カンボジアでの新型コロナウイルスの国内感染による新規陽性者数は、4月12日以降ゼロの日が続いていました。しかし、11月3日にカンボジアを訪問し、その後陽性が確認されたハンガリーのシーヤールトー外務貿易大臣関係で国内感染が疑われる陽性1名が11月7日に確認されました。更に、この関係(11月3日事変と呼ばれています)で、先々週3名の陽性者が確認されました。また、海外帰国者の陽性者が空港での検査や2回目以降の検査等で発見されています。先週の海外帰国者の新規陽性は4名です。11月22日の保健省発表によれば、累計陽性者数は306名となっています。死者は引き続きゼロとなっています。また、治癒数は295名です。なお、海外からの入国者の新規陽性者は、米国から台湾経由で帰国したカンボジア・米国人1名、米国から韓国経由で帰国したカンボジア人2名、日本から韓国経由で帰国したカンボジア人1名とのことです。
11月3日事変で濃厚接触者となったフン・セン首相は、先週4回目の検査でも陰性となり、14日間の隔離を終了しました。フェイスブックにゴルフをする姿をアップして、自身の健康を誇示しています。また、閣僚や政府関係者等の隔離も終了し、11月3日事変は終了したと述べています。この状況を受けて、教育省は、プノンペン都及びカンダール州で休校を命じていた学校の11月23日からの再開を許可しました。また、閉鎖を命じていた施設等については、11月18日から映画館・博物館が再開され、19日にはジムやフィットネスクラブの再開も許可されました
11月18日からカンボジアへの入国規制が大幅に変更されましたが、カンボジア政府内でも情報が錯綜し、混乱を招いている模様です。今回の変更では、13日間までの短期出張者と14日以上滞在の長期駐在で、対応が異なっています。中国、日本、韓国、ベトナム、タイ、米国、欧州連合加盟国からの短期出張者で、条件を満たすビジネス関係者は、到着空港でのPCR検査で陰性が判明後は(通常到着後2日程度)、事前に提出した計画書に沿って業務を行うことが認められます(いわゆるビジネストラック)。長期滞在者は、到着時のPCR検査が陰性であっても、14日間政府指定のホテル等での強制隔離となります。詳細は、日本大使館、日本人会等のサイトをご参照ください。なお、当初の説明と違っていたり、各省関係者で説明が異なる等の事例もあり、運用も確定していない模様です。くれぐれもご留意ください。
カンボジアでは、新規陽性者の数が落ち着いていることから、感染防止対策が次第に緩んできていて、経済活動も復旧してきていました。しかし、11月3日事変により、一般国民レベルでも国内感染への心配が広まったこともあって、対策がかなり引き締められている模様であり、マスク、手洗い、アルコール消毒等の対策が再び強化されています。
(写真は、政府関係者のPCR検査。クメールタイムズ紙より)
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在カンボジア日本大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html
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