カンボジア経済

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ゴム価格安定のための国際会議開催

2014年12月03日 | 経済
 天然ゴムの主要生産国である、タイ、インドネシア、マレーシアの3か国は、国際三者ゴム協議会(International Tripartite Rubber Council :ITRC)の閣僚会合を毎年開催しています。今年は、12月に開催の予定でしたが、ゴム価格の大幅下落の事態を受けて、前倒しで11月20日にマレーシアのクアラルンプールで開催されました。この3か国は、世界の天然ゴム生産の67%、ゴム輸出の79%を占めています。また、3か国合計で、460万の小規模ゴム生産者を抱えています。
 閣僚会合では、ゴムの価格、供給、在庫等について討議されました。特に、ゴムの栽培面積を拡大しないことと再確認するとともに、18か月以内に地域ゴム市場を創設する方向で合意しました。この会合に合わせて、カンボジア、ラオス、ベトナムの代表も加わって会合が開催され、今後、現在の3か国に、カンボジア、ラオス、ベトナム、ミャンマーも加えた閣僚会合を開催し、戦略的連合を強めていくことで合意したとしています。
 カンボジアでは、3か国に比べると生産量が格段に少ないものの、近年ゴムの生産面積は増大しつつあり、ゴムの国際価格の動向は、農村部に大きな影響を与える懸念があります。農産物の価格維持は、相当に困難な課題ですが、価格の動きが急激なものにならないよう、各国間で協調することは重要なものとみられます。


国際三者ゴム協議会閣僚会合の共同記者発表(英文です)
http://globalrubbermarkets.com/21090/irco-media-release-international-tripartite-rubber-council-itrc-ministerial-committee-meeting-2014.html

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