THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

water drop(Chicago)

2019-05-30 17:48:51 | CHICAGO

滴を形成する最もシンプルな方法は、小さな直径の管を垂直に立て、下端から液体がゆっくりと流れるようにする、というものである。ぶら下がった液体が一定の大きさを超えると、不安定になって、自然に滴となり、したたり落ちる。滴はまた、蒸気を急激に冷やし圧縮することによっても、あるいは多めの液体をスプレーすることによっても形成できる。

空気とでは屈折率が異なるため、雨つぶの表面上で屈折反射が発生し、が発生する。

masa's art Chicago logo respect gallery

〜ウィキペディアより〜

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男気溢れる田中賢介のホームランは痺れたなあ!^_^

2019-05-30 17:45:41 | free form space

今日のサッポロは暑い😵よ!
昨日の田中賢介先輩の一発には痺れたね!
数年前のサッポロドーム試合でも、ファイターズが負けていて、観客が大量に帰りはじめ最後に追い詰められたバッター賢介がライトスタンドにホームラン放り込んだ場面が蘇った!結果的にあの試合も逆転勝利。ヒーローインタビューでも「ここはホームランを狙っていた!」とあの時は言ってたけど、昨日は謙虚だった!杉谷イジリは笑ったけどね!さあ、本日は有原君^_^!!

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HAZE(Chicago)

2019-05-29 18:10:20 | CHICAGO
  • 煙霧などで遠くの景色がぼやけている(=かすんでいる)様。やや文学的な表現で、気象学用語ではない。春の季語。
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  • 〜ウィキペディアより〜
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やはり清宮幸太郎ちゃんは怪物だ!^_^

2019-05-29 18:02:28 | free form space

サッポロは雨…( i _ i )
昨日はテレビ観戦。
最後まで手に汗握って見てましたが、勝って良かったあ!清宮君はやはり素晴らしい!持ってるなあ。怪物だ!期待どおり。
先輩達、ウカウカしてられないね。
さあ、本日も楽しみ!
パリーグは順位が団子状態。
ファイターズ、ここでグッと勢いをつけていきましょう^_^!!

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TILE(Chicago)

2019-05-28 03:52:00 | CHICAGO

タイル(英: tile)は、建設資材の一つで、壁や床の保護、あるいは装飾用に多数張りつける板状のもの。 英語のtileには、瓦や牌の意味もある。 また、比喩的に、規則的に分けられた平面状の区画や、繰り返しによって構成される図画の各要素のことなどのこともタイルと呼ぶ。

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〜ウィキペディアより〜

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VOL,164 江別市民会館小ホール EBETSU BAND FESTIVAL6(S・T・A編)

2019-05-28 00:50:35 | Live Set List

ライブ・レポートPART3からの続きです!

4、「THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(S・T・A)」

15:00~15:30

さあ、いよいよこのブログの主人公でもある、S・T・Aが出てきますよ。

頑固一徹結成以来14年に渡ってシカゴを中心とした硬派なブラスロック一筋を基本コンセプトに掲げて,毎月ライブを敢行。

活動拠点はバンド名が示すとおりに札幌なのですが、今回は「江別市民会館小ホール」です。

そうなのですよ!STAは去年の3月にここの大ホールに初出演したのですが、今回の小ホールも初。

中々に江別の音楽シーンも熱いものがありますね。

今回は受付チケットのモギリ(ミキティ&キムキム)とピン・スポット(マサ&クル)にそれぞれのバンドからメンバー2名ずつが30分間担当することに。

ミキティは会場内でマサに会うなり「今回のシャツはピンクなんだあ!」「あ!?豹柄に統一すべきだったかい!?」「いやいや(笑)」

まあ、その辺のコスチューム談義は来月以降にユミ嬢が合流してから綿密にね!

8人編成にて、恒例ともなったメンバーの顔ぶれに今回も入れ替わりあり。

ご他聞に漏れず、若干曲の変動もあります(ミキティが紅一点)。

なんたって最大の話題といえば、ホーン・セクション以外のパートがほぼ固定化しつつあることです。

マサはSTA結成当初から、バンドの全てを見つめ続けてきた生き証人。ヤスは酸いも甘いも噛み分けた、ダニー・セラフィン命の絶対的な信頼を仰ぐ凄腕ドラマー。

そして北海道フュージョン・シーンにこの男ありと言われるほどの名声を轟かせているクル氏。

その他のメンバーにも続々と名を連ねている猛者達がいますが、それはそれで徐々にアナウンスしていきますね。

管楽器のメンバー達はライブごとに変動や出戻りがあるため、アンサンブルに多少不安があるようですが、いざはじまってみたら各自全くのブランクやふらつきなど感じられないし、一発目の音からエンジン全開でノリまくっています。いや、もしかしたらSTAの全キャリア中でも今が絶頂期なのかもしれませんね。それぞれに「そうとう一人で鍛錬したんだろう?」と尋ねてみたところ涼しい表情で「いやあ全然・・・」と不敵な笑み。

案外、STA活動から一旦距離を置いて心身共にリフレッシュしたのが、功を奏したのかもしれませんね。

とにもかくにも、頼もしい存在達だ。

そしてもう一人、STAのご意見番であり「サワケンバンド」等で陣頭指揮をとりながら、いつも気を吐いているパーカッション奏者その名もサワケンが合流したのです。

彼は驚いたことに、この日の直前に参加が決定したという怖いもの知らず。

よほどの自信とやる気と度胸と高度なテクニックが備わっていなければ、こんな無謀な決断は下せないでしょう。

これで、またまたSTAのサウンドエナジーが大幅に増したよん!

彼は体調面でちょっと厳しいものがありましたが、遂に復活ですね。おめでとう!

またもや、ライブへ病み付きになること請け合いさ。 

ベテランのジュン&ミキティも再度合流でツイン・サックス、そして久し振りのトロンボーン・ダイちゃんも加わります(ミキティいわく別のコンサートで江別市民会館大&小ホールには出演経験があるそうですよ。おみそれしました!)。今回は残念ながら欠席のファニー&カツにとって江別はホーム・グラウンドなのであります。

ファニーいわく「江別市民会館」はとても音がいいよ!と絶賛。あのうるさ型の男が太鼓判を押すくらいだからもう安心だね。

そうなのですよ!STAはライブ活動初期に江別大麻エポアホールに2度出演したのみで、ここ江別市民会館は新鮮なのです!

去年の大ホール時には、主催者ナガクボくんの御厚意によってSTAのみブラス隊専用のお立ち台が設置されました。

本家シカゴ並みのセットに感動です。

以前にルチュさんも言ってましたが、テッチャンも同意見「STAには広いステージがよく似合う!」

ただ今回はトランペットが不在・・・・。ナガクボくんもメンバー探しに奔走してくれたのですが結局は駄目でした。

でもその部分はキムキムが見事な手腕を発揮。

全く違和感もなく、素晴らしい鍵盤捌きを披露してくれました。

彼がSTAライブに参加するのはこれで3回目だけに、けっこうコツも掴めてきてこなれた感あり。

シンセ・ブラスに対する奥深き難解さは痛感しているようだけどね・・・・。

***MEMBER***

MASA・・・B CHO VO

YASU・・・DR

SAWAKEN・・・PER 

KUL・・・G

JUN・・・TS VO CHO

MIKITTY・・・AS

KIM-KIM・・・KB

DAI-CHAN・・・TB

***SET LIST***

1、INTRODUCTION・・・CHICAGO

2、ON FINE MORNING(ある晴れた朝)・・・LIGHTHOUSE

3、VEHICLE・・・IDES OF MARCH

4、IF YOU LEAVE ME NOW(愛ある別れ)・・・CHICAGO

5、SUNHINE OF YOUR LOVE・・・CREAM

6、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO

7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO

 

さあ、準備万端整いましたよ。「オーケー!ゴーゴー!!いいですか!?」

ミキサーからも「いつでもいいよ」のサインが頭上高く円を描いて送られてきた。

BGMストップして鮮やかなる照明がいっせいに焚かれる。

まずはマサの指示で司会者のタッキーへ耳打ち。

次いでキムキムへアイコンタクトを送りスペイシーかつプログレッシブなSEが発せられる。

ヤスへ手拍子でテンポのメッセージを送ると、ハイハットが正確無比に刻みで応える。サワケンのリズムがサンタナばりのラテン色で彩を添える。

早速うねりまくっての追随。

それに便乗するかたちでクルさんも剃刀のごときミュート・カッティング。

プレイが待ちきれないという様子でギターのグリッサンドで「ギュィーン!!」

この辺で早くも期待に胸躍る雰囲気作り大成功。

これから繰り出されるS・T・Aワールドに興味津々のオーディエンス。

タッキーによる洒落た口調での・・・・・・ナレーション開始。

「はい、たいへん長らくお待たせしました。いよいよはじまりますよ!

時間となりました。(拍手があちこちから打ち鳴らされる)

華々しくこれから開演です。

濃厚なる大所帯バンドが登場します。

北国唯一無二の札幌発ブラスロックバンド!

賑やかに、ド派手な迫力ホーンセクションの熱きサウンドを心ゆくまでドップリとご堪能ください!メンバー一同この日この時この瞬間を心待ちにしていました!それではヨロシク!THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY~!!」 

マサは腰を低く落としてスタンバイ。

ジャストなタイミングで「1・2・3~!!」

波状攻撃へと、火蓋が切って落とされました。

猪突猛進の狼煙を上げる「イントロダクション」。

さすが、このメンツだけに迫力が桁違い。

いつもの倍近い勢いを感じます。それは気のせいではなかったようで友人のバンドマンらにも同様の感想をいただきました。

プレイしている我々でさえ自分たちの音にエキサイトして、アドレナリンの噴出が止まらない。

普段はクールなヤスもスティックを手にスィッチが入ると、ドラム・ビーストに豹変するのです。

彼の今回のいでたちはシンバルの一流メーカー・ジルジャン黒Tシャツを基本として、スポーティに動きやすい全身を渋くシックなロック系で統一(タマちゃんも黒TシャツだけどAC/DCだあ!!)。

去年4月にマサが東京で観て来たCTAの土産話が相当に感動的だったらしくて、今だに刺激を受けている御様子。如実にドラミングの随所でそのダニー・セラフィン成果が現れていますよ。!

ヤスの卓越したツイン・ペダル連打が、速射砲のごとき爆音で後方から襲いかかってきます。

サワケンによる力強いコンガも効果覿面に響き渡る。

イントロが飛び出した途端にアベさんらいつものお馴染みの面々がドドッとステージ前方へ雪崩れ込んできて、全身リズムの権化に。

皆さん、この変拍子の連続やコロコロ変わる変態的なリズムに、よくもまあピッタリとあわせてくれますねえ・・・と舞台上から失礼ではありますがしばし見とれてしまいました。

もうどれだけの回数この曲をオープニングでプレイしてきたことでしょうか。メンバー一同愛して愛してやまないじゃじゃ馬のような曲。その中でもこの日ほど圧倒的完成度を誇ったことはなかったのでは?!出色の出来と自画自賛。

うるさ型のクルさんでも、絶賛していたくらいだから驚きです。

しかし、何度も言いますがメンバー全員、あの少ないリハ期間で、よくもまあここまで纏め上げたものだ。

各自は多くを語らないけれどね。

特に3度目参加のキムキムは、さすが何の遜色もなく打ち解けているよ。

もう何年もSTAでプレイしている古参のような佇まいを醸し出してもいる。

多分この日ギリギリまで各人念入りストイックなまでに詰めへと没頭していたのだろう・・・・痕跡がビシビシと伝わってきます(本当にそうだったらしい)。

去年8月にSTAライブ初参加したダイちゃんも、すでに風格さえ漂わせています。

モニター・スピーカーに片足乗せて、マサが野獣のごとく吠える(ミキサースタッフの方に頼んでヴォーカルのリバーヴを深めにかけてもらいました。Wのジョニー曰くマサのベースラインによるヴォーカルは異常だあ!!とのこと。モダンタイムのマスター・タケさんにも同じ事を言われたなあ。あれ普通は歌えるようなベースフレーズではないと。)。ミキティはアグレッシブなる腰振りダンスプレイで、色気も振り撒いています。

エフェクターを駆使して周到に計算されつくしたクルさん独特なるシャープなセンス良き音色のギターバッキングが、ヤスの冴え渡るパワフルなドラミングに絡みつく。

看板ともいえるホーンセクションのリフは、益々厚みを増してきましたね。

舞台両サイドからの弦楽器達による絶え間ない猛追。後方サイドからは、ドラムが遠慮なしにボトム構築しながらの進撃展開。

会場をまるごと覆いつくすかのような、ホーン隊による異次元空間模様の高鳴り。なんという高揚感であろうか。

鉄壁を誇るホーン・アンサンブルが稲妻のごとく吹き荒れて、全体をリズム・セクションが引き締めるという構図が今回のおおまかなる課題。

マリちゃんが受付に座っていても、STAの強引なまでの音像に圧倒されっぱなしだったそうです。

さてさてライブの魔物はどこに潜んでいるのかな?・・・・今回は一体全体何を仕掛けてくるのか??

