セット終盤失速する久光製薬スプリングス
全日本のエースの長岡、準エース級の石井、4年間代表を務めメダリストの新鍋、元全日本の岩坂(2009、11~14年)、古藤(2014~15年)座安(2011年)、と全日本級のメンバーを揃えた久光製薬、レギュラーシーズンは2位であったが、ファイナルステージ・ファイナル6では3連敗と不振にあえぎ、ファイナル3への自力進出がなくなった。
原因はいろいろ考えられる。
1.監督・中田久美
チームビジョンは確固たるものを持っている。
ただ、長年全日本のセッターを務めてきた故、レベルの高いプレーヤーに接してきて、自然と目指すプレーも高等なものになっている。選手もそれを感じ、それに応えようとするが、監督を恐れている雰囲気がある。
なので、勝っている時、調子の良い時は良いが、負けている時はかなり雰囲気が悪く、セット終盤はビビり気味になる。最低6位までに入ればよい(持ち点には差が出るが)レギュラーシーズンは良いとしても、勝ち負けが大きいファイナル6ではプレッシャーが大きくなる。
この試合もセット終盤では手が縮こまり、競り合いになると勝つ気がしない。
2.セッターが不安
今日の試合は、正セッターの古藤が体調不良。
代わりに中大路が初先発。緊張が見られたが、それでも何とかトスを上げる。ミスやスパイカーとの息が合わない場面は少なかったが、苦しい場面ではスパイカーを支える余裕はない。相手チームのセッター・藤田と比べると、トスの安定感や、トス回しの巧みさで劣る。(仕方ないかも)
3.弱気な石井
今日の試合に限らず、石井は充分なトスが上がらないとフェイントや軟打で逃げ、相手のチャンスボールにしてしまう。見方が拾ってつないだボールを、打ち切らずに逃げてしまったのでは、チームの士気も上がらない。
ポテンシャルが高いだけに残念。
成長するトヨタ車体クインシーズ
ファイナル6に滑り込みの進出を果たしたトヨタ車体だが、ギリギリの戦いを勝ち抜くなかで成長した。エース、キャプテン、セッターとチームの軸がしっかりしている
1.大エース・ポリーナ
強烈なスパイクでチームを引っ張る。
苦しいトスでも打ち切ってくれ、競った場面でも何とかしてくれる頼りになる大エース。
サービスエースやサービスで相手を乱すサーブも強烈。彼女のサーブの時は、1セット当たり4~5点は優位に立てる。
2.キャプテン・竹田
うるさいほど声を出す。
ここぞという時には気合で決めてくれる。
競った時や苦しい時も、彼女のリーダーシップがチームを引っ張る。
3.セッター・藤田
安定したトス捌き、的を絞らせないトス回し。コート上の司令塔。
守備でも大いに貢献。
2月14日現在のファイナル6成績
1位 日立 2勝0敗 通算ポイント9(持ち点3・レギュラーシーズン3位)
2位 東レ 1勝1敗 通算ポイント8(持ち点5・レギュラーシーズン1位)
3位 NEC 2勝1敗 通算ポイント6(持ち点1・レギュラーシーズン4位)
4位 トヨタ車体 2勝0敗 通算ポイント5(持ち点0・レギュラーシーズン6位)
5位 久光製薬 0勝3敗 通算ポイント4(持ち点4・レギュラーシーズン2位)
6位 岡山 0勝2敗 通算ポイント4(持ち点2・レギュラーシーズン5位)
3-0、3-1で勝てば勝ち点3、 フルセット勝利なら勝ち点2
フルセット負けは勝ち点1、 0-3、1-3での負けは勝ち点0
なぜか、NECと久光のゲーム消化数が多く、順位が分かりにくい。
日立と東レは「ファイナル3」への進出は堅そうだ。
残り2試合しかない久光は実質最下位。自力進出はなくなり相当厳しい状況。とにかく、残り連勝が必須。
NECはリーグ表では3位だが、1試合消化が早いので微妙。トヨタ車体とNECの直接対決を制した方が“ファイナル3”進出するだろう。岡山も可能性が残されているが、現1位日立、現2位東レを残しており、地力のある久光も嫌な相手だ。レギュラーシーズン1~3位相手なので、厳しそうだ。
