英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『MR.BRAIN』 第四話「変人脳科学者VS天才ピアニスト!!トランプで蘇る白骨死体!?」

2009-06-15 21:41:10 | ドラマ・映画
 まず、もうこの土曜ワイド劇場的な、興味を引くような単語を並べる姑息なタイトル、やめましょう!
 制作側が伝えたい主題を、それとなくさりげなく核心を突くようなタイトルを望みます。やはり、土曜夜の放送枠が間違っているのでしょうか。

 このドラマ、世間の期待度が高く、その分評価も厳しくなるのがつらいところですね。
 私は、第3回(先週)はともかく、面白いと思いますし、次はどうなるのだろうというワクワク感を非常に感じます。
 また、九十九(木村拓哉)と周囲の絡みが面白いです。特に、丹原刑事(香川照之)。バナナを3本手土産にバツが悪そうに九十九に意見を聞いている最中に、林田刑事(水嶋ヒロ)が能天気に大きなバナナの房(15本近くある)を掲げているシーンは、吹き出しました。
 それと、和音(綾瀬はるか)の天然ぼけ…うまい言葉が浮かびませんが、綾瀬はるかの「ほんわか感」がたまりません。キスを求めるところなんて、彼女ならではの味です。この味は『のだめカンタービレ』の上野樹里と双璧ですね。

 今週の脳科学は「神経衰弱必勝法と海馬」でした。
神経衰弱のシーンは面白かったですが、あれくらいのことは常識でしょうし、科警研の在籍する一応のエリート(和音と舟木)ですから、あそこまで子供っぽい反応はないと思います。
 また、しっかり研究しなさいと叱る佐々(大地真央)とそれを受け流す九十九も面白いです。特に、「研究テーマ提出」というメモを和音の額に貼り付け「メモしておきました。私の言葉はいっこうに記憶されないようなので」というシーンも大地真央も、なかなかやるなあと感じました。
 しかし、九十九の人をくったような態度は、少々鼻につきますね。

 脳科学は
「海馬が一時的に記憶する。その時間には限りがある。その後、その情報が大脳新皮質に送られ、長期的に蓄えられる。記憶の入り口にあたる海馬が損傷すると新しいことが覚えられない」

 今回の容疑者は、その海馬に損傷を負っていて、新しいことを覚えられず、一時間前のことは覚えていない。
 丹原の疑問は、そんな人間が人を殺すとは考えられないという。つまり、「人を殺すのは簡単なことではない。憎しみが積もりに積もって爆発するのだと(例外はあるけれど)。次に会ったときに、あったことさえ忘れている人間が、人を殺すとは思えない」
 う~ん、確かにそうかもしれませんね。例外としては、最近の無差別殺人とか、自分、あるいは、身内の身を守った結果の殺人などは考えられますが。丹原の人を殺すのは簡単ではないという言葉は信じたいですね。

 容疑者中川優(佐藤健)の残したメモと楽譜がキーなのですが、メモを持っていないことに気づいた彼が、さっとメモを収納してある引き出しのところに行きました。これは可能なのでしょうか?そこが一番気になりました。
 本当に一時間しか記憶できないのなら、たとえ、損傷以前の記憶や、技術や知識があったとしても、通常の生活を送れないと思うのです。

 あと、今回の科警研のスタッフ、九十九に影響されて自ら動きだすというのはいいと思いますが、その内容が、科警研でなくてもというもので、初動捜査で何をしていたんだと言いたくなります。
 死体のうっ血の痕、足跡の深さから、殺害現場は他の場所で、車のトランクに押し込んで運んだと推測しています。殺害現場が他所なら、他にも矛盾点(血液の量など)あると思います。「おれのと違うなあ」という声が聞こえてきそうです。

 それはともかく、今後の展開が気になります。
コメント (2)
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