加しています。もちろんステップも怠りなく。とにかく全員が良く動き回ります。
だからステージ全体が羨ましいくらいに華やか、賑やかで派手派手。
ここまでは毎回演奏されている曲ばかりでしたが、お次は初演奏の「ヒートウェイブ」
イントロのカウントをオガワ氏が「・・・あ!?俺か・・・」と忘れちゃう一幕も。
マサも昔はジャムのバージョンで演奏したことがありますが、他にもリンダ・ロンシュタッドのテイクが有名。メンタイロックの大御所「サンハウス」も「もしも」という日本語で参考にしている楽曲。
鋭いギター・カッティングが印象的なドゥービーブラザース「ロングトレインランニン」
これ、歯切れよくヒットするのが難解なコードプレイですが、その上ボーカルまでをもつとめているのですから脱帽モノです。
その上、オリジナルには存在しないブラスセクションが加わっているのですよ。
ダンス用に最適、その名もウィルソンピケット「ダンス天国」
日本のダンスも負けてはいられません。もんた&ブラザース「ダンシング・オールナイト」
またまたケムンパスと被ったドナ・サマー「ホットスタッフ」(本当に今回はよく曲が被るね)
しかし、タクミはSTAの過酷なステージ後に、よくもまあこれだけのスタミナが残っていたものです(本人曰く、「疲れた・・・」と言っていましたがこれも若さですな)。
最後はヴィレッジピープル、日本では西条秀樹の両手アルファベット振り付けを知らない人がいないくらい浸透している「YMCA,ヤングマン」
これをかまされたら、ジッとしていられないでしょう、皆さん。
CCRの「プラウドメアリー」というよりも、ブラスが参加しているバージョンではティナ・ターナーのものがお馴染み。これで締めくくりました
5日間に渡るオールディズ・ナイトもいよいよもって佳境に差し掛かってきました。泣いても笑っても次のバンド「パーティーズSP」で最後です。何を隠そうこのライブイベント最高責任者のサイトウ氏が鈴木雅之役です。
この地元小樽バンドは昨年結成、「雪明かり」初出演とのことですが、マサはこの会場下「かもめ亭」の「お気楽ライブ」で1度見たことがあります。まあいずれにしても、顔なじみの連中ばかりなのでお互いにリラックスして締めくくりましょう。
レパートリーがシャネルズ、ラッツ&スターなので総勢8人全員が黒スーツ、白手袋(100円ショップで購入)、サングラス姿で統一。さすがに顔面黒塗りは無しですが・・・。
観客もこれでお祭りライブもエンドと理解しているからなのか、フロントに大挙押し寄せて輪になって踊りまくり。
「ランナウェイ」からどんどんと曲が途切れることなく飛び出してきます。
「街角トワイライト」もヒット曲ですね。
「ハリケーン」でもメンバー達は一切、ニコリともせずポーカー・フェイスをキープしつつも、ご本家の振り付けやターンを見せ付けてくれます。
横1列に並んだコーラス隊も成り切っています。
「憧れのスレンダーガール」など、まさにこのイベントタイトル「オールディズナイト」にピッタリ。
「め組の人」では桑マン役のトランペッターが不在なため、唯一の女性メンバーが担当しているキーボードブラスサウンドで代用。
後半は他の有名曲をカバー。
ファンキー・ビューロー「クラップユアハンド」
微動だにしないテズカ氏はズッシリと低音をキープ。でも時にはアグレッシブにチョッパー奏法も繰り出します。
3TSのローズ指板ジャズ・ベースを手にプレイ。ギタリストはツイン。黒ボディ、メイプル指板のST、もう一人はテレキャスター。
あらら・・・ビークルズとここでも2曲連続被っちゃったあ・・・「ロングトレインランイン」「ダンス天国」
こういうことって珍しいねえ。本当に偶然みたい。
そんなこと、観客達はお構い無しでローリングしながら、リードボーカルのサイトウ氏へ順々にくるくるハイタッチ。
