英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

名探偵モンク  ~そのシャレたジョーク~

2010-04-14 15:25:14 | ドラマ・映画
 アメリカの一話完結型の推理ドラマ。
 主人公モンクはサンフランシスコ市警の刑事だったが、妻を自動車の爆発によって亡くし、それが原因で神経症を患い休職、犯罪コンサルタントとして事件解決に当たっている。
 妻を殺害した犯人を捉えることが出来なかった強迫観念と、極度の潔癖症で、かなりの変人。反面、洞察力、推理力は非常に優れ、数々の難事件を解決している。

 基本的にはその素晴らしい推理力による事件解決がメインだが、その変人ぶりが非常に面白い。
 また、45分ドラマで、推理する材料を断片的に視聴者に見せるのだが、事件全容はなかなか明かさない。最後の5分ぐらいで、モンクが一気に解決するのだが、私もその時初めて、事件の全容が把握できる。
 あまりに超人的な洞察力・推理力、事件解決のヒントはかなりの偶然性と、ご都合主義的な嫌いもあるが、そのモンクが事件を解明していくところは、非常に爽快感を感じる。

 「見ないと損する」とまでは言えませんが、「見て損はない」と断言できます。
 2009年までに8シリーズが製作されています。今春、BS2で最新のシーズン8が放映されているので、興味ある方はご覧下さい。


 さて、このドラマの魅力は、モンクの変人性と推理力ですが、そのほかにシャレたジョークや会話があります。
 以下は先日放送された『ひまわりが散った』から。


 モンクと助手のナタリーが一冊の雑誌を二人で読んでいる。
モンク「もういい?」
ナタリー「あとちょっと」

 ナタリーが読み終えるのを、いらいらして待つモンク

モンク「もう、いい?」
ナタリー「ちょっと待ってよ、モンクさんみたいに速く読めないんだから」

 しばらくして

ナタリー「いいわよ」

 すぐさまページをめくり、あっという間に読んでしまい、ページをめくろうとする。

ナタリー「まだだって!」
モンク「もう、自分の分、買ってきたら。すぐそこにお店あるんだから」
ナタリー「買ってきたのは、私よ」
モンク「はいはい、返すから、読んで」
ナタリー「読んだら貸してあげる」
モンク「その頃には、大統領が替わっているね」

 モンクはソファをナタリーに明け渡し、その場を離れようとするが、変なにおいに気づき、ソファに座って読みふけるナタリーに問いかける

モンク「におわない?…これ、君のにおい?」
ナタリー「においってどんな?」

 ナタリーに近づき、鼻をクンクンさせる

モンク「キミ、ベーコン焼いてる?」
ナタリー「ベーコン焼いているように見える?」

 読書のポーズを強調するナタリー




場面は変わって

 ナタリーが、被害者の夫にインスタントコーヒーを差し出す

ナタリー「コーヒー、いかが?」
被害者の夫「コーヒー大好きです」
ナタリー「じゃあ、これは飲めないかも?」


というような会話が、散りばめられています。


お勧めのドラマです。
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『Qさま!!』『雑学王』

2010-04-12 23:56:20 | 芸能
『Qさま!!』
 これは、子どもたちと張り合ってます。
 父親の威厳を示そうと思うのですが、娘がなかなか手ごわい。漢字は私も結構自信あるのですが、娘に少し押され気味、歴史はほぼ互角、地理は私が圧倒、世間一般常識は優勢、芸能は劣勢と、なかなか伯仲しています。

 受けると類似番組が増殖するのがテレビ業界。一時期、クイズ番組が乱立しましたが、最近は少し淘汰されてきたようです。クイズは時々するのが面白いので、毎日だとつらいですよね。
 もちろん、全部見ているわけでなく、たまたま放送されているのを観る程度です。今夜、たまたま観て、面白いと思った番組がありました。それが、

