2012/7/15(sun)
会場:小樽港マリーナ前の屋外海上特設ステージ(石原裕次郎記念館横)
北海道の短い夏がついにやってきました。
STA大好物屋外ステージを堪能しない手はない。
ここ小樽も思い起こせばずいぶんとSTAとして訪れていますが何度来ても素敵な街です。
恒例となった真夏の小樽集中ライブ。
今年の夏も3回お世話になります。
それも全て別会場の屋外です(残念な事にSTAが今まで2回出演した花火大会は無くなったそうです。でも今年からは新屋外イベントが誕生!もちろんそちらでもお世話になります)
まず1発目はここマリンフェスタ。
もう今回で3回目のステージなのです。1回目も2回目もそれはそれは楽しめたのですがちょっと天候が微妙で時折小雨がぱらついたりして急ごしらえの屋根などを設置してのイベントとなったのでした。
ところがこの度はもう文句なしの晴天!
どこをどうあがいても雨の1滴も降る気配など皆無。
こうなりゃあ何の心配もしないでライブに集中、まっしぐらですよ。
まずいつものように余裕を持って会場入りして最初にびっくりしたのがステージ上一面に敷き詰められたレッドカーペット。
マリンブルーと真紅のコントラストの鮮やかなことといったらもうたまりません・・・。
写真を見れば一目瞭然。
カモメもびっくりです。
これは今回初の試みだそう。
今までは霧雨で濡れたステージサイドで足を滑らせそうになった経験上(マサ)、とても嬉しいことです。
ビジュアル的にも安全面でも言うこと無しのハナマル。
日差しはドンドンと強くなりサングラスが外せないほど。
次々に到着したメンバーたちも甘み濃厚、美味しいソフトクリームをぱくつく(ケンスケ&タツ)。
観客も相当の入りです。
家族連れ、カップル、観光客そして連休、海の日のイベントがメインですからヨットに乗って海に繰り出す人達で賑わっています(屋内では溺れた人のために人形を使い人工呼吸方法や心臓マッサージ、蘇生術等の講習も行われています)。
今回も露天やフリーマーケットが多数出店(コレクターのオカチャンは早速インドの珍しい形をしたコインを数枚購入してマサに見せてくれました)。
食欲をそそる香りがあちこちから漂ってきます。
簡単なサウンドチェックを終えて午前11時からトップのバンド、ライブ開始。
今年は全6バンドの出演ですがもう何度も同じ釜の飯を食ったおなじみの仲間達ばかりです。
よって銘々が気さくに挨拶を交わし合います。
熟練ミュージシャンが次々に繰り出す懐かしのサウンドに益々会場中がヒートアップ。
ロカビリー、ベンチャーズ、昭和歌謡、ディスコナンバー、ロックンロール、ソウル、ブルースにインストが飛び出してきます(ヘルハニーズのメンバーもホットワックスのドラマーとして活躍)。
皆、ビールやおつまみ、焼き鳥を手にリラックスして声援を送っています。
サプライズは4人のレディー達がセクシーな衣装で披露してくれたタヒチアンダンス(写真参照)。
なんでもフラダンスの原型だそうで今後もどんどんと生徒を増やして頑張っていくそうです。
最初から会場入りしていてラッキー!(´∀`*)
後半に登場したのはSTAと小樽との縁はこの人抜きでは語れないMR,JIN率いる「ザ・パーティーズ」。
さすがにこなれたステージングで瞬時にその場の空気を鷲掴み。
トークも冴え渡り洋邦問わずの正にオールマイティーのレパートリー。
もちろんアンコールもかかりました。
休憩中にはお互いの楽器についての情報交換もして有意義なひととき。
同い年のメンバー(誕生日が13日違い)がいて赤いシカゴ・ギフトパック、「イントロダクション」「ライブ・イン・ジャパン(ただしレコード)」の話題でしばし語りこんでしまったりして。
そしてトリのSTAが午後3時にスタンバイ!!
