カンボジア経済

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第4回アジア・太平洋水サミット 熊本で フン・セン首相も参加

2022年04月27日 | 経済
 4月23日・24日、第4回アジア・太平洋水サミット(4th APWS)が、熊本市で開催されました。サミットには、カンボジアのフン・セン首相等の首脳級や国際機関の代表などが参加しました。日本からは、天皇陛下が開会式にオンラインでご臨席され、お言葉(英語)を述べられたことに加え、岸田首相、斎藤国土交通大臣が参加しました。今回のサミットでは、「持続可能な発展のための水~実践と継承~」をテーマに、2017年の「ヤンゴン宣言」の実践等について議論されました。フン・セン首相も講演し、水資源は「ホワイト・ゴールド」であると指摘し、その貴重性を強調しました。また、カンボジアでの様々な取り組みを紹介するとともに、今後も世界各国と協力していく姿勢を示しました。サミットの結果として「熊本宣言」が採択されました。なお、開催地である熊本市の、長年にわたる地下水保全の取組や熊本地震からの復興についての発信も行われたとのことです。
 日本政府からは、「熊本水イニシアティブ」が打ち出されました。まず、気候変動への適応策と緩和策の両面での取組の推進として、「質の高いインフラ」の整備促進(質の高いダム、質の高い下水道、質の高い農業農村)、観測データの補完への貢献(衛星データの供与)、ガバナンス(制度・人材・能力)強化への貢献、気候変動対策を促進する経済的措置の活用等を実施するとしています。また、基礎的生活環境の改善等に向けた取組の推進(質の高い水供給、質の高い衛生施設)も行い、アジア太平洋地域の将来に向けた資金面の貢献として今後5年間で約5000億円の支援を実施し、2030年のSDGs目標達成、2050年のカーボンニュートラルの実現に向け、アジア太平洋地域をはじめとする世界の水関連の取組を加速化するとしています。
 日本は、北九州市をはじめとして、カンボジアの上水道に対し長年にわたって協力を続けてきています。また、下水道や灌漑等、カンボジアの水資源に関する様々な課題に対しても多くの協力を行っています。今後も日本とカンボジアがこの部門での協力を継続していくことが期待されます。
(写真は、AKPより)

第4回アジア・太平洋水サミットのサイト
https://apwf.org/kumamoto-2022-jp/


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