カンボジアでの新型コロナウイルスの国内感染による新規陽性者数は、4月12日以降ゼロの日が続いていました。しかし、先週、下記のハンガリーの外務大臣関係で国内感染が疑われる陽性1名が発生しました。また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。先週の海外帰国者の新規陽性は3名で、11月8日の保健省発表によれば、累計陽性者数は295名となっています。死者は引き続きゼロとなっています。また、治癒数は288名です。なお、海外からの入国者の新規陽性者は、日本から韓国経由で帰国したカンボジア人1名、インドからサウジアラビア、韓国を経由して入国したインド人1名及びパキスタン人1名とのことです。
11月3日にカンボジアを公式訪問していたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣は、次の訪問地であるタイで新型コロナ陽性が確認されました。このため、同大臣と濃厚接触したカンボジアの閣僚、政府職員等889人を検査する事態となりました。第1回の検査では、全員の陰性を確認したとしていましたが、その後、大臣の警護を行っていた職員1名の陽性が確認されたとのことです。政府では、フン・セン首相他、面談等を行った外務大臣、農林大臣等の閣僚を含めて14日間の自己隔離を行っています。フン・セン首相は、自己隔離中期間の会合等への参加を取りやめるとしており、11月11~15日にテレビ会議方式で開催されるASEAN首脳会議(サミット)、シハモニ国王と参列予定だった独立記念日の式典(11月9日)やシェムリアップでの道路起工式(11月16日)への参加見送りを決定しました。ASEANサミットについては、プラック・ソコン外務大臣も隔離中のため、オウン・ポン・モニロット経済財政大臣(副首相)が代理参加する予定です。
11月6日、カンボジア観光省は、シェムリアップで開催された新型コロナ禍における観光ビジネスワークショップにおいて、2020年9月現在で、休廃業に追い込まれた観光関係企業は2838社、失業者は5万996人に達していると発表しました。休廃業企業の62%がシェムリアップ州に集中しており、失業者も1万4702人となっているとのことです。観光省では、カンボジア観光の回復・振興ロードマップ(2020~2025年)を策定する等して、観光業を支援したいとしています。
カンボジアでは、新規陽性者の数が落ち着いていることから、経済活動が復旧してきています。ただ、引き続き、3密を避けることや、マスク、手洗い、アルコール消毒等の対策を続ける必要があるものと見られます。なお、カンボジアの入国規制については、度々変更されており、運用も確定していません。日本大使館のサイトやカンボジア日本人会のフェイスブックで最新情報をご確認ください。
(写真は、AKPより。フン・セン首相と会談したハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣(左))
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html
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