英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

もしかすると……(ジャマイカについて)

2013-08-18 19:36:26 | スポーツ
 世界陸上もあとわずか。
 本大会も含めて近年は、ボルトやフレイザー(女子)などの活躍により、アメリカを凌ぐ短距離王国となっている。
 もともとジャマイカはずっと以前(オッティ・ペイジの頃)より、メダル獲得の常連国であったこと、ボルトが北京五輪で衝撃の世界記録で金メダルを獲得したのが2008年で5年前であったことを考慮すると、陸上競技ファンでなくても、「ボルトがジャマイカの選手」「ジャマイカは短距離が非常に速い」という認識は定着していると考えらる。

 しかし、それでも、「ジャマイカはアフリカ大陸にある」と思っている人が多いような気がする。確か、ロンドン五輪でも、「実はそうじゃないんだよ」「へぇ、そうなんだ」と話題になっていたと思う。
 ジャマイカの位置は……アメリカのフロリダ半島の南方、メキシコ南東部のユカタン半島の東方にある島国。ジャマイカの北にキューバがあり、ジャマイカと南アメリカ大陸の間の海がカリブ海と呼ばれている。
 ちなみに娘に「ジャマイカはアフリカじゃないんだぞ」と言ったら、「え~、うそぉ?」と驚いていた。(ロンドン五輪でも同じ説明をした記憶があるのだが…)
 
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2013世界陸上 その2「やっぱりTBS……残念な中継、解説者、インタビュアー」【誤リンク、修正】

2013-08-15 20:18:56 | スポーツ
 TBSのスポーツ中継にはがっかりさせられることが多く、過去にもいろいろ書いている。

『ロンドン五輪 バスケットボール女子最終予選 対カナダ戦 その1 【補足】』(2012年7月3日記事)
 記事名はロンドン五輪についてだが、記事の補足として2007世界陸上大阪大会でのインタビューのひどさについて書いている。
【リンクを貼り間違えていました。修正しました】

 解説者に関しては、
『スポーツいろいろ』(2011年8月28日記事)
 この記事の「世界陸上」の項で、増田明美氏について書いています。また、朝原氏についても、「ピストルが鳴ると観客になってしまいます」と評している。

『五輪雑感 ~総括と言うより、いろいろ、もろもろ~』(2012年8月19日記事)
 この記事は世界陸上についてではありませんが、ロンドン五輪での増田氏への残念感を書いています。

 特に、最初に挙げたインタビューのひどさは、「一見の価値あり」という表現は変ですが、出来れば読んでいただきたいです。




号砲が鳴ると観客と化す朝原氏
 上に挙げた過去記事では、「号砲が鳴ると観客と化し、「はあ~」「ほお~」「すごい」「ああぁぁあぁ…」と言うだけになってしまう」と評しているが、今回は多少改善されていた。しかし、日本人選手を応援する気持ちが強いせいか、希望的解説になってしまう傾向がある。
 今回、それが顕著に出たのは、男子100m予選の桐生選手のレースだった。


実況「桐生のスタートどうですか?」
朝原「いいですねえ。ここからですねえ…」
実況「桐生、加速する、加速するっ」
朝原「硬くならずに、そのまま…」
【70m付近でマルチナに抜かれて3位に】
実況「マルチナに次いで、3着に入れるか、どうかっ?」
朝原「ああ、マルチナが来ましたねえ」
【ゴール直前】
実況「3着か?4着かっ?」
朝原「3着で…」
【ゴール線上】
朝原「あ(3着に)入りましたあぁぁ…」
実況「3着に入ったかっ?」

【ゴール後、2、3秒後、各選手はダウン走状態】
朝原「3着に入りましたねえ~よかったですぅ~…取り敢えずは、準決勝に…行けましたね」
実況「17歳7か月で準決勝へ。最後は接戦になりましたけれども」
朝原「よく本当に、スピードがね、落ちずに、最後まで走り切りましたよね」

【リプレイを見ながら】
朝原「スタートが決まりましたからねえ。本当に良かったです」
【50m付近の映像を見ながら】
朝原「さすがにマルチナ選手がね、あとから、もう追っかけてきましたけど、そこから、本当によく粘りましたね」
【ゴール直前の映像を見ながら】
実況「カナダのスメリーよりどうかな?と言ったところでしたがっ?」

