英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

V・プレミアリーグ ファイナル6 久光製薬はなぜ勝てない

2016-02-14 21:36:23 | スポーツ
セット終盤失速する久光製薬スプリングス
全日本のエースの長岡、準エース級の石井、4年間代表を務めメダリストの新鍋、元全日本の岩坂(2009、11~14年)、古藤(2014~15年)座安(2011年)、と全日本級のメンバーを揃えた久光製薬、レギュラーシーズンは2位であったが、ファイナルステージ・ファイナル6では3連敗と不振にあえぎ、ファイナル3への自力進出がなくなった。



 原因はいろいろ考えられる。
1.監督・中田久美
 チームビジョンは確固たるものを持っている。
 ただ、長年全日本のセッターを務めてきた故、レベルの高いプレーヤーに接してきて、自然と目指すプレーも高等なものになっている。選手もそれを感じ、それに応えようとするが、監督を恐れている雰囲気がある
 なので、勝っている時、調子の良い時は良いが、負けている時はかなり雰囲気が悪く、セット終盤はビビり気味になる。最低6位までに入ればよい(持ち点には差が出るが)レギュラーシーズンは良いとしても、勝ち負けが大きいファイナル6ではプレッシャーが大きくなる。
 この試合もセット終盤では手が縮こまり、競り合いになると勝つ気がしない

2.セッターが不安
 今日の試合は、正セッターの古藤が体調不良。
 代わりに中大路が初先発。緊張が見られたが、それでも何とかトスを上げる。ミスやスパイカーとの息が合わない場面は少なかったが、苦しい場面ではスパイカーを支える余裕はない。相手チームのセッター・藤田と比べると、トスの安定感や、トス回しの巧みさで劣る。(仕方ないかも)

3.弱気な石井
 今日の試合に限らず、石井は充分なトスが上がらないとフェイントや軟打で逃げ、相手のチャンスボールにしてしまう。見方が拾ってつないだボールを、打ち切らずに逃げてしまったのでは、チームの士気も上がらない。
 ポテンシャルが高いだけに残念。



成長するトヨタ車体クインシーズ
 ファイナル6に滑り込みの進出を果たしたトヨタ車体だが、ギリギリの戦いを勝ち抜くなかで成長した。エース、キャプテン、セッターとチームの軸がしっかりしている


1.大エース・ポリーナ
 強烈なスパイクでチームを引っ張る。
 苦しいトスでも打ち切ってくれ、競った場面でも何とかしてくれる頼りになる大エース。
 サービスエースやサービスで相手を乱すサーブも強烈。彼女のサーブの時は、1セット当たり4~5点は優位に立てる。

2.キャプテン・竹田
 うるさいほど声を出す。
 ここぞという時には気合で決めてくれる。
 競った時や苦しい時も、彼女のリーダーシップがチームを引っ張る。

3.セッター・藤田
 安定したトス捌き、的を絞らせないトス回し。コート上の司令塔。
 守備でも大いに貢献。


2月14日現在のファイナル6成績
1位 日立    2勝0敗 通算ポイント9(持ち点3・レギュラーシーズン3位)
2位 東レ    1勝1敗 通算ポイント8(持ち点5・レギュラーシーズン1位)
3位 NEC   2勝1敗 通算ポイント6(持ち点1・レギュラーシーズン4位)
4位 トヨタ車体 2勝0敗 通算ポイント5(持ち点0・レギュラーシーズン6位)
5位 久光製薬  0勝3敗 通算ポイント4(持ち点4・レギュラーシーズン2位)
6位 岡山    0勝2敗 通算ポイント4(持ち点2・レギュラーシーズン5位)
  3-0、3-1で勝てば勝ち点3、  フルセット勝利なら勝ち点2
  フルセット負けは勝ち点1、  0-3、1-3での負けは勝ち点0

 なぜか、NECと久光のゲーム消化数が多く、順位が分かりにくい。
 日立と東レは「ファイナル3」への進出は堅そうだ。
 残り2試合しかない久光は実質最下位。自力進出はなくなり相当厳しい状況。とにかく、残り連勝が必須。
 NECはリーグ表では3位だが、1試合消化が早いので微妙。トヨタ車体とNECの直接対決を制した方が“ファイナル3”進出するだろう。岡山も可能性が残されているが、現1位日立、現2位東レを残しており、地力のある久光も嫌な相手だ。レギュラーシーズン1~3位相手なので、厳しそうだ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スペシャリスト 第5話

2016-02-14 12:22:28 | ドラマ・映画
善人が巻き込まれた脱出ゲーム
 実はターゲットは善人……服役中の善人に不正を見破られ逆恨みした元刑務官の復讐劇
 さらに、脱出ゲームの裏に黒幕……過去の殺人の証拠(ヒント)になる映画の上映を阻止を目論んだ
という二重構造、さらに、黒幕は過去の殺人の真犯人を庇っていた?らしいというオチ


 暗号(解除キー)解読や犯人の心理なども絡め、てんこ盛りの要素が複雑に絡み合う面白いストーリーだった……はずだが、突っ込みどころも多かった。スルーするのが、このドラマの正しい鑑賞の仕方だと思う。まあ、私の性格と思ってご容赦ください。

