A級順位戦は4回戦の5局中3局が終了。中途半端なところで、記事を書くのは味が悪いが、本日は"天王山”とも言える豊島-永瀬戦が行われている。
メンバーを見ると、私が言うのは非常に気が引けるが、今年も層が分かれていると感じた。
実は、昨年もそれを感じていて、昨年の記事「2022年度 A級順位戦 3回戦を終えて」では
【ここから引用】藤井五冠(竜王、王位、叡王、王将、棋聖)、永瀬王座、豊島九段、斎藤八段、広瀬八段
佐藤天九段、菅井八段、糸谷八段、稲葉八段、佐藤康九段
の二層(2層の区別、順番は私の主観)。
下段の順番は前から三人の上下は微妙。申し訳ないが、佐藤康光九段は降級に近そう。【引用終】
と書いている。昨期の結果は……
【2022年度 A級順位戦最終成績】
広瀬八段 7勝2敗(ランク5位)
藤井竜王 7勝2敗(ランク9位)
豊島九段 6勝3敗(ランク4位)
永瀬王座 6勝3敗(ランク6位)
斎藤八段 5勝4敗(ランク1位)
菅井八段 5勝4敗(ランク8位)
稲葉八段 4勝5敗(ランク10位)
佐藤天九段3勝6敗(ランク3位)
糸谷八段 1勝8敗(ランク2位)
佐藤康九段1勝8敗(ランク8位)
となり、藤井竜王が広瀬八段とのプレーオフを勝利、渡辺名人との七番勝負も制して名人位に就いた。
降級は糸谷八段と佐藤康九段。
今期は上記の8位まで(藤井名人に代わり渡辺前名人が入る)と、昇級した佐々木勇八段と中村太八段が加わった。
個人的見解を書かせて頂くと、
2トップで豊島九段と永瀬九段
続くのが、渡辺九段、菅井八段、広瀬八段、斎藤八段
佐々木勇八段、佐藤天九段、稲葉八段、
中村太八段
という4層構造。
・同列でも左側が上位
・菅井八段の現在の充実ぶりを考慮すると渡辺九段より上位にしたいが、これまでの実績や事前研究の周到さを考え、渡辺九段を上位とした
・斎藤八段は一つ下の段に入れた方が良い気もしたが、これまでの順位戦での強さを重視した
・佐々木八段は挑戦争いは難しいが、《強い日は強い》ので、4勝は上げられそう(←順位戦開始前の予想)。現在、2勝1敗でしかもその2勝は渡辺、広瀬を破ってのモノ、さらに、1敗も豊島九段相手なので、残り6局を3勝3敗以上の星を残せそうだ。
・中村太八段は、昨年度は20勝14敗、順位戦は9勝3敗。つまり、順位戦以外は11勝11敗。順位戦の対戦相手の将棋を調べて、想定戦型・局面を徹底的に研究したのではないだろうか(勝手な私の思い込み)。さすがに、A級では厳しいか?
【10月16日現在の状況】(一番右の成績は、今期全棋戦の成績)
豊島九段 3勝0敗(ランク3位) 14勝5敗(0.7368)
菅井八段 3勝1敗(ランク6位) 13勝8敗(0.6190)
永瀬九段 2勝1敗(ランク4位) 15勝10敗(0.6000)
佐々木勇八段2勝1敗(ランク9位) 14勝7敗(0.6666)
渡辺九段 2勝2敗(ランク1位) 13勝14敗(0.4814)
斎藤八段 2勝2敗(ランク5位) 6勝9敗(0.4000)
中村太八段 1勝2敗(ランク10位) 4勝8敗(0.3333)
広瀬八段 1勝3敗(ランク2位) 9勝8敗(0.5294)
稲葉八段 1勝3敗(ランク7位) 7勝8敗(0.4666)
佐藤天九段 1勝3敗(ランク8位) 5勝7敗(0.4166)
本日の豊島-永瀬戦は、挑戦者争いを左右する一局と言って差し支えないだろう。
5回戦の菅井-佐々木戦は《挑戦権争いの先頭グループにいられるか?》の一局。渡辺-斎藤戦は《挑戦権争いに踏みとどまれるかどうか?》の一局だ。
それにしても、上位4名以外は今期は苦戦しているなあ。
あ、そうそう、今日は竜王戦の藤井竜王-伊藤匠七段の第2局が行われている。
以前は、《1日目なので、戦いはまだまだこれから》だったが、昨今は進行が速い。
5時現在で58手目まで進み、戦いは"佳境”に入っている。勝利確率は藤井54%対伊藤46%。単純に数字を比較すると藤井竜王が8%高いので、有利と見ることができるが、互角の50%から4%触れただけなので、互角の範疇だろう。消費時間も両者とも約3時間20分とほぼ同じ。
ちなみに、「佳境」の意味は《①最も興趣を感じる所。味わいの深い部分。②景色の良い場所》(旺文社『国語辞典』)なので、《戦いが本格化する》 《戦いの厳しさが増す》という意味で使うのは、本来の意味からするとズレているような気がする。
観戦側から見ると、《面白い局面(最も興趣を感じる所)になってきた》ではあるが。
