(タイトルの「審判の日」がピンときませんが……)
冒頭の義時と犬が対峙するシーンは、シュールだった。犬の鳴き声の代わりに、頼朝が落馬した時に聴こえた鈴の音がしていた。この夢を見て、義時は運慶を急かせた。
十二神将像にはどういう意味があるのか?……十二神将像の戌神像が義時を救ったという伝説があるらしい
《今話当初、序盤の各々の思惑》
義時……京から親王を迎えるのはやむを得ない。京の影響力を強めない為、取りあえず源仲章を何とかしたい。公暁が不穏な動きを警戒。
義村……公暁のクーデターに加勢。成功すれば乳母父として三浦は安泰。勝負に出る
実朝……親王を迎え入れ、自身も右大臣に叙され、前途洋々。頼家の復讐心に燃える公卿の心内など思いもよらない
公卿……義時、実朝に対し、父・頼家の復讐心を燃やし。クーデターを計画
政子……実朝の権力増強の為、京から養子を迎える案を実朝に授け、思惑以上に事が運び、内心嬉々
泰時……実朝の力にもなりたいし、北条や鎌倉がより良くなることにも尽力したい。公暁や三浦の動きも気になる。嫌な予感しかしない
実衣……息子・阿野時元は源氏の血を引き、自身は実朝の乳母。もっと力を振るえるはずだが、姉・政子に押さえつけられる日々。でも、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式は楽しみに思っている
源仲章……実朝が上皇と近づくことで、自身も鎌倉での力を増しそう。義時を追い落とす動きが顕著(あからさま過ぎのような…)
――と言う訳で、鶴岡八幡宮での拝賀式で、《公暁&義村のクーデターを義時&泰時が阻止、または、迎え撃つ》大紛争が勃発するという流れだったが……
《水面下で各々の心情に激震》
義時……実朝から「御所を鎌倉から六波羅に移す」意思を告げられ、激怒。クーデターを利用して、実朝の排除を決意。義村の旧知のクセから思惑を見抜く
義村……「拝賀式には参加するな」との命に、義時に計画が察知されたことを知る。命に従い、クーデターの行方を見定めてから、今後の行動を決めることにする
実朝……頼家の死の真相を三善から聞き出し、頼家・公暁親子の無念さを慮り、図らずも公暁を追い詰めていたことを激しく後悔。共に生きようと公暁に固く約束する
公卿……義村が引いたが、クーデターは計画は継続。母・つつじの説得も聞き入れず、実朝の申し出も信じない
政子……実朝から頼家を死に追いやったことを責められる。降雪で拝賀式参加は取りやめに。「こっそりと観ましょう」という実衣の誘いも断る
泰時……義村や公暁の計画を知り、阻止しようと動く
実衣……拝賀式の観に行こうと政子を誘うが、政子は「あなただけ行って」と。「尼御台が行かないのに、行けるわけないじゃないの」と姉を立てる
源仲章……やたら義時を挑発したのは、暗殺者(トウ)を捕え、義時糾弾のネタを確保
――と言う訳で、各々の心情は激震だったが、が三浦が“様子見”に引いた以外は、公暁のクーデター計画は続行。それを泰時が阻止しようとする、大まかな流れは変わらないが、義時が公暁の計画を利用して、源氏(実時&公暁)を排除しようという新たな企てが加わった。一方、トウが仲章に捉えられ、危機に。
実朝は“いい人”なのだが、人の心の機微には疎すぎる。
「御所を六波羅に移す」(鎌倉を捨てる)と、悪びれずにサラッと言ってしまった……
★北条3姉弟妹
・3人揃うと、けっこう仲が良い
・実衣は一方的に政子に対抗心を燃やすが、やはり姉が好きなのかな
・政子は、義時の所業を“私たち”と自分もひっくるめられて、心外。(義時の言に押し切られるパターンが多い)
今回、「私たちが正しかったのだ」と自分を言い聞かせているような義時を、黙って見つめていた
運慶「あんまり酷い(顔の)時は言わない(指摘しない)ことにしている。気の毒が先に立ってな」と言っていたが……
★けっこう迂闊な癖……義村
これまで、きっと義時の前で嘘をついていたのだろう。しっかり、義時に癖を見切られていた。
でも、嘘をつく時の癖が分かりやすいというのは、策士としては迂闊すぎ!
せめて、《嘘をつくときに、かすかに鼻の穴が大きくなる》という義時にしか見切れない癖でないと……(今話の場合なら、泰時が「分かりませんでしたが」というくらいの癖が望ましい?)