縦横無尽で、空間を縫うように駆け巡るキムキムのキーボードは天下一品。

去年末からSTA合流して今回で3ステージ目だけに、キムキムにも遊び心が芽生えて、随所に思わずニヤリとしちゃうロバート・ラム風エッセンスが盛り込まれています。

特に包容力のある心地よいピアノの響きは、天下一品の安心印。完成の領域に達した感あり。

さあ、第一関門の不気味な変拍子地獄にガッシリと突入だ(2番の歌詞をエディットする本番チャレンジは、もう染み渡ってきたね)。

先月共々に見事クリアでワクワクゾクゾクだ。手堅く突破した後に待ち受けていたのは、ブレイクによる一瞬の静寂。切り込み隊長ダイちゃんによる卓越した鋭きトロンボーン・ソロが食い気味に吹き鳴らされて場面転換。

涼しい顔で見事にこなしたのです。

しかも、やる気満々のガッツポーズで構える。

大した度胸の持ち主だ!

さすがに最近は多方面で揉まれているという百戦錬磨の達人だからこそ成しえる技。何事もなかったかのような表情で振る舞っていたよ(ヤスによる縁の下の力持ちも忘れてはいけない)。

さりげなくジャジー・フレイヴァーのファンファーレ風アドリブを散りばめているところも、彼の凄いところ(ジュン&クル氏談)。

能あるタカは爪隠す!とは昔の人はうまいことを言ったモノだねえ!

あふれ出る意気込みが全身からビシビシと伝ってくるようだ。

そしてマサいわく「STAのバディ・リッチ」と言わしめた手数王から、リム・ショットに切り替えてのヤスが期待通りに猛然と先導しつつ、お次はとうとうミキティの出番。

スポット・ライトを全身に浴びる瞬間が訪れた。

本来ならばここはトランペット・ソロなんだけど、アルトサックスに切り替えてみたらこれがすこぶるナイスなセレクションでしたよ。

そこへの架け橋ともいえるロバート・ラムによるピアノタッチがオリジナル音源には入っているのですが、STAでは今まで一度もトライしたことがなかったのです。

その代わりにマサがシカゴのあるライブ・アレンジを参考にベースで目印を送っているのです。

(でも最近はナオさんに、そこを忠実に再現してもらっているのです。

慎重にマサとヤスが注視する中、ナオさんも丁寧にプレイしていますよ)

マサとヤスとでは阿吽の呼吸だけに、おかげさまで綺麗に入れた!気持ちいい!また一つ前進だ。

新メンバーの中には「現在自分が大好きなシカゴを演奏しているなんて信じられない!」と大喜びしている者も増えてきているのです。

ヤスはことあるごとに遠慮気味な振る舞いが多いんだけど、ここぞという場面では見事バッチリと決めてくれるんだから頼りになるんだよね。

ミキティのソロは熟練の極致なので、大船に乗った気分に浸れます。

意外にもエモーショナルで、色香漂う艶かしき音色もナイス。感嘆の声があちこちから漏れてきましたよ。

本人自身は照れからなのか苦笑いしていたけれど、不安要素なんて微塵も露呈していなかったよ。

安定感抜群で、時折ヒステリックなハイノートなどもヒットしてニンマリ。

それにしてもジュンは、いつでもどこでもナイスガイ。

バッキングによる強弱のサポートも効果覿面で鳥肌が立ちっぱなしだ。

もうこのあたりにたどりついた時点で会場中の空気は一変。

なにやら恐ろしいことがステージで起こっているぞ・・・てな感じですでにかぶりついている。

そしてジュンに指をさされた第3の男、クルさんのギターが火を噴く。

いきなり過激なサスティーン・ピッキングが導入部分で一気呵成に飛び出して、益々進化したアヴァンギャルドなるソロを、これでもかあ!と言うくらいにぶちかます(よくもまあチューニングが狂わないねえ)。ただひたすらにテクニカル。

序盤はテリー・キャスに敬意を表して、ラインを忠実に奏でる。

へヴィーなサウンドは、これだけにとどまらずフィードバックにより加速。

音数がドンドンと増していき、とどまることを知りません。身をのけぞらせての恍惚状態。

チョーキングなどを交える際にはギターを揺さぶって身をよじる。あれだけのプレイだけでも引き攣るところなのに、エフェクター操作での効果もすこぶる大きい。

テリー・キャスのギター・ソロをリスペクト込めてほぼ忠実にコピーしちゃったんじゃあないのかい!?ビブラート、グリッサンドに至るまでバッチリ。

色々な本家の動画やら、マサから送られたキーボード・コード譜なども研究資料の一環として相当参考にしたらしいです。

それは現在でも進化の途中なんだよ。ストイックに決して妥協を許さないその真面目すぎる真摯な姿勢は誰もが見習うべき。

サワケンはここでもパーカッションを全身全霊込めてのバックアップ。

極めつけはヤスが、紆余曲折を経て第2期JBG時代のコージー・パウエル直伝による力漲る究極稲妻フィルインで拍手喝采。

サンキュー!

マサもヤスのドラムセット手前にまで何度も駆け寄って煽りまくる。

いつもは沈着冷静なるヤスもノリノリな様子で、このヒトトキを満喫している様子。すっかりと脳天ヒューズはスパークしちゃったみたいだ。

エンディングにおいて冴え渡るベルトーンも、クルさんを筆頭に見事な連携で流れるような繋がりをみせた。

クルさんからキーボード、そしてホーンセクションへとバトンを受け渡す。ここで繰り出したクルさん入魂の1音がジミヘンのようにウォームで破壊力があって戦慄が走りました。これぞまさしくロックの原石。いかなるアクロバティックなテクニックをひけらかすよりも、「ギュウイ~ン!」一発でひれ伏させるほどの衝撃と説得力。

マサが右手を天井高く掲げてグルグルと回転。ヤスと呼吸合わせて、トドメはジャンピング・フィニッシュ(タイバンの先輩からは「ムラカミくんはエネルギッシュだね!」とお褒めの言葉を頂戴しました)。

あるミュージシャンに言われた事があります・・・・・「マサとヤスは何かにとりつかれているようだった」と。

めくるめくSTAのスピーディなる音像シャワーを、一身に浴びまくって酔いしれている観客達は身をゆだねるのみ。

ただただ目が点状態で放心・・・・。

 

口笛がピーピーと吹き鳴らされる中、マサとヤスとの目配せで瞬く間にスリリング・メドレー「ある晴れた朝」。

「YEAH!」

重戦車のごとき恐ろしいまでの、ヤスとサワケンによるアグレッシブなるビートがガッチリと炸裂。

カナダのシカゴ、BS&Tと言われたライトハウスの代表作を2曲目に持ってきた。度重なる強烈なる一撃。

今回参加のアルト・サックス・プレイヤー・ミキティもお気に入りなんだよ。

さっそくマニア心をくすぐりまくる選曲。

 キムキムのシンセブラスはお飾りに終始するのではなく、痒いところに手の届くプレイとして華があるよ。

 もうすっかりと板に付いてきた感あり。

 縦横無尽に絶え間なく駆け巡るコンガの響きも絶妙の味を噴出。

マサがドラムに絡みつくようなベースランニングで挑みかかる。

鮮烈なるクル氏のフィンガリング。

リズム・セクション・スクランブルが猛然と確立された瞬間だ。

マサによる熱きヴォーカルが、ここでも雄叫びをあげる。

これをリード・ボーカルで担当するのは最近からなんだけど、目一杯に頑張りましたよ。

ベースだけでも運指やピッキングが忙しいのに、ボーカルも非常にへヴィー(延々と伸びやかに上昇するハイトーンが後半へ向かうにつれて複雑に増してくるという構成)。

観客群からの熱視線も加味されて、グイグイと牽引の好サポート。

おそらく会場のお客さん達でこの曲を知っている人、ほとんどいないであろうことは確実。

でもそんなこと問題なし。関係ないね。

このうねりまくりのバツグンなグルーヴはどんな世代、人種、男女問わずビンビンと伝わっていることでしょう。

今までに聞いたこともない一種独特で異様なまでの先読み不可能楽曲群に、多少は戸惑いつつもぶっ飛んでいる御様子。

もちろん何度もSTA体験している人々にいたっては、言わずもがなですなあ。

中間部分では本来ならば怒涛のピアノソロが展開される手はずなのですが、今回キムキムはシンセ・ブラスに専念してもらうためのクル氏お手並み拝見。

マサが引導をクル氏へと投げかける。

アヴァンギャルドに奏でられる攻撃的なるギターの弾丸ソロがヒートアップして、したたかで素晴らしい。

コード・バッキングとアドリブ・フィンガリングとの連動が神がかり的。

上半身をくねらせての仁王立ち。ゴッドハンドが降臨だ。

ここも重要なるポイント。

スポットライトを独占したクル氏による全身全霊を込めたフレーズが、フィンガーボード上をスムーズに滑りまくる。

御大サワケンはタンバリンやウイドウチャイムを交えて小刻みにバックから屋台骨を支え続けます。これって最も重要なお仕事。

なるほど、その手があったかい。工夫の痕跡が垣間見える。

ならばと、曲の後半戦ではメンバー一丸となってのダメオシ応酬。

マサ、サワケン、ヤスとがガッシリとスクラム組んでの骨格リズム・セクションもクセモノなんだよ。

緊迫感ほとばしるメリハリも冴え渡っていて切れ味バッチリ。

マバタキ厳禁。息つく島も与えないほどに攻め込み突入してくるS・T・A。

体全体でリズムをとりながら、腰振りミキティも見栄えが中々にロックしていてナイス。

ブラス&シンセは笑みを浮かべながらも、余裕の構え。

マサは耳をつんざくほどに、お得意のハイトーンをダメオシ連発ヒットで締めくくり。絶賛拍手の嵐。盛大だ。

オープニングとセカンド・ナンバーだけをもってしても、ひじょうに体力の消耗が大きい、はっきりいって燃費の悪い進行なんだけど、メンバー達はいたってクールに対応。

STAの割にはスッキリとシンプルな編成ゆえ、音の分離や輪郭がクッキリ。

マサは単独で歌うので冷静にペース配分を考慮しなければいけないところではありますが、結局はおだってしまって(!?)すでに全力疾走で魂の咆哮。

誰一人として一切の手抜きなし。力を抜こうとするなんて微塵も考えていないよ。

観客もネオン・スティックを振りつつそれに応戦。

「HEY!ありがとうございます。改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです。皆さん、楽しんでますか?我々はどこでやっても浮きまくりですが今回は特にですね(笑)。頑固一徹今後もブラスロック街道を突き進んでいきますよ。

最後まで盛り上がっていきますのでお付き合いください。

今日もいっぱい色々なタイプの曲を用意しています。

ひじょうにマニアックなものも織り交ぜつつ、さて早くも3曲目へ突入します。次の曲は5大ブラスロックの一つでシカゴの強力なるライバルとも言われた一発屋の悲劇バンド。ダンサンブル・ビートがディスコでも大受けしてもてはやされた、アイズ・オブ・マーチで・・・・ヴィークル」

 これも、「イントロダクション」に引き続きエディット・バージョン。

 観客席から出てきたアベさんもミキティ嬢と共に両手を高々とあげ、全身全霊を込めて大歓迎のジェスチャーを掲示しながらも拍手で合流。

アベさんは最早いても立ってもいられない、といった様子にてホイッスル鳴らして参戦だ。
踊り好きにとっては極め付けとばかりに、血液逆流しそうな炎のナンバー。

文句のつけようもないくらいに、ヒップなアタック感。

伊達男ジュン、ここではテナー・サックスとボーカルの二刀流。

彼はライブごとにアルトだったりテナーだったりと、よくもまあ混乱をきたさないものだね。

それでも十八番だけに、まるで自分のオリジナルソングのように捲くし立てる。

ボーカルが優雅で圧巻。

熱唱に次ぐ熱唱という構成。

今回のライブ構造はマサ、ジュンとでボーカルを2分するというシステム。

ホーン隊は体を仰け反らせて、渾身の吹き込み。

マサは大股開きのままで、ネックをグルグルと上下にひねり回してのピッキング。

後ろを振り返ったり、お馴染みのブレイク・パートではアベさんと向き合って一緒にクルクルと回転。

前後左右にと行き来しながらキックをぶちかます。

一時たりともジッとしていません。ロックバンドのライブはやっぱりこうでなきゃあね。

それだけにとどまらず、頻繁にドラムセットまで駆け寄って右足をバスドラムに乗せてシンバルを蹴りまくる。

調子にのりすぎて左肩がぶつかったシンバルスタンドが傾いて倒れそうになるも、グイ~ンと元に戻った。

ジェームス・ブラウンのマイクパフォーマンスさながらの状態にマサとヤスは苦笑いさ。

長年ライブをやっていると予期せぬ突発的なことが起こるというもの。

それはともかく、時折キムキムやジュンとマサが向き合っての相乗効果を煽りあう、火花散るインター・プレイも微笑ましい。

時代を反映してか、サイケデリック臭を狙ったかのようなクルさん渾身のギター・ソロは確実に的を得ているね。

フロントにまで飛び出してきたクルさんはこの手の曲でも、的確なるコードワークの度に腕を突き出して盛りたてる。

そこへといっせいに群がるオーディエンス。凄まじき光景。

ギター・リックも伸びやかなるサスティーンも一際異彩を放ち、ここでも獅子奮迅。

決めのブレイクタッチ・フレーズでは、メンバーと観客達が何度も大合唱。

観客の中にはプレイ・スタイルを真似ている輩も出現。

エンディングにおける一瞬の空間を突き破るがごとく、目一杯にタメをきかせて喉を振るわせる官能的でブルージーなジュン絶叫ソロボーカルパートでは気持ちよさそうに自己陶酔!

