カンボジア経済

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世界銀行 東アジア・大洋州地域 半期経済報告2019年春 カンボジアは好調続く

2019年04月30日 | 経済
 4月24日に世界銀行は、東アジア・大洋州地域半期経済報告(2019年春)を発表しました。この報告書は、年2回春と秋に発行されています。
 カンボジアの2018年の成長率についてはこれまでの予測(7.0%)から7.5%に引き上げました。また、経済成長は引き続き好調が続くと予測しており、今後のGDP成長率予測は、2019年7.0%(前回6.8%)、2020年6.9%(前回6.8%)、2021年6.8%と見込んでいます。好調な対米輸出がカンボジア経済の予想以上の成長につながったと見ています。物価上昇率は、2018年3.2%(前回と同じ)、2019年3.3%(前回3.3%)、2020年3.0%(前回3.0%)と、引き続き安定的と予測しています。経常収支の赤字(対GDP比)は、オートバイ等の内需向け輸入の伸びで2018年は10.4%となったものの、好調な直接投資等で埋め合わされ総合収支は黒字を続けています。このため、外貨準備は増加を続けており、2018年末時点で101億ドル(輸出の6カ月分)と非常に安定的な水準です。対外債務についても、引き続き「低リスク国(青信号)」に分類しています。 
 今後のリスクとしては、EUの特恵関税制度見直し、中国経済の予想以上の落ち込みをあげています。また、課題としては、マクロ経済のリスク対応力強化のための金融セクターの健全性強化、特に不動産向け融資の規制を検討することが必要としています。また、競争力強化も重要であり、電力料金やロジスティクス費用の削減等の投資環境整備が欠かせないとしています。
(写真は、ビルが林立するプノンペン市内)

世界銀行の新聞発表(和文)  
http://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2019/04/24/east-asia-and-pacific-growth-expected-to-moderate-as-global-headwinds-persist-world-bank-says?cid=EXTIK_Tokyo_eNews_P_EXT


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