国家統計庁から発表された2016年4月の物価上昇率(対前年同月比)は、2.8%の上昇となりました。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移しています。細かくみると、2013年後半から若干の上昇が続いた後、2014年後半から下降し、2015年終盤から若干の上昇に転じています(2011年9月6.7%、10月5.2%、11月5.7%、12月4.9%、2012年1月5.8%、2月5.4%、3月5.4%、4月4.8%、5月2.2%、6月1.8%、7月1.3%、8月2.2%、9月1.4%、10月1.2%、11月1.4%、12月2.5%、2013年1月1.8%、2月1.7%、3月1.0%、4月1.0%、5月2.8%、6月2.9%、7月4.1%、8月3.4%、9月3.9%、10月4.2%、11月4.1%、12月4.7%、2014年1月4.5%、2月4.3%、3月5.0%、4月4.9%、5月4.6%、6月4.9%、7月4.3%、8月4.1%、9月3.6%、10月2.9%、11月2.4%、12月1.1%、2015年1月0.4%、2月1.6%、3月1.1%、4月1.2%、5月1.0%、6月0.7%、7月0.8%、8月1.0%、9月0.9%、10月1.3%、11月1.9%、12月2.8%、2016年1月3.1%、2月2.3%、3月2.0%)。なお、3月と比べると4月は1.4%の上昇でした。
ガソリン価格は、政府による価格メカニズム導入の効果もあって、3月の3208リエル/リットルから変わらず、4月も3208リエル/リットルでした。ディーゼルも、3月の3084リエル/リットから変わらず、4月も3084リエル/リットルでした。しかし、2016年1月には1バレル20ドル台まで下落した国際石油価格(ニューヨーク市場のWTI)も値上がり傾向に転じており、2016年5月には50ドル近くまで値を戻しています。カンボジアのガソリン価格も、この国際価格の上昇を受けて5月以降値上がりに転じるものと予想されます。
国際機関は、カンボジアの物価上昇率を引き続き安定的と見ています。2016年の物価上昇率について、アジア開発銀行は2.5%、世界銀行は3.0%、国際通貨基金(IMF)は2.1%と予測しています。
(写真はプノンペン市内のガソリンスタンド。4月9日撮影)
↓にほんブログ村のランキングに参加しています。よろしければクリックしてください↓
にほんブログ村