世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

五里霧中

2009年04月09日 | 苦境
「先が見えない」 と人は言う。

そうだろうか。


いつの世も、先(将来)は見えないものだ。

見るものでなく、自分で描くものだろう。


正確には、自分の将来が描けないのかもしれない。



人生を描くには、

筆とキャンバスを、夢と希望に置き換える必要がある。

絵の具は、勇気だ。

薄め液は、愛だろう。




余談だが、

ボクは、山で遭難しかかったことが2度ある。

一度は、スキーで上った山の頂からどの方向に降りればいいか分からなくなったのだ。

もう一度は、大草原の真っ只中で、どちらに進めばいいか分からなくなった。

いずれも、足元さえも見えないくらいの濃い霧のせいだった。


進む方向を間違えば、死が待っていた。

こういうときの鉄則は、いたずらに動かないこと。


とはいえ、日も暮れ、体は芯から冷えてくる。

恐怖と不安が容赦なく襲い掛かる。


どうしたか。













草原では、目を瞑りジッと耳を済ませた。

遠くでかすかな車の音が聞こえた。

その方向に進んで事なきを得た。



山の頂では、ジッと目を凝らした。

一瞬、薄らいだ霧の合間にかすかな光が揺らいだ。

その方向に一気にスキーで下った。


かすかな音と光が、ボクの希望と夢をつないだ。




五感を研ぎ澄まし、神経を集中させる。

的確な情報を瞬時につかみとる。

後は、勇気を持って、判断と行動あるのみ。




さて、この暴風雨のさなか、

どうする?

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