29歳で脱サラをし、
宿泊業という形で起業した。
紆余曲折はあったものの、
20年後の49歳でセミリタイア。
今で言うところの
”FIRE” を早々に実現した。
しかし、
そんな悠々自適な生活も
1年ともたなかった。
なんとも退屈である。
遊んで暮らす、というけれど、
遊んでばかりじゃ遅かれ早かれ飽きてくる。
そうしてひと通り「自遊」を味わい尽くすと
暇を持て余して、
結局はまた何かに挑戦したくなる。
それに、このままだと早晩ボケるであろうと
危機感を覚えた。
そして、
新たな挑戦が始まる。
仕事を辞めると
急速に老ける。
病気がちにもなる。
人間らしく生きていくためには、
経済的自立だけでは不十分である。
生き甲斐、
遣り甲斐というものが不可欠となる。
そのためにも
仕事(志事)は続けたほうがいい。
それも
生活の(食べる)ための”ライスワーク”でなく、
趣味を生かした”ライクワーク”を。
あるいは、
志を持って
人のためになることをやる。
ボランティアでもいい。
人を喜ばすこと、
やりがいのあること、
自分が楽しいことにフォーカスし、
収入は二の次となる。
決して社会からリタイアしてはならない。
あくせくではなく、
悠悠と、時間と場所に縛られない
極めて自由度の高い「志事」をしつつ、
「好き」と「楽しい」を優先すること。
人を喜ばせることを考える。
そうして、
生涯「志事」を続ければ
一生健康で幸せに過ごせる。