お次はマサが一押しの「愛という名の欲望」。クィーンにとっては異色のナンバー。「あのクィーンがロカビリーに走った!」と話題騒然、初めてアメリカで大ヒット、成功を収めた記念碑的1曲。
もうこの曲もパーティーズの定番となりました。
久しぶりに「危ない刑事」復活に引っ掛けたのか、舘ひろしの「朝まで踊ろう」
踊ろう、と言われたらジッとしているわけにはいきませんね。
ロックンロールの代表作品、チャック・ベリー「ジョニーBグッド」、ザ・スゥインギング・ブルー・ジーンズ「ヒッピーヒッピーシェイク」ではメンバーが悪乗りして厚紙でできたST(3TSのローズ指板ですがヘッドはあの形ではない・・・何故?権利関係??)を持ち出してエアギター・プレイ。
今回のライブイベントはどのバンドもセッティングを円滑に(スタッフの貢献度も絶大)、演奏時間もきっちり厳守、たいしたトラブルもなかったために、アンコールや途中に注意事項を含むアナウンスが挿入されていても、全11バンド終了時にはたっぷりと時間が余っていました。前もって行ったミーティング効果も大きかったようですね。
長丁場お疲れ様でした。
と、ここで時間を逆戻りさせて、本編はSTAのライブ・レポートがメインのブログですからさっそくはじまり、はじまり!!
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO
KEN・・・DR CHO
NOBU・・・G
TATSU・・・TP
KUNI・・・TP CHO PER
JUN・・・AS VO
MIYUKI・・・BS CAMERA(?)
TAKUMI・・・TB
***SET LIST***
1、SOME LIKE IT HOT・・・POWER STATION
2、SOUL MAN・・・THE BLUES BROTHERS
3、~GIMME SOME LOVIN'・・・THE BLUES BROTHERS
4、GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES
5、THAT'S THE WAY・・・K・C&THE SUNSHINE BAND
6、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
STAライブに付き物(?!)のドタバタがこの日も3つ発生しました。
まずはマサがライブビデオカメラ撮影用の三脚を事前に用意してあったにも関わらず自宅玄関に忘れてきちゃいました。こんなことって初めてですが、まあ100回以上のライブやっているとこういうこともあるでしょう。以前もチューナーやアダプターを忘れてきた事もあったし。
そこで考えた結果、ライブのたびに持参している2本のベース用スタンドの1本を三脚代わりにすることにしました。ミキサーのミワ君にガムテープとガード用のペーパーを貰ってさっそく設置、多少のガタツキと傾きがタマにキズですがなんとかフェイスタオルを敷いて撮影にこぎつけることに成功。
この事態を知ったシュガーレスのメンバー君(BASS)が仲間のアズマッシーズ三脚貸し出しを名乗り出てくれたのですが、彼等はSTAの前が本番なのでご迷惑かけられないから、気持ちだけありがたくいただきました。こういうのってとても暖かい気持ちになりますね。
次のトラブル(これは大したこと無いけど)はこれもマサ。ベースワイヤレスの音が出ず、セッティングに手間取っていたらスタッフがあっという間に解決してくれました。マサはその対処作業にはまったく気づかず・・・。
そして、最大のトラブルは・・・なんとトランペッターのタツの車がバッテリー上がっちゃって札幌にJAFを呼んでカーショップにまだ現在もいるとのメールが届いた事。
ミユキは心配して何度もメールでやりとり。
最悪間に合わなかった時には、もう一人の頼れるトランペッター、クニにマサは「2人分吹いてね!」、クニ「・・・・・」。
結局7人体勢のまま、アズマッシーズのライブが終了したので、入れ替わりにSTAはステージへ。