メンバーを見ると、私が言うのは非常に気が引けるが、今年も層が分かれていると感じた。
実は、昨年もそれを感じていて、昨年の記事「2022年度 A級順位戦 3回戦を終えて」では
【ここから引用】藤井五冠(竜王、王位、叡王、王将、棋聖)、永瀬王座、豊島九段、斎藤八段、広瀬八段
佐藤天九段、菅井八段、糸谷八段、稲葉八段、佐藤康九段
の二層(2層の区別、順番は私の主観)。
下段の順番は前から三人の上下は微妙。申し訳ないが、佐藤康光九段は降級に近そう。【引用終】
と書いている。昨期の結果は……
【2022年度 A級順位戦最終成績】
広瀬八段 7勝2敗(ランク5位)
藤井竜王 7勝2敗(ランク9位)
豊島九段 6勝3敗(ランク4位)
永瀬王座 6勝3敗(ランク6位)
斎藤八段 5勝4敗(ランク1位)
菅井八段 5勝4敗(ランク8位)
稲葉八段 4勝5敗(ランク10位)
佐藤天九段3勝6敗(ランク3位)
糸谷八段 1勝8敗(ランク2位)
佐藤康九段1勝8敗(ランク8位)
となり、藤井竜王が広瀬八段とのプレーオフを勝利、渡辺名人との七番勝負も制して名人位に就いた。
降級は糸谷八段と佐藤康九段。
今期は上記の8位まで(藤井名人に代わり渡辺前名人が入る)と、昇級した佐々木勇八段と中村太八段が加わった。
個人的見解を書かせて頂くと、
2トップで豊島九段と永瀬九段
続くのが、渡辺九段、菅井八段、広瀬八段、斎藤八段
佐々木勇八段、佐藤天九段、稲葉八段、
中村太八段
という4層構造。
・同列でも左側が上位
・菅井八段の現在の充実ぶりを考慮すると渡辺九段より上位にしたいが、これまでの実績や事前研究の周到さを考え、渡辺九段を上位とした
・斎藤八段は一つ下の段に入れた方が良い気もしたが、これまでの順位戦での強さを重視した
・佐々木八段は挑戦争いは難しいが、《強い日は強い》ので、4勝は上げられそう(←順位戦開始前の予想)。現在、2勝1敗でしかもその2勝は渡辺、広瀬を破ってのモノ、さらに、1敗も豊島九段相手なので、残り6局を3勝3敗以上の星を残せそうだ。
・中村太八段は、昨年度は20勝14敗、順位戦は9勝3敗。つまり、順位戦以外は11勝11敗。順位戦の対戦相手の将棋を調べて、想定戦型・局面を徹底的に研究したのではないだろうか(勝手な私の思い込み)。さすがに、A級では厳しいか?
【10月16日現在の状況】(一番右の成績は、今期全棋戦の成績)
豊島九段 3勝0敗(ランク3位) 14勝5敗(0.7368)
菅井八段 3勝1敗(ランク6位) 13勝8敗(0.6190)
永瀬九段 2勝1敗(ランク4位) 15勝10敗(0.6000)
佐々木勇八段2勝1敗(ランク9位) 14勝7敗(0.6666)
渡辺九段 2勝2敗(ランク1位) 13勝14敗(0.4814)
斎藤八段 2勝2敗(ランク5位) 6勝9敗(0.4000)
中村太八段 1勝2敗(ランク10位) 4勝8敗(0.3333)
広瀬八段 1勝3敗(ランク2位) 9勝8敗(0.5294)
稲葉八段 1勝3敗(ランク7位) 7勝8敗(0.4666)
佐藤天九段 1勝3敗(ランク8位) 5勝7敗(0.4166)
本日の豊島-永瀬戦は、挑戦者争いを左右する一局と言って差し支えないだろう。
5回戦の菅井-佐々木戦は《挑戦権争いの先頭グループにいられるか?》の一局。渡辺-斎藤戦は《挑戦権争いに踏みとどまれるかどうか?》の一局だ。
それにしても、上位4名以外は今期は苦戦しているなあ。
あ、そうそう、今日は竜王戦の藤井竜王-伊藤匠七段の第2局が行われている。
以前は、《1日目なので、戦いはまだまだこれから》だったが、昨今は進行が速い。
5時現在で58手目まで進み、戦いは"佳境”に入っている。勝利確率は藤井54%対伊藤46%。単純に数字を比較すると藤井竜王が8%高いので、有利と見ることができるが、互角の50%から4%触れただけなので、互角の範疇だろう。消費時間も両者とも約3時間20分とほぼ同じ。
ちなみに、「佳境」の意味は《①最も興趣を感じる所。味わいの深い部分。②景色の良い場所》(旺文社『国語辞典』)なので、《戦いが本格化する》 《戦いの厳しさが増す》という意味で使うのは、本来の意味からするとズレているような気がする。
観戦側から見ると、《面白い局面(最も興趣を感じる所)になってきた》ではあるが。
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