4月4日に世界銀行は、東アジア・大洋州地域半期経済報告(2022年4月)を発表しました。この報告書は、年2回春と秋に発行されています。
報告書では、東アジア・大洋州地域では、長引くコロナ危機、米国の金融引締め、ゼロコロナ政策継続中の中国で再燃する感染拡大により経済的困窮が広がっていましたが、そこへ新たにウクライナでの戦争が加わったと指摘しています。世界銀行では、「ウクライナでの戦争とロシアへの制裁による打撃が、一次産品の供給混乱と財政圧迫を招き、グローバル経済の成長を妨げている」と分析しています。
カンボジア経済については、2021年のGDP成長率予測をこれまでの2.2%から3.0%に引き上げました。2022年は4.5%、2023年は5.8%に回復すると予測しています。縫製品や自転車等の輸出が早期に回復した一方、観光セクターの不況が厳しいとしています。2021年の輸出は、22.8%増と健闘しました。ワクチン接種の進展で観光も緩やかに回復すると見込んでいますが、新型コロナの影響は長引くとしています。
物価上昇率は、2021年3.5%、2022年6.5%、2023年4.5%と、ロシアのウクライナ侵攻の影響も受けた資源・食料の値上がりにより、懸念材料となると予測しています。経常収支の赤字(対GDP比)は2021年位28.5%まで悪化したものの、2021年末の外貨準備は若干減少の197億ドル(輸入の9か月分)と非常に安定的なレベルを維持するとしています。
経済回復を確実なものとしていくための課題としては、改正投資法の活用等による輸出競争力の強化、ビジネスコストや輸送・エネルギーコストの削減によるサプライサイドのボトルネックへの対処等を挙げています。リスクとしては、ロシアのウクライナ侵攻の影響も受けた資源・食料の更なる値上がり、主要マーケットの需要減退等を挙げました。
世界銀行の新聞発表(和文)
https://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2022/04/04/east-asia-and-pacific-economic-recovery-faces-risks-from-the-war-in-ukraine-us-monetary-tightening-and-china-slowdown
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報告書では、東アジア・大洋州地域では、長引くコロナ危機、米国の金融引締め、ゼロコロナ政策継続中の中国で再燃する感染拡大により経済的困窮が広がっていましたが、そこへ新たにウクライナでの戦争が加わったと指摘しています。世界銀行では、「ウクライナでの戦争とロシアへの制裁による打撃が、一次産品の供給混乱と財政圧迫を招き、グローバル経済の成長を妨げている」と分析しています。
カンボジア経済については、2021年のGDP成長率予測をこれまでの2.2%から3.0%に引き上げました。2022年は4.5%、2023年は5.8%に回復すると予測しています。縫製品や自転車等の輸出が早期に回復した一方、観光セクターの不況が厳しいとしています。2021年の輸出は、22.8%増と健闘しました。ワクチン接種の進展で観光も緩やかに回復すると見込んでいますが、新型コロナの影響は長引くとしています。
物価上昇率は、2021年3.5%、2022年6.5%、2023年4.5%と、ロシアのウクライナ侵攻の影響も受けた資源・食料の値上がりにより、懸念材料となると予測しています。経常収支の赤字(対GDP比)は2021年位28.5%まで悪化したものの、2021年末の外貨準備は若干減少の197億ドル(輸入の9か月分)と非常に安定的なレベルを維持するとしています。
経済回復を確実なものとしていくための課題としては、改正投資法の活用等による輸出競争力の強化、ビジネスコストや輸送・エネルギーコストの削減によるサプライサイドのボトルネックへの対処等を挙げています。リスクとしては、ロシアのウクライナ侵攻の影響も受けた資源・食料の更なる値上がり、主要マーケットの需要減退等を挙げました。
世界銀行の新聞発表(和文)
https://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2022/04/04/east-asia-and-pacific-economic-recovery-faces-risks-from-the-war-in-ukraine-us-monetary-tightening-and-china-slowdown
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