(ドラマレビューや日常に流されて、ずるずると今日に至ってしまいました)
ワールドグランドチャンピオンズカップ2013でベールを脱いだ日本の新戦術“MB1”!
当初私は、「その2」においてかなり否定的な記事を書いた。
その記事のコメント欄で、懇意にさせていただいているエスカルゴさんに“対抗意見”をいただきました。“対抗意見”という言葉があるかは知りませんが、私の記事を否定するのではなく、≪同意するところもあるけれど、これこれこういう点では異を感じる≫というニュアンスです。
“十人十色”と言いますが、ある人が意見を言えば、それに対して、全面的に賛成する方もいれば、少し違うと思うけど賛成、どちらかと言えば賛成、う~んどうなんだろう、ちょっと違うだろう、お前何言うてんねん!と、0度~180度多種多様です。
エスカルゴさんは、精度の高い分析力と深い考察力で論理を展開される方で、私は1目も2目も置いている方です。そのエスカルゴさんに、「私はこう思うよ」と意見をいただくと、私もくるりと向きを変えて、「ええ、確かにそうですよねえ。おっしゃる通りです」と言ってしまいそうです。
実際、いただいたコメントも私の考えをぐらつかすに十分なものでした。まず、そのコメントをご紹介します。
【引用】=================================
さて、MB1ですが、ネーミングのセンスはおいといて、その戦術の発想は私は素晴らしいと思っています。確かにこれは正攻法の戦術ではなく、奇襲、あるいは野村克也監督の言う「弱者の戦法」という面があると思います。つまり、普遍的にどのチームにも通用する王道
の戦術ではなく、日本女子の現状を考えた上で、日本女子の現状に合わせて生み出された戦術だということです。
もちろん英さんもおわかりになっていらっしゃると思いますが、ずっと続いている日本女子の問題点は、強力なミドルブロッカーが存在せず、はっきり言ってコートに入っていてもミドルブロッカーが機能していない状態になっている、その結果、ウイングスパイカーに相当な負担がかかっている、ということです。
世界の強豪チームのMBと比べれば、その差は歴然としていますが、ブロック得点が少ない、というかほとんどないMB、クイック攻撃の得点も少なく、場合によっては相手のブロックがマークしてこないMB、というのが、現状の日本女子のMBの姿です。
それに比べ、日本のウイングスパイカーは木村、江畑、新鍋、迫田、石井、長岡など、世界でも十分に通用する選手がだぶついています。MBを2人使っていても、たいしてブロックやクイックによる得点が期待できないのであれば、WSを一人増やした方が、得点力が増す可能性はかなり高いと言えます。(そして実際にそうなりましたね)一説によると、真鍋監督はMB0をも視野に入れているとか。懸念材料としては、ブロック力の低下が考えられますが、迫田はよく頑張ってワンタッチを取っていましたし、もう一人、本来起用されるはずだった(途中のケガで迫田と交代)長岡も、ブロックはそこそこ跳べると思います。
それより何より、現在のMBである岩坂と大竹の働きが、やはり目に見えて貧弱だと言わざるを得ません。昔の日本女子は全員がクイックに跳べる選手だった時代がありましたが、真鍋監督はそうした発想をも視野に入れているのかもしれません。要は今いる選手の特長を最大限に生かすチーム作りをする、ということです。
もう一点、セッターについてですが、私もリオでは宮下遥(又は狩野舞子)を使って欲しいと思っています。というか、たぶんほとんど誰もがそう思っていますよね。しかし、この間8、9月に行われたワールドグランプリや世界選手権アジア予選では、宮下のプレーはブロックやレシーブなどに高い能力を見せたものの、肝心のトスは不安定さを露呈し、スパイカー陣を困惑させる場面もしばしばありました。今回のMB1お披露目の大会では準備期間も短く、今までにない新しい布陣のため、セッターのトスの安定は絶対条件だったと思います。そのため、中道とその控えに永松が選ばれていたのは当然の選択だったと思われます。