このひとことで観客達が「ヒューツ!!」と大歓声。

プレイしている我々でさえも、手前味噌ながら震えがくるほどの高評価を下したくなるほど。

皆が皆、一様にエキサイトしていて、万雷の拍手が鳴り止みません。 

「それでは気分転換・・・・次の曲でちょっと熱冷ましをしたいと思います・・・・知っているかな?セクシー部門担当のジュンがここでも心を込めて歌います。シカゴ初の全米1位に輝いた珠玉の金字塔。STA唯一のバラード。邦題は・・・愛ある別れ・・・・・原題はイフ・ユー・リーブ・ミー・ナウ(STAはE♭キーの故ジョン・オバニオン・バージョンで)」

 原曲のキーからの変更を伝達忘れしちゃってスタジオでそのことを初めて知ったメンバー達もたまにいます。でも彼らは即座に曲の本質を理解してくれて(相当に大変だったと思うよ)、本番では美しい成果を遂げていました。

イントロではお約束のウインドウチャイムが優しく全体を包み込む。

ここではいつもならばトランペットからフリューゲルホーンに持ち替えるシーン。

しかし今回はキーボードとホーンセクションとの連携でいつもとはまた違った神秘的な音作りに挑戦してみました。

 煌びやかなキーボードによる壮大なオーケストレーション・パートがストーリー映像を描きあげるのですが、現在の編成上、歌詞から練り上げた構想をクルさんは、それまでの彼とは一線を画するメリハリあるプレイに没頭して演出。足元に設置してあるエフェクターのスイッチを踏み込んで深めなディレイ&リバーヴ効果を加えた控え目なるナチュラルトーンのソロも、マサのアドヴァイスで1オクターブ上げて、より曲の魅力を引き出すことに大貢献。

 全体を覆うようにキムキムの見事なまでのキーボードが叙情的なタッチで采配をふるう。

よりドラマティックなる効果を狙って音色を膨らませて装飾。

中間部でのバッキングによるコード進行もバッチリと体得したから、水を得た魚のようにノビノビと演出しています。

中々にやるもんだねえ。八面六臂の大活躍。

さすがシカゴ・ミュージックのノウハウを究極に熟知している猛者だけのことはある。

サワケンのコンガも程好いグルーヴを生み出している。

トライアングルに繊細なる刻みも味わい深い。

 ジュンはマイクを手に、とろけるような哀愁に満ち溢れたボーカルで言葉に表せないほど切ないくらい感情移入。

 「ジュンちゃ~ん。可愛い!」と黄色い(!?)歓声が浴びせられる。

口笛もピーピーと鳴り響いている。

ハードからAOR、ソウル系からミディアム・ナンバーにいたるまで何でもこいの頼りにんる奴。

さすがクルさんが絶賛、太鼓判を押したシンガーだけはあるね。

 マサによる繊細で絶妙なるハーモニーも後押しして、いい味を出している。そしてヤスのワイヤー・ブラシ、もちろんクルさんも大人の魅力で光を放つという演出で貢献。

 控えめに体を軽く揺らしながらのホーンセクションが、思い切り咽び泣いて盛り立てる。

 特にダイ君のトロンボーンが刺激的な色合いでムード倍増。

 グッと抑え気味のクルさんも、ナチュラルなアルペジオとさりげないハーモニックス効果でジックリと持ち味を発揮。

ここだけはチーク・ダンス・タイムのシーンに落ち着きました。

 

「アベさんは今日、ダブルヘッダーなんでしょう。この後、札幌北24条のロウダウンに繰り出すんだそうですよ。素晴らしいね。いよいよ後半戦にさし迫ってきました。

敬愛するブラスロック。STAもこれからは初期コンセプトに立ち返り、いい雰囲気でヤリクリしていきますよ。

ヒューッヒューッ!!オオオ!!おっとありがとうね!じゃあ次にいきます!

STAは基本的にアメリカン・ロックを中心にお送りしていますが、次はブリティッシュなやつを聞いてください。

全然ブラスロックではないんだけど、以外にもこれ受けがいいんだよね・・・・サイケデリックロックの元祖。

エリック・クラプトンが在籍していた伝説のバンド、クリーム・・・といえば皆、知っているよね。行きます・・・・サンシャイン・オブ・ユア・ラブ!!(エディット・バージョン)」

シカゴもデビュー前に取り上げていた金字塔。

実は、コアなジャンル好きのタイバンの一部メンバーらから歓迎のエールが密かに飛んできていました。

あんたも好きね!と思わず言っちゃいそうなくらいの一体感。

クル氏は長年敬愛してやまないカシオペア野呂一生師匠のカヴァー・テイクをこの曲の参考にしているらしく、本来の野暮ったさをできうる限り排除して、よりモダンな味付けを器用に施してきました。

もちろんSTA専用愛器はYAMAHA野呂さんモデル。

試行錯誤の結果、使用ギターとエフェクター類が最近ほぼ決定したそうです。

(マサもそのライブ動画を見せてもらってから一時相当にはまってしまいました。オリジナルを凌駕する勢いに圧倒されちゃったもん。

日本の音楽界が誇る、超豪華な大御所たちがズラリで、何とバンマスは伊藤コウキさんなんだからね。)

じらしにじらしまくったかのような、あのリフを空間突き破るがごとく、ファズ・エフェクターで応戦。

しかし、その直後にリズム隊がメガトン級ユニゾンの塊となって猛追撃。

結局は、極上のへヴィーロックに豹変。

照明もそれに応じるかのごとく、灼熱の点滅を繰り返す。

ヤスもジンジャー・ベイカー直伝アフリカン・ドラムではなく、より現代的な味付けを盛り込みオリアンティのバージョンで鮮烈に対抗。マサは憧れのジャック・ブルース役になりきっています。

ブラスのアレンジはコロシアムのテイクを拝借してきて歴代S・T・Aホーン・メンバーらが、ライブのたびに手直しを加えていったという裏話があります。

まあ、この辺に至っては、ほぼリラックスしながら望めるというもの。

スタミナ温存ソングという色合いなのだ。

続々と観客達もより間近で目撃しようと、食い入るように詰め寄ってきます。

マサは最前列の観客を指差してベース本体突き出して挑みかかる。

クル氏はクラプトンはじめジミヘン、レイヴォーンなどなどを融合して散りばめたアドリブを全員にほどよき刺激発散とともにバシバシと連発してきます。

ウーマントーン、サスティーン、3連のトリルなどなど荒々しく持ちうる限りの天才的テクニックを、トリッキーに交えて惜しげもなく注ぎ込みます。

ダイチャンもクル氏もこの曲が初演奏だなんて思えないほどの溶け込み具合だ。

エンディングでは全員が一丸となってノイジーに爆走しながら加速しつつも、徐々にスピードダウン。

マサがジャンプしながらフィニッシュで一瞬の静寂。 

  「オーケー!ありがとうございます。じゃあ次はアベさんの大好きな曲でこれもずっとリクエストを貰っています。

特別に組み込みました。

今日は日曜日だけど土曜日の曲をお届けしたいと思います。

一番万人受けするシカゴ初のシカゴⅤ収録初ミリオンを記録した、輝しき珠玉のポップアイコンともいえる記念すべき名曲。」

  優しい音色でピアノの調べに乗せて・・・・SATURDAY IN THE PARK・・・・・マサがキムキムの方向へ向き直った瞬間、絶妙のタイミングでシンコペーションを基調としたあまりにも超有名なるイントロを演奏。(素早く音色チェンジとスコアめくりをこなす)

当然ここでの主役は最初から最後までキムキムくん。

一番彼が演奏することを夢見ていた曲なんだから、そりゃあ至福の瞬間で天にも昇る心持ちでしょうねえ。

全身汗まみれながら、とても気持ちよさそう。

もちろん、それに呼応するように熱烈なる声援へと反応が変わっていく。

マサも相変わらず絶え間無く左右に、トレードマークともいえる軽快なステップを踏む。

とにもかくにもサワケンによる濃厚なるコンガプレイのおかげで、誰もが贅沢極まりないハッピーモード全開に浸れちゃうのだから不思議なものですよね。

よくよく見てみると会場のあちこちで嬉しそうに、ピョンピョン飛び跳ねている人たちが見えるではないか!?

ステージ手前では、ある女性が簡単な振り付けを指導しながら皆と一体になって踊っています。

クルさんも目の前の観客達の笑顔に癒されたそうですよ。

世界平和を声高らかに提唱する、スケールの大きいビッグヒット。

まさしくシカゴ版「イマジン」との呼び声高きアンセム。

マサが歌いながらアベさんのそばに歩み寄ると、ニコニコと微笑み返し。

他のミュージシャンらも、すこぶる気を吐いていますよ。

ジュンもコーラスに人一倍のこだわりをもって挑んだ曲。

エンディング最後の1音に至るまで、気合十分パーフェクトに完奏。

普段はホノボノと佇んでいるクルさんではありますが、やる時は綿密にバッチリと決めてくるところなんかさすがですよね。

 
「皆さん、満足してくれてますか?」「イエ~ッ!!」「今は何時くらいかな?まだ夜にはそうとうに早いけれどもこういうパターンも乙なもの。それでは正真正銘のこれがラスト、極上のミッドナイト・ソングで締めくくってみたいと思います」

この時、すでにクルさんはギターを掲げて小刻みに震わせつつもフィードバックを発する・・・・・「ウィ~~~~ン・・・・・・」

マサは前傾姿勢で、モニター・スピーカーに右足を乗せたまま「ありがとう!最後です!いきます!盛大に盛り上がっていきましょうー!HEY!!!・・・・・・25or6to4!!!」(EDIT VER)

マサがクルさんの方向を左手で指差すと、「ギュイーン!」のスライディングから

「ガガガガガーン!」

メンバー全員が「ヘイ!ヘイ!」

ジュン「後ろの方も一緒に!!HEY!HEY!」

驚いたことに他のホーン隊もそれに連動して、ノリノリに飛び跳ねて手拍子を交えている。

その上、管楽器を振り回している。

ギターが、これ以上ないほど、過激にピッキング。

マサも一緒にメインリフを弾き始めると、ヤスもシンバル類総出で

それに便乗する形にてなぞってくる。

疾風のごとく耳をつんざくホーンセクションの狭間に、リズムの鬩ぎ合い!

