カンボジア経済

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2022年第1四半期 カンボジアからの輸出 大幅増加

2022年04月21日 | 経済
 カンボジア経済財政省の関税消費税総局の発表によりますと、2022年第1四半期(1月~3月)のカンボジアからの輸出は、対前年同期比25.7%増の57億1682万ドル(約7320億円)に達したとのことです。輸入は、0.9%減の74億4591万ドル(約9530億円)でした。
 輸出先を国別にみると、1位は米国で対前年同期比43.7%増の21億5003万ドル(約2750億円)で、全体の37.6%を占めています。2位はベトナムで3.9%増の7億5881万ドル(シェア13.3%)、3位中国3.5%減3億2179万ドル(シェア5.6%)、4位タイ28.0%増3億1817万ドル(シェア5.6%)、5位日本3.5%増3億555万ドル(シェア5.3%)等となっています。輸入は、第1位は中国で対前年同期比36.1%増の25億5164万ドル(シェア34.3%)、2位ベトナム22.7%増9億6333万ドル(シェア12.9%)、3位シンガポール61.6%減9億3122万ドル(シェア12.5%)、4位タイ12.0%増8億5665万ドル(シェア11.5%)となっています。
 品目別輸出では、縫製品が対前年同期比24.8%増の31億5500万ドル、縫製以外の工業製品が38.6%増の12億1300万ドル、農産品が10.6%増の11億2300万ドル等となっています。
 カンボジアの輸出産業は、新型コロナの影響から予想よりも早く回復しつつあります。主要輸出先の米国・欧州の景気回復やRCEP等の自由貿易協定の効果が出ているものと見られます。他方、中国との貿易では、カンボジアからの輸出は減少し、カンボジアへの輸入は大幅増加しています。今年1月に発効した中国との自由貿易協定の効果は、現状ではカンボジア側には大きくなかったものと見られ、中国だけが得をしている形です。
(写真は、日本が支援して整備が進められてきたシアヌークビル港)

関税消費税総局の統計のサイト(英文です)
https://stats.customs.gov.kh/en


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