『雑学王』
 この番組、答えを聞いて、思わず「なるほど」と言ってしまうことが多いです。
 特に、ビジネス・商売に役立ちそうなことが多いです。

①正式名称は忘れましたが、「右上がり6度練習帳」。6度右に上がりの字が美しく見えるそうです。この練習帳は右上がり6度の升目が印刷されているのです。
 「なるほど」のアイデア商品ですが、最初はほとんど売れなかったそうです。それで、ノートコーナーでなく、履歴書コーナーの隣に置いたら、売上が倍増したそうです。

②温めなくてもおいしく食べられるレトルトのカレー。カレー粉ーナに置かず、ふりかけ売り場に置いたら売り上げ倍増。

③ハイボールを広げるためにとった方法が、人気ブログのブロガーを講習会に招待して、そのことをブログに取り上げてもらう。

④メーカーごとに靴のサイズの誤差を調べる。(サイズが23センチでも、メーカーによってサイズが違う)


たまたま、売り上げ倍増の工夫の問題が多かっただけかもしれませんが、なかなか、参考になります。



と、いろいろ書きましたが、一番書きたかったことはこれから。

 『雑学王』の今日の出演者(回答者)は麻木久仁子、東貴博、伊集院光、土田晃之、宮崎美子、やくみつるでした。確かに、こういうクイズ番組は博学な人が多用されますが、6名中4名が『Qさま!!』のレギュラー格。ちょっと、かぶり過ぎていません?
局は両番組ともテレビ朝日。『雑学王』は深夜からゴールデン枠(水曜)に出世していたみたいですが、この4月から月曜11時台に後退してしまったようです。(『Qさま!!』は人気があるのでしょうか?今夜は3時間スペシャルでした)
 そのせいで、同局で同日に出演者がかぶってしまったのかもしれません。クイズ番組は好きですし、出演者も好きなので、個人的には構わないのですが、お笑い番組にしろクイズ番組にしろ、同じようなメンバーというのは、いかがなものでしょうか?

 あ、でも、人気者は引っ張りだこというのは、必然と言えば必然ですね。
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気になる秒読み

2010-04-11 23:16:02 | 将棋
 名人戦第1局は羽生名人が勝ちました。

 序盤からリードを許し(たように見える)、苦戦。それでも、差を広げられずに追走し、最後に抜き去り逆転勝利。単に追走するのではなく、見通しの悪い密林や足場の悪い砂地に誘導し、相手の消耗を待つという羽生パターンの一つ。最近は、時々このパターンに持ち込みながら、逆に足がもつれることもある。

 NHKの速報が、ちょうど終局寸前にヒットしたのは幸運だった。
 ぎりぎりの将棋を2日間戦い続け、その最後のシーンをリアルタイムで観ることができ、本当によかった。特に、終局寸前の三浦八段の苦悶の様子は、胸に迫るものがあった。

 やや半身に構え、ため息をつきながら前傾姿勢に戻るというよりは、倒れこむのを左ひじでかろうじて支え、羽生名人の放った7六の金をむしり取る。
 △7四龍の追撃に、顔を横向け、顔をしかめて、ため息をつく。
 そして、54秒まで考えて、合い駒の金を打つ。いや、打つというより落とすという感じ。そして「うぇ~」とため息。
 羽生名人の考慮中も、何度もため息を漏らす。
 そして、トドメの△5四角に、やや半身で、さらに首をねじり、何が悪かったのだろうというような表情を浮かべる。
 そして、センスを膝の前に投げ、「ふう~」と大きくため息をつき、前傾姿勢になり、盤面をじっと見る。そして、駒大に手をやり、はっきりと「負けました」。

 その瞬間、場の緊張がいっぺんに解ける。
 羽生名人も、弛緩し、安どの色をにじませる。


 そんな緊迫シーンだったが、残念なことがひとつ。
 秒読みが、秒読みが……
「さんじうびぃよ~(30秒)」
 力が抜けるような秒読み。もう少し何とかならないものか。