あるバンドは「STAはスーパー・スペシャル軍団」

あるギタリストいわく「ニュー・ギタリストは上手いし、いい音を出していますね~!」

あるパーカション奏者いわく「STAはレベルが高い」

あるトランペッターいわく「STAはブラス殺しのナンバーばかり・・・・」

あるミュージシャンいわく「STAは歴史と伝統あるバンド!」

マサは1フレーズごとにステージフロント右から左に並べられているモニター・スピーカーに左足をのせながら移動。

クルさん&マサが両サイドのフロントにて仁王立ち。この躍動感あるロックなコントラストが長年の理想形だったのさ。

ギターがスポットライトを浴びる場面になると、必ず最前列に飛び出してきて自己主張。

ホーン隊が拳を突き出すタイミングが絶妙。

誰言うともなくメンバー達が合間を縫って

「イェーッ!!」観客も「イェーッ!!!」のコール&レスポンスで半狂乱。

もうこれが本当にラストだと察してか、余力を振り絞って全員グチャグチャでどこもかしこも総立ちです。

STA全員が右手を何度も振り回しての熱演。

マサはヤスのバスドラム前、更にはホップステップで目前にまで駆け寄って、コミュニケーションをはかる。

ヘッドバンギングにて中央で両膝ついて、気迫のヴォーカルを続行。

クルさんは、虎視眈々、隙間という隙間をびっしりと雷鳴のごときソロで埋めつくすほどに我を忘れて、ギターの鬼と化しています。

でも、起承転結のメリハリはバッチリ!!!

締めはエフェクター設置スペースにもどってワウワウペダルを踏み込む艦砲射撃。

ホーン隊はシカゴ・ライブバージョンでのブラス・フレーズを吹き込む。

逆方向ではウォルター顔負けなテナー・サックスで対等に渡り合うジュン。

マサが3番を歌いながらベースのネックを観客方向に突き出す。

これもライブでなければ味わえないハプニング。

メンバー達が色めき立ってきた・・・この状況。

どいつもこいつも、ビックリするぐらいに凄い奴らばっかりだ。

何が飛び出して、どんな展開になるのか。我々にも皆目見当がつきません。

まあ、こういったスリリングな崖っぷち綱渡りパターンもSTAトラの穴(クニ曰く)ならではの持ち味であり、魅力のひとつだね。やはり役者が違います。

マサが自分の楽器を垂直に突き上げて揺すりまくるの図。

尚もクルさんのソロは轟き渡り、ホーンセクションは管体が破裂するんじゃない!?と、思えるほどの気迫プレイをクローズ・アップ。

照明もSTAのメンバー達を追うのが大変な作業だ。

エンディングではベースギターを天井高くに突き立てホップステップしながら、ベースギターを肩からはずして、尚もも観客めがけてマシンガン乱射のポーズ。

そしてハイタッチ後はベースを掻き毟ってもらうようにアベちゃんに突き出す。もちろん即座にアベちゃんも「ベベベ~ン!ジャラーン!!」

ノリが最高!やはりこうでなきゃあね。

モニターやPAスピーカーめがけてベース本体をワイルドに擦りつける。

片足上げて思いっきり床に振り下ろした。一礼して、マサがジャンプ一閃でTHE END!!!

「ありがとうございました!」

温かい拍手に感謝です。

演奏を終えたメンバー達が楽器類の後片付け中、タッキーがマサにインタビュー(マサはタッキーの健康状態に気遣いしつつも・・・・)。

結成年や思い入れの強い曲、何度目のライブか、多岐にわたる活動でのエピソード、STAブログの宣伝、ブラス・セクション募集中とか、来月にもタッキーたちとまたタイバンを組むことなどなどを面白おかしく語っている最中、ひょんなキッカケで「アズマッシーズ」ベーシストのジョージさんのことにマサが触れた。

「実は今日、長年面識があるにも関わらずジョージさんが熱烈なるシカゴ、そしてSTAファンだったということを知らされてビックリした次第。

早速お互いにフェイスブック友達申請しましたよ。」とジョージさんをステージ上に招き入れた!(ジョージさんはキャップもパンツも真っ赤か。若いなあ。見習おうっと)。

ここからはマイクをまわして3人でのトークショー。

マサとジョージさんは世界初のベストアルバム「栄光のシカゴ」オープン・リール・テープを持っていることでも意気投合。

同じメンバーで活動していながらも、タッキーはその事実を全く知らなかったのだそうですよ。

この後には珍しくステージ袖の控え室でメンバー一同がリラックスしながら笑いを交えて歓談。

こんな事も今までにはありえなかったことだ。

確実にSTAは良い方向に向かっている。

コミュニケーションを台無しにする人間なんかが介入する余地なんかはなし。

たった今まで演奏していた内容に対する満足感がここでのメンバー達の表情に集約されています。充実感の証明。

当然一人一人、反省点は数々あれど、以前と比較しても飛躍的に伸びてきています。

シビアなクル氏が述べているのだから間違いなし。

同じ過ちは繰り返さない。それを糧に更なるステップアップを図って、一致団結していきましょう!

very special thanks to・・・natchan&mari chan&nagakubo kun&mr,george&jin san&hero sranley&peter eros&honey simmons&ace k&mr,abe&fuku san&fumio kun&mutchan&coca-cola&tackey&kyon kyon&staff&fried noodles&launch&meatball&debry little thing&naka chan&kiyomin&you-chan&tama chan&mi-chan!!

 

 

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LINE(CTA)Chicago

2019-05-26 13:19:27 | CHICAGO

鉄道における線路(せんろ)とは、狭義には鉄道車両が走行する通路である軌道および路盤橋梁などの構造物を含めたものを指す。広義にはさらに鉄道車両が走行するために必要な設備を含めたものを指す。

masa's art Chicago logo respect gallery

〜ウィキペディアより〜

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VOL,164 江別市民会館小ホール EBETSU BAND FESTIVAL6(PART,3)

2019-05-26 10:13:13 | Live Set List

さあ!ここからはライブ・レポートPART,2からの続編!

本格的後半戦に突入だあ!

7、17:00~17:30

アンクル・キャッツ

トリ前は札幌からの出演。まさに百戦錬磨のツワモノバンド。

全員男性の6人組みで、歌謡ロックを繰り広げてくれました。

S・T・Aのリブレーション企画を中心にずっとタイバンが続いていた、ほとんどファミリーのようなバンド。

メンバーを一部入れ替えての、新生アンクル・キャッツとして華麗に登場!

昨年夏の8月、小樽・北運河サウンドエナジー以来のタイバンですね。

リーダーのフクさんは、前回ブルーカラーのストラトタイプ・ギターで現れましたが、今回はCOOLZのサンバースト・テレキャスターを使用(ローズ指板。ストラップは黒のフェンダー。黒いサングラス姿でコーラスも兼任)。

エレキダさんはフェンダーUSAカスタムショップ・ギター(前回は3トーンサンバーストだったけど今回はブラック・ボディカラー。ローズ指板)。

ベース&コーラスのムッちゃんは愛器ミュージックマン・スターリング(ナチュラルボディカラー。ローズ指板。)。

タメの効いたバックビートが評判のマコトちゃんはニューフェイス・ドラマー。

キーボードも新加入のヨッシー。

そして花束持参の追っかけファン続出のカリスマ・ヴォーカルには神々しきフミオ君!。

バンドからのメッセージです

「結成10数年の歴史あるバンドです!数々のメンバーチェンジを行い現在7名体制ですが、今回は6名で挑みます!年号が令和に変わりアンクルもドラマーが変わりました!不安も少々ありますがそれよりもアンクルの新しい音にご期待ください!」

遂に出た!オープニング曲は往年の男性アイドルグループソングで・・・・宙船(TOKIO)!

ツイン・ギターによる、あの有名なるイントロフレーズからスタート。トキオ黄金期の代表的なヒット曲を皆で嬉々として演奏。

そうなのですよ・・・ここ数年何かとマスコミを賑わせ続けているジャニーズ屈指の売れっ子達によるヒット曲。

アイドルの楽曲という枠組みを軽く超越するほどの勢いにのって、リニューアルしたばかりのアンクルが神聖なるトリビュートとして、特別に組み込んだようです。

意外にもアンクル・キャッツのサウンドに、違和感なくフィットしていますよ。

どんな歌でも己のものとして完全吸収消化して歌いこなす、ゴージャスなるフミオくんならではの選曲。

彼の持ち味でもあるキャラと男臭くも若々しいセクシーなトキオ節が、激しくも情熱的に合流してメラメラ燃え上がっているような迫力。

フミオくんの声域はいつ聞いても脅威的で常に後光が射しています。中性的なる振り付けも、悩ましげに決めてくれます。

しなやかな舞いを繰り広げるフミオくんのストールから床へと零れ落ちる数枚の羽も、緻密に計算された演出のよう。

捲くし立てるようなパワフル・ボーカルのパートをフューチャーしつつも見事にクリア。

起承転結の構成もお見事。

そして畳み掛けるようにエンディング。

「(と、ここでドリンクをグィッと一飲み。ノドのケアはとても大切。ボーカリストの命)。)ありがとうございます!!宙船という曲をお送りしました。心機一転マイペースに活動しています(爆笑)アンクルキャッツです。良かったら我々の歌謡ロックを聞いていってください。2曲目は山口百恵さんのロックンロール・ウイドウという曲を歌わせてもらいます・・・・・・・・」

マコトちゃんのスティックによるカウントから爆音轟かせてのドラミング。

妖艶なる伝説の昭和歌姫をカバー。アンクル・キャッツは骨太で男気溢れるサウンドにアレンジしているようです。

70年代にこれだけ貫禄に満ち溢れた歌謡ロックが存在していたなんて驚きだ(宇崎竜童&阿木耀子による作品)。

今、改めて聴いてみてもメチャクチャにかっこいいね。

全体的にタイトで抑え気味のグルーヴ・メイクが、的確に壮大なる音絵巻を構築。

ドラマティックで一気に観客をアンクルキャッツ・ワールドへと引き込む、とても完成度の高い入魂の一作。

有り余る才能をフルに導入した展開は絶品。

全くタイプの異なるツインギターの特性を生かしつつも、コンビネーションが秀逸。

ムッちゃんによる重厚なるベース・ソロも特筆すべき点。

黒いアンクル・キャッツTシャツを着込んだムッちゃんは、エフェクター最大限に駆使して盛り立てる。

オクターブを勢いよく上昇するフミオくんのボーカル・スタイルに皆が釘付け。

「改めまして・・・・ありがとうございます。短い時間ですけどよろしくお願いします!札幌でオヤジバンドとして活動しています。歌謡曲から洋楽までを取り入れているのがうちの特色です。」

今回のフミオくんは全身ブルーを貴重とした美しきファッション!帽子からストール、ジャケット、パンツ、手袋に至るまで、どこをとっても青一色で統一です!!

ちょっと彼はほろ酔い加減だけど、艶やかないでたち。

マサが以前に「黒で統一していて、いつもに比べると渋めだね」と言った事で刺激を受け奮起したらしくて(!)超が付くほどに更なるド派手なスパンコール仕立てでまとめてきてくれたようです。

いやはやなんとも、御見逸れしました!

もちろん衣装は全てフミオくんによる完全なるお手製。一針、一針丹精込めて縫い上げ製作しているとのこと。ボイス・トレーニングと並行して、ビジュアル面にも生真面目でストイックな男であります。

「頑張って歌いますのでよろしくお願いします。次はうちのテーマ・ソング的な曲をお送りしたいと思います・・・・え~と、これはとてもしんどい曲で、今日はやりたくなかったんだけど、演奏することになって(笑)・・・サビの部分でダンシング・オールナイトと言ってくれたらとても助かります・・・・・決して強制はしませんけど・・・・・心あるお方がいらっしゃいましたらよろしくお願いいたします・・・・ダンシング・オールナイト(もんた&ザ・ブラザース)」

そんなこんなでとりあえずは、一気呵成に演奏開始!

