英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『ハンチョウ ~神南署安積班~』 第11話「女子高生殺人事件」

2009-06-23 22:45:32 | ドラマ・映画
 可愛い女子高生が被害者ということではなく、被害者が知り合いで、娘を持つ親の気持ちということから、捜査に気持ちが入り過ぎ気味の安積班だった。

【あらすじ】(番組サイトより)--------------
ある日、神南署へ新聞記者の由紀子(安めぐみ)に連れられて、神南高校新聞部の女子生徒が取材に来た。
村雨(中村俊介)らは束の間の平和な時間を楽しむ。
その夜、渋谷署管内で起きていた婦女暴行事件が神南署管内でも発生したという情報が入り、安積班も巡回に。その途中、須田(塚地武雅)と黒木(賀集利樹)は、痴呆気味の老女に出くわした。
須田は黒木と別れて、その老女を家に送っていくことにしたが、途中、昼間の新聞部員・沙也加(逢沢りな)と偶然会う。
須田は老婆のこともあり、声を掛けただけで彼女と別れた。
翌日、沙也加の遺体が発見され、安積班は愕然とする。
中でも5歳の娘を持つ村雨の動揺は尋常ではなく、適切な措置をしなかった須田のせいだと責め立てる。
黒木は須田を庇うが桜井(山口翔悟)が村雨に加勢し、安積班のチームワークは崩壊の危機に。
しかもそこに沙也加の父親・高沢武士(布施博)が怒鳴り込んできて大混乱。
その後の捜査で沙也加と高沢には血縁関係がなく、よくケンカをしていたことがわかる。高沢には傷害事件の前科があり、彼に恨みを持つ人間が少なからずいる可能性がある。さらに沙也加が出会い系サイトを利用して桑田(川久保拓司)という男と頻繁に連絡を取っていたという情報もあり、捜査は混迷を極める……。
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 いつもと雰囲気が違う安積班でした。
 特に、村雨の激昂ぶりは異常でした。自分の娘と重ねてしまい、いつも冷静な村雨が平静を保てなくなるのは、分かる気がしますが、少し無理があるような気がしました。
 また、水野刑事(黒谷友香)が沙也加が出会い系サイトの利用者であることを突き止める。これことで、安積班がもめる。これは、今回に限ったことではなく、事件を多角的に分析、議論する安積班のよさですが、今回は感情的な議論になった。特に、村雨の沙也加に対する思いは尋常ではなく、「彼女がそんな事をするはずがない」と、純粋青年みたいになってしまったのは、ちょっとキャラが違う気がしました。
 さらに、その公論の元となった「出会い系サイト」という情報自体があやふやで、実際は健全な付き合いだった。水野も出会い系サイトと言い切るし、相手まで特定できていたのなら、サイトの詳細も調べるべきでしょう。議論の前に、それをまず確かめると思います。

 冷静な村雨の人間的なところを見せる。安積班がもめる。
 班長の腕の見せ所でした。


 被害者親子の愛情と事件の真相が明らかになりました。いい話で、やさしくてしっかりした女子高生でした。それだけに、ドラマとはいえ、若くして命を落としてしまった被害者が可哀そうだと思い、そして、犯人である連続婦女暴行魔は許せないと感情移入してしまいました。
 それにしても、憎たらしい犯人でした。
 囮になって犯人を投げ飛ばした水野が犯人に
「もう一回、やってやろうか」
と凄むシーン、笑えましたし、すっきりしました。


 被害者が若かったせいか、事件解決しても心が晴れません。沙也加の父親(布施博)は、愛する妻には先立たれていて、今回娘も亡くしてしまった。不憫です。
 
コメント
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