世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

漠然としすぎる老後不安

2019年04月13日 | 100の力
年齢に関係なく

ほとんどの人が老後に対する不安を抱えていることだろう。




だが、その不安は、

あまりにも漠然としすぎている。


その対策を考えている人も、

なんとなく老後のための預金をしているに過ぎない。

(やるべきことは貯金ではなく、貯筋なのだが)


特に、現在50歳以下の人は

年金もおぼつかない。

(ほとんどない可能性もある)


日本は、男女とも世界一クラスの平均寿命を誇る(?)。

そして、それは年々伸びている。

だが、その現実は、

世界一の寝たきり老人に支えられている。


そして、

高齢社会はますますその度合いを深めている。


それが、医療費、介護費と言った財政を圧迫する。


それに拍車をかけるように、

高齢者の生活保護も急増の一途だ。

これでは、どんなに消費税を上げても追いつかない。


さらに、

少子高齢化より深刻な問題が潜んでいる。


それは、

未婚率の増加である。

実は、その高齢者人口より独身者人口のほうが多いという事実を知る人は少ない。


2015年時点で、

65歳以上の高齢者人口約3280万人に対して、

15歳以上の独身者人口(離別死別含む)は約4440万人。

独身者のほうが高齢者より1200万人近くも多い。


つまり、

日本は、高齢者の割合が高い「超高齢国家」である以上に、

独身者が多い国「超ソロ国家」にすでになっているのだ。


生涯未婚率(一度も結婚しない人)の割合は、

男性20%、女性10%だ。


そして、なんと、

20年後の2040年には

ソロ率は47%に達し、

人口の5割が独身となり、一人暮らしが4割の国になるといわれている。

(いったいどんな国になるのだろうか?)


さらに、30年後の2050年には

65歳以上の高齢者が40%を占める。

(現在35歳以上の人はこの範疇に入る)


しかも、

平均寿命も90歳に迫ろうとしている。

もはや、

人生100年が当たり前になってる。


恐らく、

AIがこれを加速させるだろう。

長寿を通り越して、

死ねない時代がもうそこまで来ている。


技術的には

人間を150歳まで生きさせることができるという。

どういう状態でかはわからないが。


問題は、「健康寿命」のはずだ。

現在、平均寿命と健康寿命とでは

10~15歳の開きがある。

寝たきりを増やすだけでは意味がない。


さらに悲観的なことには、

中高年のひきこもりが増加している。

中年フリーター(非正規社員を含む)が

高齢化すればとんでもない世界が生まれる。


彼らの多くは、

早々と人生に諦観を持ち込んでしまって

やる気(生きる気さえ)を失ってしまっているのだ。


まさに、

ゾンビが横行(徘徊)する光景が目の当たりに浮かぶ。


もっとも問題なのは、

多くの人が、老後に対して漠然とした不安は持っているものの、

まだまだその対策に関して

無関心かつ無智であるということだ。


いったい、老後の30年間をどう生きようというのか。

考えて行動している人はほとんどいない。

(ただただ目先の生活、享楽にうつつを抜かしているだけ?)


3Kと言われる老後問題。

健康、経済、孤独にどう対処するのか?


最悪、

心身を患い、

わずかばかりの年金か、生活保護だけで、

頼れる人もいない。


そうならないためにやるべきことは、

心身を鍛え、

収入(権利収入)を確保し、

人付き合い(人間関係)を円滑にすることだ。




【追記】


一昨日、

東大入学式で、

同大名誉教授の上野千鶴子さんが祝辞を述べた。


「がんばっても報われない社会が待っている」と。


「あなた方を待ち受けているのは、

これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界です。

これまであなた方は正解のある知を求めてきました。

これからあなた方を待っているのは、正解のない問いに満ちた世界です。


学内に多様性がなぜ必要かと言えば、

新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。


学内にとどまる必要はありません。

未知を求めて、よその世界にも飛び出してください。

異文化を怖れる必要はありません。

人間が生きているところでなら、どこでも生きていけます。


あなた方には、東大ブランドがまったく通用しない世界でも、どんな環境でも、どんな世界でも、

たとえ難民になってでも、生きていける知を身につけてもらいたい。


大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、

これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。


知を生み出す知を、メタ知識といいます。

そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です」

(以上抜粋)



彼女は、

日本人が難民なることを予知している。


これはなにも、

東大生に限ったことではない。

すべての日本人に当てはまることだとなのだ。


要は、

どんな状況においても

この世に生まれてきた以上、

生き抜いていかなければならない。


それには、生き抜く「サバイバル力」を身につけることだ。


サバイバル力とは、

体力と氣力(精神力)、

そして語学(特に英語)とコミュニケーション能力である。


残念ながら、これらは

今の日本人に欠落している能力なのだが。









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4月12日(金)のつぶやき

2019年04月13日 | ライフスタイル
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