 秒読みと言えば、ここ2、3年のNHK杯将棋トーナメントの秒読みにも大きな不満が。

「20びょおおおおぉぉ」
お経のように語尾が伸びる(約4秒)。これでは、秒読みの機能を果たしていないし、間延び感が強い。
 残り考慮時間がなくなり、真の30秒将棋になると、
「20秒、1、2…」
と読むのなら、通常の時も、語尾を伸ばさないでほしい。
 何人かが交代で秒読み係を務めるみたいだが、前任、あるいは先輩の秒読みを真似るのだろうか、最近はどの奨励会員が務めても、この間延び傾向が強い。

 こんなことを感じるのは、私だけでしょうか?
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満開…かな? & 菜の花

2010-04-11 21:50:10 | 歳時
 今日は寒冷前線が通過して、日中の気温は12℃前後で寒かったです。
 寒気が到達するのが半日~1日ずれる太平洋側は今日も暖かかったのではないでしょうか。
 昨日は、こちらも暖かくて25℃ぐらいまで上がりました。なので、ほぼ満開になりました。

 私の中での基準木の様子です。

 ちなみに、4月8日の様子は下の写真です。


 よく見ると、この時と比べて枝の先まで花が咲いています。


 9日の記事で、「昨年は河原の方は菜の花も満開だったが、今年は8日現在、ほとんど開いていない」と書きました。
 写真は昨日(10日)のものです。


 こちらは、昨年の様子です。


 堤防・河原に限っては、菜の花のほうがのんびりしているようです。


 今年は道端に咲く菜の花が少ないような気がします。
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アブラナ、菜の花、なばな

2010-04-10 15:12:55 | 歳時
 昨日の記事の中で、菜の花についても少し書きました。

 実は「菜の花」と書きましたが、「菜の花」「アブラナ」「なばな」の区別・使い分けをわかっていません。

 アブラナ科アブラナ属の二年生植物のひとつの花(植物)として、「アブラナ」があり、その別名として「菜の花」や「菜種」とされているようです。
 また、アブラナ科(属)の黄色い花弁の花の総称として「菜の花」が使用されることも多いようです。総称としては「アブラナ」ではなく、「菜の花」が使用されているのが、ややこしいところです。
 ちなみに、ダイコン、ハクサイ、キャベツ、タカナ、カラシナ、カブ、ブロッコリ、カリフラワーもアブラナ属です。

 「菜の花」と「なばな」の違いですが、「菜の花」は花のつぼみと短い葉先が食用となり、「なばな」は長い葉や茎の部分が食用となるようです。
 別の部分が食用となるので、別種のようです。ただ、いろいろ調べても、花の部分の言及が見当たらりません。たぶん、ぱっと見た感じでは識別できないのでしょう。
 さらにややこしいことに、「なばな」は「はなな(花菜)」の一種で食用として特化したものらしいです。

 そして、もっとややこしいことに、「セイヨウアブラナ」というのがあって、一般的に野原や道端で見かけるのは「セイヨウアブラナ」であることが多いようです。
 「アブラナ」と「セイヨウアブラナ」の違いは、葉にあります。アブラナは、葉が淡色で柔らかい。セイヨウアブラナの葉は、濃緑色でやや厚く、白いろう質をかぶっているそうです。

 「アブラナ」「セイヨウアブラナ」「ナノハナ」「ナバナ」「ハナナ」「バナナ」…ああ、ややこしい。…「バナナ」は違うか。

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桜、さくら、サクラ

2010-04-09 22:47:51 | 歳時
 寒気も一応抜けて、昨日(8日)は風が冷たかったものの、よく晴れて光にあふれた一日でした。

 桜も一気に開き、満開に近く(8分咲から9分咲)なりました。今日(8日)は曇りがちでしたが、暖かかったのでほぼ満開になりました。写真は昨日(7日)のものです。


 まず、去年(『春爛漫』09年4月11日)も登場していただいた堤防の桜です。

モコモコ感が少ないので、満開の一歩手前でしょうか。

ちなみに下の写真は、去年のものです。
ほとんど同じです。今年のほうがピントが甘いような気がしますが、気のせいです。



 堤防の桜が続きます。




 次は、市の中央公園の隣にあるグラウンドの桜です(これも去年登場)。こちらも満開までもう一息という感じです。

ちなみに、去年の様子は下の写真です。(少しアングルが違います)