ジャパニーズ・ダンサンブル・ロック系バンドの名曲。

なんのなんの、本人は前述のとおり謙遜しているけれども、グイグイと魅力全開のフミオくんが発する煌びやかなるオーラは、誰もが一度でも触れた途端、虜になること受けあいさ。

すっかり道内のライブ・イベントでは、名物化するほどに浸透した感ありです(笑)。

相変わらず張りのあるクリア・ヴォイスにウットリとしちゃうよ。

トリッキーなナチュラルトーンによるアーミング・リックを絡めたギター・ソロ。

ポーカー・フェイスのムッちゃんによる重量感タップリのボトム・ラインの刻みは雰囲気抜群。

普段のニコヤカなる佇まいとは一閃を画すほどに、貫禄タップリ。

鮮やかにキラキラピカピカと光輝く衣装が、綺麗な彩を添えるフミオくんによるMC

「あの~おかげさまで皆さんがサビの部分を一緒になって合唱してくれたおかげで、何とか歌いきれました。ワーワーという曲調ばかり続くと必死になっちゃう。そうするとこの後、何もできなくなるのでちょっとスローな作品を・・・・・内藤やす子さんの曲で六本木ララバイという曲をお送りしたいと思います!」

これは初めて聞きました。アンクルの引き出しの多さに驚愕だ。

切なき乙女心を歌わせたらフミオくんの右に出る男性はなかなか札幌界隈では存在しないでしょう。

思わず聞き惚れてしまいますね。凄いなあ・・・・。

感情込めて手の平を上げ頭上をウットリと見上げながらも、唯一無二の歌唱力を誇るストロング・ヴォイス・フミオくん。

ありとあらゆるエモーショナルなテクニックを、ここにきて惜しげもなく総結集だ。

決めのタイトルパートコールでは、後方観客席からナイスなタイミングで合の手が入る。

「うちのバンドはこういう感じです。昨今流行っている昭和歌謡路線。それでもいいなあと思っていただけたら幸いであります。もう少しお付き合いください。・・・・・・次は中森明菜さんのデザイアーという曲のB面の・・・・あ!B面わかりますか?(笑)その世代の方々ならおわかりいただけると思います・・・・・ラ・ボエーム(中森明菜)」

このバンドのセットリストは全て把握しているんだけど、やっぱり何度体験しても聞き応え、見応えがあります。

もうこの辺に達した頃にはフミオ・ワールド全開。フミオ・ソロコンサートの様相を呈しています。

ディナーショーみたいで大歓迎だよ。

びっくりしたのは、熱狂的な盛り上げ人のアベさんが万札をズラッと編みこんだレイをフミオくんの首に掛けたこと!! 

あれって本物なのかなあ!?まさかだよねえ・・・・?!

 「あの~申し訳ないんだけど、最後の曲なんです・・・・」「ええええ!!!????(笑)」「もういいやあ、って言われるよりは、えええええ!!???と言われるほうがいいね。(爆笑)」

熱気を帯び始めてノリノリな勢いが増してきたところで、和気藹々なステージもそろそろ終了です。

「またどこかでお会いできる機会があれば、よろしくお願いいたします。またイベントに声がかかれば図々しく参加させていただきたいと思います。」と丁寧にお辞儀する行儀の良いフミオくんでした。

葛城ユキさんの代表曲で「ボヘミアン」を嬉々として熱唱。

どんなジャンルでも歌いこなす(演歌、民謡からロックに至るまで)、今後も要注目の貴重な個性派シンガーです。

これで益々、知名度が広がったことでしょう。当然、後片付けを済ませてステージを去ろうとするフミオ君に握手を求めるファンがドッと殺到していましたよ。

今回のアンクル・キャッツは新しいレパートリーが目白押しで嬉しき裏切り行為。

個人的にもご機嫌でした。

当然アンコールの声が鳴り止まない。

メンバー同士がステージ上で集まってヒソヒソと相談。そして打ち合わせ完了!速効で曲が決まった!!。

「光栄なことにアンコールまで頂いて感無量の極致であります。やっていいよって言っていただいて嬉しいですよ。力一杯に歌ってみたいと思います。これまたしんどいんだけどセイント星矢一期の曲。

予想だにしていなかったものでして、どうしよう・・・・本当マジに・・・・ではまたサビの部分でセイント星矢!と一緒に叫んでみてください。別に強制はしませんけどね・・・・・」

コアなアニメーション・ファンにとってのアンセムともいえる金字塔。

最もロック・バンドにカバーされる比率の高いアニメ・ソングなのは、一聴しただけで納得であります。

締めくくりにはもってこいですね。

衰え知らずの強靭なるフミオくんのパフォーマンスに誰もが目を奪われっぱなし。

いやはやなんとも大した男だ。それなのに決して天狗にならず腰の低いナイスガイ。

基本はロックライブ、そしてミュージカル風にも。ある時には宝塚風、またある時は演劇風とカメレオンのようにコロコロ様代わり。フミオくんは数多くの顔を持っていて、その一つ一つを懇切丁寧パーフェクトに演じきりました。

「またどこかでお目にかかることがあれば気軽に声をかけてください。」

この後のタッキーによるインタビューでは、当然ミステリアスなフミオくんにスポットライトが当たります。

「演歌や民謡も女性キーで歌えます。若干の調整はしていますが。

このバンドには8年くらい前に加入しました。キッカケはベンチャーズ。自分が居酒屋で歌っていたらリーダーのフクさんに声をかけられました。

最初は、何言ってんだ、この酔っ払いは!?と思いましたよ。(笑)

それからは5~6年くらい色々なところでバンド活動しています。何でも歌えるのが特徴かな。来月はSTA企画に出演します。」

するとタッキーも「僕もそれに出演しますよ!TKTKというアコースティック・ユニットで」

これにて無事全ての工程を終え、満足気に楽屋へと引き上げていくアンクル・キャッツでした。

通用口床のあちこちに青い羽を発見したよ・・・・・・。

8,17:40~18:10

 「POLAR STAR」

それでは早いもので、いよいよオオトリが登場しますよ!。

またもや女性シンガーを擁するバンドです。

バンドからのメッセージ

「完コピではありませんが、八神純子のカバーバンドです。八神ワールドに、忠実かつそれぞれの個性を大事に活動しています。結成してからまだ1年半ほど。今回はみんなが知っているシリーズですが、今後マニアックな曲まで幅広くやります!」とのこと。

このライブイベントでは男女ミュージシャンのスポット比率にそれほど差がなく、目一杯に色々なジャンルを聞けてラッキーの連続だ。

ここ数年前から密かに八神純子再ブレークの兆しがありますよね。特に80年代に青春を送った世代にメチャクチャ受けまくっているそうですよ。八神フリークの女性シンガーが次々に誕生もしています。

今夏にもまた八神純子さんが、ゼップ札幌にてコンサートを開催してくれますよ。

そんな八神カバーバンドの中でもトップクラスともいえるポーラースターは、相当こだわりにこだわりぬいた楽曲を網羅してくれました。よほどの自信と実力がなければ、そんな無謀な行為はできないはず。

結果はといいますと・・・・・余裕のライブを繰り広げてくれて観衆を最初から最後まで魅了してくれました。

それでは編成案内を・・・・・どうぞ!

6人編成の内訳です・・・・主役の歌姫VO&KBマリちゃんが当然のことながらリーダーをつとめています(YAMAHA S90XS&KORG-PS60。な・な・なんと!彼女はこの日3つ目のバンドだよ!!主催者でもあるんだから超ハードだよね。まさにワーカホリック。御見逸れしました!)、TOTO大好きナガクボくんはギター(ミュージックマンのスティーブ・ルカサー・モデル。ずっとメタリック・レッドだったけど、ここ最近は購入したばかりのメタリック・ブルーです。美しいフォルムが一際目を引いていました。彼もこの日はオープニングと、このトリの2バンドで弾きまくっていました。)、チャーリーくん(G&Lのジャズベース。ナチュラルボディ。メイプル指板)、テクゾウちゃん(DR。彼はm’sサブマリンではキーボードを担当していたマルチミュージシャン)、、マリちゃんにとって心の支えとも言える盟友シノブちゃん(CHO&ホイッスル&PER)、そしてスペシャル参加のSTAからはサワケンだ(PER。彼はスタジオも当日もリハなしのぶっつけ本番。STAの時とはポジションが真逆)。

女性シンガー達と男性陣のバンドという図式。

去年の春先に江別市民会館大ホールでライブイベントを開催して、STAもお世話になった際の主催者マリちゃん&ナガクボくん。

その時にはほぼぶっつけ本番で、1曲だけマリちゃんピアノとSTAのコラボレーション「サタディ・イン・ザ・パーク」がライブで実現。

あれはとても貴重で有意義なるヒトトキでしたなあ。

マリちゃんは数多くのバンドを掛け持ちしているモテモテ・ミュージシャン。実はマサはマリちゃんがキョンキョン&タッキーとアラベスクを歌って踊っていた数年前、小樽ライブでタイバンしていて、その艶姿を目撃していたのでした。

あまりにも鮮烈だったので、しっかりと憶えていたもんね。才色兼備とは彼女のことです。

それが縁でつい先月にも、ピグスティにおけるSTA企画「リブレーション」にポーラースター初出演。

また「スタジオ・ルーク」という憩いのスペースも2人で営業しています。

スタジオ名に思わずニンマリですね!(笑)

暇なし音楽活動に奔走していて、それが原因なのか(!?)キーボードのアダプター&サスティーン・ペダルを忘れてピグスティ会場とスタジオルークを3往復したという猛者でもあります(両方の距離がとても近かったのが唯一の救いでしたなあ・・・・笑)。

「マリちゃ~ん!!!」

開演前からすでに、熱狂的ファンのアベさんから声援が飛び交っています。

(アベさんの訪れるライブ会場にはステージ最前列中央「アベVIPシート」を設けるべきだ!と私は真剣に提案したいと思います。もちろんダンス・フロア付きでね)

「こんにちは!あ!?こんばんは!かな?(笑)長丁場ではありますが、こんな時間までお付き合いしていただきましてメンバー一同心より感謝しております。私の八神純子さま大好き熱が高じまして、いつかきっとカバーバンドを結成したいという夢を思い描いていました。気心の知れた仲間達に声をかけてなんとそれが遂に実現。何回もライブをやって・・・それでもうまくいかない・・・・あれ?ちょっと頭が回っていない・・・・ともかくこのバンドは明るく笑いが絶えないのですよ。練習時も楽しいし恵まれています。それでは頑張って演奏していきます。」

1曲目はこのバンド名の由来でもある、定番「ポーラースター」

もうこの瞬間から一気に、マリちゃんワールドへとあなたを誘います。

一聴しただけで八神節だとわかる、流麗なるラインが光を放つ快適な名曲。

リスペクト精神が満載だ。

やはりオープニングはこれに尽きるでしょう・・・・・

これをやらなければ許されない。ステージは始まらないよ。

イントロからサワケンが、トライアングルで繊細なる音色を装飾。

伸びやかで張りのあるヴォーカルを、惜しげもなくふんだんに聞かせてくれるマリ嬢。

男性陣も難攻不落なこのバッキングでは、巧みなトリッキー・テクニックを駆使。貫禄たっぷりに繰り広げマリ嬢を盛り立てつつもガッシリと支えます。

的確なドラミングが絡みつく中、アーミング&チョーキングを交えたギター・ソロとスラップ・ベースも気持ちいい。

一際照明が煌びやかだ。

それまでの2バンドではステージサイドに陣取っていたけど、ここではフロント中央に女王様のように君臨するマリ嬢が再びMC兼任

「ありがとうございます。今、ちょっと混乱しています・・・・・それでは次の曲を聞いてください。こちらも男を振りまわす小悪魔的な強い女性の歌です・・・・・・思い出は美しすぎて」

皆さんもよく知っている八神純子のデビュー曲・・・・・

常にテンションの高いステージングのわりには、トークがとっても和気藹々。このギャップも魅力の一つ。

ここでも、マリちゃんはチャーミングなクリスタル・ヴォイスを、目一杯に散りばめてくれました。

ああ、タイトルどおり、いきなり何から何まで美しさで網羅されています。

こんな素敵なバンドが、最後に登場してくれたおかげでイベントの華やかさがより増してきたよ。

ご多分に漏れずひっきりなし「マリちゃ~ん!」とラブコールが飛び交っています。

次々と矢継ぎ早やに繰り出される、琴線振るわすツボを心得たリック。

この練りに練り上げられた選曲はナイス!和風テイスト盛りだくさん。こういうのも、なかなかにいいものだ。

嬉しい限り。

皆、我を忘れてウットリとしています。

その奥行きの深さと優しい音造りに感服。

マリ嬢の力量を思い知らされてしまいました。

シノブ嬢の発するホイッスルに導かれて、奏でられるギター・フレーズも絶品だ。ポーカーフェイスのナイスガイ・ナガクボくんによる、ちょっとサンタナっぽいエモーショナルなギターは熟練の技。

ギターの滑らかなるフィンガリングに雪崩れ込み。

根っからのバンド好き男なんだね。そのフレンドリーな人柄からは想像もつかないくらい、ギターを手にしたらキリリと引き締まった表情で職人的腕前を発揮。一見一聴の価値アリ!。

マリ嬢が、エンディングで綺麗なハイトーンによる圧倒的存在感を発揮。

豊かな声量はここにきても全然衰え知らず。恐るべし。益々艶を増しているではないか。「まだまだここで歌っていたいわ!もっともっと私の歌を聞いて!」と言いたげ。

もはや独壇場と化して感動的ですらありますよ。下手な説明文では到底表現できないくらいだ。そんなものいくつ並べたって無意味さ。

再び観客席から「マリさん~!!」

安定感抜群のベーシスト・チャーリーくんと、ドラムス・テクゾウくんによるリズム・セクション。

シノブちゃんのコーラスも官能的な響きで好サポート。気合の入り方が半端ではないですね。

メドレーから・・・・・・「アイム・ア・ウーマン」

3曲目はテンポ・アップした極上のアイコン・ナンバー。

ドラムスティックのカウントにはじまって、スネアから叩き出される風格タップリの切れっ切れボトム・サウンド炸裂!

