あきかぜの いなばもそよに ふくなへに ほにいでてひとぞ こひしかりける
秋風の 稲葉もそよに 吹くなへに ほに出でて人ぞ 恋しかりける
秋風が稲葉にもそよそよと吹くと、人も呼ぶと「そうだよ」と答えてくれそうな気がして、いっそう人が恋しく思われるのであるよ。
風にそよそよと吹かれる意の「そよ」を、人の「そよ(そうだよ)」という声に準えての詠歌。なかなか特異な発想かもしれませんね。
この歌は、玉葉和歌集(巻第十二「恋四」 第1645番)に入集しています。
あきかぜの いなばもそよに ふくなへに ほにいでてひとぞ こひしかりける
秋風の 稲葉もそよに 吹くなへに ほに出でて人ぞ 恋しかりける
秋風が稲葉にもそよそよと吹くと、人も呼ぶと「そうだよ」と答えてくれそうな気がして、いっそう人が恋しく思われるのであるよ。
風にそよそよと吹かれる意の「そよ」を、人の「そよ(そうだよ)」という声に準えての詠歌。なかなか特異な発想かもしれませんね。
この歌は、玉葉和歌集(巻第十二「恋四」 第1645番)に入集しています。