全日本のエースの長岡、準エース級の石井、4年間代表を務めメダリストの新鍋、元全日本の岩坂(2009、11~14年)、古藤(2014~15年)座安(2011年)、と全日本級のメンバーを揃えた久光製薬、レギュラーシーズンは2位であったが、ファイナルステージ・ファイナル6では3連敗と不振にあえぎ、ファイナル3への自力進出がなくなった。
原因はいろいろ考えられる。
1.監督・中田久美
チームビジョンは確固たるものを持っている。
ただ、長年全日本のセッターを務めてきた故、レベルの高いプレーヤーに接してきて、自然と目指すプレーも高等なものになっている。選手もそれを感じ、それに応えようとするが、監督を恐れている雰囲気がある。
なので、勝っている時、調子の良い時は良いが、負けている時はかなり雰囲気が悪く、セット終盤はビビり気味になる。最低6位までに入ればよい(持ち点には差が出るが)レギュラーシーズンは良いとしても、勝ち負けが大きいファイナル6ではプレッシャーが大きくなる。
この試合もセット終盤では手が縮こまり、競り合いになると勝つ気がしない。
2.セッターが不安
今日の試合は、正セッターの古藤が体調不良。
代わりに中大路が初先発。緊張が見られたが、それでも何とかトスを上げる。ミスやスパイカーとの息が合わない場面は少なかったが、苦しい場面ではスパイカーを支える余裕はない。相手チームのセッター・藤田と比べると、トスの安定感や、トス回しの巧みさで劣る。(仕方ないかも)
3.弱気な石井
今日の試合に限らず、石井は充分なトスが上がらないとフェイントや軟打で逃げ、相手のチャンスボールにしてしまう。見方が拾ってつないだボールを、打ち切らずに逃げてしまったのでは、チームの士気も上がらない。
ポテンシャルが高いだけに残念。
成長するトヨタ車体クインシーズ
ファイナル6に滑り込みの進出を果たしたトヨタ車体だが、ギリギリの戦いを勝ち抜くなかで成長した。エース、キャプテン、セッターとチームの軸がしっかりしている
1.大エース・ポリーナ
強烈なスパイクでチームを引っ張る。
苦しいトスでも打ち切ってくれ、競った場面でも何とかしてくれる頼りになる大エース。
サービスエースやサービスで相手を乱すサーブも強烈。彼女のサーブの時は、1セット当たり4~5点は優位に立てる。
2.キャプテン・竹田
うるさいほど声を出す。
ここぞという時には気合で決めてくれる。
競った時や苦しい時も、彼女のリーダーシップがチームを引っ張る。
3.セッター・藤田
安定したトス捌き、的を絞らせないトス回し。コート上の司令塔。
守備でも大いに貢献。
2月14日現在のファイナル6成績
1位 日立 2勝0敗 通算ポイント9(持ち点3・レギュラーシーズン3位)
2位 東レ 1勝1敗 通算ポイント8(持ち点5・レギュラーシーズン1位)
3位 NEC 2勝1敗 通算ポイント6(持ち点1・レギュラーシーズン4位)
4位 トヨタ車体 2勝0敗 通算ポイント5(持ち点0・レギュラーシーズン6位)
5位 久光製薬 0勝3敗 通算ポイント4(持ち点4・レギュラーシーズン2位)
6位 岡山 0勝2敗 通算ポイント4(持ち点2・レギュラーシーズン5位)
3-0、3-1で勝てば勝ち点3、 フルセット勝利なら勝ち点2
フルセット負けは勝ち点1、 0-3、1-3での負けは勝ち点0
なぜか、NECと久光のゲーム消化数が多く、順位が分かりにくい。
日立と東レは「ファイナル3」への進出は堅そうだ。
残り2試合しかない久光は実質最下位。自力進出はなくなり相当厳しい状況。とにかく、残り連勝が必須。
NECはリーグ表では3位だが、1試合消化が早いので微妙。トヨタ車体とNECの直接対決を制した方が“ファイナル3”進出するだろう。岡山も可能性が残されているが、現1位日立、現2位東レを残しており、地力のある久光も嫌な相手だ。レギュラーシーズン1~3位相手なので、厳しそうだ。