【桐生4着と掲示されたのを見て】
実況「桐生は4着!、桐生4着!」
朝原「えっ!4着ですか?………あぁぁ」

【再度、リプレーされたゴール直前の映像を見ながら】
朝原「ぇぇ?…最後に…ああ、最後の最後に差されたんですか……ああぁぁぁぁぁぁぁ」

 朝原氏は3着以内を期待して観ているものだから、一番アウトコースのカナダのスメリ―が眼中に全く入らなかったようだ(リプレイを見るまでもなく、4着ではないかと思った視聴者も多いはずだ)。更にリプレーを観ていても、やはり全く見えておらず、「桐生4着」の掲示を見て、絶句してしまった。
 実況していたアナウンサーは、アウトコースのスメリ―が追いこんできたことに気づいており、3着か4着かが微妙という気がしていたようだが、朝原氏が「入りましたあぁぁ」と言い切ったものだから、「17歳7か月で準決勝へ」と実況してしまった。

 この他にも、90m付近でゴールを見切ってしまうせいか、朝原氏は1着の判断を間違えることが多い。


為末氏、失敗インタビュー
 為末氏は現役時代、小柄な身体ながら、理論と努力で世界選手権400mHで2度銅メダルを取り、ストリートでハードルパフォーマンスを行う素晴らしいアスリートであった。
 今回、100m予選での山縣選手へのインタビューでは、非礼且つ冷たい仕打ちをしてしまう結果になったが、氏のまじめさと優しさが裏目に出た結果と考えている。
 まず、「準決勝に行けたか」という山縣選手の問いに対して、
「準決ねえ、たぶん…、ダメでしたね。(10秒)21は、たぶん、通っていないと」
 山縣選手が一番気になっていた結果を、いろいろ質問に答えさせた末に、かなりサラリと不通過を告げた。さすがに、落胆と少しムッとした様子で「残りの種目につなげたいと思います」と話した山縣選手が気の毒だった。
 為末氏も元選手だけに、結果を伝えるのを躊躇ってしまったのだろう。それに、現実主義であり言葉を飾るのが苦手な為末氏らしいストレートな表現だったので、余計、堪えたように思える。

 これは直接見ていないが、このインタビューの最中に、近くをボルト選手が通った。それで、山縣選手を放置してボルトにインタビューをしようとしたらしい
 山縣選手に無茶苦茶失礼な行為だ。
 おそらく、スタッフからボルトへのインタビューする指示が出たのだと思うが……

【補足】
 実は、生中継を録画してあったのですが、何故か録画のタイトルが『天才刑事・野呂盆六⑧』となっていたので、気がつきませんでした。今日(8月20日)確認したところ、上記のようなインタビュー中断がありました。
 山縣選手へのインタビューを中断したけれど、ボルトが誰かに呼ばれて行ってしまい、インタビューは叶わなかった。為末氏は山縣選手に謝罪し、状況を察した山縣選手は苦笑い、この時は≪仕方ないかな≫という表情だった。



女子マラソンにおけるインタビューと中継姿勢
 私は福士選手の努力や精神力やサービス精神が好きだが、そのサービス精神が裏目に出ることが多いのを残念に思っている。
 今回のインタビューでは、福士選手ははしゃぎ過ぎだった。4位入賞ながら、あと一歩メダルに届かなかった木崎選手が隣にいるのだから、彼女の悔しさを慮り、もう少し押さえるべきだった。
 福士選手も木崎選手の悔しさを理解できるはずで、普段だったら思いやりのある応答ができたはずだが、福士選手の銅メダル獲得で浮かれた織田裕二氏が参戦してしまったことが、事態を悪化させた。
 そういう状況なので、先に木崎選手にインタビューするとか、インタビュアーや中継スタッフが配慮すべきだった。

 このインタビューに限らず(世界水泳もそう)、ほとんどが、漠然とした感想や気持ち、今後の目標を尋ねるだけだった。それに前の質問での答と重なるような質問は避けてほしい。
 このマラソンに関して言うなら、「8km付近の給水所で木崎選手がバランスを崩したが、その原因と影響はなかったのか?」とか、「3人に離されてしまった時、メダル獲得はあきらめたのか?」とか、「レース展開のプランはどのようなものだったのか?」とか、勝負のポイントを聞いてほしいものだ。

 他の種目のインタビューだが、女子競歩20kmでのインタビューも、今回で一線を退く大利選手に、涙を誘発するような問いかけばかりしていたのも、不快であった。

 こういうインタビューの物足りなさは、テレビ局のスポーツに対する姿勢が純粋でない表れである。
 今回、メダル獲得の可能性が大きくなった福士選手ばかり映像が映り、トップ争いがほとんど映らなかった。また、福士選手、木崎選手のゴール後は、その二人の姿を映すばかりで、後続の様子は皆無だった。
 日本選手の頑張りも観たいが、競技としてのマラソンも観たいのに、残念である。
 この点を指摘すると、「テレビ局の商業主義は当たり前なので妥当である」というご意見をいただくことが多い。
 しかし、競技の本当の面白さを伝えることが、真の視聴率獲得につながると思うのである。
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『半沢直樹』 第1話~第5話