宮下に対する期待は大きいだけに、今は基礎体力の強化や基本となるトスの安定のための練習に打ち込んで欲しいところです。
MB1は、まだまだ始めたばかりでまだまだ進化する可能性を大きく秘めた戦術だと思います。強力なMBが新たに出現すればまた考え直す必要もあると思いますが、現状では今のチームに合った戦術だと思われます。何よりも、リオ、東京五輪で銀、金メダルを目指して行くのであれば、ブラジル、アメリカの2強に対抗する手段としては、これが最上ではないかと思われるのですが、いかがでしょうか。
=================================【引用 終】
エスカルゴさんの意見を要約すると、「ミドルブロッカーが弱い日本チームが世界と戦うのに、“MB1”は有効な戦術である」。
(以後、ミドルブロッカーを“MB”、ウイングスパイカー(レフトプレーヤー、ライトプレーヤー)を“WS”と表記)
近年の日本チームはMBが弱く、WSは人材豊富。攻撃が機能しないMBを2人使うより、1人に減らしWSを増やした方が攻撃力がアップするという理屈で、「確かにそうだ」(笑)。←嘲笑ではないです。
私の「MB1否定論」は、世界トップ水準チーム(MBも強い)に於いては正しいかもしれないが、日本チームに於いては、当てはまらないかもしれない。(「トップ水準チームにおいては有効ではない」という持論は、今でも譲れません)
しかし、私も「その2」を書いた時、WGCC(“グラチャン”という略称が嫌いなのでこう表記します)を観ての考察だったはず。となると、≪私の目は節穴だったのか?≫……そうかもしれない。
と言う訳で、今一度、日本チームの現状を意識して、再考察します。
1.日本チームのMBの機能状況
確かにMBは日本チームの弱点である。ただ、MB陣の名誉の為に言っておくと、日本のMBが日本のWSのバレーボール力に於いて劣ってはいない。ただ、MBはネット中央から攻撃を行うのでブロックを合わせられやすい。高さが互角以上なら攻撃が読まれても何とかすることができるが、高さに劣る日本のMBがマークされた場合はシャットアウトを食らいやすい。
なので、よほどレシーブがAパスになり、相手のマークが甘くなっていないとセンター攻撃は使えない。
2.スパイク力が弱く、レシーブの良い日本チーム
スパイク力がなくレシーブが良い日本は、ラリーになりやすい。一昔前の大型チームはレシーブが下手でラリーが続けば日本が有利になったが、最近はレシーブをつなげて大砲が強烈なスパイクを打ち込みラリーを制してしまうことも多い。とは言え、レシーブを繋げてラリーに競り勝つというのが、日本の主張点であることには変わりはない。
ラリー中はレシーブをAパスにすることは難しく、日本の場合はMBの攻撃を駆使し難い。
また、MBは足元のレシーブや、トスを上げるのは苦手なので、ラリー中はそういった繋ぎのプレーが重要となる。
ラリーの多い日本チームの現状を考えると、MBプレーヤーに替えてWSプレーヤーを起用した方が、機能的であると言える。
ただ、ひとこと言わせていただくと、WSを多くして相手のマークを分散させても、ラリー中はオープントスが主体となり、相手のブロッカーもマークしやすくなるので、Aパスに近いレシーブが上がったら、無理してでもクイックやブロードのセンター攻撃を見せないと、WSがスパイクを決めることが難しくなる。
3.WGCCでの効果
MBの代わりに入った迫田選手が、相当な得点を挙げていたことを考えると、“MB1”はかなり機能したと言える。1、2で考察したMBの弱い日本チームの欠点をカバーしたように思う。
前記事で「MB1を採用しても、攻撃の幅は広がらない」と述べたが、攻撃の選択肢は増えていると考えられる。
ただ、MBポジションの迫田は全力でしかも相当の回数ブロックに跳ばなければならなかった。さらに、後方から走り込むバックアタックのような“スコーピオン”攻撃も負担が大きいのではないだろうか?
