カンボジア経済

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プノンペンシアヌークビル高速道路等 工事進む

2020年05月29日 | 経済
 カンボジア公共事業運輸省によりますと、新型コロナの影響はあるものの、主要道路の工事は進捗しているとことです。
 プノンペンとシアヌークビルを結ぶ高速道路は、プノンペン近郊の環状3号線からスタートし、シアヌークビル港近くまでを結ぶ片側2車線、総延長190キロメートルの計画です。中国政府系の中国路橋工程(CRBC)の現地法人のカンボジア・プノンペン・シアヌークビル・エクスプレスウエー(柬埔寨金港高速公路)が、BOT(建設・運営・譲渡)方式で受託しています。2019年4月に着工し、現在の進捗率は20.5%で、予定通り2023年の完工を目指すとしています。
 公共事業運輸省のスンチャントル大臣は、事前通告なしで道路工事現場を査察し、工事の品質チェックを行っています。5月3日に国道2号線・22号線の建設現場を査察しました。この工事は、韓国の借款により、韓国の韓信工営が建設工事を行っています。大臣の査察により、舗装の厚さが基準に達していない等の品質不良が発見されたことに加え、建設機械が少数しかいない、工事が遅れている等の指摘もありました。建設機械を増やして工事を促進することや、品質不良部分の工事のやり直しの命令等の厳しい指導がなされたとのことです。
 国道3号線は、プノンペンとカンポットを結ぶ134.8Kmの道路改修工事で、中国の借款で中国路橋工程が建設工事を行っています。こちらも事前通告なしで査察したスンチャントル大臣は、大きな品質不良は発見できなかったとしています。工事の進捗率は74%で、予定通り、2022年の完工を目指すとしています。
 主要国道等の基幹インフラにとって、工事の品質は非常に重要なものです。これまでも、韓国や中国の施工業者による品質不良工事が散見され、すぐに穴だらけになる道路や接合部分に段差が発生している橋梁等がありました。日本は「質の高いインフラ」をキーワードにしており、日本の質の高いインフラがカンボジアでも展開されることが期待されます。
(写真は、国道2号線の工事現場。2020年1月撮影)

公共事業運輸省のフェイスブック(クメール語ですが動画も多数です)
https://web.facebook.com/mpwt.gov.kh/



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