グラウンドを囲むように、どの樹も見事に咲いています。



 花が密集して、綿菓子のようなモコモコした感じがいいですね。


 木漏れ日ならぬ、桜漏れ日です。



 今年は4がつに入ってからも寒かったのに、桜の開花のピッチは早いような気がします。
 堤防ですが、去年は桜と菜の花がほぼ同時期に咲いたのに、今年はほとんど咲いていませんでした。(昨年は、天気が良い日が多かったので、「7分咲」や「8分咲」や菜の花の写真も撮っていました)

 写真は、去年のものです。

 水害対策のため、河原の改良作業をすることがあるので、そのせいかもしれませんが、今年は全体的に菜の花は少ないような気がします。
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例の桜と近辺の桜

2010-04-05 18:10:43 | 歳時
 ようやく暖かくなりました。といっても、また水曜日辺りは少し寒くなるらしいです。それはともかく、昨日の日曜日は東京、大阪を初め、各地で満開で天気もよかったので、花見された方は多かったのではないでしょうか。
 福井は平均すると5分咲きといったところでしょうか。

 さて、例の桜です。



 あまり、前回例の桜10年冬~早春+土筆、ふきのとうと変わっていないような気もします。


↑ 3月20日

 でも、心なしか花弁に力を感じます。




 次は、近辺で最も花が咲いている桜です。



 この桜、桜らしくない枝振りです。

 こちらの写真のほうが、特徴がわかりやすいですね。
       ↓


 やたら天に向かって突き出しているような気がしませんか。イチョウの木のような感じです。八分咲きぐらいでしょうか。


 花びらも元気いっぱいですね。



 こちらの写真は、その近くの桜です。こちらは五分咲きぐらいです。


 おっと、その隣の桜から「私も撮ってよ」という声が聞こえてきました。

 仲良く並んでいます。恋人同士かもしれません。姉妹かな?


 アップも1枚。


 時間があれば、去年撮った堤防の桜とグラウンドの桜を撮りたいのですが。
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桜、開花

2010-04-02 21:51:30 | 歳時
 昨日(4月1日)は、南風が吹き荒れました。暖気とフェーン現象気味だったので、昼過ぎからグングン気温が上がり、強風のピーク夜の11時には20℃になりました。その後、日付が変わった午前1時の16℃から、午前2時には一気に10℃に下がりました。
 風向きも南(南南東)から北北西へと見事に変化しました。典型的な寒冷前線の通過で、理科の教材にしたいくらいでした。

 昨日が暖かかったせいで、今日、堤防に行くと桜が咲いていました。まだちらほら咲きで、1分咲きにも満たない感じでした。菜の花も咲き始めていました。すみません、写真はないです。
 ちなみに、昨年の春は3月27日に開花しましたが、3月23日ごろから寒くなり26日には薄っすら雪が積もるほどになったので(『春の雪』/2009年記事)、4月2日の段階で1分咲き程度だったようです。『一分咲き(「いっぷんさき」じゃないですよ/2009年記事)』
 その後、暖かくなって一気に5分咲き→満開に向かったようです。今年は、今日明日は寒いし、来週も少し寒い日があるみたいなので、やはり、春のペースは遅いみたいですね。
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放電日記的 2009年度棋士活躍度ランキング