さりげなく、誇り高き女性を気取って見せる曲調に痺れちゃいますね。

ベースのチャーリーくんはさすがの堂々たる2フィンガーも交え、そのままステージ・フロントにゆっくりと躍り出て重厚なるグルーヴを見せつけてくれました。

ギターからキーボードへと目まぐるしく駆け回る、コンビネーションの応酬も神々しくて凄まじい。

エフェクター効果もセンス抜群で、小技の連発には観客の視線も釘付け。目が離せません。

エキサイトする観客。全員がノビノビとプレイに専念。

極めつけはギターから紡ぎだされるクリアトーンの音像に、妖艶なるヴォイスで応じるかっこいいマリ嬢。思わず唸りつつも、聞き惚れてしまいます。

ここへきてグッとお洒落に気取った大人のムードに浸るのも一興。ドップリとウットリ酔いしれてください。

これだけ歌えたらさぞかし気持ちいいんだろうなあ。微笑ましくも、羨ましい限り。

しかし、サワケンはSTAでは絶対に見せない穏やかでシアワセそうな顔をして気持ち良さそうだ。

スタミナ配分は大丈夫なのかいな?(笑)

「ありがとうございました。ちょっとごめんなさい・・・・私、今ヘマをしてしまいまして・・・エイベッツでも同じミスをしてしまいまして・・・なんか色々なことを話そうとしているのですが・・・江別市民会館、スタジオ・ルークなどがきっかけでたくさんのバンドが集まってくれてとても嬉しいです。これからも体の続く限り頑張っていこうと思います。皆さんもよろしかったら今後も末永くお付き合いヨロシクお願いいたします。よく子供の頃に今は亡き父親に私の弾き語りを聞いてもらったのですが、お前の歌声は息苦しくなる!と言われました(笑)。さっきの曲、懐かしいという方、けっこういらっしゃいますか?キーボードとヴォーカル兼任なので、次に何を喋ればいいかなあ・・・なんて考えながら演奏していると歌詞が飛びそうになります(笑)。八神純子がキッカケでピアノと歌をはじめました。ここまで激しい曲ばかり続いたので汗が流れてキューピーのようになってしまった(笑)。あまりメジャーではないけど私が一番大好きでずっと歌いたいと思っている曲、今回やらせていただきます・・・・・その中でメンバー紹介などもしてみたいと思います!。とっても素敵な曲なんですよ!八神さんが後藤次利さんと作った曲。後藤さんはベーシストでありアレンジャーでもある日本音楽シーンにとっての大御所。今でも八神さんのコンサートで一緒にプレイしています。最初は珍しくヴォーカルとベースのユニゾン。ベースがメロディを弾くのは難しいのですが、こちらのチャーリーが見事にそれをやってくれました!」「間違ったらゴメン(笑)」

心地よい厳粛なる旋律と、ポップ・フレィヴァーに満ち溢れたしっとり系のバラードで「夜間飛行」。

グッと場面転換。イントロは叙情的なエレクトリック・ピアノがメインだけあって、どこからともなく溜息が漏れてきそう・・・・。

効果絶大なるコンガとリムショットによるアクセント。やや抑え目なベースがシンクロして追随。

ドラマティックな空気の展開で迫ります。がそのまま本編へと繋がる心憎いこだわりの演出。

マリ嬢は切々と丁寧に語りかけるように、伸びやかに歌い紡いでゆきます。

延々と情感漲るボーカルとバッキング。魅惑的で心にしみじみと染み入りますね。

会場内は水を打ったような静寂・・・・誰もが、感傷に浸ってじっくりしんみりと聞き入っています。照明も淡く愁いを含んだ光で包み込んでくれます。

おっと、油断していると何故だか鋼の涙腺が緩んじゃいそうだ・・・・ウルウル・・・・。

壮大なるオーケストラ・シンセとツボを心得た装飾サウンド。

「え~それでは私の大好きな仲間達を紹介します!!」最早恒例ともなった曲中での名物、メンバー紹介コーナーへとスムーズに突入。

ここで愛情を目一杯こめて、一人一人丁寧にアピール。

優しい人柄が垣間見えるマリ嬢

緊張感に満ちた各パートとスキャットでしっかりと主張していますよ。手拍子と共に、ネオン・スティックを左右に振る観客も見慣れた光景。

「皆さん、楽しんでもらえてますか?あと1曲、歌わせていただきます。・・・・・・みずいろの雨」

遂に出た!ここでこの名曲を持ってきましたか!問答無用にはじけまくる、お洒落なJ-POP界屈指の金字塔だ!。出し惜しみなくて、気前のいいことだ。

軽快なるハイハットの刻みに導かれて、アベさんが早速立ち上がり、一心不乱に踊っているよ。

ここでも巧みなバッキングが奏でられる中、センターフロントにてプレイするマリちゃんの繊細なるタッチのピアノとキュートでセクシーなボーカルを前面にフューチャー。

贅沢なる至福の世界を堪能させていただきました。

永遠のニューミュージック・スタンダードを立て続けにプレイ。

本業がピアノ講師というマリちゃんにとっては、十八番ともいえるターニング・ポイント。

遠慮無しに、喉を震わせて決めまくり。しかし改めて言わせてもらいます「いい声しているなあ・・・・」

咽び泣く素晴らしきギターも、極限までのサスティーンを轟かせてキーボードとハーモニー。

一緒になって歌っている人や、ウチワ片手に観戦しているお客さんも見受けられます。

そして、八神ソングのトレードマークともいえるシノブちゃんによるけたたましきサンバ・ホイッスルはじめ、バックのメンバー達も、持ちうる限りの高度なインタープレイをエンディングで火花散るほどにつぎ込んでくれました。

うるさ型の輩も認めたよ「上手い!!」

ここでマサが奮い立ってきた。実は自他共に認める密かな八神フリークなのでした。

マリちゃんのおかげで最近は八神純子を再認識。音源を相当にコレクションしているんだよ。

チラッとマリ嬢が奏でた鍵盤音だけで、逐一解説ができるのです(笑)

乞うご期待!・・・とここで当然アンコールの要求だ。

司会のタッキーがマイク片手に出てきて「私が1曲、歌いますか?(笑)」

まあそれはジョークとしまして・・・・マサが毎回リクエスト要求していた念願の曲が叶いました。

「皆さん、これ知ってる?パープル・タウンいきます!!」

曰く付きのヒット曲。

元ネタはAORシンガー、レイ・ケネディの「you oughta know by now」でこちらも大ヒットした。

で、クレジット権利関係で問題噴出。レイ・ケネディの名前を入れる形にて収束したというわけです。

当時、イントロの展開を聞いた時にはビックリしたものです。

だって全く同じなんだもん。ちなみにマリちゃん談「このキーボード・アレンジはとても難しいんですよ。

1人で弾きこなすのは至難の技。

とてもせわしなく鍵盤上をフレーズが動くので運指が大変」

はい、よくわかっていますよ。でも十分に健闘して再現されていたよ。

肝ともいえる序盤の光る展開は若かった頃のプロデューサー、デヴィッド・フォスターによるもの。

どうりでねえ・・・・納得だ。

何はともあれ、やっとこの曲が聞けて感無量の極致。

 「どうもありがとうございました!ポーラ・スターでした。冬がはじまるまでバンド活動はオヤスミしようと思います。約6ヶ月・・・・・またどこかで会いましょう!」好感のもてるステージングには、とっても大満足さ。

キーボード&リード・ボーカル&MCという責任重大なる大役を、マリちゃんはものの見事ゴージャスに果たしてくれました。

大成功だね!

ちなみにディーヴァのマリちゃんとナガクボくんは、何と小学校の同級生なんだってさあ。

その頃の2人に、今こうして一緒にバンド活動していることを教えてやったら、さぞかしビックリすることでしょうね。

だから照れくさいのか、マリちゃんはナガクボくんについてのコメントにいつも困るのだそうです。

司会のタッキーが再度登場して締めくくりインタビュー

「7月には風物詩のシティ・ジャズに出演します。」

「はい、ありがとうございました。もう一度、大きな拍手をお願いします。」

このバンドは結成1年半ぐらい。6月にもマサ企画STA「リブレーション」にて、癒しの歌声を聞かせてくれますよ。マリさんはこのように派手なライブハウスでのステージで演奏できることに恐縮の御様子。

全バンドの演奏が終了したので、主催者のナガクボくんとマリちゃんが壇上にて感謝のご挨拶。

「皆さん、お忙しい中、ご来場いただきましてありがとうございました。

今回のジャンルは非常にマニアックでしたね。出演者にモギリ、ピン・スポットなども交代で担当していただきました。

このような貴重な作業を経験すると、また違った世界が見えてくるのではないかと。

今後も面白いアィディアを駆使して、来年も機会があればイベントを開催していきます。長い間、お付き合いいただきお疲れ様でした。」

夢のような魔法のヒトトキが解き放たれ、過ぎ去っていきます。

ところがこの場所の器材類を一旦後片付けした後、20人ほどで打ち上げパーティーをセット。再度盛り上がったのでした!

 

****白熱のライブレポートまだまだ続きますよ。PART4のthe sapporo transit authorityでも楽しんでね!それではまた!!!****

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night&day(Chicago)

2019-05-25 05:45:52 | CHICAGO

夜も昼も」(よるもひるも、原題:Night and Day)は、コール・ポーター作詞・作曲による歌。スタンダード・ナンバーの一つであり、数多くの歌手によって録音されてきた。ジャズによるアレンジも多い。

1932年ミュージカル『陽気な離婚』のために書きおろされ、フレッド・アステアが初演した。後にレコード化されて、全米1位のヒット作となった。2年後、『陽気な離婚』が『コンチネンタル』として映画化されたときにも、舞台版に用いられたポーターの曲の大半がカットされる中、本曲のみは映画に引き継がれた。以後、ポーターの作曲家人生を代表する作品として知られ、1946年に彼の評伝映画が作られた際には、その題名にもなっている。〜ウィキペディアより〜

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VOL,164 江別市民会館小ホール EBETSU BAND FESTIVAL6(PART,2)

2019-05-25 02:19:16 | Live Set List

大好評につきライブ・レポート第2弾のはじまり、はじまり~!!

まずはマサとは長年の盟友でもあるキッスのカヴァーバンド「ラブ・ガン」のメンバー達とライブ入れ替え中に入り口にて記念撮影に興じる。(トップ・フォト参照のこと)

 

本来ならば、ここは我がバンドS・T・Aなのですが、それは最後にゆっくりと・・・・。

5、15:40~16:10

ダウンタウン・ガレージ・バンド

初めて観る全員男性の5人組み。

バンド名から察せられるとおり、ダウンタウン・ブギウギ・バンドのカバーバンドです。

これがありそうで中々ないのですよね。

目の付け所が鋭いね。

キャロルのカバーバンドならばゴマンといるのに、不思議とDTBWBのカバーは見かけないね。

あれだけ素晴らしい実績と名曲がたくさんあるのに。

だからこそ、このバンドはとても新鮮に楽しめましたよ。

ある意味では最も注目していたんだから。

マサも高校生の時に、よくカバーしてライブ演奏したものです。思い入れもタップリ。

キャロルは友人達が演奏していたから、あえてこちらをセレクトしていました。

ベースの新井武士さんには多大なる影響を受けましたね。

日本人ベーシストとしては、最初に色々と刺激されて勉強させてもらった人。

バンドからのメッセージです

「2018年7月ベッシーホールにてデビュー!2ヶ月に1度ぐらいの割合でライブをやっています。これからはツナギの暑い季節ですが頑張ります!白いツナギを買いに行って、何故か赤いツナギを買ってしまった!するとメンバーが、俺は青、私は黄色、白、緑!とうとう戦闘モノみたいになってしまいました(笑)」

なるほど、なんだかとても愉快な人達だ。

編成は・・・・キーボード(ツナギは青)、ドラムス(ツナギは白)、ベース(白いプレシジョン。ローズ指板)、リズムギター&ボーカル(黒のサングラスと黄色のツナギ姿。何故だかSGやテレキャスターではなくサンバーストのアコースティックを使用)、リードギター(サンバーストカラーのストラトキャスター。ツナギは赤。ピカピカのシルバーキャップとベストも着用)。