ネット上では、「過去にもそのしぐさをしていた」という指摘が上がっている。(みんなよく視ているなあ)
さらに、「義時に見破られることを承知していた。つまり、合図を送ったもではないか」という推察もある。
次回は、番組サイトの公暁の紹介文に出てくる“日本史上に残る大事件”が勃発する。
蚊帳の外に置かれっぱなしの“のえ”の鬱憤も爆発しそう。
第1話「大いなる小競り合い」 第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」 第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」 第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」 第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」 第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」 第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」 第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」 第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」 第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」 第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」 第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」 第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」 第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」 第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」 第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」 第32話「災いの種」
第33話「修善寺」 第34話「理想の結婚」
第35話「苦い盃」 第36話「武士の鑑」
第37話「オンベレブンビンバ」 第38話「時を継ぐ者」
第39話「穏やかな一日」 第40話「罠と罠」
第41話「義盛、お前に罪はない」 第42話「夢のゆくえ」
第43話「資格と死角」 第44話「審判の日」
【ストーリー】番組サイトより
後鳥羽上皇(尾上松也)の計らいにより、右大臣に叙されることとなった源実朝(柿澤勇人)。政子(小池栄子)が愛息の栄達を喜ぶ中、鎌倉殿への野心に燃える公暁(寛一郎)は三浦義村(山本耕史)のもとを訪れ、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式について密談を交わす。三浦館の動きに胸騒ぎを覚える泰時(坂口健太郎)。一方、義時(小栗旬)の周りでは、朝廷と鎌倉の橋渡し役として存在感を高める源仲章(生田斗真)がのえ(菊地凛子)を……
脚本:三谷幸喜
冒頭の義時と犬が対峙するシーンは、シュールだった。犬の鳴き声の代わりに、頼朝が落馬した時に聴こえた鈴の音がしていた。この夢を見て、義時は運慶を急かせた。
十二神将像にはどういう意味があるのか?……十二神将像の戌神像が義時を救ったという伝説があるらしい
《今話当初、序盤の各々の思惑》
義時……京から親王を迎えるのはやむを得ない。京の影響力を強めない為、取りあえず源仲章を何とかしたい。公暁が不穏な動きを警戒。
義村……公暁のクーデターに加勢。成功すれば乳母父として三浦は安泰。勝負に出る
実朝……親王を迎え入れ、自身も右大臣に叙され、前途洋々。頼家の復讐心に燃える公卿の心内など思いもよらない
公卿……義時、実朝に対し、父・頼家の復讐心を燃やし。クーデターを計画
政子……実朝の権力増強の為、京から養子を迎える案を実朝に授け、思惑以上に事が運び、内心嬉々
泰時……実朝の力にもなりたいし、北条や鎌倉がより良くなることにも尽力したい。公暁や三浦の動きも気になる。嫌な予感しかしない
実衣……息子・阿野時元は源氏の血を引き、自身は実朝の乳母。もっと力を振るえるはずだが、姉・政子に押さえつけられる日々。でも、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式は楽しみに思っている
源仲章……実朝が上皇と近づくことで、自身も鎌倉での力を増しそう。義時を追い落とす動きが顕著(あからさま過ぎのような…)
――と言う訳で、鶴岡八幡宮での拝賀式で、《公暁&義村のクーデターを義時&泰時が阻止、または、迎え撃つ》大紛争が勃発するという流れだったが……
《水面下で各々の心情に激震》
義時……実朝から「御所を鎌倉から六波羅に移す」意思を告げられ、激怒。クーデターを利用して、実朝の排除を決意。義村の旧知のクセから思惑を見抜く
義村……「拝賀式には参加するな」との命に、義時に計画が察知されたことを知る。命に従い、クーデターの行方を見定めてから、今後の行動を決めることにする
実朝……頼家の死の真相を三善から聞き出し、頼家・公暁親子の無念さを慮り、図らずも公暁を追い詰めていたことを激しく後悔。共に生きようと公暁に固く約束する
公卿……義村が引いたが、クーデターは計画は継続。母・つつじの説得も聞き入れず、実朝の申し出も信じない
政子……実朝から頼家を死に追いやったことを責められる。降雪で拝賀式参加は取りやめに。「こっそりと観ましょう」という実衣の誘いも断る
泰時……義村や公暁の計画を知り、阻止しようと動く
実衣……拝賀式の観に行こうと政子を誘うが、政子は「あなただけ行って」と。「尼御台が行かないのに、行けるわけないじゃないの」と姉を立てる
源仲章……やたら義時を挑発したのは、暗殺者(トウ)を捕え、義時糾弾のネタを確保
――と言う訳で、各々の心情は激震だったが、が三浦が“様子見”に引いた以外は、公暁のクーデター計画は続行。それを泰時が阻止しようとする、大まかな流れは変わらないが、義時が公暁の計画を利用して、源氏(実時&公暁)を排除しようという新たな企てが加わった。一方、トウが仲章に捉えられ、危機に。
実朝は“いい人”なのだが、人の心の機微には疎すぎる。
「御所を六波羅に移す」(鎌倉を捨てる)と、悪びれずにサラッと言ってしまった……
★北条3姉弟妹
・3人揃うと、けっこう仲が良い
・実衣は一方的に政子に対抗心を燃やすが、やはり姉が好きなのかな
・政子は、義時の所業を“私たち”と自分もひっくるめられて、心外。(義時の言に押し切られるパターンが多い)
今回、「私たちが正しかったのだ」と自分を言い聞かせているような義時を、黙って見つめていた
運慶「あんまり酷い(顔の)時は言わない(指摘しない)ことにしている。気の毒が先に立ってな」と言っていたが……
★けっこう迂闊な癖……義村
これまで、きっと義時の前で嘘をついていたのだろう。しっかり、義時に癖を見切られていた。
でも、嘘をつく時の癖が分かりやすいというのは、策士としては迂闊すぎ!
