カンボジアでの新型コロナウイルスの国内感染による新規陽性者数は、4月12日以降ゼロの日が続いていました。しかし、11月3日にカンボジアを訪問し、その後陽性が確認されたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣関係で国内感染が疑われる陽性者が11月7日以降に4名確認されました(11月3日事変と呼ばれています)。更に、先週、国内感染が疑われる6名の陽性者が確認されました。また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。先週の海外帰国者の新規陽性は3名です。11月29日の保健省発表によれば、累計陽性者数は315名となっています。死者は引き続きゼロとなっています。また、治癒数は301名です。なお、海外からの入国者の新規陽性者は、米国から韓国経由で帰国したカンボジア・米国人2名、ネパールからカタール、韓国経由で入国したネパール人1名とのことです。
11月28日に、感染経路不明のカンボジア人女性1名が陽性と確認されました。国内感染が疑われます。更に、女性の夫(内務省職員)及び同居家族4名の陽性も確認されました。サー・ケン内務大臣を始め内務省幹部職員多数が濃厚接触者となり、隔離に入ったとのことです。また、女性が、イオンモール1を訪れていたため、11月29日からイオンモール1は臨時休業となっています(休業は2~3日間の見込み)。この他、陽性者がプールジムを利用していたプノンペンホテルは2日間の休業、陽性者が通っていた学校は2週間の休校等の影響が出ています。
11月18日からカンボジアへの入国規制が大幅に変更されましたが、カンボジア政府内でも情報が錯綜し、混乱が続いている模様です。手続きの詳細は、日本大使館、日本人会等のサイトをご参照ください。なお、当初の説明と違っていたり、カンボジア各省関係者で説明が異なる等の事例もあり、運用も確定していない模様です。くれぐれもご留意ください。
11月24日、保健省は、国王陛下、フン・セン首相等のVIPに面会する際の新型コロナ対策手続きを発表しました。11月3日事変の経験から、外国高官等にも同手続きの遵守を求めるとのことです。
11月25日、全日本空輸(ANA)は、成田~プノンペン直行便を12月から再開すると発表しました。毎日運航ではなく、2020年12月2日、5日、9日、12日、16日、19日、2021年1月9日、23日が運航日となっています。運航ダイヤは、NH817便が成田発16:00~プノンペン着21:00、NH818がプノンペン発22:50~成田着06:40+1(翌日)となっています。詳細は、ANAのサイトをご覧ください。
カンボジアでは、新規陽性者の数が落ち着いていることから、感染防止対策が次第に緩んできていて、経済活動も復旧してきていました。しかし、11月3日事変や感染経路不明で国内感染が疑われる事例が出たことにより、一般国民レベルでも国内感染への不安が広まったこともあって、対策がかなり引き締められている模様であり、マスク、手洗い、アルコール消毒等の対策が再び強化されています。
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html
ANAのサイト
https://www.anahd.co.jp/group/pr/202011/20201125-4.html
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