「言わなかったけど、実は、2~3日前、彼から電話があったの。
彼にあなたのことをちゃんと言おうと思っていたけど、
どうしても言えなくて・・・。
ごめんなさい」
「彼から連絡が来たら、ボクのことを言うって約束じゃなかったのかい」
「そのつもりだったの。でもそれがどうしても言えなくて…」
彼女は涙を流した。
彼女の涙を見たのは初めてだった。
彼女は、泣かない人だと思っていた。
彼女は約10年前離婚をし、3人の男の子を女手一つで育てあげた。
気丈な人だ。
自分を「男らしい性格」だというほど。
確かに、その柔らかでエレガントな風貌とは裏腹に、
彼女の言動はどこか合理的な割り切りと冷たさを漂わせている。
それは占い師故の性格かと思っていた。
当時、彼女の別れた夫は鬱になり、ほかに(優しい)女を作り逃げたらしい。
離婚まで、裁判で2年の歳月を要したという。
確かに、彼女の言動は、
夫が鬱になるほど厳しく(厳格)、裁判するほど激しい攻撃性を持ち合わせていることを感じさせた。
余談だが、
ボクの元カノが彼氏を自殺に追い込んだ、と話すと、
「その人は魔女なのよ。あなたもそのままずっと付き合っていたら自殺させられたかもね」
と冗談めかして言われたことがある。
その時背筋がぞっとしたことを覚えている。
それと似たような恐怖を彼女に薄々感じてはいたのだが。
そのとき、
「私と結婚したら、『奥さまは魔女だった』って本書いたらいいよ」と言われた。
(今なら書けるかもしれない)
この二人の魔女に共通することは、
不貞をはたらいたことだ。
最初の魔女は、こともあろうか実の兄と近親相姦を、
(そのあと彼女は、精神病院に入院したと聞いた)
そして今度は、訳の分からないソウルメイトとの二股。
話を戻そう。
彼女の言う彼とは、彼女の元カレで、「ソウルメイト」だと聞いていた。
突然いなくなって、1年以上も連絡がなかった、という。
実は、ボクと出会った時、彼女には結婚するかもしれないというもう一人別の男がいた。
「結婚を申し込まれている人がいるの。その人とお付き合いしようかなと思っているのよ。
でもその人は普通のサラリーマンで、私に奥さんが務まるかなー?」
彼女は笑いながら、そういったことを平気でうそぶいた。
そうした状況の中で、彼女はボクとの関係を持った。
ソウルメイトと会えない寂しさを埋めるかのように。
そして、一緒にカフェをやろう、と言ってくれた。
(彼女がオーナーになって)
この店と土地を手放そうとしていた矢先だっただけに、
それは意外な提案だった。
(まさに青天の霹靂)
そしてそれを受け入れ
ボクのライフスタイルは大きく変わった。
彼女と一緒にもう一度頑張ろう、と。
それはそれは最高に幸せを感じた日々だった。
(彼女は甲斐甲斐しくよく働いてくれた)
それを(ボクのブログで)知ったそのプロポーズした(第三の)男は激怒し、彼女に別れの手紙をよこした。
(当然なことだ)
その時、
「どうして男の人って、みんないなくなっちゃうの?」
と言った彼女の言葉が今でも忘れられない。
「僕はいなくならないよ。残りの人生は君のそばにずっといるよ」
「そうね、私もこれが最後の恋だと思う」
ボクたちは、毎晩激しく抱き合った。
それでも、
「いつかきっと彼(ソウルメイト)から連絡が来ると思うの」という。
「その時はどうするの?」
「もういいの。だって1年半も放ってる人だし。この前湯島の天神様に預けてきたの。
だから、あなたのことをちゃんと言うわ」
「うん、ありがとう」
ボクは素直に喜んだ。
「だけど、一つだけお願いがあるの」
「なんだい?」
「もしその人が戻ってきたら、最後に一度だけ会わせて。会うだけだから大丈夫よ」
「いいよ」
ボクはそう言う彼女を心底信じきっていた。
そして、とうとうその日がきたのだ。
彼から電話があった、と僕に告げた数日後。彼女の口から思いがけない言葉が発せられた。
「別れたいの」
ボクは自分の耳を疑った。
まさか彼女の口からそういう言葉が出るなんて、全く想像もしていなかった。
順調にいっていた(と思っていた)だけに。
しかも唐突に。
(二度目の青天の霹靂)
ボクは呆然自失で返す言葉を失った。
「やはり、彼(ソウルメイト)とは別れられないの。繋がっているのよ」
「でも君を1年半も放ってたやつだよ。そんな男が君を幸せにできるなんて思うかい」
「そうね。それでもどうしても繋がっているの。切れないの。
だからもう、あなたの元には帰れない」
切っても切れない赤い糸があるというのか。
「彼との未来はあるの?」
「わからない」
「僕ほど君を愛し幸せにできる男は後にも先にも二度と現れないよ。それでも君はボクを捨ててそいつのところへ行くというのか?」
彼女はまた涙を流した。
彼女の意志は固かった。
ボクの愛をもってしても
どうすることも出来なかった。
結局二股をかけられていたことになる。
いや、最初は三股だった。
(ひどい!)
「暇つぶしにボクを弄(もてあそ)んだんだね。騙したんだね」
「違うわ。あなたのことは好きだったわ。私も真剣にあなたを愛したわ。
そして、あなたと一緒にここで暮らそうと思ったわ」」
「じゃあ、なぜ!?」
「私が同時に二人の人を愛してしまったの。
私がいけないの。あなたは何にも悪くないのよ」
今となってはその言葉が虚しく響く。
彼女はかねがね、
「あなたにあまりにも愛されすぎて苦しい」といっていた。
その真意がやっとわかった。
(遅すぎたが)
騙されたんじゃない。
ボクは彼女を信じたんだ。
心から愛したんだ。
そう思うと、激しく傷ついた僕の胸に不思議と爽やかな風が流れた。
スーッと肩の荷が下りた心地がした。
きっと憑(と)りついていた悪霊が離れたのだろう。
それから数日後(つい先日)、彼女は眼を患い手術を受けたと聞いた。
手や背中にしびれもあるという。
ボクといたついこの前まで健康そのものだったのに。
報いが来たのだ。
「因果応報」、「自業自得」。
彼女が占い師としてよく口にしていた言葉がボクの脳裏に浮かんだ。
どんなことがあろうと、
最低限人としての道を誤ってはいけない。
【追記】
占い師を自負する人が、
どうしてこんな間違った選択をするのだろうか。
You made huge mistake.
You'll surely be sorry.
「きっと君は後悔するよ」
ソウルメイトを極度に信奉するあまり、
目の前の大切な人をないがしろにし、見落とす危険性がある。
「青い鳥症候群」の可能性が大きい。
といったことが指摘されている。
これから彼女が支払う代償は
あまりに多きいものになるだろう。
(彼女が残していった本)
これはもはや宗教がかった洗脳の域だ。
心配である。
これが彼女の最後の姿だった。
(熊本空港にて)
またすぐ帰ってくるね、って
投げキスをしてゲートに向かったんだけど。
【お詫び】
今回、彼女の希望で
閉鎖していたカフェを再オープンさせました。
そのために、
多くの方のご協力をいただきました。
感謝しております。
"Aso Bless Cafe"というネーミングも
占い的にも最高という判断の元、彼女がつけたものです。
ところが、
上記のように、
彼女が仕事を放棄し、
別の男に走ったために残念な結果に至りました。
ご協力を戴いた方のご好意を踏みにじる結果となりましたことを
この場を借りて心からお詫び申し上げます。
できるだけ、
引き続き私がカフェを続ける所存でございます。
以上ご理解の上、
今後ともご協力よろしくお願いいたします。
【最後に】
彼女は、
所作、物腰、もの言いといい、
料理、ピアノ、ダンスをこなし、
あらゆる面でパーフェクト、
とりわけSEXは最高の女性でした。
それだけに、裏切られて、
今まで経験したことのないような
深い心の傷を受けました。
恋とは、こんなにあっけなく終わってしまうものなのだろうか。
呆然自失。
今は何も考えられない。
今は何もしたくない。
(できない)
それはあまりに一方的であり、
ボクにとっては理不尽なことです。
まだ信じられない気持ちでいっぱいです。
きっと寂しさはこれからこみ上げてくるのでしょうね。
精神的に立ち直るには
もう少し時間が必要です。
今ボクは、皆さんの助けを必要としています。
彼にあなたのことをちゃんと言おうと思っていたけど、
どうしても言えなくて・・・。
ごめんなさい」
「彼から連絡が来たら、ボクのことを言うって約束じゃなかったのかい」
「そのつもりだったの。でもそれがどうしても言えなくて…」
彼女は涙を流した。
彼女の涙を見たのは初めてだった。
彼女は、泣かない人だと思っていた。
彼女は約10年前離婚をし、3人の男の子を女手一つで育てあげた。
気丈な人だ。
自分を「男らしい性格」だというほど。
確かに、その柔らかでエレガントな風貌とは裏腹に、
彼女の言動はどこか合理的な割り切りと冷たさを漂わせている。
それは占い師故の性格かと思っていた。
当時、彼女の別れた夫は鬱になり、ほかに(優しい)女を作り逃げたらしい。