ラリー中、相手のオープン攻撃もマークしやすいので、日本もブロックを決める可能性が高くなるので、通常のMBならシャットアウトできたのではないかと思うことも多かった。
とにかく、ブロック数が極端に少なかったのも事実で、ブロックは1点以上の効果を相手に与えることを考慮すると、ブロック力が低下したのは数字以上に大きかったと考えられる。
4.日本チームのMBのポテンシャル
岩坂は2011年のワールドカップで大活躍。個人成績ではサーブが2位、ブロックが5位にランク。スパイクが少ないので、総得点は木村180点(4位)、江畑160点(7位)、荒木89点(35位)、岩坂73点(45位)と、同じMBの荒木より少ないが、岩坂のブロックで試合の流れが変わったことが多かった。(この時は、世界戦初登場だったので、マークが甘かったことを差し引く必要があるが)
今回のWGCCでは、第2戦のアメリカ戦で途中出場した際、明らかのゲームの流れを変える働きをしている。
大竹選手はブロック力が低い。機動力はあるので、ブロード、クイックなどは岩坂以上である。
そこで、今回、迫田が果たした役割を大竹もできるのではないかと期待している。その上で、もう少しブロックを頑張ってくれれば、言うことはない。
5.“MB1”採用の今後の不安
このまま全日本での戦術にMB1が採用されると、中学、高校の有望な長身選手はMBタイプのプレイヤーを目指さなくなる。
このMB1採用が一過性のもの(眞鍋采配の時だけ)か、今後も継続するかのだろうか。今後、若い世代での悲劇が起こる可能性がある。
高校バレーにおいては、“MB1”戦術を使う必要はなく、身長の高い選手は従来のMBタイプのプレーが求められる。しかし、将来も日本チームにおいて“MB1”戦術が採られるとすると、有望なMBプレーヤーは現実と将来のプレースタイルのすり合わせで悩むことになるのではないだろうか?
かなり、駆け足になってしまいました。
本来は数値を出して詳細に検証したかったのですが、時間と体力に余裕がなくなってしまいました。ドラマレビューをもう少し減らせばいいと思うのですが、書き始めたものは最後まで書かないと気が済まない性格なのです。
ご容赦ください。
ワールドグランドチャンピオンズカップ2013でベールを脱いだ日本の新戦術“MB1”!
当初私は、「その2」においてかなり否定的な記事を書いた。
その記事のコメント欄で、懇意にさせていただいているエスカルゴさんに“対抗意見”をいただきました。“対抗意見”という言葉があるかは知りませんが、私の記事を否定するのではなく、≪同意するところもあるけれど、これこれこういう点では異を感じる≫というニュアンスです。
“十人十色”と言いますが、ある人が意見を言えば、それに対して、全面的に賛成する方もいれば、少し違うと思うけど賛成、どちらかと言えば賛成、う~んどうなんだろう、ちょっと違うだろう、お前何言うてんねん!と、0度~180度多種多様です。
エスカルゴさんは、精度の高い分析力と深い考察力で論理を展開される方で、私は1目も2目も置いている方です。そのエスカルゴさんに、「私はこう思うよ」と意見をいただくと、私もくるりと向きを変えて、「ええ、確かにそうですよねえ。おっしゃる通りです」と言ってしまいそうです。
実際、いただいたコメントも私の考えをぐらつかすに十分なものでした。まず、そのコメントをご紹介します。
【引用】=================================
さて、MB1ですが、ネーミングのセンスはおいといて、その戦術の発想は私は素晴らしいと思っています。確かにこれは正攻法の戦術ではなく、奇襲、あるいは野村克也監督の言う「弱者の戦法」という面があると思います。つまり、普遍的にどのチームにも通用する王道
の戦術ではなく、日本女子の現状を考えた上で、日本女子の現状に合わせて生み出された戦術だということです。
もちろん英さんもおわかりになっていらっしゃると思いますが、ずっと続いている日本女子の問題点は、強力なミドルブロッカーが存在せず、はっきり言ってコートに入っていてもミドルブロッカーが機能していない状態になっている、その結果、ウイングスパイカーに相当な負担がかかっている、ということです。
