****さあ、早くも残すところ2バンドとなりました!
ライブレポートも白熱!!****
我がバンドTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYは最後の最後にジックリと書き綴らせていただきますね。
11、18:50~19:20
「FAZE BOX」見参!
トリ前に控えしこのバンド。
このキャッチーでかっこいい響きの名前を聞いただけでは、音の方が全く想像つかない・・・・・。
で、いざ蓋を開けてみたらばタイトでストレートなオルタナティヴ系のご機嫌ロック・サウンドでした。
技術至上主義なんてなんのその。
応援するファンも大勢駆けつけて来ています。
正直な話、重圧に押しつぶされそうな気持ちなのでしょうが、メンバー達はやや緊張気味ながらもやる気満々。
出演前には、ウォーミング・アップなんかもやっちゃったりしています。
全員が男性で3人組のクセモノ集団。
多くを語らないけれども、ひたすら真面目に音楽を愛する純粋なる若者達。
ふてぶてしいほどの面構えが、見るからにロッカー然としていて非常にクール。
ビジュアル・バランスが羨ましいくらい。
もうこれだけでも掴みはオーケーというくらいに、見栄えも抜群。
最後までずっとライブハウス内に残って、他のライブも観戦して今後の参考にしていましたね。
偉いなあ、感心だ。
よくライブを皆が応援してくれているのに、自分のバンド本番が終わった途端にサッサと帰っていってしまう輩もいますが、そういうのとは大違い。
何から何まで吸収する素材などが盛りだくさんなのに、もったいないよね。
まあコミュニケーションを持とうともしないバンドは、即座に消えていってしまうものなのですよ。
3人のメンバー構成は・・・・・・
VO&Gはブラウン・ボディ・カラーの愛器ギブソン・エクスプローラーを使用のキャナイくん。
B&VOはブラック・ボディーの渋いサンダーバードを使用のタカヤくん。
そしてパワフルな手数を絶え間なく繰り出すDRはフクさん。
グランジ界の伝説ニルヴァーナのTshirtがよくお似合い。
彼らが徹頭徹尾に追求するジャンルは、日本が誇る硬派なヘヴィーバンド10フィートだ。
いそうで中々存在しないこの手のカバーバンド。
私が知る限りでは、名物男のヂョーちゃん率いる「万事屋」が取り上げていたくらいかなあ。
貴重なるバンド。
そういえば、あそこも男性ばかりのトリオ編成だったけど、FAZE BOXも本家同様、頑固一徹に3人組。
究極のトライアングルを形成している。
リスペクトの度合いが、徹底して半端ないね。
思いっきり期待しちゃうよ。
主催者のリョウコちゃんも自信をもって大絶賛していたくらいなんだから絶対に間違いないさ。
はい!
さてさて、前置きが大変長くなりましたので、そろそろ本編へ突入と参りましょうか!!
メガトン級の度肝抜くナンバーがたて続けに6曲も目白押し!
息つく暇も与えてくれない。
要一瞬の瞬きさえも厳禁。
皆さん、覚悟の方はいいかな!!?
オープニングは「ジャングルス」
2012年リリースのalbum「THREAD」に収録。
オフステージでは陽気な好青年達でしたが、いざ温かい拍手に迎え入れられて、次々とメンバーらがステージに上がるとアドレナリン大噴出するほどアグレッシブなへヴィーバンドに豹変して周囲を驚愕させていました。
初っ端から遠慮無しに、ベースのリフによる重低音がグイグイとウネリまくる。
序盤から、掟破りな情け容赦なき骨太な怒涛のモンスター・サウンドで、はじまりましたよ。
一転、大爆音が炸裂。
あまりにもワイルド過ぎる。
ややラフな傾向が散見するけれども、ヤング・パワー全開で爆発。
会場の隅々にまで熱量が伝わっています。
波状攻撃の猛攻は休む事なく続行。
縦横無尽にしなやかなアンサンブルをフルに活用してのオーバーアクション織り交ぜて暴れまくり。
下手に鎮座するキャナイくんはMCも兼任する。
「どうも初めまして。
FAZE BOX です。
隣街の札幌からやって参りました。
ストロベリー・ジャングルでは、初めてやらせていただきます。
チューニング・・・・YEAH!!
それにしても、アベンジャーズのシンガー、ジョンには正直な話、驚いています((´∀`*))
じゃあ、ちょっと映画の主題歌になっている曲をやってみたいと思います。
・・・・・第ゼロ感!!」
な、な、なんとお、今話題沸騰中の大ヒット・アニメ「スラム・ダンク」エンディング・テーマソング。
2022年リリースのアルバム「コリンズ」に収録。
イントロから、トリオとは思えないほどの剛腕轟く分厚い音壁。
正にタイムリーなセレクションだけに、やたらめったら元気を注入してもらった。
迫力満点のヘッド・バンギングによる応酬。
メンバー一同、更に一丸となり、全身全霊を込めてエネルギー全開。
その様が理屈抜きで、とにかく異様に凄い!
青春の象徴ともいえる躍動感が、そこかしこに漲っていて眩しいほど。
観ているこちらも、アドレナリン噴出しそうな気分に浸れるほどに突き抜け感がたまりません。
エフェクターの操作や音つくり、トーンに対する妥協なきセンスも特筆もの。
爆音が渦巻いているんだけど、ちっとも耳障りでない。
これって素晴らしいことだよ。
注目に値する。
大抵の場合は、残念なミュージシャンばかりだからね・・・・・。
激しいベースのピッキングに伴って、過激さの度合いが全然収まりそうにありません。
大袈裟ではなく、本当に楽器が大破しちゃうんじゃあないか、と心配になるほどの勢いで全力投球。
「いやはやなんとも楽しい」
「かっこいい」
「ありがとうございます!((´∀`*))
ちょっと、時間の方が押し気味なので急いでいきます!!
・・・・・火とリズム!!」
2017年2月1日にリリースした、アップテンポなシングル。
前向きで明るい怪しげな世界観を全身全霊込めて巧みに演出。
味わい深き印象的で鉄壁なるミクスチャー・ロック。
キャナイ君がここぞというシーンで、次々にさらりと繰り出すハンマリング・オン&リヴァーヴの巧みな使い方に感嘆。
3ピースは最低限のロック構成だけに、1人でもおろそかな者がいたら、速攻で台無しになっちゃう。
でもFAZE BOXは涼しい表情で寸分の狂いもないほど余裕のパーフェクト。
とにもかくにも、FAZE BOXは文句なしに上手い!
それをメンバーにも直接伝えたけど、照れ笑いして恐縮していたよ。
これは何にもましての大きな励みとなったでしょう。
ベースのタカヤくんにMCをバトンタッチする
「いつも、モノ申したい!
皆さん、最高!!
ノッテいますかあ!!??
あの~、僕らはいつも、このようにガチャガチャとやっているんですけれど、次のバンドさんにご迷惑をかけてしまうので、比較的スムーズにいきたいと思います。
よろしくお願いいたします!!
・・・・・蜃気楼!!」
10フィートのライブ映えする、超絶なる人気曲の一つが、満を持してここに飛び出した。
2012年にリリースされた7枚目のアルバム「THREAD」収録の極めつけキラーチューン。
心地よいイントロのギターフレーズがオシャレで心に染み入る。
喜怒哀楽含んだ、じんわりと涙腺を刺激する、泣き笑いのような切ないメロディーラインに聞き入る。
動と静からなるメッセージの対比に、グッと胸を締め付けられるところがポイント。
ツイン・リード・ヴォーカルで追いかけ歌う温かな歌詞が突き刺さる。
声量と一体感が驚異的。
全てを包み込むかのような、えぐいフクさんの正統派ドラム。
寂しさと優しさ、夢と希望をはらんだ、オーソドックスで聞きやすいハートフルな名曲だけに、同世代のFAZE BOXも共鳴するほどに愛してやまないのだろう。
不覚にも・・・・ひしひしと伝わってくるエモーショナルな懐かしさと喪失感漂う情景に共感して、甘く寄り添いながら感動を覚える。
本領発揮とばかりに、思わずコブシを振り上げ、飛んで踊ってみたくなるのは、仕方のないところ。
数年前ならばダイバーや、煽りや、サークルモッシュも登場していたかもね。
「ありがとうございます
・・・・・その向こうへ・・・・」
同じく2011年11月2日発売のアルバム「THREAD」に収録の14枚目シングル。
オリコン週間チャートでは8位を記録。
特徴的なギターのフレーズがじわじわと高揚感を与えてくれて快感。
汗飛び散らせて、魂の咆哮で躍動。
会心の爆発的なエネルギー放射に酔いしれてみるというのも一興。
リアルすぎる激情の充実度が満点で、とっても素敵だ。
波紋呼ぶメロコアというジャンルを軽く超越したレゲエ、パンク、ヒップホップなどを取り入れた独自の芸術性を展開。
実は震災後の日本に対する想い、温かさが詰め込まれているのですよ。
リズムセクションが放つ強烈な推進力の籠ったビートをバックに、真正面切って荒ぶる、一貫したアヴァンギャルド・パフォーマンスで打ち砕くキャナイくん。
お約束ともいえる迫力の見せ場・・・・・・上手に陣取るタカヤくんの飛び蹴りも、ジャストなタイミングで炸裂。
本家ナオキ氏が憑依したかのようで、綺麗に決まった。
跳躍力が綺麗で鋭いねえ。
「次でラストです
・・・・・ヒトリセカイ」
意味深なタイトル・・・・。
2017年の2月1日リリースのアルバム「フィン」に収録された16枚目のシングル。
オリコン週間チャートでは4位を記録。
10フィートにとっては最高のシングル・ランキング。
厳然とした渾身のダイナミズムに満ちたアグレッシブな絶唱に打ち震える。
テレビドラマ「バイプレイヤーズ」のオープニングテーマにも彩を添えている。
10フィートのエッセンスを忠実に継承しているFAZE BOX。
研ぎ澄まされた衝撃と、途方もないスケールは説得力が濃密。
テンションもマックス状態でレッドゾーンも完全に振り切れた。
余力を振り絞って、キャナイくん渾身の高音ヴォイスは衰え知らず。
フクさんのドラミングは信頼度高し。
安心して各自がプレイに専念できる。
タカヤ君も、まだまだ自己主張し足りないよ、とでも言いたげ。
引っ張りに引っ張ったエンディングで、堂々のフィナーレを迎えた。
「WOW!!ありがとうございました。
FAZE BOXでした!!」
FINALEは完全燃焼で真っ白な灰になって燃え果てた。
やれるだけのことはやりつくした。
満足感に溢れたメンバーらの表情を見れば、それも一目瞭然。
心地よい汗を流せたね。
すぐにでもまた、ステージに戻ってきたいなあ、という表情を浮かべていた。
****本当にお疲れ様でした!!!
今回のライブ、大団円!!
ステージ後、方々からメンバー達は称賛を受けていました。
大賛辞をたまわりつつ上機嫌。
外の大雨も彼らを祝福しているかのようでした。
あまりにもヒートアップし過ぎて、寒さもあっさりと吹き飛んじゃいそうだ。
さあ、いよいよお次の番だよ。
オオトリに控えしは泣いても笑っても、アイツラだあ~~・・・・・・!!!!
ゾクゾクしちゃうなあ((´∀`*))****