もう皆、開き直ってその場でポーズとりながら写真撮影しているメンバーまでいる始末。
でもやることはしっかりとやりますよ。ブラス隊全員で念入りにチューニング。
ミキサーサイドからのチェックが入りブラス一人、一人のサウンド・チェック。ミツの後継者タクミはこの時に必ず競馬場のあのファンファーレをプレイして笑いをとります。
その時です!ミユキが叫んだ!!「タツが来た!!!」
そうなのです、滑り込みでタツが会場入り。彼の背後に後光が射して見えました、本当に。入り口からそのままステージへまっしぐら。トランペットケースとカバンを持って即その場で組立作業です。これで勇気百倍。
よくもまあ間に合ったものだね。奇跡だ。この時、マサの脳裏に似たようなシチュエーションがよぎりました。もう何年も前に「愛は地球を救う」チャリティーライブを札幌モエレ沼ガラスのピラミッドでマサの知人が開催。STAが出演した時にテナーサックスのコーちゃんが本番中盤に颯爽と現れて注目を独占、一気に美味しいところをかっさらってライブ終了後、風のように去っていった事件。
まあ長年活動しているといろいろなことがありますが、喉元過ぎればなんとやらでして、笑い話が一つ増えた程度のふてぶてしさでいきましょう。これでフルメンバー集結です。
そして特筆すべき点がもう一つ。この日2月15日はシカゴ結成48周年記念日なのです!!。STAも力が入りますよ。
準備完了の合図をマサとミキサースタッフで確認。マサはスタンバイしてくれている司会者の男性の方にアイコンタクト。
「北国唯一無二の存在、極上のブラスロックをお届けします!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY!!」
間髪入れず最高のタイミングでケンのドラムビート炸裂。
この日初披露のパワー・ステーション「サム・ライク・イット・ホット」
プログラムにはシカゴを中心とした曲を送り届ける、と記載されていますが、イベントサイドの「オールディズナンバーを中心に踊れる曲を」という希望に沿って大幅にセットリストをチェンジしました。
今回はシン&ミキも欠いているために(TBはミツ離脱もタクミがスムーズに合流)、色々と悩んだ結果、妥協無しの実験も加味した内容に落ち着きました。
絶対にだれることなく、また前向きに取り組みたかったものでね。こういう時にこそ、燃えるものです。
そこで、STA活動初期にブラススコアまでアップしながら当時のメンバー達では実現不可能だったこの曲を、小樽ライブ用に蘇らせました。
きっかけはBNPのギター、テッチャンのリクエスト。マサのタイミングにピッタリと符合したために動き出したのが2014年末。
スケジュールの都合であまりリハーサルが叶いませんでしたが、頑張って本番当日を迎えたのです。これでとりあえず過去に可哀想な扱いをうけていたこの曲もご機嫌をなおしてくれることでしょう。
STAにとってあまりなじみのないファンク。しかもオープニング・ナンバーとして(マサが検証したらトップしかないでしょう!とのこと)。
勢いのバンドですからね。そしてベールに包まれていたジュンのリード・ボーカルが解禁です。ジュンはことのほか、この曲に執着していて必死に歌いこみしてきました。
他のメンバー達もこの大きな難関に個別で食らいついてきました。ケンは年明けからこの曲ばかりリピート再生。ノブもコードの刻み展開に苦悶。
ブラス隊もちょくちょく額を寄せ合って打ち合わせ。
イントロのドラムはマサのアイディアでエディットしましたが、それ以外はアルバムバージョンどおり。この意外性に富んだ選曲には会場も面食らった事でしょう。最初からダンスフロアに人々が歩み寄ってきます。ソファーに座ったままの観客も瞬きひとつせず(少なくともそう見えたよ)食い入るようにジッと見入っています。
でも腰はムズムズするはずです。マサとジュンのハーモニーも炸裂。音程ギリギリ限界の高低ボイス。
