昨年(2022年)10月5日に「Jアラートシステム……大丈夫なのか?」という記事を書いたが、そのまま、コピーペーストしても良いのでは?と思うほどのお粗末さだ。
そのお粗末さの原因として、まず、《Jアラートが総務省消防庁の管轄》であること。
【以下は、「Jアラートシステム……大丈夫なのか?」での説明の再利用】
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Jアラートとは?
総務省消防庁の『平成29年版 消防白書』の『特集10 全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達における課題と対応』のページによると、
正式名称は全国瞬時警報システムと言うらしい……“瞬時”……名前負け?
総務省消防庁の管轄……防衛省ではない
システムの概要は「弾道ミサイル攻撃に関する情報や緊急地震速報、津波警報、気象警報などの緊急情報を、人工衛星及び地上回線を通じて全国の都道府県、市町村等に送信し、市町村防災行政無線(同報系)等を自動起動することにより、人手を介さず瞬時に住民等に伝達するシステム」
つまり、有事の際に住民が適切な避難を速やかに行うために、住民に正確な情報を迅速に伝達するためのシステムであって、ミサイル警戒システムではないという事。
「弾道ミサイル攻撃に関する情報など国民保護に関する情報は内閣官房から」とあるので、内閣官房、あるいは内閣官房にミサイル情報を伝えたと思われる防衛省が緊急情報をJアラートシステムに乗せたということになる。
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災害の対応(救助・消火)を目的としたシステムであるため、総務省消防庁というのは妥当かもしれないが、ミサイル発射・着弾は秒を争うので、軍事的な対応は防衛省が警戒情報や警報を発するべきだ。
Jアラートの《緊急情報を、人工衛星及び地上回線を通じて全国の都道府県、市町村等に送信し、市町村防災行政無線(同報系)等を自動起動することにより、人手を介さず瞬時に住民等に伝達するシステム》は優れているかもしれないが、情報を分析し判断する部署と、情報を発信する部署が違うのは、秒を争う事態に対しては有効ではない。
気象災害も気象庁は国土交通省管轄で、同様な問題を感じる。
今回も情報が貧弱というか誤りだったことが、一番の問題なのだが、総理や官房長官の説明などに大きな疑問を感じた(腹が立った)。
岸田総理大臣:「国民の皆様の安全を最優先する、この観点から発出したものです。Jアラートの役割ということを考えたならば今回のこの判断は適切であったと政府としては考えています」
《問題点1》
「官邸危機管理センターによりますと、北朝鮮から先ほど発射されたミサイルは午前8時ごろ、北海道周辺に落下するものとみられています。北海道においては、ただちに建物の中、または地下に避難してください」(←『TBS NEWS DIG 』の記述)
「午前8時ごろ、北海道周辺に落下するとみられます。直ちに避難してください」(←産経ニュース)
……“北海道周辺に落下するとみられる”という表現と“北海道周辺に落下する可能性がある”では、情報に大きな差がある。
“落下するとみられる”と言っておきながら、実際には違った(どこに落ちたのか?空中分解してしまったのか?さえ不明)
松野官房長官曰く、「ミサイルを探知した直後、レーダーから消失した。限られた情報の中でシステムが航跡を生成し、Jアラートを発出した」。
確かに、「国民の皆様の安全を最優先する、この観点から発出した」という考えは否定できない(肯定すべきかも)
しかし、その情報、分析があまりにもお粗末。
マスコミが、Jアラートを訂正したことの是非を問うたが、「“可能性がなくなった”という新たな情報を発出した」と説明した。確かに、新たな情報を発信することは必要だが、問題に感じたのは、《最初の情報が誤りで、訂正(修正)しなくてはならなかった》という事態なのである。
鉄道や高速道路を停止したことで、大きな支障が生じた。それなのに、《国民の皆様の安全を最優先する》ということで、「今回のこの判断は適切であった」と言い切る総理や政府の態度はどうなのか?
《問題点2》
これまでも、《Jアラートの情報があやふやで、遅い》ことに対して、「課題がある」と政府や議員は言っていたが、何の改善もされていない!
発射されたミサイルについてもこの“体たらく”!
「敵基地攻撃能力」とか言って、防衛費増額、増税。アメリカから高い買い物をしても、こんな貧弱な情報網では、何の役にも立たない。
そのお粗末さの原因として、まず、《Jアラートが総務省消防庁の管轄》であること。
【以下は、「Jアラートシステム……大丈夫なのか?」での説明の再利用】
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Jアラートとは?
総務省消防庁の『平成29年版 消防白書』の『特集10 全国瞬時警報システム(Jアラート)による情報伝達における課題と対応』のページによると、
正式名称は全国瞬時警報システムと言うらしい……“瞬時”……名前負け?