2013-08-14 16:13:36 | ドラマ・映画
私を差し置いて、nanaponさんssayさんが、あれこれや語っていらっしゃり、コメントをつけようと思ったのですが、片方だけにするとひがむといけないし(御二人ともひがむような方ではありませんが)、かと言って、お二人にコメントを書き分けるほどのネタもないので、記事にしちゃます。

 このドラマの魅力を一言で表すと爽快感でしょう。
 「部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任」という理不尽な法則や権力の横行に、半沢は屈せず、真正面から立ち向かう。
 「倍返しだ(10倍返しだ)」
という台詞も頼もしい。
 しかも、自分が見込んだ零細、中小企業には融資やアドバイスをする優しさもある。まさに、“弱きを助け、強きをくじく”格好よさ。

 『水戸黄門』『遠山の金さん』のような勧善懲悪の時代劇にも通じるものがあるが、ドラマ前半から中盤にかけての「辱」の部分は時代劇にはなく、クライマックスの敵(上司)をやっつける(やり込める)シーンは、時代劇は権力や武力によるものに対し、半沢は法的に際どい部分もあるが、自力で立ち向かう。しかも、自分の信念によって周囲も味方につけるという心ときめく展開も用意されている。

 敵役も個性的で、
“机をバンバン叩く男” 小木曽 次長(緋田康人)
“支店長の腰ぎんちゃく” 江島浩 副支店長(宮川一朗太)
“部下にもパワハラ、銀行の天敵の陰湿男”大阪国税局統括官 黒崎駿一(片岡愛之助)
“責任押し付け、悪質小細工男” 浅野匡 支店長(石丸幹二)
“これから活躍(暴れる?)しそうな、いかにも腹黒男” 大和田暁 常務(香川照之)

 彼ら悪役が、半沢側の正義派ぶりを際立たせている。


 また、国税や銀行の陰の部分も描いていて
「銀行ってのは、晴れた日に傘を貸し、雨の日に取り上げる」
 には、頷く人が多いようだ。

 個人的に一番気に入った台詞は、
「正義もたまには勝つ」

 今クール、ナンバー1のドラマだ。

★突っ込むのは野暮だと思うが、一応…
・半沢は追い詰められて、相当切羽詰まっているはずだが、毎回、意外と時間的に余裕がある
・首を吊る寸前だったはずだが、生活に苦労をしているようにはまったく見えない竹下金属社長・竹下(赤井英和)。金属会社社長より探偵の方が向いている。
・半沢が持っている切り札を、若干、視聴者に隠し過ぎ(推測はできるが)
・半沢が、時々、古美門研介(リーガル・ハイ)や塚原卜伝 に見える
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2013世界陸上 その1「新谷無念、絶望のラスト1周」

2013-08-12 23:26:50 | スポーツ
「やっぱりTBS……残念な中継、解説者、インタビュアー」
「福士、過去の亡霊を振り払う銅メダル」
「ボルト、強し」
など、いろいろ、書きたいことはあるが、昨日の中継を見て、女子10000mについて、書かずにいられなかった。


 体脂肪率3.1%、普通じゃないほどやせて見えた。大丈夫なのか、走れるのか?と思ったが、レースが始まり、彼女の走りを見ると、その体脂肪率は、彼女のメダルへの執念そのものに見えた。

「人からリズムをもらうのは1000mが限度なんで、3000mまで行っちゃうとペースの波のあるアフリカ(勢)に飲み込まれる。自分から引っ張る形にしないとアフリカ勢には勝てません。1000mを越えたら自分で作ります」
 この言葉の意味を問われて、解説の高橋尚子氏
「世界大会は、ペースのアップダウンが激しいので、それに飲み込まれないように、自分のペースで刻んでリズムを作りたいと(彼女は)言っていた。なので、最初から果敢に飛び出していくのではないか。そういった意味では、今回1km3分3秒で押していける練習を繰り返してきたみたいです。このペースなら30分30秒でゴールすることになる(日本記録は渋井陽子の30分48秒89、2002年)」
 また、増田明美氏
「小出義雄さんもこの記録(日本記録)を破れたら、うまくいったら銅メダルを取れるのではないかとおっしゃっていました」と補足していた。
 高橋尚子氏は新谷選手の意図を理解していたが、増田明美氏は理解していないように感じた。話した情報は正しいのだが、新谷選手や小出監督の意図は理解していない。ここではあまり書かないが、増田氏は情報を語るだけで解説はしていない(できない)。それどころか、(どうでもいい)情報を長々と語るので、実況の邪魔をすることが多い。(彼女の得ている情報量と、実況に合わせて即座にその情報を披露できる点は凄いと思う)

 新谷選手の言葉の意味は、高橋氏の解説通り、ペースのアップダウンに巻き込まれず自分のリズムで走るという意図だが、その他にメダルを取るための戦略そのものなのである。
 レース中の高橋氏は
「1周73秒ペース(1km3分3秒)で押していけば、アフリカ勢の半分は振り落せる。絞り込めば、勝負できる(入賞できる)。自分は1周だけなら66~67秒でついていくことができる」
という新谷の言葉を紹介していた。
 そう、日本人が10000mでメダルを取るには、この戦略しかない。
 新谷選手は日本人としてはラストスパートが利く(強い)選手だが、それでもアフリカ勢に対抗するのは非常に苦しく、ラスト勝負に持ち込まれるとほぼ勝ち目はない。
 そうならないために、最初からハイペースを維持し続け、振り落していく。振り落せないまでも、ラストスパートの余力を削っていく。アフリカ勢はペースの変化には強いが、ずっとハイペースを続けられるのは苦手な選手が多い。
 高橋氏に明かした新谷選手の言葉には遠慮があって、入賞狙いではなく絶対メダルを取るという悲壮にも思える決意だった。レース中の走りを見るとメダルを獲る為だけに走っているようにしか見えなかった。


 レース開始直後は牽制しあうスローペースになりかけたが、アメリカのフラガナンが先頭に立ちレースを引っ張った。おそらく、新谷とほぼ同じ意図であろう。
 しかし、若干、新谷が想定したペースとは遅い。フラガナンに引っ張ってもらうのは新谷にとっては楽だが、今のペースではアフリカ勢を消耗させることはできない。どこまでフラガナンに引っ張ってもらうか、その判断が難しい…
 3500m、意を決したようにフラガナン選手を抜きトップに立ち、想定のペースに上げる(この時、先頭集団は新谷を含め9人)。
 アフリカ勢がひとり、ふたりと落ちていき、7800mでついているのはエチオピア2人、ケニア2人の4人となった。
 この状況を見て増田氏が
「(ディババを含めた世界のトップクラス4人を)従えている新谷さんが素晴らしい。……度胸というか、本番の強さが素晴らしい」
と、的外れのことを言っていたが、新谷としてはこれしかないという戦略をそのまま実行しているだけなのである。
 トップを引っ張るのは当たり前、とにかくハイペースを維持して更に振り落していくしかないのである。
 残り4周、3周……後ろの4人は離れてくれない。≪離れてくれ~≫と思いながら必死で先頭を走る新谷。本当ならもっとペースを上げて引き離したいが、その余力はもうない。新谷の表情に焦燥感がにじみ出てきた。
 9600m、今まで縦1列だったが、徐々に後ろから押し上げてきて横2列の隊形となってくる。
 9700m過ぎ、残り1周を前にして、4人が次々と新谷を抜いていく。新谷も追いすがろうとするが、ついていけない。
 金メダルと13秒差、銅メダルとは10秒差。ラスト1周、400mで10秒……約70m引き離されていく……あと少し、いや、絶望的な差、絶望感を味わった400mだったのではないか。

 そんな新谷選手に、インタビュアーは「3500mから先頭に立って主導権を握った」と評価(慰労)したが、何の慰めにもなっていない。新谷選手の気持ちを全く理解していない言葉だった
 「自分は“あまちゃん”だった」
という言葉には、1周73秒ペースで通用するという甘さ、歯が立たないラストのまま大会に臨んだ甘さ、レース序盤、フラガナンのペースに乗っかってしまったことへの悔いがあったのかもしれない。

 優勝はディババ。彼女は出場した10000m、全てのレースに勝っているそうだ。ラスト1周59秒。中距離ランナーのようなスプリント、フォーム、だった。
 新谷選手は「私が作る1周73秒のペースは彼女にとっては丁度良いペースになってしまうかもしれない(新谷のメダル取りとってはベストの戦略)」
 という危惧は的中し、おそらく、新谷のあとについて走ったディババは非常に快適で、ラストだけ全力で走ればいいだけの非常に楽なレースだったであろう。
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『八重の桜』 第32話 「兄の見取り図」

2013-08-11 23:17:11 | ドラマ・映画
 ドラマ冒頭、京都での新生活での時栄と八重たちの対峙シーン(時栄の段取りの良さ、うらを蔑ろにされたみねの気持ち)など、姑・嫁・小姑入り乱れた『渡る世間は鬼ばかり』のようなドラマが展開されるのかと思った。
 その後、うらを八重に構わせずに本を読ませ、自分に付き添わせ登庁させるが、多くを語らず。今度は『エースをねらえ』風の展開。
 でも、新山本家のいざこざは、それほどこじれず、すんなりと解決してしまう。断腸の思いで、みねと別れたうらの立場がない。女の意地から「みねの母親」の立場を捨てた報いか?

「これからは学問(知識、知恵)が、お前の武器だ」
 と言われても、≪ああ、そうなのね≫とすぐ納得できるわけはないが、
 会津戦争において(1丁の)鉄砲では無力だったこと、まして、もはや鉄砲が活躍する時代ではない。
 また、「女だから」と行動が制限されてきた八重にとって、「婦人も男子と同じく学ばすべし」という覚馬の思想は受け入れやすかったのかもしれない。
 しかし、八重にとっては、もうひとつ解消しなければならない「会津は逆賊ではねえ、間違ったことはしていねえ」というわだかまりがあった。
 これに対しては、
日本の為に、シンパシーを感じていた会津を討った西郷隆盛
日本の為に、会津へのこだわりを捨てた覚馬
 ふたりの対面に八重も居合わせることで、何となく納得させた。


 山本家の分岐点、八重の人生の分岐点をうまくまとめた回であるが、(個人的には、こういうシーンを長く描いたり、重く描いたりするのは好みではないが)あっさりまとめ過ぎた気もする。
 せめて、会津の無念を兄にぶつけるより、その無念さを西郷に打ち掛かるなど、もっと激しくぶつけてほしかった。


【ストーリー】番組サイトより
 京都の覚馬(西島秀俊)の家に暮らすようになった八重(綾瀬はるか)と佐久(風吹ジュン)、みね(池田沙弥花)。3人は同居後初めての朝を迎え、八重は台所を手伝おうとするが、覚馬の後妻・時栄(谷村美月)の段取りの早さについていけない。
 一方、みねは母・うら(長谷川京子)のことが忘れられず、納戸にこもってしまう。みねの後を追おうとした八重を覚馬は厳しく制止し、みねのことは時栄に任せるよう言い放つ。さらに、八重に自らが取り組む京都再建の片腕になるよう命じる。
 まるで人が変わったように振る舞う覚馬に憤りを隠せない八重。しかし、覚馬が目指す新しい国のあり方を聞き、共に力を尽くしていこうと決意する。
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昼顔、ひまわり、キバナコスモス、マツヨイグサ、露草、そしてコスモス 【8月4日撮影】

2013-08-08 19:07:38 | 歳時
ひさびさの花の写真です。さぼってしまい、4月以来になってしまいました。(アップできなかった写真もあり、機会があればアップしようと思っていますが、これは「機会」の問題ではなく、「やる気」の問題ですね)

まずは、近所から。
昼顔

 茂りに茂っています。生存競争が激しいです。
 その中で、がんばって咲いています。


ヒマワリ(向日葵)、マホガニーベルベット(赤いひまわり)

 黄色や赤色がたくさん、目に飛び込んできました。

 まず、目についたのがヒマワリ。
 でも、その隣に、何やら焦げたようなヒマワリがあります。(最初、本当に焦げているように見えました。あるいは、花が終わってしまったのかと)

 赤いひまわりで、マホガニーベルベットと言うそうです。
 元気の良い黄色のヒマワリも素敵ですが、赤いヒマワリもなかなか趣がありますね。

キバナコスモス

 上の写真(再掲)のヒマワリの隣に、キバナコスモスも咲いていました。

 キバナ(黄花)というより、赤ですね。(もちろん、黄色いキバナコスモスもあります)
 キバナコスモスは、通常のコスモスより暑さに強いので咲く時期が早いです。詳しくは、過去の記事、「キバナコスモス 8月6日撮影」(2012年9月13日記事)、「キバナコスモスとコスモス」(2011年10月3日記事)、「キバナコスモス 8月30日撮影」(2011年9月10日記事)

マツヨイグサ

 このブログでは、昨年、初登場のマツヨイグサ。おそらくメマツヨイグサだと思います。詳しくは、「メマツヨイグサ【8月2日撮影】」をご覧ください。
 気のせいかもしれませんが、今年は本当にあちこちで見かけます。草丈も高いモノが多いです(1m50cmぐらい)

ツユクサ(露草)

 マツヨイグサの隣に遠慮がちに咲いていました。
 好きな花なので、何度も登場しています。代表して「露草と蒲公英とピンクの…」(2010年10月19日)をリンクしておきます。

コスモス

 気の早いコスモスが咲いていました。
 本番は秋ですが、時々、盆前にも咲いているのを見かけます。
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こおろぎの声 ~梅雨明けと立秋~

2013-08-07 21:09:36 | 気象
 いちごを連れて夜間徘徊中(散歩です)、今年初めて、こおろぎの声を聴きました。夏は暑いので、昼は我慢してもらって(散歩しても車の下に入り、いちごだけ涼しい顔)、夕食後と夜間の2回、散歩しています。
 今日、8月7日は立秋。北陸の梅雨明けは8月3日だったので、短い夏でした(笑)。
 こおろぎが暦を意識しているわけではないので、偶然なのでしょう。
 実際の気象は、今日あたりから太平洋高気圧が勢力を増し始め、今後少なくとも1週間はカンカン照りの猛暑になる見込みで、大気も安定しゲリラ豪雨も治まる傾向です(夕立程度はあるかも)。福井も今日は暑くなり33.5℃まで上がり、6時でも30℃以上あります。しかも、まだ湿度が高くて相当蒸し暑いです。
 なので、こおろぎは気温を察知して鳴き始めるわけではないようです。
 ただ、夏至の頃より日の入りが20分ほど早くなっているので、夜の長さに関係しているのかもしれません。

 先ほども書きましたが、北陸は3日にようやく梅雨が開けました。3日(土曜日)は梅雨明けを意識させる晴天でしたが、その後、4日(日)、5日(月)、6日(火)と大気が不安定で梅雨末期のような天気でした。実質、今日(7日・立秋)が梅雨明けと言ってもいいです。
 北陸、東北を除いて、梅雨明けは非常に早かったです。福井県、石川県、富山県も梅雨明けと言っていい状況でしたが、新潟県が梅雨明けと言えない状況だったので、梅雨明け宣言は為されませんでした。
 梅雨は南北の差で状況が大きく違うので、南北に長い北陸の場合は北陸南部・北陸北部と分けた方が実情に合います。
 全国的にも梅雨明け宣言されてしばらくして、太平洋高気圧がやや後退してしまったので、完全な夏空ではなく、毎日のように集中豪雨がどこかで起きてしまう状況でした(福井もほぼ同様です、おおむね晴れて蒸し暑い日が多かったです。7月の雨量は平年の1.5倍)そもそも、梅雨明け宣言なんて、気分的なもので自然にとっては意味はないので、しなくていいのではないでしょうか
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大平武洋五段・順位戦メモ【補足あり】

2013-08-06 17:34:37 | 将棋
順位戦C級1組
第1局 糸谷六段戦 119手 糸谷六段勝ち 終局16:24 大平五段の考慮時間1時間39分
第2局 加藤九段戦  84手 加藤九段勝ち 終局20:30 大平五段の考慮時間2時間18分
第3局 金井五段戦  58手 金井五段勝ち 終局16:40 大平五段の考慮時間1時間49分
 論じる気も起きないので、メモとしてここに記しておきます。
 私の考えは過去記事に述べてあります。
「淡白な投了」(2013年2月11日記事)
「どうやらやる気がないらしい」(2013年3月12日記事)
「どうやらやる気がないらしい その2」(2013年3月13日記事)

【補足】
手数や考慮時間、終局時刻だけではよく分からないと思いますので、終局間際(終盤ではない)の部分だけ少し紹介します。

 第1図は直前に▲7四歩と突き捨て△同飛とさせ、飛車の利きを8筋から逸らせ▲8二角と打ち込んだところ。
 9一の香取りは受からないが、空中戦での香を取りにいく▲8二角はやや甘く、なかなかうまくいくことは少ない(1手を掛けて香を取った馬の働きが悪い)。1筋の歩を取り込まれているのも大きそうだ。
 第1図以下、△2八歩▲同金△2七歩▲3八金△1七歩成▲同香△同香成▲同桂△7六香(第2図)と進んだ。

 △7六香は次に△8五桂が狙い(▲同桂は△7八飛成がある)。7五ではなく7六に香を打つのは違和感があるが、桂跳ねを消しながら飛車を転回する▲8六飛も消している。
 そこで大平五段は、▲2四歩△同銀と少し後手陣を乱してから▲8六歩と△8五桂を消したが△4四角と打たれて7分考えて投了している(△1七角成の桂取りと7七への取り込みが同時には受からない)。


 現段階では詳細な消費時間は分かりません。
 第1図の4手前(41手目)の▲7七桂時点では大平五段の通算の考慮時間は1時間23分、金井五段は2時間15分。
 △1七歩成(50手目)までの消費時間は大平五段1時間30分、金井五段3時間21分。
 終局時の考慮時間は大平五段1時間49分、金井五段3時間28分。
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『八重の桜』 第31話 「離縁のわけ」

2013-08-04 21:29:15 | ドラマ・映画
「旦那様には、赤い櫛が似合っていた頃のあたすを……覚えていてもらいてえ」

 今回、三組の夫婦が離縁になった。
 寡黙は罪だ……「言葉に出さなくとも、分かり合える」なんて嘘だ。言い訳するのはみっともないかもしれないが、誤解されて(して)別れるのは不幸だ。

 覚馬の弟子が、中途半端に余計なことだけ伝えて…どうせなら、覚馬が失明したことも伝えればよかったものを………
 うらが覚馬と別れようと決心したわけは、
・若い女子(時栄)と一緒になった覚馬に恨み言を言ったり、時栄に当たったりするみっともない様を娘のみねに見せたくなかった
・夫を盗った時栄と一緒に住みたくはない(世話になりたくはない)

などがあるが、一番の理由は若さを失った自分の姿を覚馬に見られたくはないという思いだった。
 しかし、しかし……覚馬は今のうらの姿を見ることはできなかった。
 弟子が、覚馬の失明をうらに伝えていたら、うらの選択は変わっていた……

 それにしても、娘より妻のプライドを選ぶものなのか?


 八重もいきなり「離縁状」を突きつけられてしまう(人伝だが)
 庄之助の場合は、事件に巻き込まれた身の上で、八重を巻き込まないための思いだった。八重にすべてを語れば、八重は自分(尚之助)を助けることに躍起になることが目に見えていたからだろう。
 しかし、それでも伝えるのが夫婦だと思う。八重も庄之助のもとへ行き真相を確かめないのは、尚之助への信頼が薄れていたのかもしれない。斗南に行かなかったのもそのせいか?

 もう一組の離縁は、すっかり腑抜けになった梶原平馬・二葉夫婦だった。


「戦の後に、もっとつらい目に遭うなんて」
 日向ユキの言葉。冒頭に挙げたうらの言葉を聞くまでは、この言葉を冒頭に挙げるつもりだった。
 本当に過酷な会津の者たちに悲惨さを表す言葉だ。
 今回、この台詞を言うために、日向ユキが登場したような気がする。


廃藩置県て大変な出来事だったんだ
 歴史の教科書では、ほんの一行で済んでしまっていた記憶がある。
 藩を廃することは、武士の世の幕を引くということ。士族(武士)の存在意義がなくなってしまう。多くの武士が路頭に迷うことになった。
「役に立たん士族らは、もう面倒みてられしまへん」(岩倉具視)。いや、あんたら華族も役に立たんだろう。
 倒幕の出費のため新政府も諸藩も財政難。それなら、藩を廃止して藩財政を御破算するとともに、リストラを一気に断行したというわけか。

 会津を復興するために耐えていた会津藩は心の拠り所を失ってしまった。まあ、長州も薩摩もなくなってしまったが。



【ストーリー】番組サイトより
 米沢の八重(綾瀬はるか)のもとに、尚之助(長谷川博己)から離縁状が届く。気丈に振る舞いながらも悲しみを抑えきれない八重。尚之助は斗南藩のために行った米取り引きで詐欺に遭い、取り引き先から訴えられ勾留されていたのだ。しかし、八重への手紙にそのことは書かれていなかった。
 そんななか、八重たちのもとに兄・覚馬(西島秀俊)の使いが訪ねてくる。覚馬が京都で生きていることを知り、安堵(あんど)する佐久(風吹ジュン)とうら(長谷川京子)。しかし喜びもつかの間、覚馬に内縁の妻と娘がいるということが判明し、八重は激怒する。
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『京都地検の女』 第3話

2013-08-04 12:21:38 | ドラマ・映画
番組サイトの「はじめに」の欄によると
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<“主婦”ならではの視点から、犯人の心の奥に潜む“真実”を解き明かすあやの活躍を、京都の情緒たっぷりに描き出す>という基本コンセプトはそのままに、さらにパワーアップ!
 事件展開の“ハラハラドキドキ感”をレベルアップすることはもちろん、事件に関わる人間たちの心情を細やかに描き上げ、毎回楽しさとさわやかな感動をもたらすウェルメイドなサスペンスドラマを目指していく。
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とのこと。

 確かに、事件の裏にある犯人や関係者の心や真実を、肝っ玉主婦の鶴丸検事が解き明かす人情刑事(検事)ドラマで、主演の名取裕子の魅力と相まって面白い
……と言い切るところまで行かないが、楽しめるドラマである。
 しかし、たいていの場合、主人公である検事が提出された捜査報告書を視るところから動き出すので、主人公を活躍させようとすれば、警察の捜査が杜撰(ずさん)であるということが、必須に近い条件である。
 中には、≪よくこれで起訴しようとしたなあ≫というレベルのひどい捜査があり(このドラマでもよくある)、私はどうしてもそのことにストレスを感じてしまう。
 それでも、このドラマを観るのは、それを補う鶴丸検事の正義感や、事件の真相に感心したり考えさせられることが多いからである。

 しかし、シリーズを重ねるにつれ、マンネリなどの行き詰まりに突き当たってしまう。キャストの入れ替えなどもそれを打破するためであろう。
 今回、鶴丸検事の娘・りん(脇沢佳奈)が嫁いでしまい、その代わりに、成増刑事の娘・友子(前田亜季)が居候することになった。
 りんの結婚は唐突であるし、亜紀が父とうまくいかず(寺の跡取り問題?)家出同然に居候するのは強引過ぎるだろう。

 こういうキャストだけでなく、ドラマの主題も、より鶴丸検事の人情ドラマや正義感に軸を置かれているようだが、その分、事件の真相やその処理に不満を感じることが多くなってきた。
 今回の第3話はひどい有様で、書かずにはいられなくなってしまった。

すべてが中途半端
★不正受給を仕切る組織
 ヤミ金融業者が無職者をアパートに住まわせ、役所での面接応答を仕込み、生活保護費を受給させその上前を撥ねていたが、それほど巧妙な手口ではない。にも拘らず、あちこちの役所で不正受給がされているというのは、実状なのか?それとも脚本が甘いのか?
 もっと大がかりな組織があるのかと思ったが、後処理を下っ端の根本の女が仕切っており、たいした組織ではなさそう。

★宇田川の動機など
 偽密告で赤松と根本がつぶし合うというのはありかもしれないが、成功率はそれほど高くなさそう。
 それでも、動機が復讐ならまあ納得もできるが、その不正受給のシステムを乗っ取るという計画なら杜撰すぎる。
 同じ地区でやっては、組に報復に遭うに決まっている。赤松の事務所から大金を持ち出し逃走ぐらいなら、ありかもしれない。
 あと、同僚?の溝口(深水三章)を殴って警察沙汰になるのも不自然、目を付けられたくないはず。鶴丸が事件の真相に近づくためのお膳立ての意味しかない。
 きれい好きの宇田川が、堕落していきゴミなどに構わなくなったことを鶴丸が気にかけていたが、不正受給を受けていた時点で堕落しており、鶴丸と出会ってからふしだらになっていったのも不自然。
 最後に新作のシナリオを鶴丸に送ったが、その心境の変化もはっきりわからなかった。

★鶴丸検事の行動
 偽密告で、人の命を奪い、殺人犯を作ってしまった宇田川を責めることは皆無だった。
 不正受給が横行する現状を放置。
 ただ宇田川を心配しただけの鶴丸検事の中途半端さを、鶴丸が襲われ負傷するという衝撃シーンでごまかした。怪我をして動けなくなってしまったことで、宇田川への追及をうやむやにしてしまった。


【個人的な俳優名の認識不足】
深水三章さんと塩見三省さんの名前をよく混同します。

【ストーリー】番組サイトより
ヤミ金業者殺人事件発生!! ヤミ金融業者の赤松義夫が殺され、目撃証言が決め手となって弟分の根本徹(山崎裕太)が逮捕された。根本は警察の取り調べで殺害を自供していたが、鶴丸あや(名取裕子)の前で突然、「間違いだ…」と口走る。
 驚くあやに、根本は殺害したことは認めるものの、自分はハメられたと言い出す。根本は、交際相手の今西ユカリ(大和田美帆)と赤松が自分の目を盗んで関係していると思い込み、カッとなって殺害に至ったと供述するが、よくよく考えてみると実際に2人が会っている現場を見たこともなく、赤松とユカリの関係をほのめかすメモや電話が度々自分のもとに届いたため疑ってしまったと振り返る。
 いったい誰が根本を陥れたのか…!? 疑問を抱いたあやは、根本逮捕の決め手となった目撃者・宇田川信吉(北見敏之)に注目する。彼はなぜ、自宅から数キロも離れた現場を通りかかったのだろうか。

 さっそく宇田川のもとを訪ねた、あや。宇田川はブラブラ歩いていたら、時折パチンコ店で見かける男がビルから飛び出してくるのに出くわしただけだと主張する。
 しかしまもなく、あやは事件の背後に潜む意外な実態を知る。そして、あやの身にも危険が迫る事態が起きるが…!?
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