DTBWB初期にブレイクした際のトレードマークはツナギ。

左胸に各メンバー達のイニシャル1文字が書き込まれていて、皆それを真似したものです。

ラフに着こなせて、リーズナブルだしね。

あれはメチャクチャに流行ったのですよ。

で、このバンドも早速購入。本家とは違って競い合うように色の争奪戦を繰り広げることになってしまい信号機のようになっちゃった・・・とはKBメンバーの弁。(マサがステージの袖にて直接確認)

その時にマサが「DTBWBは大好きでレコードをほとんど持っているし自分も演奏していた」と伝えると、彼らはとても喜んでくれました。またメンバーの一人がマサと以前にバンドをやっていたらしい・・・とヴォーカルさんが教えてくれたのですよ。

え!?誰?と言うと「ベース」「えええ!?だって俺がベースだよ」「いや、一緒にやっていた時はドラムスだってさ。コンノっていいます」「何とコンさん!?」ビックりです。

マサが30年くらい前、札幌でへヴィーメタルバンドを結成していた時の仲間だったのですよ。全く気付かなかった。今でもお互いに年賀状のやりとりはしているのに。

1曲目は「スモーキン・ブギ」

開巻にはもってこいの勢いあるストレートなロックンロール。

DTBWBの知名度はこれ一発で浸透しちゃったという出世作。当然私もこれで知ったのですよ。高校生の時にメンバーのギターが替え歌にして学校祭で演奏したなあ。とにかくヒットした。

笑える喫煙ソングだ。今ならば相当に叩かれるような内容が笑えるね。

セカンドアルバム「続・脱どん底」からの、記念すべきファースト・シングル。

新井武士さんがノリでサッと作詞して、宇崎竜童さんが作曲。

インパクトあるイントロのギター元ネタはエルモア・ジェイムスの「シェイク・ユア・マネーメーカー」

とにかくソックリでビックりしますよ。

ピーター・グリーン在籍時のフリートウッド・マックも取り上げているのは有名な話。

まだブルース・バンドの頃ですな。(DTBWBは他の曲でも有名なるリフをあちこちで拝借しています)

あの伝説のウッドストックに出演していたシャナナも、英語詩でシングルカットして話題になりました。

オリジナルの「ショート・ピース」を「キャメル」に変更して歌ってた。

ちなみの元キャロルで、DTBWBオリジナル・ドラマー相原誠さんは「スモーキン・ブギ」というライブハウスを新宿に開店しました。

2曲目「あんたがいない」も「続・脱どん底」より。

軽快なノリが売りのぶっ飛びチューン。

シングルにはなっていないけれども、ライブでは更に映える名曲。

男に逃げられた女の心の叫びをちょっとせせら笑うようなイメージで描いています。

DTBWBはこのように、ちょっと下品で下世話な男女の悲哀描写が秀逸なのだ。

それをこのような3コードを主軸にアレンジして、構築する手腕は職人技の領域。

このカバーバンドは、よりハードな骨太サウンドで迫っていました。天晴れだ。

3曲目「恋のかけら」

これもシングルにはなっていないけど、「続・脱どん底」より。

グッとムードを変えて、大人のブルージーなる切なきバラード。

隠れた傑作。通なDTBWBファンの中には、この曲を最高峰という人多数。それはよくわかるなあ。

聞けば聞くほどに心染み渡る泣きの入ったやるせなきラブソング。

実際STAのミキティも気に入ったようで、会場でマサに問い合わせをしてきたくらいだ。

DTBWBの懐の深さ、引き出しの豊富さを物語る場面だよね。

このカバーバンドはリスペクト精神をタップリ込めて、切々と歌い上げていましたよ。

ジーンと迫り来るものがあったもんね。

そうでなければいくら上手に演奏したって、何も伝わらないものです。

「皆さん、こんにちは。ダウンタウン・ガレージ・バンドです。よろしくお願いいたします。

できるだけ誰でも知っている曲を披露しようと思います。

次の曲はご存知かな?・・・・・裏切り者の旅」

イントロなしでいきなりボーカルから入る、これも大ヒットした曲。

この頃のDTBWBはキーボードにストレートロングヘアの才人・千野秀一を正式メンバーに迎え入れて全員それまでの白いツナギから黒にイメージチェンジしたんだよね(この後には銀ピカにした時期もあり!)

個人的には、一番ドツボにはまったパーフェクトロック。これってめちゃくちゃに演奏が難しい。

特に徐々にドラマティックな展開で後半へと雪崩れ込む部分が。

もうこの頃になるとボーカリストは完全に竜童さんになりきって酔いしれている。感情移入したドスのきいた声もソックリ。

図太きふてぶてしさも堂々としていてカッコイイ。あの味も見事に醸し出しているではないか。

しかし、このカバーバンドは単純明快な曲ばかりをあえてセレクトせず、歌心溢れる佳曲もふんだんに取り入れてますな。

渋いよ、そのコンセプトは。

阿木耀子さんが書く歌詞は、どれをとっても天才の仕事だよね。これを歌うと文句なしに気持ちいいんだろうなあ・・・・。

5曲目「カッコマン・ブギ」

やはり「続・脱どん底」からの曲が多くなりますよね。

この曲も売れたなあ。しかもシングルの両面がヒットしたんだから、DTBWBがいかに快進撃していたかが如実に伺い知れるでしょう。

ノリノリのテンポとリフが愉快痛快で文句なし。

私も「スモーキン・ブギ」同様、こちらも高校生時代にバンドのギタリストが替え歌「炭鉱マンブギ」に書きかえて、学校祭で演奏したものです。若気の至り。あしからず・・・・。

このカバーバンドもバッチリと決めてたんだけど、残念な点が2つ。

まずはブレイク時、2箇所に登場する意味不明な一瞬の早口言葉。これはギタリスト和田静男さんが担当。

「カバラバサバッコベイビー」「ババンババリビボ」

なんだけど、これを言ってくれなかった。

そして場面転換してDTBWBルーツの一つでもある、故エルビス・プレスリー風なエンディングがカットされていた点。

これらはとても重要なファクターなんだけどな・・・今度は是非とも入れて頂戴。魅力が倍増すること受けあいだ。

メドレーで遂に始まったのは・・・「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」

DTBWB一番の爆発的なる大ヒット曲だ。

アルバム「続・脱どん底」のラストに収録されているんだけど、そちらはテンポが速くトークも軽め。断然にシングルの方が高水準の域。

先の「カッコマン・ブギ」とのカップリングでシングルカット。

淡々と黙々と演じきる。宇崎さんが乗り移っているかのようだ。

一番の完成度を誇っているのではないかなあ。

前曲と違って、ここでは細部に至るまで完コピ。

転調に次ぐ転調でもグイグイとヒートアップ。

語り口調の斬新なる構成、そしてブレイク後に繰り出される「あんた、あの娘のなんなのさ?」は全国民の琴線を振るわせたものです。

「6回ぐらいライブを重ねてきましたが今後の予定はありません・・・・でもまだまだ続けていきますよ。

この必須アイテムでもあるツナギは、作業服専門店のプロノや、通販で買いました。

メンバー同士デザインで被らないよう競い合うように、刺繍まで入れていただいたよ。

最後は・・・・・・サクセス」

私はこのタイトルで「成功」という意味だと知りました(笑)。

この曲は男性化粧品「サクセス」のCMソングとしてタイアップ。DTBWB自身も出演していました。もちろん大ヒット。

単純な曲調ではなく千野秀一さんによるセンス抜群なアレンジが光るスリリングなるラテン系ミュージック。

疾走感が肝。

でもこの曲ってグルーヴしまくりのパーカションや切れッ切れに嘶くブラス・セクションを前面にフューチャーしているんだけど、このバンドは持ちうる限りの力量で再現してくれました。

ドラムがボトムのウネリを牽引。シンセサイザーがホーン・セクションを担っていたんだから御見逸れしました。違和感なく一気にぶっ飛んでしまったよ。

感動したマサは思わずバンドに絶賛の声をかけてしまったもんだ。

また近々にでもタイバンをしたいものだね。

6、16:20~16:50

 LOVEGUN(KISSのカヴァー)

とうとう出てきたぞ!泣く子もお漏らししちゃう地獄の軍団が降臨だ!(笑)

ありとあらゆる意味において、インパクト絶大!

派手さでは彼等の右に出るものは、絶対にいないでしょうね。

なんたっていつの間にか、観客席のあちこちに追っかけファン集団がズラリと並んで、ラブガンの開演を今か今かと待ち焦がれているではありませんか。

編成は本家本元キッスと同じ不動の好男子4人組み。

ヒーロ・スタンレー(サイド・ギター&ボーカル。彼は他にもゴダイゴのカヴァーでマジック・カプセルにてサイババ名義、デュラン・デュランのカバーでズラン・ズランというバンドにてサイモン名義で、更には米米クラブのカバーバンド粉粉クラブ、バービー・ボーイズのカバーバンドでブラック・リストでも活躍中!あちこちで引っ張りだこの売れっ子。ブラックリストは来月のSTA企画にて初参戦!)。使用ギターはあの鏡ひび割れ変形シェイプが、やたらと目を引いてかっこいいデストロイヤー。

ノッシノッシと大股開きで威圧的にのし歩く舌ベロベロ男はハニー・シモンズ(ベース&ボーカル)。ジーン・シモンズ・モデルの斧方ベースAXE。

眼鏡姿がミスマッチでお茶目なエースK(リード・ギター&ボーカル。本物はソロで来日したばかりだね!)

レスポール・スタンダードのチェリー・サンバースト。3PUのセンターは低くセッティングしているからピッキングに支障はないとのこと(マサが直接に確認済み)。

そしてリーダーもつとめるピーター・エロス(オリジナルの電子ドラム)という布陣。

どうですか!

名前だけでも、問答無用のロック・ファイヤーだ(意味不明・・・・笑)。

実は今回のイベントに欠員バンドが発生したため、ナガクボくんから依頼を受けたマサがヒーロスタンレーにオファーしたところ、2つ返事で快諾してくれたのでした(ピーター・エロスは江別市民なのですよ!)。

男気溢れる心憎い奴らだ。ありがたいことですね。

主催者サイドも、ラブガンの出演を大いに歓迎してくれた。

お陰様で、グッと華やいだライブとなりましたよ。

まずはメッセージをどうぞ。

「毎度おなじみのアメリカ伝統芸能KISSフルコピバンドでございます。2007年(平成19年)結成。全員同い年。冗談で2,3回キッスでもやろうか・・・と言ってはじめたつもりだったのですが、いつの間にか12年が経過。今回で58回目のライブです。11年の時を経て、また江別市民会館にやってきましたよ。果てしなきアジアツアーはまだまだ続行中!!ステージ上での転倒事故がけっこうありますが(笑)今回もよろしくお願いします」

北海道で一番度肝を抜かれるキッスのコピー・バンドとして、すでにバンド界隈では知らぬ者などいません。

もし万が一、いたとしたらその人はもぐり・・・しっかりと勉強し直しましょう。

過去に何度も解説していますが、その徹底振りは半端ではありません。

STAとも顔なじみ(何度も対バン経験あり)ですが、彼らが素顔で会場内にいる時は誰も気がつかないのがはたから見ているととっても愉快ですね!

毎回メイクや着替え(その殆どが手づくり)、ドラムセットの準備に3時間以上を要するという念の入れよう(最近ではすっかりと要領を得ていますが)。

特別な場所でなければ、ライブの実現が難しいという小道具山盛り。衣装の鱗や星型などなど細かいパーツやデザイン、カラーなどに対するこだわり具合が感動的!!

あのめちゃくちゃにカカトの高いブーツも健在(一度STA企画のライブ中1曲目にそのカカトが剥がれ転倒してしまいカツラは飛ぶは、ギターのチューニングは狂うは!でメンバーも会場も大爆笑の渦になってしまった思い出があります)。

ワゴン車で現世に舞い降りたメンバー達。以前、駐車場でいきなりヒーロは車のハッチバックドアの角に頭を強打・・・・激痛に耐えながらもステージをまっとうしたという武勇伝もあります。

そのステージ上でも、楽屋通用口でも、メンバー4人は、あのブーツ装着だから頭がぶつかりそう・・・・。

この日、全体のタイムテーブルが思いのほか巻き状態で進行。

ラブガンは色々と準備があるために、3階の男性専用楽屋にてくつろぎながら準備に勤しんでいたため、とっくに自分達の順番になっていることを気付かなかった・・・。

それでも余裕の表情で、満を持してゆっくりと順々に登場!

