カンボジア経済

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2022年04月18日 | 一般
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新型コロナ カンボジアの状況 4月18日 一部の州でマスク義務を緩和

2022年04月18日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は大幅に減少していました。2月に入ってオミクロン株の市中感染が拡大しましたが、3月中旬以降ピークアウトしてきています。4月17日の保健省の発表によれば、死者は累計3055名(4月10日からゼロ名増)です。累計陽性者数は13万6060名(同113名増)となっています。治癒数は13万2769名(同151名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は111名、海外帰国・入国者の新規陽性は2名でした。
 カンボジアで初のオミクロン株の陽性者は昨年12月14日に確認されました。当初は海外からの帰国・入国者のみでしたが、1月8日にオミクロン株初の市中感染確認が発表されました。その後市中感染が拡大しましたが、3月中旬以降、ピークアウトの様相を示しています。4月17日発表で国内での市中感染は1万4264例(4月10日から111例増)が確認されているとしています。
 4月10日、フン・セン首相は、新型コロナウイルスの感染予防策として実施しているマスク着用義務を、北東部のラタナキリ州、モンドルキリ州、ストゥントレン州、プレアビヒア州の4州におけるマスク着用義務を撤廃すると発表しました。新型コロナの感染者が少ない州で先行的に義務を撤廃しました。その他の地域については、国内の新型コロナ感染者が減少していることや他国の状況を考慮し、クメール正月期間中の感染者の推移などを分析した後に最終判断するとしています。
 日米豪印ワクチン協力(Quad Vaccine Partnership)の取組の一環として、日米豪印4カ国が共同で、カンボジア政府にインドで製造されたワクチン約32万5000回分を供与しました。4月12日に、フン・セン首相、在カンボジアの日米豪印の大使等が参加して、供与式典が開催されました。日米豪印の「Quad(クアッド)」による提供は今回が初めてとのことです。4カ国は2021年3月の首脳会議でインド太平洋地域の途上国へのワクチン供給を進めると合意していました。中国がアジアやアフリカの途上国に供給を通じて影響力を示す「ワクチン外交」を展開していることに対抗する意図もあるものとみられます。なお、日本はワクチンの品質を維持したまま輸送できるようにするコールドチェーン(低温輸送網)の構築も支援することを表明しています。
 カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了していると言ってもよい状況と見られます。4月16日現在で、1485万3766人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の92.8%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の102.7%に第1回接種を、99.3%に2回目を完了しています。また、世界に先駆けて、3歳~4歳児への接種を2月23日から開始しました。32万2108人への第1回接種を完了しています。
 ブースター接種(3回目)も実施が進められ、4月16日現在808万8995人(うち成人596万9598人)が接種を完了しています。1月3日以降、12歳~18歳に対しても3回目接種を行っており、122万9487人が接種を完了しています。更に、6歳~12歳についても2月21日から3回目接種が開始され、88万6769人が完了しています。また、オミクロン株対策の一環として、4回目の接種を1月14日から開始しました。4月16日現在で122万9017人が接種済です。
 カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、秋以降、大幅緩和となっています。なお、入国規制を含めて各種規制が頻繁に変更されていますので、大使館等のサイトで最新情報をご確認ください。カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、クメール正月中のプノンペン・ワットプノンの様子。AKPより)

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在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

外務省の発表(日米豪印によるカンボジアへのワクチンの供与)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press1_000826.html


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