漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 588

2024-11-24 06:34:01 | 貫之集

ひとのみに あきやたつらむ ことのはの うすくこくなり うつろひにけり

人のみに あきや立つらむ 言の葉の 薄く濃くなり うつろひにけり

 

季節で秋が巡ってくるように、人の身にも「飽き」が来るのだろうか。秋になって木の葉が薄く濃く色づくのと同じように、愛する人の言葉にも愛情が薄れてしまったよ。

 

 第三句「ことのは」に「木の葉」の意味も含ませての詠歌。同音異義ではなく音からして違う言葉なのでやや無理筋(笑)ですが、まあそういうことはあまり気にしないということなのでしょう。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。