カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

2015年1月の物価上昇率

2015年03月31日 | 経済
 国家統計庁から発表された2015年1月の物価上昇率(対前年同月比)は、0.4%の上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移していますが、2013年後半から若干の上昇が続いた後、2014年後半からは下降トレンドにあります(2011年9月6.7%、10月5.2%、11月5.7%、12月4.9%、2012年1月5.8%、2月5.4%、3月5.4%、4月4.8%、5月2.2%、6月1.8%、7月1.3%、8月2.2%、9月1.4%、10月1.2%、11月1.4%、12月2.5%、2013年1月1.8%、2月1.7%、3月1.0%、4月1.0%、5月2.8%、6月2.9%、7月4.1%、8月3.4%、9月3.9%、10月4.2%、11月4.1%、12月4.7%、2014年1月4.5%、2月4.3%、3月5.0%、4月4.9%、5月4.6%、6月4.9%、7月4.3%、8月4.1%、9月3.6%、10月2.9%、11月2.4%、12月1.1%)。なお、12月と比べると1月は0.4%の下落でした。なお、2014年の消費者物価上昇率(対前年比)は、3.5%となっています。
 アメリカでのシェールオイルの増産や、OPECの供給量維持、中国等の新興国の経済状況の足踏み状況等から、国際原油価格は急落しました。2014年6月には100ドルを超えていた国際石油価格(ニューヨーク市場のWTI)も値下がりを続け、2015年1月初旬には40ドル台中盤まで大幅に低下し、その後も50ドル前後のレベルに留まっています。この状況を受けて、プノンペンでもガソリン価格は低下してきています。1月のガソリン価格は、12月の4389リエル/リットルから11.3%下落して3895リエルとなっています。プノンペン市内の店頭価格は3月中旬には3850リエルまで下がってきています。プノンペン郊外の中小スタンドでは、3200リエルというところも見かけます。ガソリン価格は今後引き続き低いレベルに留まるものと見られ、物価全般にも良い影響を与えることが期待されます。
 国際機関は、カンボジアの物価上昇率を安定的と見ています。2015年の物価上昇率について、アジア開発銀行は、昨年後半からの石油価格下落を織り込んで、1.6%と予測しています。
(写真上はプノンペン市内のガソリンスタンド。2015年2月5日撮影)


↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村 海外生活ブログ カンボジア情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする