世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

目指せ!お客の達人

2007年01月08日 | 
この冬休み、最後のお客様を送り出させていただき、これから長~い冬眠に入る。

この年末年始もいろんなお客様がいらしてくださいました。感謝。

お金をいただいてお泊りいただくわけだから、当然のことながら精一杯のおもてなしを心がける。
しかし、悲しいかな最近のお客様の反応はいま一つ。

僕の、「宿屋のオヤジ」としての稼業も28年目にはいるのだが、客商売の難しさは一向に解消されない。
すべては自分の至らなさ、不甲斐なさが招いているのだが。
【接客の達人】、【もてなしの達人】を常日頃心がけているが、未だその域からは程遠い。深く反省。

しかし、馬が合うというか相性が合うお客様がいらっしゃると、嬉しくなってついついサービスしてしまう。
反対に、嫌味な客、意地悪な客には手を抜くことも。いけないことだが性格上どうしても反応してしまう。当然客にも伝わる。

同じ料金で、【得する客】と、【損する客】。この違いはどこから?

僕もしばしば客になる。その時は、得する客になることを心がける。
宿泊だけではない、レストランや居酒屋でも同じ。
特にうちみたいな頑固オヤジのいる、こだわりのあるお店では結果は如実に表れる。

その方法とは?

【挨拶】、【笑顔】、【会話】である。

簡単でしょ? 
しかし、前にも書いたが、これがなかなか出来ない。

【お客A様の場合】

「いらっしゃいませ、こんにちは」(笑顔で元気よく)
「・・・・・・」(無言、無表情)
「遠いところ、ようこそいらっしゃいました。お疲れになったでしょう?」
「アー、疲れた!遠かった!道は細いし、分かりにくいとこだな、ここは」(ブスっといきなり嫌味攻撃)
「申し訳ございません」(ちょっと我慢)
「なーんもないな」(不満顕わで、どこか挑戦的)
「はい、申し訳ございません。静けさと、新鮮な空気と、おいしい水がございます」

【お客B様の場合】

「いらっしゃいませ、こんにちは」(出だしは一緒)
「こんにちは」(笑顔)
「遠いところ、ようこそいらっしゃいました。お疲れになったでしょう?」
「はい、でも良いとこですね、ここは。静かで」
「はい。ありがとうございます。どうぞゆっくりなさって下さい」


たったこれだけでも全然違います。
品数が一つ増えたり、飲み物がただになったりとか・・・、ホントです。

「なんで金払ってまで、気ィ使わなきゃいけないんだ」
と、A様方は皆口をそろえて高飛車におっしゃいます。

そうかな?僕は、ちょっとした気遣いでお互い気分よくなる方を選ぶ。

相手の欠点を論(あげつら)うより、少しでも良いところを見付けてさりげなく誉める。

これって、人間関係の真髄ではないでしょうか?
特に夫婦関係においては(実感!本音?)。

では、おやすみなさい。トーミン