ブラス隊は全員が吹かない時には、バックビートアクセントに合わせて手拍子とステップ。その姿が微笑ましい。以前のブラス隊には決して見られなかった団結力。
ジュンは体全体を使ってダンシング・ヴォイスを表現。そしてエンディングは各楽器がドンドンと抜けていき、ブラスもスッと引き下がり、マサとジュンのアカペラ「サム・ライク・イット・ホット」・・・・でフィニッシュ。この部分ってめちゃくちゃに音階も間合いも難しいのに一度も外した事がないのです。ジュンとマサの思い入れと相性の勝利でしょうか。
面白い終わり方をしたので、観客も「おおおお!!!」と拍手喝采。
STAをよく知る仲間達も全員ビックリしたはずです。正直に申しまして完成度は50点くらい。この課題曲は各自で再度聞き込み、個別で演奏、そしてスタジオで合同演奏、更にライブでこなしていき練りこみ作業を繰り返して育てていかなければならないじゃじゃ馬のようなものですね。数人のミスも勃発したから弱点も露呈したことだし鍛錬のしがいがあるというものです。重量感と厚み、アタック感、跳ねる感覚と宿題山盛り。
MASAのMC「改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです!!皆さん、楽しんでいますか!!!??」
「YEAH!!」
「いつもは100%シカゴで、こてこてのブラスロックをプレイしているのですが、今回は特別にしつらえたエンペラーバージョンをお送りしたいと思います。オープニングはファンキーに決めてみたので、お次は調子にのってソウルなどを一曲!SOUL MAN!!」「OOH!!!」
サム&ディブといえばこの曲ですね。
シカゴも彼らの「ホールド・オン」をCTA時代に演奏していました。
STAのバージョンはブルース・ブラザース。スティーブ・クロッパーのギターワークをノブが忠実に再現。当初、ジュンはこのソウルナンバーは歌ったことが無いから、どうやって表現したらよいのかわからない・・・と悩んでいたのですが過去のSTAボーカリストが歌ったテイク以上に十分ソウルしていますよ。
本人なりの他の者にはわからないこだわりがあるのでしょうね。
リード・ボーカルに対抗するかのごとく、バックコーラスらもアドリブで合の手を入れてきてより臨場感を演出。これも過去の「ソウルマン」にはなかった現象です。
現メンバー達、覚醒したのかな。
この曲こそ、ほとんどリハーサルしなかったけど、まとまりはまあまあ良しとしましょう。
引き続き休むことなくケンのアップテンポ・ドラム開始。
これもブルース・ブラザースのバージョンで「ギミ・サム・ラビン」
オリジナルはステービー・ウィンウッド擁するスペンサー・ディビス・グループ。
この曲もシカゴはCTA時代からレパートリーに組み入れていて、マサは1984年の11年ぶり感動のシカゴ来日武道館公演アンコールで生体験しました。
ちなみに本家ウィンウッドの札幌キタエールでのクラプトンとのジョイント・コンサートでも取り上げていましたよ(こちらも感激しました)。
マサはライブスタートから少しもジッとせずに前に勢いよく出たり、ドラム台に片足乗せたり、モニター越しにのけぞったりとやりたい放題。
ジュンとも時おり目を合わせて不適な笑みを交わします。
ブラスセクションも事前確認どおりにリフを吹き鳴らして迫力倍増。マサが提案した「ヘイ!」を全員でやろうよ、もしっかりバッチリと皆が手を上げて威勢よく雄叫び。
これでこの曲も今まで欠けていた、スコアでは決して表現できない大切なものを克服して、大きく飛躍することでしょう。
再びMASAのMC「ポール・マッカートニーがまた来日しますね。札幌にはやっぱり来ないけど・・・ということで来日記念でビートルズの曲をやります。」「おおおお!!」「でもそこはSTAのこだわりでヒット曲はやりませんよ(笑)。今回は珍しくビートルズを演奏するバンドがいないねえ。それではブラスロックの原点とも言われている曲。リボルバー収録のゴット・トウ・ゲッツ・ユー・イントウ・マイ・ライフ!!」