下衆過ぎる復讐犯
1.まさに逆恨み
 “逆恨み”もいいところで、もともと服役囚に煙草を供与したのを服役囚達に脅され下僕扱いをされたこと。そもそも、服役囚に自分の靴を舐めさせた行為自体、身分を勘違いている。
 「煙草を供与したのが服務規程違反」が脅しのネタであるが、おそらく“注意(訓告”ぐらいで留まる服務規程違反のように思え、その後の仕返し状況と比べると、どうすればいいか判断できそうなもの。
 その後、服役囚のボスから庇ってもらうようになり地獄の日々から解放されたとのことだが、そのボスに便宜を図らなければならなくなり、重度な服務規程違反を繰り返すことになり、深みに嵌っただけである。その違反を善人に見破られ、逆恨み。まさに逆恨みである。
2.幼稚
 解除キーが「I am a Loser」で、それを善人が解いてそれを打ちこませたことで、≪善人に“私は負け犬です”と言わせた≫と勝ち誇るって、≪お前は小学生か!≫
3.身勝手
 何の関係もない人を巻き込む。特に、デモンストレーションで毒液を掛けられた人は、訳もわからず命を奪われ、気の毒としか言いようがない。
 この元刑務官が主犯であれば、もう少し同情の余地のある行動を取らす脚本になると思うが、使い捨てキャラ扱いなので已む無しか

下衆な割には有能な復讐犯
 解除キーの暗号はよくできていたし、“脱出ゲーム”の企画力(時限ガス爆弾、出口封鎖、館内音響ダウン、携帯電話不能システムの利用)はなかなかのモノ。進む方向を間違えたのではないだろうか(下衆な奴だが)

黒幕の計画には穴が
 おそらく、多くのレビュアーが突っ込んだはず、「防毒マスクを使って自分だけ助かっても、防毒マスクを用意していたことをどうやって申し開きするのだろう?」と。
 実行犯を説得して、デモンストレーション殺人はやめさせ、毒性も低いガスを使用させるべきだった。

 監督に過去の殺人を勘付かれた時点でアウト。トイレで殺害すれば足が付くし、脱出ゲームを利用して殺害しようとすれば、ゲームが始まった時点で、黒幕を問い詰めだすだろうし。

底が浅い脱出ゲーム
 二重、三重構造だったため、脱出ゲームは底が浅かった。
 見物するベストポジション(見物したいという犯人の心理)と善人の記憶力で、実行犯が判明してしまったのは残念。こういうストーリー特有の≪誰が犯人なんだ?≫という推理劇がなかったのが物足りない


【ストーリー】番組サイトより
 人気俳優・藤村毅(神尾佑)が主演する映画の完成披露試写会・舞台挨拶の当選チケットが宅間善人(草剛)のもとに届く。「応募した覚えはないのに…」と言いつつ、姉小路千波(南果歩)とともに会場へ向かう。
 監督の武田健吾(山崎大輔)と藤村による冒頭の舞台挨拶も済み、試写が始まってまもなくすると、突然スクリーンの映像が消え、『執行の時がきた。敗者は死をもって罰せられる』という文字が浮かび上がる。
 続いて16,68,13と3つの謎の数字が映され、会場が明るくなった瞬間、観客の中に死んでいる人物がいることが判明。亡くなった観客が座っていた座席の下には不気味な液体が置かれており、それはどうやら時限式に毒ガスを発生させる装置のようだった!
 パニックに陥った観客たちは一目散に出口の扉へと走るが、再びスクリーンに映しだされた『扉を開ければたちまち死の雲に覆われ全ての命が失われる』という文字が!扉に仕掛けられた毒ガス発生センサーを見た宅間は、あらためて事態の深刻さを認識するのだった。

 通信抑止がかかり、外部とコンタクトが取れなくなったままの会場に閉じ込められた観客たち。宅間が16,68,13という文字の謎を解こうとする中、藤村のマネジャー・山本美沙(広岡由里子)の口から、ここ数カ月の間、藤村宛に先ほどのスクリーンの文字と同じ文面の手紙が送られ続けていたことが明かされる。映画の上映を巡って、監督の武田とトラブルになっていた、と話す山本。そんな中、たまたま千波の携帯電話を届けに来た松原唯子(芦名星)は、施設内の男子トイレで武田が殺害されているのを発見する!
 防犯カメラを使い、会場内の千波たちの様子を知った唯子は、堀川耕平(平岡祐太)、我妻真里亜(夏菜)を呼び、閉じ込められた観客たちの身元を洗い出し始める。すると、出席者リストの中には宅間の名前はなく、何者かが意図的に宅間をこの会場に来るように仕向けたのではないかという疑惑が。探っていくと、そこには宅間の過去にまつわる衝撃的な事実が隠されていた…!

 一方、会場の中の宅間と千波は「この中に犯人がいる」と確信していた。劇場型犯罪者である犯人は、パニックに陥る観客を間近で見たいという願望があるのだと推測する。

 毒ガスが仕掛けられた会場に閉じ込められた宅間と千波。会場の外にいる唯子たちは、ふたりと観客を救い出すことはできるのか!?

脚本:徳永友一
監督:及川拓郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする