カンボジア経済

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チョーライ・プノンペン病院が完成 ベトナムが協力

2014年01月22日 | 経済
 プノンペンで1月13日、ベトナムとカンボジアが医療分野で協力した初の施設となる「チョーライ・プノンペン病院」の落成式が行われ、グエン・タン・ズン首相とフン・セン首相が参列しました。
 今回完成したのは第1期分工事で、投資額は約4000万ドル(約41億7000万円)。内科・外科・小児科・産婦人科と救命救急センター、総合外来センターなどから成る、近代的な医療設備を備える総合病院です。ベッド数は200床で、第2期工事で300床を増床する計画としています。場所は、国道1号線沿いで、モニボン橋を渡った先となります。
 チョーライ病院本院は、ベトナム・ホーチミン市にあり、これまで日本が政府開発援助等を通じて育成・支援を展開してきました。このチョーライ病院がカンボジアで展開することは、南南協力に日本が大きな役割を果たした好例とも言えましょう。
 プノンペンには、これまで本格的な総合病院がなく、外国人もカンボジア人も重大な病気・ケガの際には、ホーチミンやバンコク、シンガポールの病院に行かざるを得ない状況が続いています。ベトナムのチョーライ病院に加え、バンコク病院系列のロイヤル・ラタナック病院もプノンペン西部に病院を建設中です。また、日本も「病院システム丸ごと輸出」の初のケースとして、北原国際病院関連のKMSI社、日揮、産業革新機構の協力により、プノンペンで救急救命センターの設立準備を進めており、2015年に開業する予定です。プノンペンでの病院事情の大幅な改善は、カンボジア人だけでなく、在住外国人にとっても重要な進展であり、更にはメディカルツーリズムの振興等によるカンボジア経済への好影響も期待されます。

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