ケンの4カウントからブラスセクション炸裂。バックも安定感を増してきました。この曲もシカゴがCTA時代からのレパートリー。というか彼等がこの曲を聴いて自分達のバンド・コンセプトを決定したといういわくつきのものです。もちろん1984年の武道館でも先の「ギミサムラヴィン」とメドレーで披露してくれました。
ジュンからバトンタッチしてマサが2曲リード・ボーカル。
そうなのですよ。この時はジュンとマサのボーカルが交互に均等に配列されているという初の試み。
ブラスのメンバーが堂々と貫禄のボーカルを兼任するというのも初です。
ビートルズ世代が狂喜乱舞、アベさんも熱烈なる賑やかエールを休むことなく送ってくれて盛り上げ役に徹し効果覿面。
マサは歌いながらワイヤレス使用の利点をいかしてあちこちチョロチョロ。スキップしながら右足キック。
スタッフもステージ左右からスモークを焚いてくれます。ここでもエンディングは打ち合わせどおりに噛み合いました。
MASAのMC「さあ!早いものでもう残り2曲です。前にドンドンと出てきて頂戴ね。ディスコで40年以上前にもてはやされた伝説のナンバー、KC&ザ・サンシャイン・バンドといえば・・・・?」「ザッツ・ザ・ウェイ!!」「オールライト!オーケー!!ザッツ・ザ・ウェイ!!イエイ!!!」
ここから踊り場の観客は倍増します。
そりゃあそうでしょうね。ここでもジュンはセクシーな喉を震わせて悩ましく歌います。
ブラス隊もよりアグレッシブにフレーズに合わせて左右に移動しつつもプレイ続行中。どこからか、けたたましいホィッスルの音色が轟き渡ります。
最後のマサによるMC中、オヒネリを頂きました。サプライズ!アメイジング!!。
「ロックコンサートにオヒネリ、なんてクールなことだ!そろそろ夕暮れ迫る頃。6時くらいかな?極上のミッドナイトソングをお送りしましょう。25OR6TO4!!!」
待ってましたとばかりにノブの激しいギターフレーズが爆発した瞬間に観客が雪崩れ込み。
マサは会場前面にまで走り出しシャウト。クルクル回ってダックウォーク。
あの熱い光景はその場にいた者にしかわからないでしょうね。クニもコーラスに貢献。マサとハモッテいるではないかあ!!?
そしてタンバリンも叩いているし!
それに触発されたのかノブが前方に歩み出て延々ギター・ソロ。観客も腕を伸ばしてのりのり。
マサとノブの膝突き合わせて腰を落とした絡みでピークに達したようです。
アドリブでメンバー達が「ヘイ!」を連発したり、ジャンプしたりで、持てるパワーを振り絞っているかのようです。
マサが天井高くベースネックを掲げて一気に下げたところで全員が最後のコードをかき(吹き)鳴らし、マサはベースを肩から外してPAスピーカーに擦り付けて会場に向けベースヘッドを突き出したところで「ドーン!!」と終えました。
「サンキュウ!また会いましょう!!STAでした。バイバイ!!」
速やかに撤収後は、メンバー間で奮闘を賞賛しあって和気藹々。
テーブルに戻って差し入れのミント2種と夕張メロンチョコレートを堪能しちゃいました。
無事にイベントを終えて主催のサイトウ氏、ミキサーのミワ君、スタッフの皆さん、そしてパーティーズのメンバー達やタイバンに「今度また夏の小樽で会いましょう!」と約束してエンペラーを後にしました。
SPECIAL THANKS TO・・・IKUKO&COCA-COLA&MR、SAITOH&MR、MIWA&STUFF&PARTYS&VEHICLES&HITOMI&LIVE BAR BURN&TACKY&KYOKO&MR、OHTSUKA&NAKAU&MR、TOGASHI&MR、ONODERA&MR、AKIRA&SAYO&MINTO&YUBARI MERON CHOCO!!!