漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 586

2024-11-22 05:18:25 | 貫之集

のべみれば おふるすすきの くさわかみ まだほにいでぬ こひもするかな

野辺みれば おふる薄の 草わかみ まだほに出でぬ 恋もするかな

 

野辺を見ると、生えている薄の草がまだ若くて穂が出ていない。私もそんな表には出せない恋をしていることよ。

 

 第四句の「ほに出づ」は、「穂」に「秀」に通じ、薄や稲の穂が出ないこととあわせて、恋心などがあらわに見えることの喩えに使われます。465 にも出てきましたね。

 



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