2010-04-02 02:18:19 | 将棋
 2009年度も終了しました。
 年度前半は、木村八段が棋聖、王位と挑戦権を得て、タイトル奪取の勢いでしたが、羽生棋聖、深浦王位が踏みとどまり防衛。特に王位戦は、昨年度の竜王戦を再現するような3連敗後の4連勝でした。
 年度後半は、久保棋王が猛烈な勢いで勝ちまくり、A級復帰、王将奪取、棋王防衛。イメージ的にはMVPです。
 羽生名人は、王将失冠、タイトル挑戦なしなど、陰りを感じさせる面もありましたが、3タイトル防衛、NHK杯、朝日杯に優勝し、それ相応(並の強豪なら「充分」)な活躍です。
 渡辺竜王も、竜王戦では強さを感じさせるストレートの防衛。その後は高勝率。

 羽生、佐藤、矢内ファンとしては、王将失冠(羽生)、棋王奪取(佐藤)ならず、NHK出場者決定戦連敗(矢内)、マイナビ女子オープン第1局敗局、さらに、2009年度最終戦に戸辺五段に敗れ、王位挑戦に黄色信号が点ると同時に、若手に対する不敗神話にヒビが入ってしまい、意気消沈気味です。



 さて、昨年、
『放電日記的 2008年度棋士活躍度ランキング』(2009年3月31日)
『修正版 2008年度棋士活躍度ランキング』(2009年4月19日)
という記事を書きました。



 ランク算出の基準は
   ===================================
 タイトル挑戦して奪取20点、タイトル防衛15点、タイトル挑戦して失敗10点、タイトル失冠0点

棋戦(全棋士対象)優勝10点、棋戦準優勝6点、
対象限定棋戦(新人王戦、日本シリーズ、大和証券杯)優勝7点、同準優勝4点。

 この年度の順位戦については、羽生二冠は名人挑戦ということで10点。郷田九段の場合は、挑戦権獲得は平成18年度の成果なので、それについては評価無し。名人位獲得していれば10点獲得となったのですが、失敗なので0点。B級以下の昇級者は8点としました。
 あと、挑戦者決定戦で敗れたり、棋戦3位などの評価をしないのも誤差が生じそうなので、単純に勝ち星が多ければ活躍したと解釈して、1勝=1点とカウントします。
 ==================================

でしたが、 その時に
  ・竜王戦の昇級は考慮していません(面倒という怠惰な理由です)
  ・順位戦昇級ポイントはクラスによって差をつけるべきかもしれない
  ・順位戦降級にマイナスポイントをつけるべきかもしれない
  ・名人戦と竜王戦のポイントを高くするべきかもしれない
などの、検討課題を感じました。

そこで、


   ===============================

 A級残留はかなりの難易度なので5点。各級の昇級もクラスで差をつけるのが妥当なので、B1→A級は7点、B2→B1は5点、C1→B2、C2→C1は4点とします。
 竜王戦昇級の評価については、各クラスの昇級人数が4人と多いのと、クラス別の差別化などを考えると複雑なので、一応評価点はなしで、各クラス優勝者5点、準優勝者3点とします。
 昇級者決定トーナメントを勝ち抜くと、かなり勝ち星を稼げますし。

 やはり、名人位と竜王位は他のタイトルと重みが違うので獲得点を増やします。 竜王挑戦・獲得は30点、同防衛は20点、同挑戦・失敗は15点。
 名人挑戦に関しては、08年度名人挑戦のためのA級順位戦は07年度なので、ポイントには加えないので、名人に挑戦し獲得した場合は15点、挑戦し失敗した場合は0点、名人防衛は20点、今年年度A級優勝(名人挑戦権獲得)は15点。
 さらに、A級2位と竜王挑戦者決定戦(敗退)は8点、竜王挑戦準決勝進出(敗退)は4点とします。
 ただし、A級優勝者(名人挑戦権獲得者)とA級2位はA級残留点はなしとします。竜王戦の挑戦者決定戦準決勝以上進出者も、重複するので竜王戦昇級ポイントはカウントしません。
   ====================================