***SET LIST***
1、FREE(自由になりたい)・・・CHICAGO
2、~GIMME SOME LOVIN'・・・THE BLUES BROTHERS
3、QUESTIONS67&68・・・CHICAGO
4、~I’M A MAN・・・CHICAGO
5、GOT TO GET YOU INTO MY LIFE・・・THE BEATLES
6、DOES ANYBODY REALLY KNOW WHAT TIME IT IS?(一体、現実を把握している者はいるだろうか?)・・・CHICAGO
7、25OR6TO4(長い夜)・・・CHICAGO
:::::ENCORE:::::
8、SATURDAY IN THE PARK・・・CHICAGO
***MEMBER***
MASA・・・B VO CHO PER
KENJI・・・PER CHO VO(1)
NOBU・・・G
OKA-CHAN・・・AS CHO
KEN-SUKE・・・TP PER
YASU・・・DR(TWINーPEDAL)
TATSU・・・TP
TAKU・・・TB PER
STA名物(?)毎回の顔ぶれ違い。
今年はより激しく秋までこの状態が続きます(小樽3つのライブはそれぞれに人数、パート、編成が違います)
大所帯バンドのここが難しいところですがそこはそれで素晴らしい仲間達に支えられて力強く前進、逆境にことのほか強いバンドなのです。
マリンフェスタはミツとケンスケのスケジュール調整がつかずゲスト2人が加わっての8人編成。
STAのニック・レーンとリー・ソーンバーグこと、タクとタツです。
STAのファミリーバンド、ビークルズ(旭川)とゴヘイ・バンドのメンバー達で、読譜力、テクニック、人格、体力、ステージ度胸は申し分なし。
数回のリハーサルですっかりSTAに余裕で溶け込んでいます。(売れっ子のタクは現在8つほどのバンドを掛け持ち!前日に旭川でライブ参加後、この日に南下して会場入り)
そうそう、午前中にそのビークルズのギタリスト、こういっつぁんがニコニコ陣中見舞いに訪れてくれました。
6バンド中一番ヘヴィーなSTA(ヘヴィーメタルじゃあないけどね)。
メンバー数人はSTAロゴ入り黒Tーシャツ着用。
もう日焼けで肌はヒリヒリ。
「お待たせしました。小樽マリンフェスタ2012!いよいよ最後のバンドの登場です。札幌からやってきました、極上のブラスロックを思いっきり堪能してください!WE ARE S・T・A~!!」「ウオ~~~ッ!!!」
もうこの時点で視界に入る観客はドッと興奮状態に。
どんどんと観客が集まってくるんだけど、ふと足元の波間を覗き込むと小魚の大群が気持ちよさそうにス~イ、スイと泳いでいるんだよね。
ヤスのドコドコ・ボンゾ・ドラムに導かれて1曲目スタート。
2曲目もメドレーで今度は一転アップテンポのリズムをヤスがたたき出してケンジからマサにボーカルチェンジ。
マサとノブのタイトなユニゾンに4人のホーンセクションがガッチリと食い込んでくる。
舞台のセンターフロントが空いているので広い、広い。
左右に移動がスムーズに行えて快適。
このステーブン・ウィンウッド永遠のスタンダード・ナンバーは去年の秋に本物を体験したのでお気に入り。
「改めましてTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITYです。皆、楽しんでる?」「YEAH!!!」
「サンキュウ、ありがとう、こんな感じでガンガンに盛り上げていきたいと思いますので最後まで楽しんでいってください、よろしく!!NEXT NUMBER、CHICAGO、QUESTIONS67&68」
タツもタクもノリノリで吹きまくり。
全体としてはラフな部分も突発的な事故も多少見受けられるけどこの3回目のマリンライブはあらゆる面においてワイルド且つ出来が1番ではないでしょうか。
あちこちから「シカゴの曲だ!」と声が聞こえてきます。
あのあまりにも有名な中間部ブラス隊一体化怒涛のソロも口ずさんでるし。
その隙間を飛び回るノブのギターソロも渋みを増してきたね。
もちろんマニアックなサービスで3番の歌詞は日本語で歌います(ライブ・イン・ジャパン紙ジャケット限定発売記念!?)。