総務省消防庁の管轄……防衛省ではない
システムの概要は「弾道ミサイル攻撃に関する情報や緊急地震速報、津波警報、気象警報などの緊急情報を、人工衛星及び地上回線を通じて全国の都道府県、市町村等に送信し、市町村防災行政無線(同報系)等を自動起動することにより、人手を介さず瞬時に住民等に伝達するシステム」
つまり、有事の際に住民が適切な避難を速やかに行うために、住民に正確な情報を迅速に伝達するためのシステムであって、ミサイル警戒システムではないという事。
「弾道ミサイル攻撃に関する情報など国民保護に関する情報は内閣官房から」とあるので、内閣官房、あるいは内閣官房にミサイル情報を伝えたと思われる防衛省が緊急情報をJアラートシステムに乗せたということになる。
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災害の対応(救助・消火)を目的としたシステムであるため、総務省消防庁というのは妥当かもしれないが、ミサイル発射・着弾は秒を争うので、軍事的な対応は防衛省が警戒情報や警報を発するべきだ。
Jアラートの《緊急情報を、人工衛星及び地上回線を通じて全国の都道府県、市町村等に送信し、市町村防災行政無線(同報系)等を自動起動することにより、人手を介さず瞬時に住民等に伝達するシステム》は優れているかもしれないが、情報を分析し判断する部署と、情報を発信する部署が違うのは、秒を争う事態に対しては有効ではない。
気象災害も気象庁は国土交通省管轄で、同様な問題を感じる。
今回も情報が貧弱というか誤りだったことが、一番の問題なのだが、総理や官房長官の説明などに大きな疑問を感じた(腹が立った)。
岸田総理大臣:「国民の皆様の安全を最優先する、この観点から発出したものです。Jアラートの役割ということを考えたならば今回のこの判断は適切であったと政府としては考えています」
《問題点1》
「官邸危機管理センターによりますと、北朝鮮から先ほど発射されたミサイルは午前8時ごろ、北海道周辺に落下するものとみられています。北海道においては、ただちに建物の中、または地下に避難してください」(←『TBS NEWS DIG 』の記述)
「午前8時ごろ、北海道周辺に落下するとみられます。直ちに避難してください」(←産経ニュース)
……“北海道周辺に落下するとみられる”という表現と“北海道周辺に落下する可能性がある”では、情報に大きな差がある。
“落下するとみられる”と言っておきながら、実際には違った(どこに落ちたのか?空中分解してしまったのか?さえ不明)
松野官房長官曰く、「ミサイルを探知した直後、レーダーから消失した。限られた情報の中でシステムが航跡を生成し、Jアラートを発出した」。
確かに、「国民の皆様の安全を最優先する、この観点から発出した」という考えは否定できない(肯定すべきかも)
しかし、その情報、分析があまりにもお粗末。
マスコミが、Jアラートを訂正したことの是非を問うたが、「“可能性がなくなった”という新たな情報を発出した」と説明した。確かに、新たな情報を発信することは必要だが、問題に感じたのは、《最初の情報が誤りで、訂正(修正)しなくてはならなかった》という事態なのである。
鉄道や高速道路を停止したことで、大きな支障が生じた。それなのに、《国民の皆様の安全を最優先する》ということで、「今回のこの判断は適切であった」と言い切る総理や政府の態度はどうなのか?
《問題点2》
これまでも、《Jアラートの情報があやふやで、遅い》ことに対して、「課題がある」と政府や議員は言っていたが、何の改善もされていない!
発射されたミサイルについてもこの“体たらく”!
「敵基地攻撃能力」とか言って、防衛費増額、増税。アメリカから高い買い物をしても、こんな貧弱な情報網では、何の役にも立たない。
なんか「Jアラート」ミサイル相手だと
たぶん無理っぽそう・・・・。
と、今までの運用を見て思いました。
多分、相手が
「今から打ちますよぉ~~~~!!」
と言えば、そこそこは間に合うと
思うんですよ。
でも、今回みたいな固体燃料なロケットでは、
液体の燃料の時みたいに、
発射前の燃料注入の『兆候』が
無いので、
敵さんの通信でも傍受しなければ、
多分普通に『奇襲攻撃』が決まってしまうでしょう。
仮想な敵国さんと、日本は距離的にも
相当近いですし・・・・。
普通に間に合わないかと・・・・。
なんか、『Jアラート』ならして
「仕事、やってます」感を出していて
う~ん・・・・と思ってしまいます。
PS・もしも、米国・韓国と緊密に
連絡が取れたとしても・・・・・。
どーなんでしょう。
確認作業に時間とられるので、
発射された瞬間に、
間違ってもいいから毎回バシバシ
アラート打つくらいじゃ
ないと行けないと思うのですが、
そこまで毎回「Jアラート」使ったら
本当に狼少年扱いに・・・・。
なんか、そもそも、無理ゲーではないかと
思っています。
(まあ、でも、本当に守らなければ
ならない所は厳重にしてる・・・・
と思いたいのですが、
『想定外』という迷言が今や
はばを利かせているお国ですので・・・・)
Jアラート(ミサイル防御)は無能ですし、やミサイル攻撃を察知して敵基地反撃するのも困難ですね。(ミサイル攻撃される前に、敵基地を叩くのは“先制攻撃”になってしまいます)
まあ、敵基地反撃能力は「やったらやり返すぞ」という牽制にはなると思いますが。
>米国・韓国と緊密に連絡が取れたとしても・・・・・。
>確認作業に時間とられるので、
ええ、実戦的には無理でしょうね。
北朝鮮に潜入しての諜報活動が一番有効かも(実際には無理?)。