 順位戦降級にマイナス点をつけようと思いましたが、A級残留点を設けたので必要がないと判断しました。他のクラスは残留点がないので、降級ポイントを設けるべきかもしれませんが、そうするとA級陥落は減点なし、他のクラスの降級者には減点となるのも不公平。それに、活躍度ランキングなので、B級以下に関しては降級ポイントを設ける必要性はあまりないのかもしれません。

 そこで修正し、最終ランキングは

★放電日記的 2008年度棋士活躍度ランキング【修正後】
 1位 羽生名人   144点        
 2位 久保棋王    68点       
 3位 深浦王位    56点       
 4位 渡辺竜王    54点       
 5位 木村八段    53点       
 6位 佐藤九段    50点       
 7位 阿久津六段   49点       
 8位 郷田九段    47点  
 9位 佐藤天彦四段 40点       
10位 森内九段    37点      
11位 糸谷五段    36点      
12位 田村六段    34点      
13位 高橋九段    31点      
14位 稲葉四段    30点
15位 三浦八段    29点
15位 松尾七段    29点
17位 丸山九段    28点
17位 豊島四段    28点
17位 戸辺五段    28点
17位 宮田敦史五段 28点
17位 佐藤和俊五段 28点

でした。


 では、2009年度を算出してみましょう。

まず、タイトル保持者

★羽生名人・棋聖・王座
 名人防衛20点、棋聖防衛15点、王座防衛15点、王将失冠0点、朝日杯優勝10点、NHK杯優勝10点、竜王戦準決勝敗退4点、年度成績30勝18敗で30点。合計104点。

★渡辺竜王
 竜王防衛20点、A級へ昇級7点、年度成績37勝13敗で37点。合計64点。

★久保棋王・王将
 王将奪取20点、棋王防衛15点、A級へ昇級7点、竜王戦準決勝進出4点、朝日杯準優勝6点、年度成績41勝20敗で41点。合計93点。

★深浦王位
 王位防衛15点、竜王戦挑戦者決定戦進出(敗退)8点、銀河戦準優勝6点、日本シリーズ準優勝4点、年度成績34勝20敗で34点。合計67点。

 A級棋士
★郷田九段
 名人挑戦・失敗0点(挑戦権獲得は2008年度)、A級残留5点、年度成績16勝23敗で16点。合計21点。

★佐藤九段
 棋王挑戦・失敗10点、年度成績24勝25敗で24点。合計34点。(王将リーグ2位、A級陥落)

★森内九段
 竜王挑戦・失敗15点、A級残留5点、年度成績28勝22敗で28点。合計48点。

★丸山九段
 A級残留5点、年度成績26勝19敗で26点。合計31点。

★木村八段
 棋聖挑戦・失敗10点、王位挑戦・失敗10点、大和証券杯準優勝4点、A級残留5点、年度成績24勝23敗で24点。合計53点。(棋王戦挑戦者決定戦進出)

★藤井九段
 A級残留5点、年度成績16勝15敗で16点。合計21点。

★谷川九段
 日本シリーズ優勝7点、A級残留5点、年度成績21勝16敗で21点。合計33点。(朝日杯準決勝進出)

★三浦八段
 名人挑戦権獲得15点、年度成績27勝17敗で27点。合計42点。

★高橋九段
 A級2位8点、年度成績10勝13敗で10点。合計18点。

★井上八段
 年度成績14勝18敗で14点。合計14点。(A級陥落)


 タイトル挑戦、棋戦優勝・準優勝者
★山崎八段
 王座挑戦・失敗10点、大和証券杯優勝7点、年度成績35勝19敗で35点。合計52点。(棋王戦挑戦者決定戦進出)

