北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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支配層と儀式

2013-05-23 22:19:54 | 道外旅行記
ちょっとさぼっちゃったけど、あと少しなので、佐賀での旅行記を仕上げてしまいます。
間が空いたので軽くおさらいをすると、ついに46都府県目の到達となった佐賀県では、これまでと違い、事前にどこへ行くかということは特に考えていなかったのだけど、ガイドブックや観光サイトで調べてみて、まずは、弥生時代の遺跡で知られる、「吉野ヶ里歴史公園」へ行くことにしました。

園内では、弥生時代の生活の様子が窺える、竪穴式住居や高床式倉庫を見たり、邪馬台国の皇帝卑弥呼が、魏の国王より授けられたという、「親魏倭王」の印作り体験をするなどして、楽しい一時を過ごしていました。





次にやってきたのは、弥生時代の王の宮殿があるという場所。
一体どんな場所なのか・・・。








なるほど。確かに立派な建物ですね。
他とは違い、どっしりとした存在感があります。











真ん中に座る王と、支配層の人々による集会の様子。
このように、現在の政治に相当する、国内の重要ごとが決められていたのでしょう。








こちらは、最高司祭者による「神がかり」という儀式。
最近は、神様や神霊が乗り移ったかのように、驚異的な力を発揮したり、常識では考えられないことが起こったりするという場面で使われる表現だけど、ここで言う、神様が人に乗り移るということは、神様たる祖霊からお告げを授かることを意味しており、そのために、写真のような姿で祈りを捧げるという内容の儀式だったようです。








これは、一族が揃って眠る墓列。








この頃は言うまでもなく土葬だけど、このような形で死者を埋葬し、弔っていたということが窺えます。
日本史の授業では出てこない部分なので、こういう物をこういう形で再現していることには、感服の一言です。





最後に、暑さ凌ぎで食べた物をご紹介。





古代米の一つで、イネの栽培品種のうち、玄米の種皮若しくは果皮に、タンニン系の赤色色素を含む品種を指す「赤米」を使ったアイスクリーム。
甘すぎず、どちらかと言うと牛乳のような味が濃く感じられる、滑らかな味わいでした。
最初は硬くて苦労したけれど、また機会があれば食べてみたいです。
コメント
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