カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染はかなりの減少を見せています。12月5日の保健省の発表によれば、死者は累計2960名(11月28日から29名増)です。累計陽性者数は12万256名(同169名増)となっています。治癒数は11万6609名(同143名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は143名、海外帰国・入国者の新規陽性は26名でした。
11月1日、フン・セン首相は、カンボジアの経済社会の全部門での完全再開を宣言しました。10月以降、感染防止対策規制は順次緩和されてきています。11月30日には、これまで営業を禁止されていたカラオケやディスコ等の営業再開が許可されました。11月29日、カンボジア民間航空局は、海外の航空会社6社が12月からのカンボジア線運航再開を申請したと発表しました。運航再開を申請したのはバンコク・エアウェイズ(週7便)、タイ・スマイル航空(週4便)、タイ・エアアジア(週3便)、フィリピン航空(週1便)、香港のキャセイパシフィック航空(週1便)、マレーシア航空等6社です。既に認可済のシンガポール航空は、プノンペン便を週14便に増便するとともに、シェムリアップ便(週7便)の再開を申請しました。学校活動については、教育省は、スポーツ活動、食堂や食事のサービス、図書室や音楽等の特別活動、スクールバス運行等について再開を許可しました。
変異株「オミクロン」対策については、カンボジアは、12月1日から南アフリカ等の10か国からの入国を禁止しましたが、フン・セン首相は、早期解除を検討したいとしています。他方、日本政府は混乱を招く対応で批判を集めました。外国人の日本入国については、11月30日から全ての国を対象に原則禁止としました。しかし、11月中の規制緩和で入国準備を進めていた留学生や技能研修生等は、困難に直面しています。更に、日本人も含めて日本到着航空便の新規予約を停止する措置を実施しましたが、日本人の入国を原則禁止することとなるのは憲法違反であるとの批判や、WHOからは「疫学的に理解できない」とまで言われ、3日で措置を撤回することに追い込まれました。他方、野党の立憲民主党も、根拠のない水際対策の強化を求めており、政権対応力の無さを露呈しています。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれています。12月4日現在で、1416万8343人(うち12歳~17歳180万5488人、6歳~11歳198万4815人、5歳27万5690人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の88.6%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の101.0%に第1回接種を、97.4%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。12月4日現在239万3615人が3回目接種を完了しています。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、大幅緩和の方向となっています。ただ、オミクロン株の動向次第で規制が変更される可能性もあることから、十分ご留意ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペンのソフィテルホテルのクリスマスツリー。明るい雰囲気が戻ってきています)
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在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000431.html
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11月1日、フン・セン首相は、カンボジアの経済社会の全部門での完全再開を宣言しました。10月以降、感染防止対策規制は順次緩和されてきています。11月30日には、これまで営業を禁止されていたカラオケやディスコ等の営業再開が許可されました。11月29日、カンボジア民間航空局は、海外の航空会社6社が12月からのカンボジア線運航再開を申請したと発表しました。運航再開を申請したのはバンコク・エアウェイズ(週7便)、タイ・スマイル航空(週4便)、タイ・エアアジア(週3便)、フィリピン航空(週1便)、香港のキャセイパシフィック航空(週1便)、マレーシア航空等6社です。既に認可済のシンガポール航空は、プノンペン便を週14便に増便するとともに、シェムリアップ便(週7便)の再開を申請しました。学校活動については、教育省は、スポーツ活動、食堂や食事のサービス、図書室や音楽等の特別活動、スクールバス運行等について再開を許可しました。
変異株「オミクロン」対策については、カンボジアは、12月1日から南アフリカ等の10か国からの入国を禁止しましたが、フン・セン首相は、早期解除を検討したいとしています。他方、日本政府は混乱を招く対応で批判を集めました。外国人の日本入国については、11月30日から全ての国を対象に原則禁止としました。しかし、11月中の規制緩和で入国準備を進めていた留学生や技能研修生等は、困難に直面しています。更に、日本人も含めて日本到着航空便の新規予約を停止する措置を実施しましたが、日本人の入国を原則禁止することとなるのは憲法違反であるとの批判や、WHOからは「疫学的に理解できない」とまで言われ、3日で措置を撤回することに追い込まれました。他方、野党の立憲民主党も、根拠のない水際対策の強化を求めており、政権対応力の無さを露呈しています。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれています。12月4日現在で、1416万8343人(うち12歳~17歳180万5488人、6歳~11歳198万4815人、5歳27万5690人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の88.6%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の101.0%に第1回接種を、97.4%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。12月4日現在239万3615人が3回目接種を完了しています。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、大幅緩和の方向となっています。ただ、オミクロン株の動向次第で規制が変更される可能性もあることから、十分ご留意ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、プノンペンのソフィテルホテルのクリスマスツリー。明るい雰囲気が戻ってきています)
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