武蔵野の 紅葉の露も 燃え立ちぬ
梅士 Baishi
戦さ場に、主を失いし白刃を、かざして立てる。
そのような色を感じる立冬である。
髭を剃り、整髪して気持ちよさそうだった伯父には、
別れを告げないで去ったのだった。
それから数日で逝去の知らせが入った。
「給料払うからさ、一ヶ月くらいいてくれないかなあ、
十日でもいいんだけどなあ・・・」。
そうもゆかないのがこの世の定めである。
正心館に拝礼して、通夜の寺に向かった。
正心宝を胸に、降魔の数珠を持って伯父の亡骸を見舞
った。
魂は既に脱けていただろう。
亡骸は既に生命体ではなかった。
多磨霊園の火葬は意外と早かった。
一時間くらいだったろうか。
父のときは二時間以上かかったと思う。
さて、伯父の魂はその様子をどのように見ただろうか。
伯父は創業の経営者であるが、武将のようであった。
過去世も武将として太刀を切り結んだことであろう。
また一つ、20世紀の時代が終わった。
【 亡国経済に失望することなかれ 】
日銀の円売り介入が続いているようである。
円をどぶに捨てるとは、どういう経済感覚なのだろうか。
その上、増税国債の発行を決めたようである。
復興債とは名ばかり、財務省官僚の財布を膨らませる
ばかりの欲望債であろう。
ユーロ危機にあって、ギリシャ支援の恩を売れという
提言もあるが、公務員社会主義のギリシャを救うことが
果たして貢献であるかは疑問である。
それでも、円売り介入よりはよほど日本外交としては
効果があるだろう。
2011年危機がいよいよ年末に押し迫ってくる音を聞く
ようである。
危機にチャンスあり、亡国政権と滅亡の運命を共にす
ることはあるまい。
金魚すくいのように、虎視眈々と魚を追うとしよう。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi