英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『八重の桜』 第48話 「グッバイ、また会わん」

2013-12-02 22:28:50 | ドラマ・映画
八重と襄の愛と別れ
・襄を心配する八重、八重に心配を掛けまいとする襄
 大磯で療養していることを悟られまいと東京で葉書きを投函させる襄だったが、八重はその筆圧の弱さで襄の体調の悪さを悟る。≪襄さん、元気な時にはがきを書き溜めしておくべきだったね≫
 駅で切符を買っている時、蒸気機関車がホームに到着するシーン……力作だった。
 八重に病状を知ら知らせることを頑なに拒んでいたが、駆け付けた八重の姿を見て、素直に喜ぶのは襄らしいなあ。
・最後の別れ
 徳富蘇峰、小崎弘道らに10か条の遺言を託した後、聖書の「エペソ人への手紙(3章の7)」を読んでもらう。私はキリスト教については全く知識がないのだが、文面だけだと「神様の力が働き、神様の力を信じて生きてきた。ちっぽけな自分に神様の愛は与えられているが、自分はその神様の愛はすべてのものに与えられるものだと伝えなければならない」という意味と考えられるが、きっと、「自分がそう信じ、そのように生きてきたことを確認する」意味があり、それは最期の別れの時に読むものなのだろうと思うが、本当のところは私には分かりません。
 「八重をひとり残していくことが気がかり」、「まだ別れたくない」、「戦の傷や犯した罪も悲しみも、一緒に背負ってくれた。私を愛で満たしてくれた。ありがとなし」「私はあなたの笑顔が大好きだ」「私と襄は神様の絆で結ばれた離れることのない夫婦だ」
 「グッバイ、また会いましょう」……襄らしい言葉を残して、永眠。

勝海舟
「新島さん、あんたは日本にかけがえのないものをもたらしてくれた」
 う~ん、このドラマでは、「日本に」という言葉には違和感を感じる。
 襄は、ずっと寄付金集めしかしていない。


久々登場の元会津藩士たち
秋月悌次郎……懐かしかったが、何しにやってきたのだろう?あいさつ?顔見せ?…意義を探すと、≪襄の旨意書を読んで、奮い立った≫⇒勝海舟の言葉「日本にとってかけがえのないもの」を補足しているのだろう。今話の終盤、捨松の留学先での話も補足の意味合い。
梶原平馬……前半、頑張り過ぎて燃え尽きてしまった人だ。懐かしかったが、すでに亡くなっていての再登場は、氏らしいか。
山川二葉……今回登場は、平馬とテイの登場の必須条件?
水野テイ……二葉の命の恩人であるが、その二葉から忘れられていた。私も≪誰だっけ?≫状態だったが。


覚馬、無理攻めの上、手順前後!
 襄を失い、消沈中の八重。いきなり、
「東京に行け!赤十字の精神と最新の看護法を学んで来い!」
と、覚馬に言われても、そりゃ、断るだろう。
 さらに、
「情けねえ奴だ!新島襄の妻は、こんな意気地のねえ女だったのかっ!」
と、キレられても、何の事だか分からないよね。

「赤十字の看護の真髄は、敵味方の区別なく、傷ついたものに手を差し伸べることにある。
 苦しむもの、悲しむものに寄り添い、慈しみの光で世を照らす。
 新島さんが創ろうとした世界だ」
って、それを先に言わんと分からんだろう!

 それにしても、同志社大学はどうなったんだ?
 襄が命を燃やしたのは、同志社を大学にすることではなかったか!

 ふたりの別れのシーンは良かったが、いきなりの大転換。大減点である。

 実際に大学になったのは、大学令に基づいて大学に昇格した1930年。襄の没後、40年後なので、とてもあと2回では、無理ではある。(専門学校令により同志社大学(神学部、政治経済学部、英文科)を開校したのは1912年)
 それに、八重は徐々に襄の教え子とはソリが合わなくなり、疎遠になっていった。(八重に原因あり?)


「襄がここに残したものを守っていかなくては。
 まだまだ、これからだ


 と、やる気満々の八重。………でも、残り2話なんですが…

           


【ストーリー】番組サイトより
 関東に向かった襄(オダギリジョー)は、同志社大学を設立するための募金活動をしていたが、体調を崩して大磯の旅館で療養していた。見舞いに訪れた蘇峰(中村蒼)は、八重(綾瀬はるか)に病状を伝えるべきだと言うが、襄は断固としてそれを拒む。
 一方、京都では、八重が襄からのはがきの文字で、夫の体調に異変があったことを察知する。すでに襄の病状を知っていた覚馬(西島秀俊)から事情を聞き、予感が真実だったことを知った八重は急ぎ大磯へ向かい、襄と最後の言葉を交わす。
 襄の死後、なかなか前に進めずにいた八重だったが、覚馬の勧めで日本赤十字社の篤志看護婦の仕事をしていく決意をする。
コメント (2)
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