タイのトゥルー・マネー社がカンボジアの携帯電話送金サービスに参入

　カンボジアの携帯電話送金サービス市場に、タイのチャロン・ポカパン（CP）財閥系のトゥルー・マネー社が、2016年1月1日から参入します。トゥルー・マネー社では、1500万ドル（約17億5000万円）を投資して、5000以上のエージェントをカンボジア全土に展開する計画です。送金サービスに加えて、経費支払、給与振込、携帯電話料金支払、宝くじ販売等も行うとしています。また、国際送金も行う予定で、タイとのネットワーク連結から始めて、2016年中にはアセアン諸国との間の送金が可能になる見込みです。トゥルー・マネー社は、既に、タイ、ミャンマー、インドネシア、フィリピン、ベトナムに進出しています。
　カンボジア携帯電話送金サービス市場は、競争が激化しています。Cellcard（ロイヤルグループ）系のWing、マイクロファイナンスのAMK系のAMK Money Transfer、Metfone系の E-money、AsiaWeiluy等が参入しています。カンボジアの地方部では、小さな町でも携帯電話送金サービス各社の看板が多数みられるようになっています。地方では銀行の支店が少なく、金融アクセスに困難がある中で、携帯電話送金サービスは重要な金融インフラとなっています。

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