世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

裏切らない

2012年03月12日 | 人生
「ウソをついてはいけないよ」



「人に迷惑をかけないように」




一見


理にかなっている。





だが


よく考えてみると




一生

嘘をつかないで生きることができるだろうか。





「嘘も方便」と言ったりもする。





お世辞やおべんちゃらも


一種のウソだ。





罪のないウソ(White Lie)は




ときに


人間間関係の潤滑油になることもある。






墓場まで持っていく


ウソや秘密は


誰にでも




多かれ少なかれあるのではないだろう。







また


まったく


人に迷惑をかけずに生きることが出来るだろうか。





迷惑はかけたくないという気持ちはいくらあっても


世間で暮らしている以上




何らかの形で


人様に迷惑をかけているものだ。






ただ


受け取る側が




迷惑と思うか


構わないと思うかは





同じ言動でも変わってくる。





生きてるだけで


人との係わりを持つだけで




何らかの迷惑をかけていることになる。






だからこそ



恩返しと同時に


「ありがとうございます」、



「お陰様で」




という言葉が必要なのだ。






そして


迷惑をかけられても



どうぞどうぞ、



構いませんよ




という



譲る気持ちが必要だ。







ウソをつくな


迷惑をかけるなと




教えることは




逆に


人を委縮させる。





落ち込んでいても



空元気を装ったり、





迷惑をかけたくないがために


誰にも相談できず




一人悩むことになる。






むしろ


忠言を言うとすれば



「裏切らないようにしなさい」


という言葉だろう。





約束を守ることも大切だが




時に事情は変わる。





正直な気持ちを



素直な心で



真摯に伝えれば







大概のことは分かってもらえる。





「裏切らない」とうことは



別の言い方をすれば





「逃げない」



ということかもしれない。






責任逃れは


もっとも恥ずべき行為の一つだ。






自分の言動に


責任を持ち



逃げないこと。





取得すべきは


いい訳ではなく、





自分の気持ちを


正直に語る術
ではないだろうか。





日本人は


余りにもこれが不得手である。






「表現力」


「説得力」にもつながる。





ビジネスも


恋も、





「人間関係力」


ある意味




これに尽きるのではないだろうか。






【追記】



目を見て話さないのは


自信の無さの裏付けである。





日本語にしろ


英語にしろ





言葉は


気持ち、心を伝える




単なるツールに過ぎない。





上辺の美辞麗句で綴るより、



心で訴える力を養えば




言葉は後からついてくるものだ。