世界の強豪チームのMBと比べれば、その差は歴然としていますが、ブロック得点が少ない、というかほとんどないMB、クイック攻撃の得点も少なく、場合によっては相手のブロックがマークしてこないMB、というのが、現状の日本女子のMBの姿です。
それに比べ、日本のウイングスパイカーは木村、江畑、新鍋、迫田、石井、長岡など、世界でも十分に通用する選手がだぶついています。MBを2人使っていても、たいしてブロックやクイックによる得点が期待できないのであれば、WSを一人増やした方が、得点力が増す可能性はかなり高いと言えます。(そして実際にそうなりましたね)一説によると、真鍋監督はMB0をも視野に入れているとか。懸念材料としては、ブロック力の低下が考えられますが、迫田はよく頑張ってワンタッチを取っていましたし、もう一人、本来起用されるはずだった(途中のケガで迫田と交代)長岡も、ブロックはそこそこ跳べると思います。
それより何より、現在のMBである岩坂と大竹の働きが、やはり目に見えて貧弱だと言わざるを得ません。昔の日本女子は全員がクイックに跳べる選手だった時代がありましたが、真鍋監督はそうした発想をも視野に入れているのかもしれません。要は今いる選手の特長を最大限に生かすチーム作りをする、ということです。
もう一点、セッターについてですが、私もリオでは宮下遥(又は狩野舞子)を使って欲しいと思っています。というか、たぶんほとんど誰もがそう思っていますよね。しかし、この間8、9月に行われたワールドグランプリや世界選手権アジア予選では、宮下のプレーはブロックやレシーブなどに高い能力を見せたものの、肝心のトスは不安定さを露呈し、スパイカー陣を困惑させる場面もしばしばありました。今回のMB1お披露目の大会では準備期間も短く、今までにない新しい布陣のため、セッターのトスの安定は絶対条件だったと思います。そのため、中道とその控えに永松が選ばれていたのは当然の選択だったと思われます。
宮下に対する期待は大きいだけに、今は基礎体力の強化や基本となるトスの安定のための練習に打ち込んで欲しいところです。
MB1は、まだまだ始めたばかりでまだまだ進化する可能性を大きく秘めた戦術だと思います。強力なMBが新たに出現すればまた考え直す必要もあると思いますが、現状では今のチームに合った戦術だと思われます。何よりも、リオ、東京五輪で銀、金メダルを目指して行くのであれば、ブラジル、アメリカの2強に対抗する手段としては、これが最上ではないかと思われるのですが、いかがでしょうか。
=================================【引用 終】
エスカルゴさんの意見を要約すると、「ミドルブロッカーが弱い日本チームが世界と戦うのに、“MB1”は有効な戦術である」。
(以後、ミドルブロッカーを“MB”、ウイングスパイカー(レフトプレーヤー、ライトプレーヤー)を“WS”と表記)
近年の日本チームはMBが弱く、WSは人材豊富。攻撃が機能しないMBを2人使うより、1人に減らしWSを増やした方が攻撃力がアップするという理屈で、「確かにそうだ」(笑)。←嘲笑ではないです。
私の「MB1否定論」は、世界トップ水準チーム(MBも強い)に於いては正しいかもしれないが、日本チームに於いては、当てはまらないかもしれない。(「トップ水準チームにおいては有効ではない」という持論は、今でも譲れません)
しかし、私も「その2」を書いた時、WGCC(“グラチャン”という略称が嫌いなのでこう表記します)を観ての考察だったはず。となると、≪私の目は節穴だったのか?≫……そうかもしれない。
と言う訳で、今一度、日本チームの現状を意識して、再考察します。
1.日本チームのMBの機能状況
確かにMBは日本チームの弱点である。ただ、MB陣の名誉の為に言っておくと、日本のMBが日本のWSのバレーボール力に於いて劣ってはいない。ただ、MBはネット中央から攻撃を行うのでブロックを合わせられやすい。高さが互角以上なら攻撃が読まれても何とかすることができるが、高さに劣る日本のMBがマークされた場合はシャットアウトを食らいやすい。
