英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

名人戦 第5局  ピンチだ

2009-06-03 22:41:30 | 将棋
 封じ手は△5二歩だった。(私の予想は△1五銀)名人戦第5局 封じ手



 後手の主張は、

①飛角交換の優位性(「序盤は飛車より角」という格言があるように、序盤なので優位性は疑問
①’本局の場合は、飛、角の対抗というよりは、龍、馬の対抗(これも序盤なので優位かどうかは疑問)

②先手玉の玉頭(5筋)に歩が利く

 この2点のみ。

 封じ手の△5二歩はその主張②を自ら放棄するつらい手で、こうしないと持ちこたえられない棋勢といえる。

 その後、後手の金銀は左右に分断され、2段目に歩が並ぶという相当つらい形を強いられる。
 しかし、何とか剣が峰で踏みとどまりながら、徐々に押し戻していった。

 ところが、ほぼ互角で、流れ的には羽生名人かというところまできた途端、あっという間に勝ち味のない局面に。先手後手共に普通の手を指して、一本道に棋勢を損ねてしまった。(普通の手ではだめだったということから、まだ郷田九段良しの形勢だった)


 図から、羽生名人は△3二龍と引いたが、△1四龍とすべきだった。
 こういう中盤のやや苦しい局面で、局面を複雑化させて、マジックを放って勝っていたのが羽生将棋ではなかったのか?
 今回、苦しい時間が長すぎたことと、一瞬千日手模様になって、「ありがたい」と思い、心のバランスが崩れてしまったのかもしれない。


 不安点は2つ

Ⅰ 封じ手の局面で5三に馬を作らせても龍を作れば釣り合いが取れると判断したように、大局観に狂いが生じているのではないか

Ⅱ ここ2年、2日目の午後5時くらいから、指し手に揺らぎが生じている。スタミナ不足を感じる


 おおいに心配だが、この将棋では、羽生名人の執念を感じることができた。このままでは終わらないだろう。
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『MR.BRAIN』 第2話

2009-06-03 12:41:59 | ドラマ・映画
 処刑された殺人鬼が蘇って殺人を犯す

 有り得そうもない事件。これを実現させるのに、かなりの難点は残りましたが、うまくつじつまを合わせたという感じです。
 指紋のデータを入れ換える。インチキくさいですが、私は「なるほど!」と感心しました。
 その他、誤って人を殺してしまった刑事たちが、タイミングよく捕まった連続殺人犯・竹神貞次郎(GACKT)の口車に乗ってしまったこと。竹神によって事実を知らされた4人目の被害者・後藤の婚約者である宮瀬久美子(小雪)が、猟奇殺人を起こしてしまうというのは、無理がありそうですが、竹神の怨念が為し得たことのように思わせるGACKTの演技でした。


 「単独で飲まれることのないクリームだが、クリームがないとコーヒーが飲めない人も大勢いて、それらの人にコーヒーを飲ませることのクリームは存在意義があるんだ」
 「なんかの手違い。それのどこが科学者の回答なんですか」

 ここら辺りの和音(綾瀬はるか)の悩みや奮闘振りも、心地よかったです。


 また、久美子(小雪)の犯行が暴かれていくシーンで、
「あなたはそんなことをする人じゃない。違うといってください…ちがうと」
と、うわごとのように泣きそうにつぶやく丹原刑事(香川照之)……好きです。


 じゃんけんの法則は、脳科学云々でなくても、一番出しやすいのはグーで、とっさに出すのはグーが多いというのは、昔からの定説です。「必ずグーを出す」ほどではありませんが。

 今回も、ペテンのような追い込み方でした。毎回、こういう「引っかけ」を用いるのでしょうか?それはそれで面白いのですが。
 ネックレスの真珠を使った引っ掛けは、コロンボもやっていましたね。立てかけてあった容疑者の傘に、コロンボが真珠を投げ込んでいました。


 追伸
第1回のゲストの武井刑事(市川海老蔵)ですが、私には400mハードルの為末大に見えてしまいました。
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名人戦第5局 封じ手

2009-06-03 00:13:05 | 将棋
 第5局は大変な戦いになっています。
 後手羽生名人の難局。

・「この垂れ歩で名人はしびれてしまったかもしれません」と衛星放送での豊川七段
・その他の解説
・封じ手時刻を56分過ぎて考えた
・名人制速報の写真の封じ手直後の羽生名人のさえない表情



 私もいろいろ考えてみましたが、断然先手が良くなってしまう。苦戦を通り過ぎている。
 封じ手に「投了」なんて、書いてないでしょうね。

 一応、封じ手予想は、△1五銀。
 ▲2二歩成を受けただけの手です。▲1八角には手順に△2三飛成と歩を払う。また、▲1六歩と突かれると困るのですが、それには、もともと働いていない銀だから見捨てて△2九飛成勝負する。

 誰もが気がつかない妙手を指してくれることを期待して明日を待ちます。
コメント (4)
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