「二人の胸の中で感じ合うもの。それはとても不思議な突然のこと。お願い、聞かせてその訳・・だけどどうでもいいさ、この幸せを胸に抱きしめてただ信じたい、奇跡を~♪」
エンディングからそのまま引き続きベースの重低音リフ。
ここからはケンジのラテンフレイバー満開パーカッションとヤスのツインペダル初披露ドラムソロの見せ場。
ブラス隊もマラカスにコーラスで参加。
アイコンタクト・ジャンプの連続でフィニッシュ。
写真にも写っていますが後方に停泊しているヨットの人達も声援を送ってくれています。
それにしてもステージ上では「おうりゃあ!!」ってな勢いで展開しているんだけど、可愛い子供達がステージそばの周囲を走り回ったり(後ろのコンクリートのとこも)海底の中を腹ばいになって覗き込んでいたりで純粋にマイペースです。
他のバンドと曲がかぶらないように気を使ってきたのですがやっぱりこれがやりたいので「ビートルズを聞いてください、でもヒット曲じゃあないよ」
このシカゴ、BS&T,CHASEもカヴァーしたブラスロックの原点。
「皆、この曲、知ってる?」「知ってるよ、リボルバーに入ってるね」よくわかってらっしゃる。
とにかく文句なしに開放感いっぱいのステージ。
あっという間に過ぎ去ってしまう北国の夏。
「早いもので残すところ2曲となりました・・・」「ええ~~~」
ここはこだわりでシカゴを連発。
何度演奏しても飽きのこないライブ映えするスタンダード。
ケンジのナレーションがマサのボーカルと交差して入れ替わったりして面白いんだよ。
タツのイントロ・トランペットソロ、エンディングのタクによるトロンボーン・ソロもお見事。
喉を潤そうとした際に青空に向かって霧吹きしたらむせて咳き込んでいたメンバーは誰?
前にもヘッドバンギングして脳震盪おこしていたし。
「ラストです!このギラギラ太陽の下で真夜中、MIDNIGHTの歌をやるっていうのも乙なものです!CHICAGO,25OR6TO4!!」
やはりピーク、最高点に達した感あり。
誰もが知っているあのリフが飛び出したんだからたまったもんじゃあないね。
お約束のケンスケ曰くマサ&ノブの絡みタイムにも突入。
ノブは黙々と弾きまくりワウ奏法になだれ込む(当初は「あのソロは4小節しかやらないよ」と言っていたんだけどそんなの許される訳ないじゃん!)としっかりと起伏をつくってブラス隊にバトンを手渡す。
ここの流れは何度経験しても鳥肌物だ。
バスドラムに片足かけてシンバル蹴り上げてネックを振りかざして大股開きで煽ってマサは終了の合図を送る。
すかさず「アンコール!アンコール!!」
実はこの日のユニット、時間都合でアンコールまでのゆとりもなく本番用セットリストのみで望んでいたのです。
でもちょっと実験的意味合いも含めて面白いことに興味が頭をもたげてきた。
「それではせっかくですので想定外ではありますがぶっつけ本番、今日は日曜日ですが土曜日の曲をお送りしたいと思います。」
もう皆さんお分かりのご様子で「わあああ!!」
「本当はピアノが入るのですが(ここでマサはヤスに合図、ドラムビート刻み)鍵盤の代わりに皆さん手拍子なんかをもらえたら・・・・」と言いかける前にもう皆が手拍子を始めている!!凄い、感激。
STAのメンバー達も一緒に手拍子。
マサのベースラインからノブの切れ味鋭いカッティング、流麗なるホーンアレンジから「サタディ・イン・ザ・パーク♪」と歌いだした時、ステージ後ろを大きな船が波飛沫をたてて航行。(写真参照)
いやあ、いい経験をしたなあ。
でもね、このあとも延々とアンコールが続いたんだよね。
「ありがとう!サンキュウ!小樽最高!マリンフェスタ最高!浅草橋で来週も会いましょう!( ´・ω・`)ノ~バイバイ」
STAの何人かは怪我、体調不良がいたのですがなんとか乗り切りましたね(4人)。
というわけでして、1週間後の小樽でもまた熱く燃えますよ。
SPECIAL THANKS TO・・・HITOMI&MR、JIN&KOーITCH&LANUSーCANUS&THE SOUND OF THE WAVES&SOFT-CREAM&NISI-YAN&WAKE UP SUSHINE&GO!HEI!!BAND&VEHICLE'S&TERUTERU-BOUZU&YACHT-HARBER&THE PARTY'S♪