★阿久津七段
 銀河戦優勝10点、年度成績28勝14敗で28点。合計38点。

★糸谷五段
 NHK杯準優勝6点、年度成績35勝16敗で35点。合計41点。

★広瀬五段
 新人王優勝7点、年度成績35勝12敗で35点。合計42点。

★中村(太)四段
 新人王準優勝4点、年度成績24勝16敗で24点。合計28点。


 順位戦昇級者
★中村(修)九段
 B1へ昇級5点、年度成績12勝11敗で12点。合計17点。

★中田(宏)八段
 B1へ昇級5点、竜王戦4組準優勝3点、年度成績20勝11敗で20点。合計28点。

★戸辺六段
 B2へ昇級4点、年度成績32勝10敗で32点。合計36点。

★飯島六段
 B2へ昇級4点、年度成績25勝11敗で25点。合計29点。

★豊島五段
 C1へ昇級4点、竜王戦5組優勝5点、年度成績45勝14敗で45点。合計54点。

★高崎五段
 C1へ昇級4点、年度成績22勝15敗で22点。合計26点。

★金井五段
 C1へ昇級4点、年度成績16勝11敗で16点。合計20点。


 竜王戦各組優勝・準優勝者
★森下九段
 2組準優勝3点、年度成績17勝19敗で17点。合計20点。

★片上六段
 3組優勝5点、年度成績16勝12敗で16点。合計21点。

★北島六段
 3組準優勝3点、年度成績12勝16敗で12点。合計15点。

★田中(寅)九段
 4組優勝5点、年度成績13勝14敗で13点。合計18点。

★佐藤(天)五段
 5組準優勝3点、年度成績25勝15敗で25点。合計28点。

★稲葉四段
 6組優勝5点、年度成績25勝15敗で25点。合計30点。(棋聖戦挑戦者決定戦進出)

★長岡四段
 6組準優勝3点、年度成績18勝16敗で18点。合計21点。


 上記以外で勝数ベスト20以内の棋士
★松尾七段     27勝12敗  27点
★小林(裕)六段  25勝16敗  25点
★村田四段     24勝14敗  24点

 その他、活躍棋士、有力棋士
★中川八段     15勝16敗  15点(王座戦挑戦者決定戦進出)
★橋本七段     19勝12敗  19点(王位戦挑戦者決定戦進出)
★佐藤(和)五段  23勝15敗  23点(朝日杯準決勝進出)
★屋敷九段     23勝12敗  23点
★先崎八段     23勝13敗  23点
★野月七段     23勝16敗  23点
★宮田(敦)五段  23勝14敗  23点


さて、いよいよ、2009年度の活躍度ランキングの発表です。

 1位 羽生名人・棋聖・王座   104点
 2位 久保棋王・王将       93点
 3位 深浦王位          67点
 4位 渡辺竜王          64点
 5位 豊島五段          54点
 6位 木村八段          53点
 7位 山崎七段          52点
 8位 森内九段          48点
 9位 三浦八段          42点
 9位 広瀬五段          42点
11位 糸谷五段          41点
12位 阿久津七段         38点
13位 戸辺六段          36点
14位 佐藤(康)九段       34点
15位 谷川九段          33点
16位 丸山九段          31点
17位 稲葉四段          30点
18位 飯島六段          29点
19位 中田(宏)八段       28点
19位 佐藤(天)五段       28点
19位 中村(太)四段       28点



 久保2冠が猛追しましたが、羽生名人が辛くも逃げ切った感じです。4位までは昨年と同じ、深浦王位、渡辺竜王ともに、点を伸ばしていて、強さを確実なものにした感があります。6位の木村八段も一つ順位を下げましたが、安定した強さです。名人挑戦を決めた三浦八段も好調です。
 5位の豊島五段、7位の山崎七段、9位の広瀬五段、11位の糸谷五段など若手が伸びてきました。

 計算ミス、抜け落ち、不備や疑問などお気づきの点がありましたら、ご指摘ください。
コメント (4)
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