みいちゃんといっしょ

みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

Fender Storatocaster オリジナル化 を実施

2014年04月11日 | MUSIC

 わが子のように可愛がっている、’79 Fender USA Storatocaster ですが、家にやってきたときには、トレモロアーム、スイッチノブ、トレモロスプリングカバー(バックプレート)が欠損していました。

 そのときは特にオリジナルに対する思い入れもなかったので、調布の山野楽器でありあわせの部品を買って、つけておきました。

 ところが、このごろカスタムショップやビンテージのストラトを見る機会が増えてきて、オリジナルと異なり、ちぐはぐな見栄えが、やけに気になってきました。

 特に先日入手した、1/8 ’70 ストラトキャスター 3トーンサンバースト のミニチュアと比べると、ミニチュアのほうが実器っぽいんですよね。

 

 

 そこで、なるべく発売当時のオリジナルに近づけるオリジナル化を決行することにしました。

オリジナルと思われるイメージと、どこが違って、気に入らないかというと

まず、トレモロアームキャップ

 ピックガードがいわゆるミントグリーンぽい色なのに対し、やけに白くて不釣合いです。いかにも後から取ってつけた感プンプンです。

 このミントグリーン、こういう色のピックガードを使っている時代があったのかと思ったら、実は3-ply(白-黒-白の3層)のセルロイド板の2層目の黒(または濃紺)色が黄変した白を通して見えているために、微妙なクリームグリーンをしているのだそうです。これは、今回調べて、なるほどと納得がいった説明です。なんともいえないグリーン色なんですから。

 ということは、3-ply構造でないトレモロアームのキャップが白くても当たり前ということになります。あとは経年変化による焼けを加味すればいいということですね。

 そこで、WEBショップを探してみたところ、Fender USA がわざわざ、希望に応えたものを売っていてくれました。

トレモロアームキャップ エイジド です。

 フェンダー Japan のミントグリーンもクリームぽくって、良さそうなんですが、残念ながらミリ仕様で、多少ぶかぶかになる可能性があります。

 この Fender USA のトレモロアームの太さは、「ユニファイ・インチねじ」ないし「ウイットねじ」という単位に基づいているようで、No.10 ないし 3/16=約4.8mm のようです。Fender Japan のは5mmですので、ちょっと穴が大きくなってしまいます。

  そこで、吉祥寺の山野楽器 Rock INN にわざわざ取り寄せてもらいました。

 

 パッケージなしの本当の部材でした。324円也。そういえば、久々に楽器屋さんに行ったので、面白いことがいっぱいあったのですが、この辺はまたの機会に書きたいと思います。

 さっそく付け替えます。もとの白いキャップはねじ込み式でした。今回のは、単に力任せに差すだけです。ドライヤーで暖めて奥まで差し込みます。

 

 どうでしょう、ミントグリーンとは違った、いい感じの色合いではないでしょうか。あとは、本当の経年変化を待てばしっくりくる感じです。

 ところで、スイッチノブのほうは、フェンダーJapanのホワイトを使っていたのですが、なんだか、色がすこしついてきていて、今度入れたキャップに近い色になっていたので、そのままとしました。

 次は、トレモロスプリングカバー(バックプレート)です。

 ごらんのとおり、フェンダーJapan のブラックを何気に勝手つけていました。これはオリジナル仕様の雰囲気とは程遠いチョイスでしたね。まして、有り合わせのギンピカねじで止めていました。

オリジナルの参考になる、クラシックシリーズのストラト(Fender Mexico)

 

 問題は、1-ply(白ないしミントグリーン一色)か3-ply(色は同様)にするかです。

 ビンテージの写真を探しても、なかなかバックプレートを詳細に写したものがなく、オリジナルがどちらかなのか判然としませんでした。「'75年後期よりピックガードは黒パーツが採用され始め、'77年頃までは、白と黒のパーツが混在してたが、'79年頃には殆どのものが黒パーツで統一されている」との情報もありましたので、79年の3toneサンバーストがどのようなプレートであったか何ともいえません。

Fender_Stratocaster-ashbody-1979-_natural-001.JPG

 Fender_Stratocaster-ashbody-1979- 

Fender_Stratocaster-3tone sunburst-1979-

 そこで、バックプレートの色と材質は趣味の問題と割り切り、ピックガードに合わせた 3-ply ミントグリーンを物色することにしました。

 ところが、この条件ではなかなかぴったりくるものが見つからず、結局SCUDの製品にしました。

 今回、みっちゃんは、おねんねしていて検査できませんでした。残念そうです。

 このSCUD の 11.2mm ピッチの製品、WEB上ではすこぶる評判が悪いものでしたが、他に適当な3-plyのミントグリーン製品が見当たらず(本家フェンダーUSAのエイジドがありますが、ピックアップカバーなどとセットで3,000円近くしますので、検討から除外しました)、リスク覚悟で購入しました。

 なぜ、評判が悪いかというと、

全然穴の位置があわないのです。これ、致命的です。

 もちろん、今まで、フェンダー Japan のプレートを使っていたのですから、フェンダーJapan にも合わないのはもちろん、 Squier にも合いません。いったい何から型どりしたんでしょうか?

 想像するに、レアなカスタム品から型どりしてしまい、あとで失敗に気がついたのですが、大量生産してしまったので、ず~と、そのまま在庫処分しているのではないか。というとこなんじゃないでしょうか? 想像通りだったらひどい話ですよね。

 まあ、WEBには、ちゃんと寸法の図は示されているので文句は言えません。

DTGuitarService 

以下が、ぴったりの Fender USA および Japan の寸法。

こんなに違っちゃ合うわけないですよ。

 

 そこで、苦肉の策です。いろいろ試した結果、角度を多少変えることによって、かろうじて、対角線の穴がなんとか合いました。

 従って、他の穴はネジを通すことができず、単なる穴となってしまいます。そのままではみっともないので、ダミーのネジの頭を挿しておくことにしました。

 

 このネジ、試行錯誤の結果のエイジド加工を施しました。35年たった他のネジのサビ具合と区別のできないほどの職人業です。鉄製のネジのメッキを紙やすりで落とし、酢を塗ってから火に炙るというのが良かったです。ただ火に炙ると均一に変色しますが、酢をつけておくと、まだらになってビンテージぽくなりました。

 これを対角線用の2本以外は、頭だけ残して切ってしまい、セメダインXで接着しました。

 

 どうでしょう。いいんじゃないでしょうか。SCUD の プレートはちょっとグリーンが強いですが、ネジ穴の配置以外は、バリ等を丁寧に取ってあげれば、結構雰囲気でると思います。

 

 では、今回のオリジナル化の出来具合を。

ヘビーレリックといわれそうな上品なできになったような気がします。

  以下は、イケベ楽器さんで売っている、Custom Shop TBC Michael Landau Signature 1968 Relic Stratocaster

 

 これ、ヘビーすぎますよね。

このくらいがお気に入りです。

 

コメント
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