ピーター特製ドラムセットの設営が、思った以上に手間取っているところをフォローするためにヒーロが口火を切った。

「YEAH!!」

もうこれだけで会場中が圧倒されてヒートアップ。

迫力の存在感や、全身から発せられるオーラがもの凄い。「なんか何から何までスーパースター級の扱い。」とある観客が呟いていた。見た目だけでも掴みはばっちりとオーケーだ。

そうこうしているうちに、何とかかんとかセット完了。

毎度前置きが長くなりましたので、そろそろいきましょうか!

「世界ツアーも終盤に差し掛かってきました(爆笑)!江別大好き!オールライト江別!!」

1曲目は彼らのバンド名の由来にもなった、キッス黄金期のヒット曲「ラブガン」

イントロでは、速射砲さながらのユニゾン怒涛のごとき炸裂で波状攻撃開始だ。

ヒーロの力強いハイトーンボーカルが堂々と冴え渡る。

いつものことながら、張りと艶のある喉は絶品だ。

メンバー達のコンビネーションといい、フォーメーションといい、今までに見てきたラブガンの中でも出色の完成度を繰り広げる。

入れ替わり、立ち代わり、ポジション移動を繰り返すアクションがとてもスムーズ。

ヒーロはピョンピョンステップ、ハニーはガニマタでと個性を発揮。

これ、演奏だけでも相当に大変なのに、本家ステージング映像やフォトで細部にわたって入念過ぎるくらいの研究に研究を重ねた血と汗と涙の結晶がこの結果でしょうね。

努力は決して裏切らない。

握手攻め、投げキッスとサービス精神旺盛のメンバー達。

あの衣装とブーツなんだから、重さやフットワークでスタミナ消耗率も大きいと思われます。

観客はそんなこと、お構い無しに熱狂しているけど、ある程度のキッス通ならば痛いほどに裏事情が伝わってきますよ。

エンディングでの素早い連打ビートのパッセージパートでは、ヒーロがギターでマシンガンポーズ連射で観客席を威嚇。

2曲目は、ちょいひねりを加味した選曲で「デュース」

ボーカルはハニー・シモンズにバトンタッチ。

本家顔負けな勢いで、リスペクトたっぷりこめて暴れまくりだ。

王道路線のみで突っ切らないで、こういったコダワリをチラッとみせるところなんて、貫禄の表れ。

以前、小樽での屋外ライブでは時流を巧みに取り入れて、ももいろクローバーZとのコラボレーション曲も取り上げていましたっけね。あれはとても劇レアなるライブだった。

ヒーロ・スタンレーが胸毛代わりに黒のマーカーでビッシリと書いた、セクシー(?)胸板を誇示すると大歓声が渦巻く。

ナイスなアイディアが、そこいらにてんこ盛りだあ。

以前にはサプライズとして観客達がステージめがけて、あろうことか数個のブラジャーを投げ入れたこともあったっけね!

悩殺系のロックバンドには、こういうことってよくあること。ましてやキッスの曲ってセクシーな事柄をストレートに表現した内容が多いので致し方なしさ。

それをサッと拾いあげたフロントの3人は、さりげなく意味ありげにマイクスタンドへ引っ掛けていたのでした(笑)。

良い子たちは、こういうシーンは観ちゃあ駄目だよん! 

「サンキュー!好きよ。はい、ラブガンです!江別が生んだ世界のロックスター!ぼくら札幌のバンドだと思われているんだけれども、実は江別のバンドなんですよ。次の曲では真ん中の変な眼鏡のギタリストが歌います!あ・・・眼鏡がないと何も見えないんだそうですよ!」

エースKとヒーロ・スタンレーがポジションを入れ替える。

「コールド・ジン」

いつもはハニー・シモンズがリード・ボーカルだけど、新趣向でエースKをフューチャー。

もちろん爆音炸裂。

実は知人のケイタちゃんはキッスの大ファンで、わざわざ東京にまで観にいくほどの本格派(キッスのラブガンから虜になったんだってさ)。

だからラブ・ガンの時には、食いつきの度合いが半端じゃあないくらい凄かった。

ギターをやっている彼は以前からラブ・ガンの噂は耳にしていたらしいんだけど、この日が生で観るのは初だとのこと。

とにかく衝撃的だったらしいよ。

「特にジーンのナリキリ完成度が素晴らしいですね」と絶賛。

とそこへハニーとヒーロが大出血サービスとばかりに、両サイドの階段を駆け下りて会場中を所狭しと歩いて煽りまくる。当然オーディエンス達も熱狂につぐ熱狂で大喜び。間近で観ると迫力倍増。想像以上だったんだね。

皆、暖かい拍手を惜しみなくおくっていました。アベさんもネオンスティックを振り回す。

エンディングではエースKが、仰け反りにてのギター・ソロ・コーナーへ突入。

トグルSWガチャガチャ奏法も繰り出してトリッキー。

ただでさえ眩いくらいの照明も、それらに感化されたのか一段と点滅の度合いを増してきた。

ヒーロ・スタンレーによるMC

「ネクスト・ソング・・・ジャパニーズ・・・あっと、ウ~ン・・・・違うかあ・・・・一人にしないでえ(爆笑)やっぱり日本語でいきます(笑)キッスで一番売れた曲をやります。聞くところによると、これは皆さんお馴染みの創作ダンスでの使用回数が非常に高かったと言われています。キッスがディスコブームに便乗したと大騒ぎになった・・・・まあ、売れたモン勝ちだよね。手拍子お願いします・・・・アイ・ワズ・メイド・フォー・ラヴィン・ユー!!」

こいつをここにもってくるなんて、秀逸。

幅広い音楽層に受けることは計算済みだね。

手を変え、品を変えては妙技の連発。

その貪欲なる探究心。

もうここまできたら、これは単なるロックではなくアートの領域ですなあ。

皆、汗飛び散らかしての、はじけまくりで大合唱。

メイクが流れる汗で崩れてこようが、ドラム・スティックをポロリしようが一切お構いなし。

ノリノリでキャッチーなリズム・アクセントに、誰もがアドレナリン噴出しまくりで狂喜乱舞。

へヴィメタル版ディスコティックに豹変だあ。もうこうなりゃあ、下手な屁理屈やら能書きなんか消し飛んで粉砕。

クラッカーもパンパン!と盛大に音をたてる。

たどたどしい日本語で(もちろんわざとね!)「皆さん、飲んでますか~!?次回のライブ告知をします。次は7月の20日だったっけ・・・?小樽の浅草橋。夕方から夜くらいに出演しますのでよろしくお願いします!(STAもこの日に出演します)実は次ですね・・・ドラマティック・ソングいきます!・・・・ブラック・ダイヤモンド!」

ボーカルは人気者の猫男ピーター・エロス。

この曲、とっても刻みが難しいんだよね。凝り性の彼らのこと、頑張ってキッスの雰囲気を導き出していました。

必死にエースKは、ひざまずいてなりきりプレイを展開。

ヒーロ&ハニーが連動して体を上下に揺らすお約束パターンともいえる動きに、観客達も一緒に大きく揺れている。

この一体感こそが、ライブならではの醍醐味。たまりませんなあ!

今後も過激なステージングをドンドンと導入していって欲しいなあ。

火吹き(これは消防法で本家も来日時に苦労していたっけ)、血吐き出し、ドラム・セットのせり上がり、火柱、3ハムバッキングPUレスポールのセンターPUからのスモーク、ギター・クラッシュ、ロープによる観客席上空遊泳、バラードを歌う時にはバラを客席に投げ入れる、グラマーでセクシーな金髪モデル達を水着姿でずらりとはべらす・・・・やるほうは大変だけどね(笑)一つくらいは実現させて。

まあ、それはともかくも最近のラブガン・ライブは、エースKにスポットを当てるようになってきましたね。

コンビネーションもコンセプトも、益々の相乗効果で上昇気流にのってきているように感じます。

戦慄のギター・ソロが前面にクローズアップされていて、エースKもそれに応えるかのように益々エスカレート。

滑らかなフィンガリングを、フレット上で駆け巡らせていました。

オヒネリまで貰っていたし。

ちょっとしたトラブル発生でも「ハイハイ、今のはカットして後で編集をお願いします!(笑)時間が余ってるらしいので・・・・・残すところ、あと32曲となりました(笑)。」

この曲をやらなければ彼らはステージを降りることは許されませんよ、とばかりに締めくくりは「ロックンロール・オールナイト」で大合唱。

「パーティ!エヴリディ!!」で決まり。

ロックンロールのお祭りは、そんじょそこいらのお祭りとは一味も二味も違いますよ。

一線を画する、まさに別格の境地。

ハニー・シモンズ仕様の斧型ベースは、高価なるジーン・シモンズのモデルなんだよ。

客席でライブを見つめていたマサは、すぐそばの男性に「このバンドはなんていうの?」と質問されちゃいました。

「ラブガン!」と教えてあげ、ついでにタイム・テーブル用紙も手渡したらニコリとしてイチゴのハイチュウ2個貰ったよん!

そうこうしているうちに、曲中でメンバー紹介がはじまった。

「一番の人気者はエースK。鎧のオジサンはハニーシモンズでございます。後ろの可愛い子猫ちゃんはピーター・エロス・・・・そして私がヒーロ・スタンレー!」などと懇切丁寧に1人1人愛情込めて猛アピール。

練りに練り上げられた演出も、早いものでもう佳境に差し掛かってきました。でもまだまだライブは終わらないよ!

続けて最早恒例ともなった「アー・ユー・レディ!ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ!!カモン!」とコール&レスポンス。

フィンガー5の「学園天国」をぶつけられちゃあ、ジッとなんかしてられないよ。

ダメオシとばかりに今度は「日本の未来は!!ウオウウオウ!世界が羨む!!ウオウウオウ!恋をしようじゃあないか!!」

モーニング娘。「ラブ・マシーン」の一節を、会場全体に向けてラブ・ガン・バージョンで投げかけてきました。

通常ならばこれでめでたくフィニッシュ・・・といきたいところなんだけど、そこは一筋縄でいかないラブガンのこと。

伝家の宝刀ともいえる秘技が、ここぞというところでお披露目だ。

それはちょうど1年前に惜しまれつつも亡くなった新御三家の一人で伝説のアイドル、西条秀樹の代表作「Y・M・C・A」。

追悼の気持ちを込めて「さあ!アリーナ!!いくぞ!!1・2・3・4!!」

例のY・M・C・Aを「L・O・V・E・G・U・N 」のスペルで、ヒーロからの説明付きにて繰り返しポーズ。(大爆笑)

全員一丸となって、真似るんだけど「Nの文字を体で表現するってけっこう難しいねえ!!(ヒーロ談)」

でも、ステージを降ろしてはくれなかった・・・・アンコールの嵐。

「みなさん、ありがとう!もう1回やります!・・・」

正真正銘、最後の最後は、フロントの3人ががっちりと横並びに、イントロのユニゾン部分でコード音を伸ばす際に、決めの右腕が大きな弧を豪快に描くポーズで定番の「デトロイト・ロック・シティ」

本家の動きそのもの完コピ。

これで決まり。完全に息の根を止められるほどの鉄槌を脳天に一発くらったよ。鋼の涙腺が決壊。

ピーターのエレクトリック・ドラム、強力なる一撃。

いまだに本家キッスは北海道の土を踏んでいません(一度は札幌真駒内の日程が正式に決定、発表されましたがポールの奥様のおめでたでやむなく中止。その後はなしのつぶて。またもやこれで引退ツアーだとか言ってるよ)。よって道産子ラブガンにはこれからもガンガンに活躍してもらいましょうよ。ああ、スカッとするなあ。

「ラブガンでした!ありがとう!!」

タッキーによるインタビューも和気藹々の中で執り行われていました。なんたってタッキーとヒーロ・スタンレーとの身長差が洒落にならないほどだった!

「14年間ずっとこのスタイルでやってきてます。最初は2人が冗談のつもりだったところ、2人が本気になってきたものでして・・・・(笑)」

オフ・ステージでは、ラブガン写真撮影会も出待ちができるほどに大盛況。

この後、彼らは残りのワールド・ツアーに突入するのだそうですよ・・・・・いってらっしゃ~い!!

メイクを落としたラブガンのメンバー達はニコヤカに会場後方でライブ観戦。でも周囲の皆さんは彼らが先ほどまで熱いステージを繰り広げていた4人だとは気付いていないんだろうね(笑)。

 ~~はい、ライブ・レポート・パート2はここまで!続編もお楽しみに!!~~

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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