離婚まで、裁判で2年の歳月を要したという。
確かに、彼女の言動は、
夫が鬱になるほど厳しく(厳格)、裁判するほど激しい攻撃性を持ち合わせていることを感じさせた。
余談だが、
ボクの元カノが彼氏を自殺に追い込んだ、と話すと、
「その人は魔女なのよ。あなたもそのままずっと付き合っていたら自殺させられたかもね」
と冗談めかして言われたことがある。
その時背筋がぞっとしたことを覚えている。
それと似たような恐怖を彼女に薄々感じてはいたのだが。
そのとき、
「私と結婚したら、『奥さまは魔女だった』って本書いたらいいよ」と言われた。
(今なら書けるかもしれない)
この二人の魔女に共通することは、
不貞をはたらいたことだ。
最初の魔女は、こともあろうか実の兄と近親相姦を、
(そのあと彼女は、精神病院に入院したと聞いた)
そして今度は、訳の分からないソウルメイトとの二股。
話を戻そう。
彼女の言う彼とは、彼女の元カレで、「ソウルメイト」だと聞いていた。
突然いなくなって、1年以上も連絡がなかった、という。
実は、ボクと出会った時、彼女には結婚するかもしれないというもう一人別の男がいた。
「結婚を申し込まれている人がいるの。その人とお付き合いしようかなと思っているのよ。
でもその人は普通のサラリーマンで、私に奥さんが務まるかなー?」
彼女は笑いながら、そういったことを平気でうそぶいた。
そうした状況の中で、彼女はボクとの関係を持った。
ソウルメイトと会えない寂しさを埋めるかのように。
そして、一緒にカフェをやろう、と言ってくれた。
(彼女がオーナーになって)
この店と土地を手放そうとしていた矢先だっただけに、
それは意外な提案だった。
(まさに青天の霹靂)
そしてそれを受け入れ
ボクのライフスタイルは大きく変わった。
彼女と一緒にもう一度頑張ろう、と。
それはそれは最高に幸せを感じた日々だった。
(彼女は甲斐甲斐しくよく働いてくれた)
それを(ボクのブログで)知ったそのプロポーズした(第三の)男は激怒し、彼女に別れの手紙をよこした。
(当然なことだ)
その時、
「どうして男の人って、みんないなくなっちゃうの?」
と言った彼女の言葉が今でも忘れられない。
「僕はいなくならないよ。残りの人生は君のそばにずっといるよ」
「そうね、私もこれが最後の恋だと思う」
ボクたちは、毎晩激しく抱き合った。
それでも、
「いつかきっと彼(ソウルメイト)から連絡が来ると思うの」という。
「その時はどうするの?」
「もういいの。だって1年半も放ってる人だし。この前湯島の天神様に預けてきたの。
だから、あなたのことをちゃんと言うわ」
「うん、ありがとう」
ボクは素直に喜んだ。
「だけど、一つだけお願いがあるの」
「なんだい?」
「もしその人が戻ってきたら、最後に一度だけ会わせて。会うだけだから大丈夫よ」
「いいよ」
ボクはそう言う彼女を心底信じきっていた。
そして、とうとうその日がきたのだ。
彼から電話があった、と僕に告げた数日後。彼女の口から思いがけない言葉が発せられた。
「別れたいの」
ボクは自分の耳を疑った。
まさか彼女の口からそういう言葉が出るなんて、全く想像もしていなかった。
順調にいっていた(と思っていた)だけに。
しかも唐突に。
(二度目の青天の霹靂)
ボクは呆然自失で返す言葉を失った。
「やはり、彼(ソウルメイト)とは別れられないの。繋がっているのよ」
「でも君を1年半も放ってたやつだよ。そんな男が君を幸せにできるなんて思うかい」
「そうね。それでもどうしても繋がっているの。切れないの。
だからもう、あなたの元には帰れない」
切っても切れない赤い糸があるというのか。
「彼との未来はあるの?」
「わからない」
「僕ほど君を愛し幸せにできる男は後にも先にも二度と現れないよ。それでも君はボクを捨ててそいつのところへ行くというのか?」
彼女はまた涙を流した。
彼女の意志は固かった。
ボクの愛をもってしても
どうすることも出来なかった。
結局二股をかけられていたことになる。
いや、最初は三股だった。
(ひどい!)