なので、よほどレシーブがAパスになり、相手のマークが甘くなっていないとセンター攻撃は使えない。
2.スパイク力が弱く、レシーブの良い日本チーム
スパイク力がなくレシーブが良い日本は、ラリーになりやすい。一昔前の大型チームはレシーブが下手でラリーが続けば日本が有利になったが、最近はレシーブをつなげて大砲が強烈なスパイクを打ち込みラリーを制してしまうことも多い。とは言え、レシーブを繋げてラリーに競り勝つというのが、日本の主張点であることには変わりはない。
ラリー中はレシーブをAパスにすることは難しく、日本の場合はMBの攻撃を駆使し難い。
また、MBは足元のレシーブや、トスを上げるのは苦手なので、ラリー中はそういった繋ぎのプレーが重要となる。
ラリーの多い日本チームの現状を考えると、MBプレーヤーに替えてWSプレーヤーを起用した方が、機能的であると言える。
ただ、ひとこと言わせていただくと、WSを多くして相手のマークを分散させても、ラリー中はオープントスが主体となり、相手のブロッカーもマークしやすくなるので、Aパスに近いレシーブが上がったら、無理してでもクイックやブロードのセンター攻撃を見せないと、WSがスパイクを決めることが難しくなる。
3.WGCCでの効果
MBの代わりに入った迫田選手が、相当な得点を挙げていたことを考えると、“MB1”はかなり機能したと言える。1、2で考察したMBの弱い日本チームの欠点をカバーしたように思う。
前記事で「MB1を採用しても、攻撃の幅は広がらない」と述べたが、攻撃の選択肢は増えていると考えられる。
ただ、MBポジションの迫田は全力でしかも相当の回数ブロックに跳ばなければならなかった。さらに、後方から走り込むバックアタックのような“スコーピオン”攻撃も負担が大きいのではないだろうか?
ラリー中、相手のオープン攻撃もマークしやすいので、日本もブロックを決める可能性が高くなるので、通常のMBならシャットアウトできたのではないかと思うことも多かった。
とにかく、ブロック数が極端に少なかったのも事実で、ブロックは1点以上の効果を相手に与えることを考慮すると、ブロック力が低下したのは数字以上に大きかったと考えられる。
4.日本チームのMBのポテンシャル
岩坂は2011年のワールドカップで大活躍。個人成績ではサーブが2位、ブロックが5位にランク。スパイクが少ないので、総得点は木村180点(4位)、江畑160点(7位)、荒木89点(35位)、岩坂73点(45位)と、同じMBの荒木より少ないが、岩坂のブロックで試合の流れが変わったことが多かった。(この時は、世界戦初登場だったので、マークが甘かったことを差し引く必要があるが)
今回のWGCCでは、第2戦のアメリカ戦で途中出場した際、明らかのゲームの流れを変える働きをしている。
大竹選手はブロック力が低い。機動力はあるので、ブロード、クイックなどは岩坂以上である。
そこで、今回、迫田が果たした役割を大竹もできるのではないかと期待している。その上で、もう少しブロックを頑張ってくれれば、言うことはない。
5.“MB1”採用の今後の不安
このまま全日本での戦術にMB1が採用されると、中学、高校の有望な長身選手はMBタイプのプレイヤーを目指さなくなる。
このMB1採用が一過性のもの(眞鍋采配の時だけ)か、今後も継続するかのだろうか。今後、若い世代での悲劇が起こる可能性がある。
高校バレーにおいては、“MB1”戦術を使う必要はなく、身長の高い選手は従来のMBタイプのプレーが求められる。しかし、将来も日本チームにおいて“MB1”戦術が採られるとすると、有望なMBプレーヤーは現実と将来のプレースタイルのすり合わせで悩むことになるのではないだろうか?
かなり、駆け足になってしまいました。
本来は数値を出して詳細に検証したかったのですが、時間と体力に余裕がなくなってしまいました。ドラマレビューをもう少し減らせばいいと思うのですが、書き始めたものは最後まで書かないと気が済まない性格なのです。
ご容赦ください。