せめて、《嘘をつくときに、かすかに鼻の穴が大きくなる》という義時にしか見切れない癖でないと……(今話の場合なら、泰時が「分かりませんでしたが」というくらいの癖が望ましい?)
ネット上では、「過去にもそのしぐさをしていた」という指摘が上がっている。(みんなよく視ているなあ)
さらに、「義時に見破られることを承知していた。つまり、合図を送ったもではないか」という推察もある。
次回は、番組サイトの公暁の紹介文に出てくる“日本史上に残る大事件”が勃発する。
蚊帳の外に置かれっぱなしの“のえ”の鬱憤も爆発しそう。
雪が降る鎌倉は綺麗だ。風情があるなあ。
第1話「大いなる小競り合い」 第2話「佐殿の腹」
第3話「挙兵は慎重に」 第4話「矢のゆくえ」
第5話「兄との約束」 第6話「悪い知らせ」
第7話「敵か、あるいは」 第8話「いざ、鎌倉」
第9話「決戦前夜」 第10話「根拠なき自信」
第11話「許されざる嘘」 第12話「亀の前事件」
第13話「幼なじみの絆」 第14話「都の義仲」
第15話「足固めの儀式」 第16話「伝説の幕開け」
第17話「助命と宿命」 第18話「壇ノ浦で舞った男」
第19話「果たせぬ凱旋」 第20話「帰ってきた義経」
第21話「仏の眼差し」 第22話「義時の生きる道」
第23話「狩りと獲物」 第24話「変わらぬ人」
第25話「天が望んだ男」 第26話「悲しむ前に」
第27話「鎌倉殿と十三人」 第28話「名刀の主」
第29話「ままならぬ玉」 第30話「全成の確率」
第31話「諦めの悪い男」 第32話「災いの種」
第33話「修善寺」 第34話「理想の結婚」
第35話「苦い盃」 第36話「武士の鑑」
第37話「オンベレブンビンバ」 第38話「時を継ぐ者」
第39話「穏やかな一日」 第40話「罠と罠」
第41話「義盛、お前に罪はない」 第42話「夢のゆくえ」
第43話「資格と死角」 第44話「審判の日」
【ストーリー】番組サイトより
後鳥羽上皇(尾上松也)の計らいにより、右大臣に叙されることとなった源実朝(柿澤勇人)。政子(小池栄子)が愛息の栄達を喜ぶ中、鎌倉殿への野心に燃える公暁(寛一郎)は三浦義村(山本耕史)のもとを訪れ、鶴岡八幡宮で執り行われる拝賀式について密談を交わす。三浦館の動きに胸騒ぎを覚える泰時(坂口健太郎)。一方、義時(小栗旬)の周りでは、朝廷と鎌倉の橋渡し役として存在感を高める源仲章(生田斗真)がのえ(菊地凛子)を……
脚本:三谷幸喜
今回は「鎌倉最大の悲劇」への序章という感じで、各人の心情が丁寧に描写されていました。
源仲章が義時を挑発しまくっていたのは、自分を殺すように仕向けて、弱みを握るためでしたか。義時も決して器用なタイプではないので、まんまと策にはまってしまいましたね。
仲章が義時に対して手を差し出していたのは「太刀持ちを俺にやらせろ」という意味ですよね?どうやら、これが運命の分かれ道になりそうです。
次回が待ち遠しいですが、見るのが怖いという思いもあり、なんだか複雑な気分です。
>源仲章が義時を挑発しまくっていたのは、自分を殺すように仕向けて、弱みを握るためでしたか。義時も決して器用なタイプではないので、まんまと策にはまってしまいましたね。
ええ、露骨な挑発に乗ってしまいました。冷静になれば、仲章の狙いを看破できたのでしょうが、仲章の挑発が巧みでイラつきますよね。それと、実朝に対しても怒りがありましたし…
> 仲章が義時に対して手を差し出していたのは「太刀持ちを俺にやらせろ」という意味ですよね?どうやら、これが運命の分かれ道になりそうです。
意味深なシーンでした。
あの時の仲章の登場の仕方は、ホラーでした。
ところで、放送もあと4回ですよね。ちゃんと、終わるのでしょうか?
3月までやってほしいのですが。