「暇つぶしにボクを弄(もてあそ)んだんだね。騙したんだね」
「違うわ。あなたのことは好きだったわ。私も真剣にあなたを愛したわ。
そして、あなたと一緒にここで暮らそうと思ったわ」」
「じゃあ、なぜ!?」
「私が同時に二人の人を愛してしまったの。
私がいけないの。あなたは何にも悪くないのよ」
今となってはその言葉が虚しく響く。
彼女はかねがね、
「あなたにあまりにも愛されすぎて苦しい」といっていた。
その真意がやっとわかった。
(遅すぎたが)
騙されたんじゃない。
ボクは彼女を信じたんだ。
心から愛したんだ。
そう思うと、激しく傷ついた僕の胸に不思議と爽やかな風が流れた。
スーッと肩の荷が下りた心地がした。
きっと憑(と)りついていた悪霊が離れたのだろう。
それから数日後(つい先日)、彼女は眼を患い手術を受けたと聞いた。
手や背中にしびれもあるという。
ボクといたついこの前まで健康そのものだったのに。
報いが来たのだ。
「因果応報」、「自業自得」。
彼女が占い師としてよく口にしていた言葉がボクの脳裏に浮かんだ。
どんなことがあろうと、
最低限人としての道を誤ってはいけない。
【追記】
占い師を自負する人が、
どうしてこんな間違った選択をするのだろうか。
You made huge mistake.
You'll surely be sorry.
「きっと君は後悔するよ」
ソウルメイトを極度に信奉するあまり、
目の前の大切な人をないがしろにし、見落とす危険性がある。
「青い鳥症候群」の可能性が大きい。
といったことが指摘されている。
これから彼女が支払う代償は
あまりに多きいものになるだろう。
(彼女が残していった本)
これはもはや宗教がかった洗脳の域だ。
心配である。
これが彼女の最後の姿だった。
(熊本空港にて)
またすぐ帰ってくるね、って
投げキスをしてゲートに向かったんだけど。
【お詫び】
今回、彼女の希望で
閉鎖していたカフェを再オープンさせました。
そのために、
多くの方のご協力をいただきました。
感謝しております。
"Aso Bless Cafe"というネーミングも
占い的にも最高という判断の元、彼女がつけたものです。
ところが、
上記のように、
彼女が仕事を放棄し、
別の男に走ったために残念な結果に至りました。
ご協力を戴いた方のご好意を踏みにじる結果となりましたことを
この場を借りて心からお詫び申し上げます。
できるだけ、
引き続き私がカフェを続ける所存でございます。
以上ご理解の上、
今後ともご協力よろしくお願いいたします。
【最後に】
彼女は、
所作、物腰、もの言いといい、
料理、ピアノ、ダンスをこなし、
あらゆる面でパーフェクト、
とりわけSEXは最高の女性でした。
それだけに、裏切られて、
今まで経験したことのないような
深い心の傷を受けました。
恋とは、こんなにあっけなく終わってしまうものなのだろうか。
呆然自失。
今は何も考えられない。
今は何もしたくない。
(できない)
それはあまりに一方的であり、
ボクにとっては理不尽なことです。
まだ信じられない気持ちでいっぱいです。
きっと寂しさはこれからこみ上げてくるのでしょうね。
精神的に立ち直るには
もう少し時間が必要です。
今ボクは、皆さんの助けを必要としています。